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2026年1月28日水曜日

新型E-4Cで米空軍はICBM発射指令機能ルッキンググラス任務を海軍から取り戻す

 

新型E-4CがICBM発射を指令するルッキンググラス役割を担う可能性

海軍がE-6Bを退役させた後、「ルッキンググラス」任務を引き継ぐため米空軍が要件を策定中。

TWZ

ジョセフ・トレヴィシックハワード・アルトマン

公開日 2026年1月26日 午後8時04分 EST

The U.S. Air Force is in the process of taking back responsibility for the Airborne Command Post (ABNCP) mission, better known by the nickname Looking Glass.

SNC

空軍は現在、空中指揮所(ABNCP)任務、通称ルッキンググラスの責任を復活する過程にある。ABNCPは核指揮統制任務であり、核搭載可能な爆撃機サイロ配備型ミニットマンIII大陸間弾道ミサイルへの命令中継を伴う。それに伴い、空軍は、一般に「終末の日を飛ぶ機体」と呼ばれるこの役割を担う将来の航空機について、新たな要件を策定しており、その選択肢のひとつとして、ボーイング 747 ベースの E-4C サバイバブル・エアボーン・オペレーションズ・センター (SAOC) ジェット機が挙げられている。

空軍グローバルストライクコマンド(AFGSC)の責任者スティーブン・デイヴィス空軍大将は、本誌のハワード・アルトマンとの独占インタビューで、ルッキンググラスとE-4Cの将来について語った。米海軍は、現在ルッキンググラスの役割を担っているボーイング707 ベースの E-6B マーキュリーの退役に向けて、空軍要員を含む合同乗組員とともに別途取り組んでいる。E-6Bは、海軍の「指揮を執り、移動する(TACAMO)」任務も遂行しており、その任務には、オハイオ核弾道ミサイル潜水艦が潜水中であっても、命令を中継する能力が含まれまる。海軍の代替機である E-130J フェニックス II は、TACAMO 任務のみの構成となる。

E-6B マーキュリー。USAF

海軍の将来の E-130J フェニックス II のレンダリング。ノースロップ・グラマン

これは、デイヴィス大将が昨年 11 月に現職に就任して以来、初めてのインタビューとなった。また、B-21レイダーに関する進行中の作業や、指揮下にあるその他の関心分野についても話題となった。

「 ルッキンググラス・プラットフォームに関しては、空軍がその任務を割り当てられ、グローバルストライクに移管される予定です」とデイヴィスは述べた。「現在、その能力文書、要件を策定中です。「それが別のプラットフォームになるか、SAOC プログラムに組み込まれるか、あるいは共同設置されるかについては、まだ決定はされていません」とデイヴィスは付け加えた。「つまり、現時点で決定はされていないということです」。

E-4C は、空軍の現在の 4 機の E-4B ナイトウォッチ(別名、国家航空作戦センター(NAOC))に交代する機体だ。うち 3 機は、1970 年代に E-4A 先進航空指揮所(AACP)として運用を開始し、その後 E-4B 規格にアップグレードされていた。4 機目の E-4B は 1980 年代に別途購入された。E-4Bは運用と保守が次第に困難になっている旧式の 747-200 モデルをベースとしている。ボーイングは 2022 年に 747 の生産ラインを完全に閉鎖した。このため、シエラネバダコーポレーション(SNC)は大韓航空から中古で購入した747-8をE-4Cへ改造中である。

E-4Bのストック写真。DOD

E-4Bおよび将来のE-4Cは「終末兵器」とも称されるが、E-6Bよりも大型で堅牢な空中指揮センターとしての機能も有する。

現行のE-4Bには「ルッキンググラス」任務で重要な機能が欠けている。それは空中発射管制システム(ALCS)である。ALCSを装備したE-6Bは飛行中にミニットマンIIIミサイルの発射を直接指揮できる。これにより、敵が地上指揮統制リンクを標的とした先制攻撃で、これらのサイロ配備型大陸間弾道ミサイルの使用を阻止しようとする場合、追加的な障壁が生じる。ここで特筆すべきは、ミニットマンIII部隊の主目的が「弾頭スポンジ」として機能し、核戦争発生時に敵が無力化するために膨大な資源を消費させることにある。

