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2025年4月6日日曜日

中国が数ヶ月以内に台湾侵攻を開始するとの情報筋情報を得た(19fortyfive) ― 世界の混乱に乗じて動くのか、演習としてそのまま動くのか、この記事の真偽はいずれにせよ今後明らかになるでしょう

 

Gemini



情報筋は中国による台湾侵攻の試みは6ヶ月以内に行われると本誌に明らかにした「中国は半年以内に台湾占領に踏み切るだろう」 - 中華人民共和国(PRC)による台湾の中華民国(ROC)の占領は、"もし"ではなく、"いつ "の問題になってきている


華民国への北京の絶え間ない嫌がらせ活動プログラムは、元英国秘密情報局長官アレックス・ヤンガー卿によって「破壊工作、サイバー、政治的嫌がらせの教科書」あるいは「グレイゾーン」型戦争の側面を理解する上でのケーススタディとまで評されている。


台湾に対する中国の脅威

中華民国をめぐる状況は、中国本土との長期にわたる緊張関係に関連する独特の側面があるが、中華民国が直面しているグレイゾーン・タイプの嫌がらせは、中国とロシアがヨーロッパやアジアの他の国々に対して行っている行為とほぼ同じである これには、インターネットやその他の通信ケーブルのような海底インフラの破壊工作、選挙妨害、デジタル化された偽情報などが含まれる。

 3月4日、トランプ米政権は中国に一連の関税を課したが、これはワシントンが定義する公平で公正な貿易に北京が回帰するためのインセンティブであるとワシントンは主張した。在米中国大使は、自国は米国とのいかなる「種類の戦争」にも備える用意があると、脅しをかけた。


中国はまもなく侵略する可能性がある 情報筋

この大使発言は、北京が今、アメリカとの直接対決の口火を切るべく、中華民国に対して行動を起こす機が熟したと判断したと解釈されている。

 本誌取材に応じた情報筋によれば、中国によるそのような試みは半年先になるという。

 同じ情報筋はさらに、「今から6ヶ月後」という時間枠は、ワシントンの米政権が中国共産党とその軍事部門である人民解放軍(PLA)による侵攻を阻止する気がないか、阻止できないという中国共産党(CCP)幹部の信念によって促されていると詳しく述べている。


北京の台湾オプション

元米陸軍中佐で元カリフォーニア州議会議員のチャック・デボアは、北京の選択肢について、3つの可能性を予測している:「忍耐強い窒息、電光石火の掌握、完全な混乱」だ。

 デボアの予測によれば、最初の選択肢は中華民国の全面封鎖だ。中国海軍(PLAN)は台湾を「鋼鉄の縄のように取り囲み、台湾海峡を殺りく地帯に変えるだろう。台湾の食料と天然ガスの90%は船で運ばれてくる。そのライフラインを断ち切れば、台湾は飢えに苦しむことになる。 侵略もなく、血まみれの浜辺もなく、ただゆっくり絞め殺されるだけだ」。

 第二の可能性は、中国の大規模ミサイル攻撃により台湾の防衛が壊滅的な打撃を受け、ペイトリオットやその他のミサイル防衛システムに過負荷がかかることだ。北京の「愛国ハッカー」軍団は中華民国の送電網をクラッシュさせ、インターネットと電話網を停止させるだろう。同時に、10万人の中国軍部隊が島の浜辺を攻撃するだろう。ワシントンと12時間の時差があるため、デボアが書いているように、「アメリカが目を覚ます前に」すべてが行われることになる。したがって、北京の目的は、「数日以内に(首都の)台北を占領し、完了した取引を世界に提示する」ことである。

 このバリエーションでは、中国は中華民国を占領し、アメリカとアメリカの同盟国すべての防衛力を破壊しようとする。

 ミサイルの嵐は、中華民国の軍事拠点だけでなく、日本、グアム、フィリピンの米軍基地も破壊するだろう。アジアでこのような混乱が生み出されている間に、ジョー・バイデン大統領の国境開放によりアメリカに密入国した北京の2万人以上の軍人が、メキシコのカルテルと連携して攻撃を開始する。

