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主張 金正恩死亡に世界はどこまで備えているか

金正恩が死亡した、あるいは植物人間状態との報道が世界を驚かせています。韓国政府のみちがう反応を示しているのが妙ですが。 北 朝鮮の緊急事態に「外部世界」の準備態勢は整っているだろうか。 金正恩の死去あるいは重篤な健康状態により国家指導者の機能を果たせなくなった場合、北朝鮮政策はどうなるか。▶状況が一変した場合には、めぼしい成果を上げていない北朝鮮対策のどこに手を加えるべきか。▶朝鮮半島で再度危機的状況が発生した場合にどう対応すべきだろうか。▶北朝鮮体制に変化が発生すれば、同国を注視してきた専門家は今でも困難な状況がさらに悪化する。▶北朝鮮はあいまいさ、隠蔽、錯覚を日常茶飯事に使い存続してきた国だ。▶北朝鮮で緊急事態が発生しても「鏡に映る姿は現実より大きかったり、小さかったり、楽観あるいは悲観的に写り、現実より小さかったり、実際より混乱して見える」ことがありうる。▶すべてを疑ってかかり、客観視し、誇張せずにとらえるべきだ。■ この記事は以下を再構成したものです。 Why We Really Don't Know What Happens If Kim Jong-un Dies There are more questions than answers. by Soo Kim   April 23, 2020  Topic: Politics   Region: Asia   Blog Brand: Korea Watch   Tags: North Korea Kim Jong-un Succession Kim Yo-jong DPRK https://nationalinterest.org/blog/korea-watch/why-we-really-dont-know-what-happens-if-kim-jong-un-dies-147471 Soo Kim is a Policy Analyst at the RAND Corporation.

頂上会談が実現してもトランプが北朝鮮開戦に踏み切るとしたらこうなったとき

4月から5月にかけて朝鮮半島が再び世界の注目を集めそうです。すでに平和は確実(北朝鮮の勝利)を信じる向きが多いと思いますが安全保障の世界はそんなに簡単に考えておらずあらゆる事態を想定していはずです。したがって米国が北朝鮮を壊滅する軍事行動に出ないとの保証はどこにもありません。 5 Ways Trump Could Stumble into a War with North Korea それでもトランプが北朝鮮と開戦する想定5例 KTLA Daniel R. DePetris March 17, 2018 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/5-ways-trump-could-stumble-war-north-korea-24955?page=show ド ナルド・トランプが金正恩提案を受け入れ5月にも会談するとはいえ、朝鮮半島は依然として世界で最も危険な地だ。南北朝鮮の首脳会談は先に4月に板門店で開かれトランプ-金会談がその翌月に実現すれば短時間とはいえ緊張緩和になるのは間違いない。韓国の冬季五輪での微笑や握手をみれば南北が新しい太陽政策に向かうのがわかる。 だが現実はともすれば自ら作り出した幸せの絶頂から簡単にひきずりおとす。米国・同盟国軍が核装備した北朝鮮と武力対決する可能性は依然として残っている。北朝鮮に関する限りすべての点で単純な処理はなく、すべてが悪い方向に向かうこともありうる。 では朝鮮半島で戦火が開かれる事態として以下の五つの場合を見てみよう。 1. ジョン・ボルトンが国家安全保障担当補佐官に任命される ワシントンポストでは3月16日付記事でトランプ大統領がH・R・マクマスター中将を安全保障担当補佐官の職から解くと決定したとある。前国務省非拡散担当大使で超タカ派のジョン・ボルトンはマクマスター後継者のリストに入っているのは明らかだ。マクマスターは北朝鮮に関しては決してハト派でなく、金正恩の知性をからかったともいわれる。だがボルトンとは違う。ボルトンなら500ポンド爆弾4発を投下させるところをせいぜい2発落とすのが相違点だ。 ボルトンが正式に就任して大統領執務室でトランプの横に立てば国家安全保障会議の毎週の会議を取り仕切り北朝鮮の核兵器開発を

金正恩の一言は緊張緩和への第一歩なのか?

ゲームは高度化しています。金正恩対トランプのレトリック勝負は金正恩がリードしているようですが、米政権がこのまま劣勢を甘んじるはずはなく、いつどんなどんでん返しが起こってもおかしくないと思います。むしろメッセージを読み間違えることの危険の方が怖いのですが、日本はこの点ナイーブな受け止め方をしがちなのでリスクがあります。またいくら北朝鮮が悪の態勢だとしても存在を認めざるを得ない状況になってきたらどうするのか、いまからしっかり考えておく必要があると思いますが、読者諸賢のご意見はいかがですか。 Kim Jong-un Leaves an Opening for De-escalation. Should the United States Take It? 金正恩が示す緊張緩和の選択肢を米国は受け入れるべきだろうか Eric Gomez August 19, 2017 http://nationalinterest.org/feature/kim-jong-un-leaves-opening-de-escalation-should-the-united-21957?page=show 「炎と怒り」の一週間で北朝鮮がグアム攻撃をちらつかせたが、平壌とワシントンが緊張緩和に向かう好機が来ているのかもしれない。 国営朝鮮中央通信(KCNA)によれば金正恩は火星-12中距離弾道ミサイル数発をグアム島周囲に射撃する案の説明を受けたが実施命令を下さず「ヤンキーがさらに愚行に走るのを静観」し将来の実施に含みを持たせることにしたという。 今回のKCNA報道の第一報はいつもの米朝二国間の言葉の応酬の延長に写ったが、米政策決定層も最高指導者が延々と続ける空虚な発言の真意を理解できれば緊張緩和の機会がきたとわかるはずだ。 最新のKCNA報道や先週発表の北朝鮮戦略軍報道官の声明を見ればグアム島周囲にミサイルを撃ち込む目的は北朝鮮へ対する米軍軍事行動に先手を打つことだとわかる。B-1B爆撃機がグアムから出撃すれば、金はグアム島周囲にミサイルを撃ち込み、その気になれば同島を制圧できる力を誇示する。ただしこの戦術の欠点は米軍が爆撃機運用を停止すれば北朝鮮はミサイルを発射できないことだ。さらに北朝鮮は米国へ韓国との大規模合同軍事演習の中止も求めている