過去にE-4BにALCS(空中指揮管制システム)の試験搭載が行われたことがある。当時、空軍はこれらの航空機が当時その任務に就いていたEC-135Cから「ルッキンググラス」任務を引き継ぐと想定していた。しかし軍はその後、NAOC(国家航空指揮管制)をその任務に用いるのは費用がかかりすぎると判断した。EC-135Cが1990年代後半に退役した後、ルッキンググラス任務は海軍のE-6に引き継がれた。

現在、E-4Cをこの任務に使用するという見通しは、同様のコストと、能力に関する疑問を引き起こしている。前述のように、SAOCは当初から、米国大統領を含む米国高官が使用する、高性能な飛行司令センターとして構成されている。ルッキンググラスも、常に利用可能な航空機という点など、任務要件は多少似ているが、詳細が異なる。

とはいえ、SAOCフリートはNAOCより大規模になる。AFGSC のデイヴィス大将はインタビューの中で、空軍が最低 6 機、最大 8 機の E-4C を取得しようとしていることを認めた。以前公開された米国陸軍工兵隊の契約文書では、ネブラスカ州のオファット空軍基地を最大8機の SAOCを収容できるように改良する計画が議論されていた。オファット基地は現在、E-4B および E-6B フリートの拠点となっている。

6 -8 機の E-4Cを収容するオファット空軍基地の建設計画に関する、米国陸軍工兵隊の資料。米国陸軍

空軍はルッキンググラス任務を別のプラットフォームで検討する可能性がある。昨年、議会は海軍が現在TACAMO向けに追求しているようなC-130ハーキュリーズベースの設計が別の選択肢となり得るかどうかについて、空軍に報告を求めた。ビジネスジェットも別の出発点となり得る。宇宙ベースの通信能力の助けを借りて、任務の一部が全く別の方向へ移行する可能性さえある。

先月、空軍ライフサイクル管理センター(AFLCMC)は、潜在的なベンダー向けに情報を提供する「ルッキンググラス・ネクスト(LG-N)計画」の業界説明会を開催すると発表した。

「LG-N計画は、現在E-6Bで遂行されている任務の再資本化を目的としている」と通知には記されている。「政府は、航空機、ミッションシステム、訓練システム、システム統合ラボ、訓練、地上支援システムを含む完全な兵器システムを納入する業界の能力に関する情報を求める」

E-4Cが最終的にLG-Nソリューションの一部となるかどうか、また将来この役割を担う可能性のある他の航空機については、まだ明らかではない。いずれにせよ、空軍は現在、ルッキンググラス任務の統制権を取り戻す道筋を確実に進んでいる。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭より『The War Zone』チームの一員。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、『Small Arms Review』『Small Arms Defense Journal』『ロイター』『We Are the Mighty』『Task & Purpose』など他媒体にも寄稿。


ハワード・アルトマン

シニアスタッフライター

ハワードは『The War Zone』のシニアスタッフライターであり、『ミリタリー・タイムズ』の元シニアマネージングエディター。それ以前は『タンパ・ベイ・タイムズ』のシニアライターとして軍事問題を担当。ハワードの作品は『ヤフーニュース』『リアルクリアディフェンス』『エアフォース・タイムズ』など様々な媒体に掲載されている。


New E-4C Doomsday Plane Could Take On Airborne ICBM Launcher Role

USAF requirements are being developed for planes to take on the 'Looking Glass' mission after the Navy retires its E-6Bs.

Joseph Trevithick, Howard Altman

Published Jan 26, 2026 8:04 PM EST

https://www.twz.com/air/new-e-4c-doomsday-plane-could-take-on-airborne-icbm-launcher-role




E-4ナイトウォッチの機材更新計画を見る

 

米空軍がE-4「ナイトウォッチ」を倍増させようとしている理由

An E-4 Doomsday Plane For The USAF

クレジット:米国空軍

Simple Flying

アレクサンダー・ミッチェル

公開 2026年1月25日 午後7時(米国東部標準時間

空軍は、4機あるE-4B航空機を新型E-4Cサバイバブル・エアボーン・オペレーションズ・センター(SAOC)に置き換えることで、ナイトウォッチフリートを拡大する準備を進めている。報道によれば、オファット空軍基地の建設計画スライドには6~8機のE-4C収容スペースが示されており、現行のE-4B4機体制から大幅な増強となる。同機は主に緊急時に政府高官の輸送に用いられる。