 米国は、国境通過地点での銃撃戦やテキサス州側の国境内での破壊工作により、南部国境の完全なコントロールを失う。インフラは送電網への攻撃によってダウンする。

 デボアが指摘するように、これは悪名高い1917年のツィンマーマン電報の現代版となる。当時、帝国ドイツは「第一次世界大戦からアメリカの目をそらすために、メキシコに罪を着せようとした。イギリスはその暗号を解読し、アメリカはドイツに宣戦布告した」。

 中国にとって、この「無制限戦争を仕掛けることは、アメリカの注意を分散させ、(中華民国への)侵攻の時間を稼ぎ、同盟の決意を試すことになる。しかし、これはリスクの高い賭けである。 さらに、アメリカは世界中の怒りを集め、世界的なリーダーシップを強化し、中国を経済的に罰することで利益を得るかもしれない」。


中国はどう動くか?

中国が上記の選択肢のいずれかを実行する準備ができていないわけではない。2月、米インド太平洋軍司令官のサミュエル・パパロ提督は、台湾周辺でのPLANの定期的な艦船の動きやPLAAFの航空機の嫌がらせ飛行は「演習ではなく、リハーサルだ」と宣言した。

 半年以内に、これら3つのオプションのうち1つが成功するか失敗するかわかるかもしれない。


デボアの結論

「アメリカの優位は、警戒心、同盟国、そして必要であれば徹底抗戦する意志にある。中国がギャンブルに走るとしても適切なプレーを選び、摩擦が破滅につながらないよう願うばかりだ」。


China Will Launch an Invasion of Taiwan In Next Few Months: Intel Sources

Intel sources who have spoken to 19FortyFive state that they believe an attempt by China to invade Taiwan is no less than six months away.

By

Reuben Johnson


https://www.19fortyfive.com/2025/04/china-will-launch-an-invasion-of-taiwan-in-next-few-months-intel-sources/?_gl=1*fyix41*_ga*NzIwMTgxNjMuMTc0Mzg5MjczOQ..*_up*MQ..


著者について ルーベン・F・ジョンソン

ルーベン・F・ジョンソンは、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻の生存者であり、現在はFundacja imの対外軍事問題専門家である。 現在はワルシャワのFundacja im. Kazimierza Pułaskiegoの対外軍事問題専門家。 国防技術や兵器システム設計の分野で、国防総省、複数のNATO政府、オーストラリア政府のコンサルタントを務める。  過去30年にわたり、ロシア、ウクライナ、ポーランド、ブラジル、中華人民共和国、オーストラリアに滞在し、そこで取材を行ってきた。



2025年1月20日月曜日

台湾上陸の可能性を秘めた中国製バージの新たな画像が登場(The War Zone)―気になる動きなので続報です。言葉のレトリックとは別にこうした装備品や作戦の実態に注意をはらわないといけませんね。

An image has appeared showing a Chinese commercial roll-on/roll-off (RO/RO) ferry linked to a temporary pier via a barge with jack-up supports. This follows the emergence of satellite imagery showing multiple similar, but different jack-up barges in various stages of construction at a shipyard in southeastern China.  

Chinese internet via X



ジャッキアップ支柱付きのバージ船は、民間フェリーを含む中国船と海岸間のコネクターとなる可能性がある


国の商業用ロールオン/ロールオフ(RO/RO)フェリーが、ジャッキアップ支柱付きの台船を介して仮設桟橋に連結されている画像が登場した。これは、中国南東部の造船所で様々な建設段階にある、複数のジャッキアップ台船を示す衛星画像の出現に続くものである。中国人民解放軍海軍(PLAN)は、水陸両用作戦、特に台湾侵攻の可能性を支援するために、表向きは非軍事的な海上資産を活用する能力をますます発揮している。

