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F-15X導入方針に疑義をぶつける上院議員に米空軍はどんな説明をしたのか

コメントは下にあります US Air Force defends F-15X buy to skeptical Inhofe, Reed 懐疑的な有力上院議員に対しF-15X導入方針の弁護に必死の米空軍 By: Joe Gould   https://www.defensenews.com/congress/2019/04/04/usaf-defends-f-15x-buy-to-skeptical-inhofe-reed/ 米空軍のF-15Cイーグル。不朽の決意作戦の航空支援に投入された。 Feb. 11, 2019. (Staff Sgt. Clayton Cupit/U.S. Air Force) 米 空軍は第4世代機ボーイングF-15Xの調達を再開してもロッキード・マーティンF-35の導入に変わりはないと方針の正当性を強調した。 空軍の2020年度予算要求を検討する上院軍事委員会で空軍トップがF-15X8機の調達は短期つなぎだと述べた。またF-15C退役の穴を埋める方法としては費用対効果が最大の選択とし、ハンガー、機材、整備要員がそのまま使えるとした。 「F-35事業は軌道に乗っており、変更はない。F-35から一銭たりと予算流用はしない」と参謀総長デイヴィド・ゴールドフェイン大将がF-35を「統合侵攻部隊の主力」と述べた。 ゴールドフェイン大将はロッキードF-22ラプター調達中止の二の舞にならないと議員に保証した。また2040年代までに第5世代機を8割の機材構成にする方針には変更ないとした。 委員長ジム・インホフェ上院議員(共、オクラホマ)と有力議員ジャック・リード上院議員(民、ロードアイランド)から今回の空軍方針に疑問の声が出ていた。これまで長くF-15やF-16向け予算を要求していなかったのに突如2020年に11億ドルをF-15X用に求めてきたもので、2020年度予算要求ではF-35は48機、F-15は今後5年で80機を79億ドルで調達するとある。 「これまで第4世代機は消える存在と思っていたが調達再開のようだ」とインフォフェ議員は述べ、「F-22事例を忘れていないか、当初750機調達のはずが187機に終わったしわ寄せが今も残っている。こんな大失策は繰り返してはならない」 公聴会終了後にインフォ

複座型F-15EXのみ導入し、後部座席は空のまま運用する米空軍方針が明らかになった

F-15X採用でこのブログ読者に戸惑い、疑問が噴出しましたが、産業構造維持という殺し文句で鎮静したようです。いろいろな意見はでましたがF-35一本ではやはり不安が残るというのが本音でしょう。米空軍もステルス命としていたのは予算の余裕がないことを自覚していたからにほかならなず、バランスを考慮する余地はあったはずです。まして今回の採用は国防総省の意向が大きく働いています。それにしても、1970年代初飛行の機体が進化するとはいえさらに30年供用するのは1940年代のマスタングが1980年代末に派生型になり、2010年代まで供用されるのと同じですね。イーグルがいかに費用対効果が高い設計の機材であることがよくわかります 。 USAF Plans To Fly New F-15 With Empty Back Seat 新型F-15は後部座席を空のまま運用する米空軍の方針 Mar 27, 2019 Steve Trimble | Aerospace Daily & Defense Report https://aviationweek.com/defense/usaf-plans-fly-new-f-15-empty-back-seat F-15 2040C: Boeing ボ ーイングの複座F-15EXは現在単座F-15Cを運用中の飛行隊が後部座席を空のまま飛ばす方針を米空軍がAerospace DAILYに認めた。 米空軍はすくなくとも144機のF-15EXを導入し、うち80機は今後5年以内に調達しF-15Cの老朽化に対応する。 F-15EXはF-15Cと同じ制空任務、F-15Eの戦闘爆撃機任務の双方をこなす設計で、うち後者では後部座席で兵装システム士官が地上攻撃を担当し、パイロットは操縦や空対空戦に専念する。 F-15EXには操縦席がふたつつくがパイロットが空対空戦、空対地戦を一人で担当すると空軍は説明。F-15EXは現在F-15Cを運用中の飛行隊に納入されるが、兵装システム士官は搭乗せず後席は空とする。 「F-15EXを受領する飛行隊は現行任務を現行の搭乗員体制で行う」と空軍広報官がAerospace DAILY照会に回答した。 F-15CパイロットはF-15EXで期待される役割が拡大になるが転換訓練