更新計画では現行機数を超える配備が示唆されている。核指揮統制システムは停止できないため、これは極めて重要だ。さらに現行E-4Bは維持コストが過大で、整備が困難化している。機体数を増やすことで、特に新型SAOCシステムの運用開始に伴い、全体的な対応力・訓練能力・移行時の回復力が向上することが期待される。

フリート拡大を示唆する資料

クレジット: Shutterstock

特にオファット空軍基地の説明会資料から、フリート拡大の可能性を示す明確な兆候が確認されている。1月22日付の同資料は、6~8機のE-4Cが検討中であることを示唆していた。アナリストらはまた、2機のボーイング747-8Iベースモデルを完全に収容できる2機用整備格納庫が建設される点にも言及している。

その他では、燃料電池格納庫、訓練施設、消防署、物資貯蔵庫、新たな誘導路工事を含む施設が予定されている。環境アセスメントは2026年9月の完了を見込んで実施される見込みだ。プログラム管理の観点からは。SAOCは2024年4月、空軍がシエラネバダに130億ドルの開発契約を授与したことで、構想段階から実行段階へ移行した。同社はこの計画のために747-8Iを5機調達した。これらの機体の試験は2025年に開始されたと報じられており、改造作業が進行中であることを示唆している。

E-4ナイトウォッチ本体の概要

クレジット: USAF

E-4Bナイトウォッチは空軍の国家空中作戦センターであり、大幅な改造を施したボーイング747-200で、地上指揮センターが破壊された場合に大統領、国防長官、統合参謀本部を接続し続けるために調達された。同機は、米軍を指揮し緊急戦時命令を実行できる、生存性の高い指揮・統制・通信拠点として機能する。大統領自身は通常エアフォースワンで移動するため、同機が要人輸送に用いられることは稀である。

しかし、大統領政権の主要メンバーである国防長官の輸送という重要な役割も担っている。機内はメインデッキが6つの作業区域(指揮、会議、ブリーフィング、作戦、通信、休憩エリア)に分割されている。飛行要員、整備要員、警備要員、統合作戦チームを含め、約111名を収容可能。

機体は電磁パルス(EMP)耐性を強化され、世界規模の通信網をカバーする先進衛星通信システムを搭載。核防護・耐熱シールドを備え、空中給油が可能。少なくとも1機が24時間体制で待機し、FEMA主導の災害対応通信を空中から支援する能力を有する。

エアフォースワンと終末兵器搭載機は、いずれも大統領専用輸送機兼指揮センター(平時・緊急時対応)として設計されている。

空軍への財政的影響

Air Force Global Strike Commandクレジット:空軍グローバルストライクコマンド

財政的観点では、このフリートを倍増させることは、既に大規模なプログラムにさらなる高額な費用を確実に上乗せすることになる。SAOC計画は、空軍が2024年4月にシエラネバダに約130億ドルの契約を授与し、2036年までに新型E-4Cシステムを開発・生産する計画が本格化した後、加速し始めた。

支出は急増し、2023年の約9400万ドルから2024年に7億ドル超へ。2025年には17億ドルという巨額の要求が提出されたばかりだ。これらは初号機が納入される前の段階である。最終的に6~8機を配備する場合、調達・改修費用は単純な増加ではなく、予備部品・任務システム・要員の追加分を含め指数関数的に膨らむ。

ボーイング747-8Iの運用規模に合わせた高価な格納庫、ランプ、誘導路接続部、支援施設も必要となる。これら全てが導入される一方で、空軍は老朽化したE-4Bの運用を継続せねばならず、途方もなくコストのかかる重複運用期間が生じる。■


アレクサンダー(アレックス)ミッチェルは、金融および戦略コンサルティングのバックグラウンドを持ち、Simple Flying に参加しました。世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツで航空会社および航空宇宙分野を担当し、ボストン・コンサルティング・グループではサマーアソシエイトとして主要業界クライアントにサービスを提供しました。生涯を通じて航空に情熱を注いできたアレックスは、業界内で高い評価を維持しており、ニューヨーク・タイムズ、ロイター、フォーブス、ニューズウィーク、USA TODAY、CNN などの主要出版物が、彼の仕事を定期的に引用しています。Simple Flying の商業チームに貢献する編集者であるアレックスの経歴には、KPMG コンサルティングおよび Lucern Capital Partners での経験も含まれています。