 問題の写真は本日未明、ソーシャルメディア上で最初に出回ったようだが、いつどこで撮影されたのかは不明だ。独立系海軍アナリストのH.I.サットンは、『Naval News』に寄稿し、広州市の南東にある龍雪島の広州国際造船所(GSI)で新しいジャッキアップ船が建造されていることを先週初めて報じた。 GSIは国営の中国国家造船総公司(CSSC)の子会社である。

 ジャッキアップ台船を仮設桟橋や土手道の頭部に使用することは、支柱が貴重な追加安定性を提供するため、理にかなっている。その結果、安全度が増す。 昨年、米軍がガザ地区での人道支援のため仮設桟橋を短期間使用した際、このような構造物の悪天候に脆弱であることが浮き彫りになった。桟橋は、ジャッキアップ台船を備えていなかったが、2週間足らずの運用でスコールに見舞われ、再び使えるようになるまで1週間以上を要した。その後も悪天候は続いた。

 ネット上で出回っている画像の中国のバージ船は、現在、片方の端に少なくとも2本の目立つジャッキアップ用の脚があるが、他の場所に追加の支えがあるかどうかは不明だ。これは、龍水島にある造船所の最近の衛星画像で見られるものとは明らかに異なっており、4本、6本、8本のジャッキアップ脚を持つバージ船が見える。  少なくともこれらのバージのいくつかは、ランプを内蔵しており、状況によっては仮設桟橋/通路システムを不要にすることができる。また、このような船と陸の結節点をより迅速かつ容易に設置することもできる。

 ジャッキアップバージは新しいものではなく、仮設桟橋/航路システムと組み合わせて使用するものでもないことに注意することが重要である。 特によく知られている軍事的な例は、第二次世界大戦中、フランスのノルマンディー地方へのDデイ上陸作戦の後、連合軍がいわゆるマルベリー港がある。

 PLAも少なくとも10年以上前から、半潜水バージやジャッキアップバージを、表向きは商業用のRO/ROフェリーを含む船舶と、仮設の桟橋/航路との間のインターモーダルな結節点として利用する能力を実証してきた。過去に実験や演習で使用されたジャッキアップ式バージには、現在ソーシャルメディアに出回っている画像によく似たものもある。 このことから、「新しい」写真は少し前に撮影された可能性がある。

 また、龍水島にあるGSIの造船所は、半潜水型重量物運搬船やジャッキアッププラットフォームなど、より大型の商業船舶を生産していることで知られているが、軍用船も生産していることも注目に値する。さらに昨年、GSIは、大きなオープン・フライト・デッキが特徴だが、軍事用ではなく商業用スタイルである、非常に不思議な船を進水させた。

 現在GSI造船所で建造中の新しいジャッキアップ船は、表向きは非軍事船である可能性がある。同時に、統合ランプの存在は、明確な軍事的用途を持つ船から陸へのコネクターをより指し示している。 いずれにせよ、このことはすべて、中国におけるPLAと商業・民間企業との間の境界線が薄く、しばしば存在しないことを浮き彫りにしている。すでに述べたように、PLANはここ数年、水陸両用演習でRO/ROフェリーなど民間の海上資産をますます活用するようになっている。

 PLANは、その有機的な水陸両用戦艦隊の規模と範囲を着実かつ大幅に拡大しており、商業的能力は貴重な追加能力と見なされていることは明らかである。商業規格で建造された艦船はより脆弱になるとはいえ、特に初期橋頭堡が確立された後の台湾侵攻を支援する上で、追加能力は非常に有用である。 PLANは、軍民混成の水陸両用部隊を将来の軍事作戦や国内外での災害救援・人道支援活動に利用することができる。中国人民軍は南シナ海における平時の日常的な海上兵站の目的で、民間のRO/ROフェリーを利用している。