金正恩暗殺未遂を公表した北朝鮮の狙いは何か

北朝鮮内部が相当に動揺していることがうかがわれますが、仮に暗殺されても誰も憐憫の念を示さないことは想像に難くありません。プロパガンダ戦争はすでに始まっているわけですね。 A POLICY EXPERTS ROUNDTABLE North Korea Releases Details of Alleged Assassination Attempt On Kim Jong-un  北朝鮮が金正恩暗殺の企みがあったと発表 Ryan Pickrell June 12, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/north-korea-releases-details-alleged-assassination-attempt-21120 北朝鮮国営通信社が金正恩暗殺の企ての詳細を明らかにしている。 北朝鮮政府はCIA中央情報局と韓国のNIS国家情報院が5月の軍事パレードで生物化学兵器を使った暗殺を謀ったと非難した。 公表されたビデオでは外国情報機関の命を受けたKim Song Ilが北朝鮮指導者の殺害を企てたとし、計画が数案あったとする。そのひとつが「エアコンにナノ毒性物質」を隠すことで、金正恩に放射性プルトニウムを注射する案もあった。実行案に採用されたのは「最高指導者の座る椅子に毒物を付着させる」ことだった。 「テロリスト」と非難される暗殺未遂犯は祝賀会場の詳細情報を極力多く集めるよう指示されたと語っており、とくに北朝鮮独裁者の使う椅子、机のまわりの保安体制の詳細が求められたという。KimによればDo Hui-yun(拉致被害者の人権を考える市民連合CHNK)の幹部から接触を受けたのは2014年にロシア・ハバロフスクで木材伐採に従事している際だったと米 NK News は伝えている。 CHNKはNGO団体だが北朝鮮は韓国情報機関の一部あるいは実行機関と見ている。 Doは「Kimに金品を渡した」うえ、北朝鮮関連の偽情報と「反国家プロパガンダ」を与えた。Kimによれば2014年8月にNIS上層部に会い金正恩暗殺案の詳細内容を教えられたという。 こうした物質を準備できるのはCIAだけだと北朝鮮国営通信は伝えている。 「生化学物質を使ったテロ襲撃

トランプ-金トップ会談が実現する可能性

硬軟取り混ぜて対応なのか。トランプ大統領の思考が周囲より先行しすぎて大変だという例ですね。取引が好きな大統領なので意外に結果を引き出してしまうかもしれません。軍事対決を期待していた向きには肩透かしになるかもしれません。金正恩がトランプと波長があえば目的を共通理解できるかもしれません。一層事情が複雑になってきました。 North Korean leader Kim Jong Un. Wong Maye-E/AP Here's what a Trump-Kim Jong Un meeting could actually look like トランプ-金会談が実現すればこうなる Ted Anthony, Associated Press http://www.businessinsider.com/heres-what-a-trump-kim-jong-un-meeting-could-actually-look-like-2017-5 BANGKOK —一方のコーナーは予測不可能な独裁者、常軌を外れ怒りやすく三代続けて一族で70年間にわたる常に世界一の強国だと言い続けてきた国を支配している。もう一方のコーナーには毒舌の米大統領、就任後100日が過ぎたばかりの自由世界の盟主で何でも口にしかねない人物が予想もつかない場面でいきなり和解の言葉を発した。 5月1日にドナルド・トランプの口から出たのは北朝鮮指導者金正恩に和解を求める言葉であった。金正恩は長らく米国の軽蔑と警戒の対象である。トランプは「明らかに実に頭の切れる奴だ」と述べている。 さらにこんな発言もあった。「本人に会いたい。絶対実現したい。光栄に思うだろう」 世界がこれに驚いた。どういうことなのか。外交史上でもこのように内緒話が急発展する事例はない。 実現しなかった例もある。ローズヴェルトは第二次大戦中にヒトラーと会談していない。ジョージ・ブッシュ(父子ともに)がサダム・フセインをホワイトハウスに招いたことはない。一方実現した例もある。ケネディはフルシチョフとウィーンで会った。中の雪解けの象徴としてニクソンは北京を訪ね、米毛沢東にそのまま向かった。 今となれば過去事例は当たり前に見えるが、当時は現在のようなインターネット社会でなく即座に拡