シャナハン長官代行の倫理問題とF-15X導入は無関係? 産業基盤保護が動機と説明するDoD

この記事のとおりだったのか信じる信じないは自由ですが、産業基盤保護という言葉が出てくる米国の官庁はDoDぐらいですかね。かつては日本の産業政策を批判していたのが米国だったのですが.... Shanahan Ethics Agreement Out; How The F-15X Decision Was Made シャナハン長官代行の倫理問題、F-15X選定の内幕 The Air Force wants more planes - and believes it has found a way to get them. 機数を増やしたい空軍が解決策を見つけたのか By COLIN CLARK on March 22, 2019 at 7:33 PM https://breakingdefense.com/2019/03/shanahan-ethics-agreement-out-how-the-f-15x-decision-was-made/ ペ ンタゴンが発表した新規倫理規定によりパトリック・シャナハン国防長官代行は ボーイング に一切関われなくなった。この措置はDoD監察総監からシャナハンの倫理違反嫌疑を捜査中と発表したのを受けてのこと。 ボーイングF-15X戦闘機導入で国防総省の決定にシャナハンが関与していたのかをめぐり論議が盛んだが、もともと同機は空軍が当初希望していなかった機材で、ボーイングの競合相手 ロッキード・マーティン のF-35の継続調達を計画していた。 国防関連高官はシャナハンは同機導入で決定的な役割は何ら果たしていないと述べ、あくまでも決定は当時の国防長官ジム・マティスあるいはコスト評価事業(CAPE)室によるものと本日報道陣に述べた。同高官によればシャナハンはF-15X導入過程から「除外」されていたという。 本日の記者会見はペンタゴンの戦略的決定過程の内幕を覗き見る貴重な機会になった。発足9年目のCAPEでの審議内容が話題になるのも珍しい。その前身、事業分析評価室(PA&E)も同様であったが。 同高官はF-15導入の決定過程を簡潔かつ正確に紹介してくれた。それを聞いて2つの段階があったと判明。まず、2017年に議会への報告で米軍戦術機材で兵装を大量搭載可能な第四世代機とステルス機の混成編成

2020年度予算にF-15Xが正式に盛り込まれた。その他F-5の22機調達が目を引く

8 F-15Xs For USAF And 22 F-5s For Navy In 2020 Budget Request 2020年予算にF-15Xの8機と海軍用F-5の22機の要求 The F-15X is officially real and the Navy and Marines are set to get a fresh influx of badly needed aggressor airframes. F-15Xが公式に実現し、海軍海兵隊には必要だったアグレッサー機材調達が実現 BY TYLER ROGOWAY MARCH 12, 2019 http://www.thedrive.com/the-war-zone/26916/8-f-15xs-for-usaf-and-22-f-5s-for-navy-in-2020-budget-request ペ ンタゴンが次年度予算案を本日公開し、大枠だけがわかった。重要な内容はF-15X調達が公式になったこと、F-5E/Fの22機調達の2つだ。 F-15X調達は予想通りでその存在を昨年7月に初めて報じていた。今回は初回調達規模が明らかになり、F-15EX(単座型)8機を2020年中に概算11.174億ドルで導入する。予算には初期導入8機分以外にイーグル輸出仕様にない装備の統合開発経費の他、調達業務立ち上げと予備部品サポート分も含む。 同機の単価はUSAFが ボーイング と確定契約を結ぶまで不明で上記金額は変更の余地がある。 USAF 整備場でF-15Cの主翼を取り外している。F-15C/D部隊の老朽化が進んでおり、今後も飛行可能に保つためには相当の予算が必要となる。 F-15X調達の追加はF-35のみを導入するとしてきたUSAF関係者の従来の言い分と異なる。その意味は明白だ。「F-35のみ」としてきたDoD路線は終わった。価格面ならびに各種機種を組み合わせた戦力構造で即応体制を引き上げると空軍は公言している。 これでバランスの取れた戦力構造に向けた調達が生まれる余地ができた。 USAF幹部が現実対応として考えてきた内容が二十年近く採用されないまま戦闘機調達と部隊編成されてきた。USAFは2020年にF-35を48機調達し、戦術戦闘機の柱と