 「中国(中華人民共和国)の水陸両用艦隊は、近年、外洋航行のLPD(上陸用プラットフォームドック)とLHA(水陸両用強襲揚陸艦)を適度に獲得することに重点を置いてきた」。 国防総省が12月発表した中国の軍事開発に関する最新の年次報告書によれば、「中国が戦車揚陸艦や中型揚陸艦の数を大幅に拡大している兆候は今のところない」という。PLANは十分となる水陸両用能力と現有の能力のギャップに対処するために民間揚陸艦や回転翼資産など他の作戦能力への投資を通じて不足を緩和している可能性がある。PLAは、必要な艦船対陸上コネクターを比較的短期間で製造できる中国造船業の巨大な能力を信頼しているのかもしれない。

 「フローティング・コーズウェイのような陸上能力は、台湾侵攻において重要な能力であり、PLAに、独立した、移設可能な沖合での積み下ろし能力によって、損傷したり妨害されたりした港や港を迂回する能力を与える」と、独立系の中国海事研究所の報告書は昨年発表した。 「少なくとも2030年までは、PLAの予備民間商船隊は、大規模な海峡を越えた台湾侵攻を支援するために必要な、水陸両用上陸能力や、厳しい環境下での海上兵站を提供することはおそらく不可能であろう。とはいえ、訓練や演習の現在の傾向が続けば、PLAは2030年代半ばまでに、大規模な水陸両用作戦を支援するのに十分な規模で、民間海運を効果的に活用できるようになるかもしれない。

 「中国海軍の伝統的な水陸両用強襲揚陸艦は、強襲の第一波において、およそ1個重旅団分の装備(軽量の水陸両用旅団に分散される可能性が高い)と約21,000人の兵員を輸送することができると、シンクタンク、新アメリカ安全保障センター(CNAS)の非常勤上級研究員であるトム・シュガートは、2022年にWar On The Rocksに寄稿した。「私の計算では、ボー・ハイ・フェリー社のように、海上民兵戦略支援船団として組織されているか、過去に軍事演習に参加した企業が所有するフェリーのみを考慮した。これらのフェリーは、水陸両用車を改良されたタラップを使って直接浜辺に運び、その他の車両は仮設の浜辺の土手道や拿捕した港を経由して運び込むことができる。仮設の桟橋や拿捕した港が中国の軍用車両運搬船に利用可能であれば、少なくともさらに5個重旅団分の装備を輸送することができる。

 PLAが10年以内に台湾へ軍事介入を開始するのではないかという懸念は依然として根強いものがある。 しかし、中国軍が2027年までにそのような作戦を成功させる可能性を米軍は軽視している。 アメリカ当局は以前から、2027年は中国の習近平国家主席が台湾海峡を越えて行動する準備を整えるようPLAに指示した年だと述べてきた。

 PLAは定期的に公式メディアで、軍の戦闘能力と指揮能力の欠点を指摘している。12月に発表された国防総省の中国軍事力報告書は、「これらの批評は、その近代化努力の指針となっている」と指摘している。「その急速な進展にもかかわらず、部隊は、台湾に対する作戦や海外での大規模な偶発的事態に必要とされるであろう、洗練された市街戦や長距離兵站能力の種類と規模をまだ示していない」。

 ラトナー国防次官補(インド太平洋安全保障問題担当)は同月、シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)主催のイベントで、「PLAが解決しようとしているこれらの作戦上の課題を見ると、その目標が、負担可能なコストで、台湾への短期間の鋭い侵攻を実行する準備ができていると感じ、自信を持つことだとすれば、今日の彼らはそこに到達していない」と述べた。「彼らはそこに到達しようとしている。 しかし、ここ2、3年以上に近づいているとは思えない」。

 とはいえ、PLANは、台湾侵攻に必要となる水陸両用能力の強化をめざし、ジャッキアップ式バージやRO/ROフェリーなどの民間能力の利用を増やし続けているのは確かであり、それはまた、他の場所での作戦でも貴重な装備となりうる。■


Chinese Barge Usable For Potential Taiwan Beach Landings Seen In Action In New Image

Barges with jack-up legs could be key connectors for Chinese ships, including commercial ferries, and the shore.