Why The Air Force Is Suddenly Doubling Its 'Nightwatch' Doomsday Fleet

By 

Alexander Mitchell

Published Jan 25, 2026, 7:00 PM EST

https://simpleflying.com/why-air-force-suddenly-doubling-nightwatch-doomsday-fleet/


2025年12月21日日曜日

米空軍がICBM発射を空中から指揮する「ルッキンググラス」任務を海軍から取り戻すべく新たな機材調達へ(Breaking Defense)

 

空軍は新型機を調達し、現在米海軍E-6が担っている核ICBMを発射させる空中指揮所任務を空軍の職掌に戻す

マイケル・マロー

2025年12月12日 午前11時39分


海軍のE-6でSSBNと地上ICBM双方の指揮統制機能を空中から果たしてきたのですが、E-6も老朽化し、後継となるEC-130が海軍任務に特化するため、空軍は独自に空中指揮所となる機材が必要となったわけです。これで707の系列の機材は給油機偵察機を除き消えていくことになります。それにしても核抑止力の維持には相当の予算が必要ですね。

2025年2月28日、オレゴン州上空でティンカー空軍基地第1戦略通信航空団所属のE-6Bマーキュリーが、第92空中給油航空団所属のKC-135ストラトタンカーに接近。(米空軍一等空兵メーガン・デレイン撮影)

ワシントン発 ― 業界向け通知によると、米空軍は地上核ミサイル発射能力を持つ機材の新プログラムを開始し、数十年前から米海軍に割り当てられていた役割を取り戻そうとしている。

12月9日の投稿で、空軍は「ルッキンググラス・ネクスト」と名付けられたプログラムの業界説明会を発表した。これは地上管制ステーションが破壊された場合に核ICBMを発射する任務である「ルッキンググラス任務」に由来する。ルッキンググラス任務は1998年に空軍から海軍のE-6Bマーキュリーに移管された。

しかし今回の通知は、新プログラムが「現在E-6Bで遂行中の任務の再整備化を目的とする」と述べ、ルッキンググラス任務が空軍の管轄に戻ることを示唆している。今年初め、国防総省当局者は明らかにした。E-6Bの二重役割を分離し、ルッキンググラスを空軍に再配属し、マーキュリーには弾道ミサイル潜水艦との通信維持任務(TACAMO:Take Charge and Move Out)を継続させると検討しているとあった。

業界向け通知に基づけば、E-6Bの役割は確かに分割され、ルッキンググラスが再び空軍の管轄下に戻る見込みだ。これにより、空軍では既に進行中の核近代化プログラムに新たな案件が加わることになる。本報告書の公表後、国防総省報道官は追加情報を提供できないと述べた。

コンサルティング会社ティール・グループのアナリスト、JJ・ガートラーは本誌に対し、ルッキンググラスが空軍に戻る件について「E-6Bの老朽化と運用コストの高さを考慮すれば、空軍の規則や任務よりも海軍の予算問題が背景にあるようだ」と語った。海軍が昨年、E-6Bに代わるTACAMO任務用新プラットフォームとしてノースロップ・グラマンを選定した件について、「海軍は同プラットフォームをTACAMO任務に限定した」と指摘。海軍機がTACAMOに限定されたため、「空軍はルッキンググラスを別の任務に振り向ける必要があった」と付け加えた。

空軍は国防長官輸送機で移動式指揮拠点でもある「終末の日」機として知られるE-4Bナイトウォッチの調達を進めているため、ガートラーは「ルッキンググラス任務が同機に復帰しても驚くには当たらないが空軍にとってこの動きは戦略的選択というより単純な必要性に過ぎない」と述べた。

ルッキンググラス任務がE-6に移行したのは「空軍が専用機隊を維持する余裕がなかったため」と指摘したガートラーは、空軍が「海軍と合意に達した後で両軍の利害は分かれた」と述べた。

