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台湾上陸の可能性を秘めた中国製バージの新たな画像が登場(The War Zone)―気になる動きなので続報です。言葉のレトリックとは別にこうした装備品や作戦の実態に注意をはらわないといけませんね。

   Chinese internet via X ジャッキアップ支柱付きのバージ船は、民間フェリーを含む中国船と海岸間のコネクターとなる可能性がある 中 国の商業用ロールオン/ロールオフ(RO/RO)フェリーが、ジャッキアップ支柱付きの台船を介して仮設桟橋に連結されている画像が登場した。これは、中国南東部の造船所で様々な建設段階にある、複数のジャッキアップ台船を示す衛星画像の出現に続くものである。中国人民解放軍海軍(PLAN)は、水陸両用作戦、特に台湾侵攻の可能性を支援するために、表向きは非軍事的な海上資産を活用する能力をますます発揮している。  問題の写真は本日未明、ソーシャルメディア上で最初に出回ったようだが、いつどこで撮影されたのかは不明だ。独立系海軍アナリストのH.I.サットンは、『Naval News』に寄稿し、広州市の南東にある龍雪島の広州国際造船所(GSI)で新しいジャッキアップ船が建造されていることを先週初めて報じた。 GSIは国営の中国国家造船総公司(CSSC)の子会社である。  ジャッキアップ台船を仮設桟橋や土手道の頭部に使用することは、支柱が貴重な追加安定性を提供するため、理にかなっている。その結果、安全度が増す。 昨年、米軍がガザ地区での人道支援のため仮設桟橋を短期間使用した際、このような構造物の悪天候に脆弱であることが浮き彫りになった。桟橋は、ジャッキアップ台船を備えていなかったが、2週間足らずの運用でスコールに見舞われ、再び使えるようになるまで1週間以上を要した。その後も悪天候は続いた。  ネット上で出回っている画像の中国のバージ船は、現在、片方の端に少なくとも2本の目立つジャッキアップ用の脚があるが、他の場所に追加の支えがあるかどうかは不明だ。これは、龍水島にある造船所の最近の衛星画像で見られるものとは明らかに異なっており、4本、6本、8本のジャッキアップ脚を持つバージ船が見える。  少なくともこれらのバージのいくつかは、ランプを内蔵しており、状況によっては仮設桟橋/通路システムを不要にすることができる。また、このような船と陸の結節点をより迅速かつ容易に設置することもできる。  ジャッキアップバージは新しいものではなく、仮設桟橋/航路システムと組み合わせて使用するものでもないことに注意することが重要である。 特によく...

中国が台湾上陸に適した特殊バージ船隊の建造を突如開始したことに注意すべき(Naval News)

  海岸に戦車や兵員を上陸させる桟橋になる特殊バージ船の想像図。戦車は民間のロールオン・ロールオフ(RORO)フェリーで輸送される想定だ。 水陸両用攻撃用らしき、特殊用途バージを少なくとも5隻中国が建造中だ。このバージは、戦車を台湾の道路に直接降ろすユニークな方法を中国に提供するかもしれない 台 湾侵攻がどんな形になるか考えている向きに新鮮な視覚的手がかりが出てきた。中国の造船所を注視している防衛アナリストがある種の船舶が増加していることに気づいた。  中国南部の広州造船所では、少なくとも3隻、おそらく5隻以上の特殊で珍しいバージの建造が観察されている。船首から異常に長い道路橋が伸びる形状から、将来、中国軍が台湾に上陸する際と特に関連性が高いと思われる。  Naval Newsは、建造を確認した複数の情報源を目にし、専門家と情報を共有し、予備的な分析を検証した。そのコンセンサスは、水陸両用上陸用である可能性が高い。 Dデイのマルベリー即席港湾施設に似た珍しいはしけ バージは、前面から伸びる120メートル(393フィート)と非常に長いロードスパンを持ち、海岸沿いの道路やビーチの向こうの硬い路面に到達するために使用できる。船尾の端にはオープン・プラットフォームがあり、他の船から荷を下ろしたりできるようになっている。バージの中には、悪天候でも安定した足場を提供するため「ジャッキアップ」支柱を下げることができるものもある。操業時には、貨物船からトラックやタンクを荷揚げするための桟橋として機能する。  広州国際造船所(GSI)は、中国の海軍拡張において重要な役割を担っている。特に、超大型の無人水上艦艇や軽空母など、一風変わった艦艇の建造に携わっている。  バージは、第二次世界大戦中の連合軍のノルマンディー侵攻で建造されたマルベリー・ハーバーを彷彿とさせる。それらと同様、これらは極めて迅速に、斬新な設計で建造された。 侵略準備の兆候か? このような専門的なバージ建造は、防衛アナリストが潜在的な侵略の早期警告として注目している指標の一つである。バージが民間用と説明できる可能性はある。しかし、これだけの数が建造され、以前に見られた同様の民間船よりもはるかに大きいことから、その可能性は低い。これらのバージ船には、商業目的と異なる特徴があり、大量の重装備を短時間で陸上に運ぶのに...