Joseph Trevithick

https://www.twz.com/sea/chinese-barge-usable-for-potential-taiwan-beach-landings-seen-in-action-in-new-image

 

2025年1月16日木曜日

中国が台湾上陸に適した特殊バージ船隊の建造を突如開始したことに注意すべき(Naval News)

 Special pier used by Chinese RORO ferries to land on Taiwanese beach

海岸に戦車や兵員を上陸させる桟橋になる特殊バージ船の想像図。戦車は民間のロールオン・ロールオフ(RORO)フェリーで輸送される想定だ。


水陸両用攻撃用らしき、特殊用途バージを少なくとも5隻中国が建造中だ。このバージは、戦車を台湾の道路に直接降ろすユニークな方法を中国に提供するかもしれない

湾侵攻がどんな形になるか考えている向きに新鮮な視覚的手がかりが出てきた。中国の造船所を注視している防衛アナリストがある種の船舶が増加していることに気づいた。

 中国南部の広州造船所では、少なくとも3隻、おそらく5隻以上の特殊で珍しいバージの建造が観察されている。船首から異常に長い道路橋が伸びる形状から、将来、中国軍が台湾に上陸する際と特に関連性が高いと思われる。

 Naval Newsは、建造を確認した複数の情報源を目にし、専門家と情報を共有し、予備的な分析を検証した。そのコンセンサスは、水陸両用上陸用である可能性が高い。


Dデイのマルベリー即席港湾施設に似た珍しいはしけ

バージは、前面から伸びる120メートル(393フィート)と非常に長いロードスパンを持ち、海岸沿いの道路やビーチの向こうの硬い路面に到達するために使用できる。船尾の端にはオープン・プラットフォームがあり、他の船から荷を下ろしたりできるようになっている。バージの中には、悪天候でも安定した足場を提供するため「ジャッキアップ」支柱を下げることができるものもある。操業時には、貨物船からトラックやタンクを荷揚げするための桟橋として機能する。

 広州国際造船所(GSI)は、中国の海軍拡張において重要な役割を担っている。特に、超大型の無人水上艦艇や軽空母など、一風変わった艦艇の建造に携わっている。

 バージは、第二次世界大戦中の連合軍のノルマンディー侵攻で建造されたマルベリー・ハーバーを彷彿とさせる。それらと同様、これらは極めて迅速に、斬新な設計で建造された。


侵略準備の兆候か?

このような専門的なバージ建造は、防衛アナリストが潜在的な侵略の早期警告として注目している指標の一つである。バージが民間用と説明できる可能性はある。しかし、これだけの数が建造され、以前に見られた同様の民間船よりもはるかに大きいことから、その可能性は低い。これらのバージ船には、商業目的と異なる特徴があり、大量の重装備を短時間で陸上に運ぶのに適している。民間用途としては、かなりオーバースペックに見える。

 地政学評議会(Council on Geostrategy)のシーパワー研究員エマ・ソールズベリー博士は、「台湾への侵攻には、海峡を横断する人員や装備品、特に装甲車のような陸上資産を迅速に輸送する多数の船舶が必要になる」と本誌に語っている。これらの移動式桟橋は、特に侵攻に適しているようだ。ソールズベリー博士はこう続ける。「侵攻の準備として、あるいは少なくとも中国に選択肢を与えるために、この種の船舶の建造が増強されるだろう」。

 資料を検証した著名な防衛アナリスト、ダミアン・サイモンは、中国の大規模な民間フェリーとのドッキングに適していると指摘した。中国のロールオン/ロールオフ(RORO)フェリー船は、重戦車を含む軍用車両を運ぶ想定で建造されている。フェリーは定期的にこの役割で訓練されている。

 ソールズベリー博士も同意する。「中国は膨大な数のデュアルユース船団を建造しています。特にロールオン/ロールオフ船は、軍用車両の輸送に最適であり、実際に軍用仕様で建造されています」。