一方、議会もこの問題に注目している。今週下院で可決された2026年度国防権限法(NDAA)の妥協案には、空軍長官の出張経費を一部制限する条項が含まれている。その条件は「空軍が空中指揮所能力(ルッキンググラス任務の正式名称)を維持する調達戦略に関する報告書」が提出されるまでとある。法案文は特に、海軍が新型TACAMOプラットフォームに選定したC-130J-30スーパーハーキュリーズの使用を検討するよう指示している。

空軍への産業界回答期限は1月9日、ルッキンググラス・ネクスト説明会は1月29日に予定されている。■

Air Force poised to retake ‘Looking Glass’ mission from Navy

The move would once again make it the Air Force’s responsibility to maintain airborne command posts capable of launching nuclear ICBMs.

By Michael Marrow on December 12, 2025 11:39 am

https://breakingdefense.com/2025/12/air-force-poised-to-retake-looking-glass-mission-from-navy/


2025年12月15日月曜日

C-130ハーキュリーズが新「終末の日を飛ぶ機体」となり得るか議会が関心を示す(TWZ) ― 核武装するということはこうした指揮命令系統の冗長性確保など多額能の投資が必要となります


国防権限法では、ICBM発射用飛行指揮所「ルッキンググラス」の後継機に関し情報を要求している。現在その任務をこなしている海軍は現行のE-6Bを退役させる予定でTACAMO用と想定されているC-130でルッキンググラス任務も行えるのかが問われている

トーマス・ニューディック

2025年12月8日 午後6時58分(EST)更新

As it now stands, the Boeing 707-based E-6B is slated to be replaced by the E-130J aircraft, which Northrop Grumman will modify from Lockheed Martin C-130J-30 cargo planes.ノースロップ・グラマン


会は、ルッキンググラスとして知られる空中指揮所(ABNCP)の能力を維持する手段の詳細を、ロッキード・マーティン C-130J-30 輸送機をベースとしたプラットフォームで運用する可能性も含め、米空軍に提供するよう圧力をかけている。ABNCPの任務は、空軍の核搭載爆撃機および ミニットマン III 大陸間弾道ミサイル への命令の伝達である。現在、この任務は海軍の E-6B マーキュリーが担っており、ABNCP と、ほぼ同様の任務である海軍のオハイオ核弾道ミサイル潜水艦への命令中継任務(TACAMO)双方を支援している。この2つの任務を遂行する航空機は、一般に「終末の日を飛ぶ機体」と呼ばれている。

ボーイング707を基にしたE-6Bは、ノースロップ・グラマンがC-130J-30を改造するE-130J機に置き換えられる予定だ。本記事の冒頭にE-130Jのレンダリング画像を掲載した。

ここで重要なのは、現行計画ではE-130JがE-6Bに取って代わるのはTACAMO任務のみだということだ。空軍が「ルッキンググラス」任務の要件を今後どう満たすかは明らかではない。ただし、将来配備予定のボーイング747ベースのE-4Cサバイバブル空中作戦センター(SAOC)が、少なくともある程度はそのニーズを満たすのに役立つかもしれない。E-4C(およびそれが置き換える予定のE-4Bナイトウォッチ機)も「終末の日の機体」だが、E-6Bよりはるかに頑強な飛行指揮センターとして機能する設計だ。

E-6B Mercury TACAMO

E-6Bマーキュリー。米海軍 エリック・ヒルデブラント撮影

国防政策法案、すなわち2026会計年度向け国防授権法(NDAA)の最新案が、昨日遅く下院軍事委員会によって公表された。法案草案は、上院側との広範な協議の結果を反映している。上下両院の2026会計年度NDAA案は、投票に付される前に整合させる必要があり、早ければ今週中にも投票が行われる可能性がある。

法案草案には「空中指揮所能力の取得戦略に関する報告書提出までの資金利用制限」を定めた条項が含まれている。

この報告書は緊急性を帯びて要求されているようだ。

法案の関連条項では、下院軍事委員会は、空軍長官室が2026会計年度の旅費として割り当てられた資金の80%のみを支出することを許可し、残りは報告書が提出されるまで保留とすると述べている。これは異例の措置だが、時折行われるもので、議会がこの問題にどれほど強い姿勢を示しているかを示す指標である。