F-35かF-15Xかの議論にミッチェル研究所の結論は...F-35増産に絞るべき

デプチュラ中将が所長を務める空軍協会のミッチェル研究所による論考です。F-15Xをゴリ押ししたのは国防総省であり空軍には不要の存在との主張ですが、さすがに空軍の現場感覚を残すデプチュラ中将らしい論調ですが、予算案はすでにできあがっており空軍省では期待できず、議会に待ったをかけてもらいたいとの主張ですね。逆に言えばF-15Xはそこまで実現が近づいているということでしょうか。 Mitchell Weighs In: More F-35s or New, Old F-15s? ミッチェル研究所の見解 F-35増産かF-15新規生産機か Fifth gen or fourth gen? F-35A or F-15X. Stealth, sensors and fusion or lots of missiles? Lockheed or Boeing? See what the Mitchell Institute says.  第5世代課題4世代か。F-35AそれともF-15X。ステルス、センサー融合機能か大量ミサイル搭載能力か。ロッキード、それとボーイングか。ミッチェル研究所の答えを御覧ください。 By DAVID DEPTULA and DOUG BIRKEY on March 04, 2019 at 4:41 PM 485 Comments https://breakingdefense.com/2019/03/afa-on-making-the-right-choice-more-f-35s-or-new-old-f-15s/ 388戦闘航空団の第四戦闘機隊のF-35Aがレッドフラッグ2019でネリス空軍基地を飛び立つ。 Feb. 6. 米 空軍はもっと多くの戦闘機を必要とする。機材不足のまま稼働期間が増えている米空軍の戦闘機部隊は投資を先送りしてきた商品のようなものだ。調達を早期取り消しした2009年決定でF-22は必要機数の半分以下となりF-35生産は予定通りになっておらず、1970年代製のF-15C合計234機で耐用年数の終わりが2020年代にやってくる。世界各地で脅威が広がる中で対応不能は許されない。2020年度国防予算案の公表が近づく中、議会が今後の方向性に大きな役目を果たす。 議論の一つにF

F-15Xが必要な理由を米空軍退役大将が説明しています

記事を前にF-35支持派等に困惑と疑問が広がっているようですが、以下退役空軍大将の論調には一定の説得力がありますのでご覧ください。一部読者のご指摘にあるようにF-15Xと航空自衛隊はつながりが薄いように思えますが、今後F-15Xが中進国等に普及する可能性もあり、F-15は100年近く供用されるかもしれません。 Why the Air Force (As In the F-22 and F-35) Needs Boeing's F-15X Fighter  米空軍がボーイングF-15X戦闘機を追加する理由 Unfortunately, today’s fighter force mix, despite increasing numbers of F-35s over time and upgraded F-22s, will likely not be enough to meet future needs. America needs the F-15X. 残念ながら現行の戦闘機ミックスでは将来のニーズに対応できなくなる。アメリカにはF-15Xが必要だ by Frank Gore February 21, 2019   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: F-15X Military Technology World F-35 F-22 https://nationalinterest.org/blog/buzz/why-air-force-f-22-and-f-35-needs-boeings-f-15x-fighter-45197 ア メリカの安全は航空戦力にかかっている。航空戦力は抑止力の裏付けであり、抑止力が機能しない場合は最小限の犠牲で勝利をおさめる選択肢を政策決定層に提供する。 米航空戦力の中核は戦闘機部隊だ。歴史を見れば戦闘機の開発から独特な部隊構成や戦術が作られてきたとわかる。現在の技術水準や作戦構想 (CONOPs)、戦術・技法・手順  (TTPs)により米戦闘機の戦力は非常に高い水準に上り詰めた。 米空軍には第4世代、第5世代の戦闘機が在籍する。第4世代機にはF-15、F-16、A-10があり高性能かつ部隊の中心的存在だ。第4世代