台湾にとっての意味

台湾本島には水陸上陸作戦に適したビーチはわずかしかない。そしてそれらは厳重に防衛される可能性がある。中国が漁村や港を占領し、より大規模な上陸を行う可能性もある。しかし、力ずくで島を奪おうとすれば、予測可能な場所に上陸することになるというのがこれまでの見方だった。 この新しいバージはそれを変え、以前は不適当と考えられていた場所に上陸できることを意味する。岩だらけの砂浜や柔らかい砂浜に上陸し、戦車を直接固い地面や海岸沿いの道路に運ぶことができる。  これにより、中国は新たな上陸地点を選ぶことができ、防衛を組織化する試みを複雑にすることができる。台湾の既存の港湾施設に頼る代わりに、中国は海峡を越えて移動港を航行させることができる。■



H I Sutton writes about the secretive and under-reported submarines, seeking out unusual and interesting vessels and technologies involved in fighting beneath the waves. Submarines, capabilities, naval special forces underwater vehicles and the changing world of underwater warfare and seabed warfare. To do this he combines the latest Open Source Intelligence (OSINT) with the traditional art and science of defense analysis. He occasionally writes non-fiction books on these topics and draws analysis-based illustrations to bring the subject to life. In addition, H I Sutton is a naval history buff and data geek. His personal website about these topics is Covert Shores (www.hisutton.com)


China Suddenly Building Fleet Of Special Barges Suitable For Taiwan Landings

China is building at least five new special purpose barges which appear tailor made for amphibious assault. The barges may provide the PRC (People's Republic of China) with a unique way to offload large numbers of tanks directly onto Taiwanese roads.

H I Sutton  10 Jan 2025


https://www.navalnews.com/naval-news/2025/01/china-suddenly-building-fleet-of-special-barges-suitable-for-taiwan-landings/


2019年1月5日土曜日

中国の台湾侵攻作戦準備はどこまでできているのか 


キーポイント
  • 正式海上輸送能力に加え民間輸送船を徴用すれば中国は12個師団を運べる
  • 空輸でもY-20多数が就役すれば大幅に増えるが、同時に台湾空港内の旅客機を徴用して大量空輸が可能
  • 台湾は警戒を怠れず、新型装備の配備も始まっている
  • 中国軍が橋頭堡を築かれれば台湾にとっての「悪夢」の国内戦がはじまる
  • 中国指導部は台湾武力侵攻をためらわない姿勢を示しており、2020年を一つの目安にしている
    The Next China Threat: An Invasion of Taiwan?
    Could Beijing really do it?


by Wendell Minnick
January 2, 2019  Topic: Security Region: Asia  Blog Brand: The Buzz Tags: TaiwanChinaMilitaryTechnologyXi JinpingWarTaiwan Strait

23百万人が暮らす台湾への侵攻準備がどこまで中国で進んでいるかがシンクタンクが開いた会議で中心話題だった。
ワシントンに本拠を置くプロジェクト2049研究所が主催したのが「悪夢のシナリオ:PLA侵攻の脅威と台湾の対応」と名付けられた会議でDデイマイナス45-30日から進行実施後までの状況を点検した。
プロジェクト2049会長リチャード・アーミテージ(元国務副長官)からは台湾の防衛計画部門は中国の脅威を全周囲で警戒すべきで、台湾海峡の西側だけ警戒するのでは足りないと述べた。
中国には揚陸舟艇が不足と言われるがロールオン/オフ型船舶を活用すれば台湾への上陸作戦は不可能ではないと指摘。
「台北港に電撃攻撃をかけ橋頭堡を確保する状況が考えられます。ぞっとする、不快かつ悪夢的なシナリオですが想定すべきであり対応を考えておく必要があります」(アーミテージ)
台湾海軍退役大将リチャード・チェンからは台湾が「対岸からとてつもない圧力を受けている」と述べた。

チェンは以前国防副大臣も務め、軍部は中国の侵攻の45-30日間前から警戒を始めると紹介。台湾の早期警戒が想定どおりに機能し各センサーがミサイル、機体、艦船をすべて追尾刷るのが条件だ。「三軍で総合状況が共有できるので誤算や誤解が減ります」