空輸指揮所(ABNCP)の将来に関する懸念について、空軍長官室(米国戦略軍司令官と共同で)が回答すべき課題が二つある。

第一に、法案草案は、「空挺指揮所能力を維持するための追加機体を提供するため」C-130J-30 スーパーハーキュリーズの生産拡大の可能性に関する情報を求めている。世界中で一般的に使用されている C-130J-30 は以前の仕様より機体が長い。

これは、ABNCP任務は、海軍が E-130J で採用しているアプローチと同様に、特別に改造された C-130J 航空機によって遂行される可能性があることを示している。

第二に、NDAA は「空中指揮所能力と二次発射プラットフォーム・空中作戦との将来の関係の概要」を求めている。

二次発射能力とは、現在 E-6B に搭載中の空中発射管制システム(ALCS)に取って代わる予定の指揮統制アーキテクチャの名称である。ALCS は E-4B ナイトウォッチ航空機で試験されたが、最終的にはこの航空機に搭載しないことが決定された。

ALCSはミニットマンIII発射のための生存性のある代替能力を提供し、E-6Bをミサイル基地や米国戦略軍、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地、ヒル空軍基地などの重要拠点と接続する。二次発射能力はミニットマンIIIの後継機であるLGM-35Aセンチネルについてもこの任務を遂行する。

二次発射プラットフォーム・空中型(SLP-A)の開発が2020年に始まった際、空軍核兵器センターの広報担当は『エイビエーション・ウィーク』誌に次のように述べた。「本システムを搭載する航空機は現時点で未定である」 広報担当はさらに「SLP-Aは将来の空中プラットフォームに対応できるよう、適応性とモジュール性を備える」と付け加えた。

防衛政策法案の最新版にこれらの質問が盛り込まれた事実は、E-6以降のABNCP(空中核指揮プラットフォーム)に関する詳細計画がこれまで公に説明されていないことを示している。

E-130Jがいつ就役開始するかは不明だ。過去の海軍予算文書では、2027会計年度に3機、2028会計年度にさらに6機の発注計画が示されていた。

また注目すべきは、米国政府監査院(GAO)が、海軍の新TACAMO機としてC-130Jを基幹機とする計画の実行可能性に疑問を呈している点だ。

さらに特筆すべきは、E-6が就役する以前、海軍が旧式C-130H型を基にしたEC-130Q TACAMOを運用していた事実だ。これらの機体はルッキンググラス任務を遂行する構成ではなかった。1990年代に改良型E-6Bが導入されて初めて、二つの任務体系が単一機体に統合された。

以前は、ルッキンググラス任務の将来は他の機体、例えば空軍が現在調達中のボーイング747ベースのE-4Cに委ねられると見られていた。E-4C計画に5機が割り当てられている事実(代替対象のE-4Bは4機)は、新型機がルッキンググラスを含む拡大された任務を担う証拠と一部で解釈された。E-4Cフリートは最大10機に拡張される可能性もある。E-4Cがルッキンググラス任務の一部を担う可能性は依然として残っているが、おそらくは、特別に改造されたC-130フリートを補強する形で実現するだろう。海軍が核攻撃への耐性を備えた類似したEC-130の開発費を既に負担しているため、米空軍はその成果を流用してルッキンググラス仕様機を開発できる。

いずれにせよ、ABNCP任務をC-130ベースのプラットフォームに移行させる真剣な検討が現在行われていることは、特にハーキュリーズが過去にこの任務を担ったことがないことを考慮すれば、確かに重要な意味を持つ。■


トーマス・ニュードック

スタッフライター

トーマスは防衛分野のライター兼編集者であり、軍事航空宇宙分野や紛争に関する取材経験は20年以上である。数多くの書籍を執筆し、さらに多くの書籍を編集したほか、世界の主要航空出版物に多数寄稿している。2020年に『The War Zone』に参加する前は、『AirForces Monthly』の編集長を務めていた。

Congress Wants To Know If The C-130 Hercules Could Be The USAF’s New ‘Doomsday Plane’

The National Defense Authorization Act demands info on what replaces the 'Looking Glass' ICBM-launching flying command post once the Navy retires the E-6B.

Thomas Newdick

Updated Dec 8, 2025 6:58 PM EST

https://www.twz.com/air/congress-wants-to-know-if-c-130-hercules-could-be-air-forces-new-doomsday-plane