誤って判断すれば台湾は沿海部での侵攻部隊撃破に失敗し、「中国軍を海岸で掃討する悪夢のシナリオ」(チェン)に突入する。
退役海兵隊大将ウォーレス・「チップ」・グレグソンからは「地理条件と海峡の幅110マイルの要素」が台湾に有利とながらも「台湾に不利な状況が増えつつある」とした。

ただ台湾に有利なのは費用対効果が優れた方法で巡航ミサイル弾道ミサイルを撃破できることで、「防衛側の手段のほうが標的よりずっと安価」だとグレグソンは指摘。台湾が新型PAC-3ペイトリオット対弾道ミサイル防衛装備、同様の能力を持つ天弓 Tien Kung 装備の配備を理由に上げた。
「最高の条件で空陸海の防衛をしてもPRC(中国)は何らかの足場を台湾島のどこかに確保するだろう」(グレグソン)
そこから「悪夢」が始まる。「台湾の陸上兵力が海軍空軍の完全支援を受けて機動力を発揮し火力、近接戦で敵を撃破するのが必須です」(同上)

国際評価戦略センターのアジア軍事問題主任研究員リチャード・フィッシャーからは中国の軍事装備近代化の現況が報告された。習近平始め中国指導部は2020年を一つの区切りとして台湾侵攻を発言している。
海上輸送能力は4個師団4万名規模で戦車800両を運べるまで拡充されており、強襲揚陸艦の建造では7万トンの071型ドック型揚陸艦7隻、2-4万トンの071型ドック型ヘリコプター揚陸艦が6隻あるという。
こうした正規の輸送艦以外の船舶を徴用すれば12個師団つまり8万から12万を輸送可能だ。また自力航行可能なはしけ104千隻があり、多くがロールオン/オフ型で港湾の確保後に動員される可能性がある。
空輸能力では100トン輸送可能なY-20大型貨物機を400機生産する方針があり、ヘリコプターは1千機超で地上兵力を運べるという。
桃園国際空港を中国が確保すれば、同空港内のボーイング、エアバス旅客機を接収し中国軍の人員装備を輸送できるとフィッシャーは指摘。すべて動員すれば一日で台湾へ160万名を運び込める。
投入可能な戦闘機は2020年には1,500機を超えるはずで、成都J-10、瀋陽J-11(Su-27)やJ-16が先陣を切るだろう。
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フィッシャーは台湾国内の「第五列」親中勢力が侵攻を支援するとも警句を鳴らしている。
台湾は侵攻を黙ってみているわけではない。侵攻を遅らす効果がある新装備配備が続いている。超音速対艦ミサイル雄風三型 Hsiung Feng 3 や空対地ミサイル萬劍 Wan Chien だ。またF-16及び国産防空戦闘機の性能改修を行いながら新型訓練戦闘機の開発を進めている。■



Wendell Minnick is an author, commentator, journalist and speaker who has spent two decades covering military and security issues in Asia, including one book on intelligence and over 1,200 articles. From 2006-2016, Minnick served as the Asia Bureau Chief for Defense News, a Washington-based defence weekly newspaper.

Image: Reuters.

2017年11月18日土曜日

中国の台湾侵攻等野望を止めるのは周辺国のA2/AD戦略だ



うーん、この通りなら中国の軍拡が進んでも日本含む周辺国がA2/ADを独自に整備すれば、中国はさらに軍事支出をふやしいつか破綻するのではないでしょうか。もちろん周辺国も侵攻を受けるリスクが増えるわけですし、中国の既得権も認めることになるわけですが。一種の開き治り戦略ともいえるでしょうね。両陣営が戦わずに勝利をそれぞれめざすことになります。それにしても中国に同盟国がないことが救いで、それだけにふらふらする韓国の動向が非常に気になるところです。


Why China Can't Conquer Taiwan in a War

中国が台湾を背圧武力制圧できない理由
November 17, 2017


第19回党大会で権力基盤を固めた習近平主席が内向きになる米国を見てアジア太平洋を中国の思いのままにする好機と見ているかもしれない。この度発表された研究成果ではこの点に触れつつ、北京に周辺国を敗退させる軍事力はないと分析し、とくに台湾占領は無理だとする。
  1. 研究をまとめたのはマイケル・ベックリー Michael Beckley(タフツ大准教授(政治学))で学術誌International Securityに掲載した。ベックリーは米軍支援が最小限でも中国周辺国が各国で接近阻止領域拒否戦略を取れば中国軍の阻害は可能と主張。
  2. 「東アジアで新しい軍事力バランスが出現の兆候があり、米国は中程度のリスクで兵力増強が可能だ」「このバランスは今後も安定したままとなる。各国のA2/AD効果を打ち破る兵力投射能力は中国に実現しないためだ。根拠は兵力投射部隊の整備はA2/AD部隊整備よりはるかに大規模な予算が必要となるからだ」と述べている。
  3. A2/ADは米国の介入をさせない中国戦略として語られているが、ジェイムズ・ホームズ、トシ・ヨシハラ、アンドリュー・クレピネヴィッチ等は米国はアジア同盟国とともにこの戦略を中国相手に展開すべきと主張している。中国を困難にさせればよいというのだ。ベックリーは「この戦略では米国は東アジア制海権は断念するかわりに周辺国を助けて中国の制海権制空権確立を困難にすればよい」と説明。
  4. ベックリーは新戦略を想定される軍事衝突シナリオ数点で試した。その一つが台湾海峡からの中国侵攻だ。そもそも揚陸侵攻作戦は難易度が一番高いが、侵攻部隊の移動途中を狙える精密誘導兵器の時代では一層困難になる。
  5. 台湾侵攻作戦の成功には中国は航空優勢、海上制圧の完璧な確立が必須だ。「台湾に防空体制や攻撃手段が温存されれば中国の侵攻は不可能となる。台湾海峡を移動中の中国艦艇を攻撃できる制海権を台湾が維持するからだ」とし、中国にはミサイル相当数があり開戦直後に台湾防空体制を破壊するといわれるが、台湾を無力化するには完全な奇襲攻撃でない限り無理とする。台湾の早期警戒が有効なら作戦機材を国内36箇所の航空基地、民間空港さらに高速道路に分散させ緊急運用体制を整えるだろう。台湾には移動式ミサイル発射機、対空兵器もあり艦船潜水艦も巡航ミサイルで中国部隊を攻撃するだろう。
  6. ベックリーが指摘するように中国が防衛体制を先制攻撃ですべて壊滅させるとは考えにくい。まず台湾には高性能早期警戒防空体制がある。米国でさえ第一湾岸戦争でここまでの実力がないイラク防空網や1999年のセルビアで完全破壊できなかったではないか。
  7. 当時の米国を上回る実力を中国が示したとしても揚陸作戦の成功は確実とは言えない。例えばベックリーは上陸に適した地点は台湾海岸線の1割しかないと指摘し、台湾は一部地点に重点的に防御態勢を敷けばよく中国上陸部隊は数の上でも劣勢になるという。
  8. そうなると最大限に楽観的な評価(北京の視点)をつかってまでも中国は台湾占領に躍起となるだろう。ベックリーは「米国は侵攻部隊を失敗させ戦況を一変させるべく米軍艦船や非ステルス機を中国のA2/ADに晒せる必要のない対応方法多数がある」と述べている。具体的には米軍による試算では「台湾の沿岸部に1万ないし2万ポンドを投下してPLA侵攻部隊をなぶり殺しにする」必要がある。この役目にはB-2爆撃機一機あるいはオハイオ級潜水艦一隻を投入すればよい。
  9. さらにベックリーは東シナ海、南シナ海の制海権を中国は簡単に確立すできないと指摘する。ヴィエトナムや日本の抵抗をその理由にあげる。中国が地域内で軍事優位性を手に入れる可能性がは一般に考えられるより低い。このため中国は戦わずに勝利する戦略をとっているのであり、今までのところ比較的成功していると言える。■
Zachary Keck (@ZacharyKeck) is a former managing editor of The National Interest.
Image: Reuters