中国の台湾侵攻作戦準備はどこまでできているのか 

キーポイント 正式海上輸送能力に加え民間輸送船を徴用すれば中国は12個師団を運べる 空輸でもY-20多数が就役すれば大幅に増えるが、同時に台湾空港内の旅客機を徴用して大量空輸が可能 台湾は警戒を怠れず、新型装備の配備も始まっている 中国軍が橋頭堡を築かれれば台湾にとっての「悪夢」の国内戦がはじまる 中国指導部は台湾武力侵攻をためらわない姿勢を示しており、2020年を一つの目安にしている The Next China Threat: An Invasion of Taiwan? Could Beijing really do it? by Wendell Minnick January 2, 2019  Topic: Security Region: Asia  Blog Brand: The Buzz Tags: TaiwanChinaMilitaryTechnologyXi JinpingWarTaiwan Strait https://nationalinterest.org/blog/buzz/next-china-threat-invasion-taiwan-40317 23百万人 が暮らす台湾への侵攻準備がどこまで中国で進んでいるかがシンクタンクが開いた会議で中心話題だった。 ワシントンに本拠を置くプロジェクト2049研究所が主催したのが「悪夢のシナリオ:PLA侵攻の脅威と台湾の対応」と名付けられた会議でDデイマイナス45-30日から進行実施後までの状況を点検した。 プロジェクト2049会長リチャード・アーミテージ(元国務副長官)からは台湾の防衛計画部門は中国の脅威を全周囲で警戒すべきで、台湾海峡の西側だけ警戒するのでは足りないと述べた。 中国には揚陸舟艇が不足と言われるがロールオン/オフ型船舶を活用すれば台湾への上陸作戦は不可能ではないと指摘。 「台北港に電撃攻撃をかけ橋頭堡を確保する状況が考えられます。ぞっとする、不快かつ悪夢的なシナリオですが想定すべきであり対応を考えておく必要があります」(アーミテージ) 台湾海軍退役大将リチャード・チェンからは台湾が「対岸からとてつもない圧力を受けている」と述べた。 チェンは以前国防副大臣も務め、軍部は中国の侵攻の4...

中国の台湾侵攻等野望を止めるのは周辺国のA2/AD戦略だ

うーん、この通りなら中国の軍拡が進んでも日本含む周辺国がA2/ADを独自に整備すれば、中国はさらに軍事支出をふやしいつか破綻するのではないでしょうか。もちろん周辺国も侵攻を受けるリスクが増えるわけですし、中国の既得権も認めることになるわけですが。一種の開き治り戦略ともいえるでしょうね。両陣営が戦わずに勝利をそれぞれめざすことになります。それにしても中国に同盟国がないことが救いで、それだけにふらふらする韓国の動向が非常に気になるところです。 Why China Can't Conquer Taiwan in a War 中国が台湾を背圧武力制圧できない理由 Zachary Keck November 17, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/why-china-cant-conquer-taiwan-war-23254?page=show 第19回党大会で権力基盤を固めた習近平主席が内向きになる米国を見てアジア太平洋を中国の思いのままにする好機と見ているかもしれない。この度発表された研究成果ではこの点に触れつつ、北京に周辺国を敗退させる軍事力はないと分析し、とくに台湾占領は無理だとする。 研究をまとめたのはマイケル・ベックリー Michael Beckley(タフツ大准教授(政治学))で学術誌 International Securityに掲載した。ベックリーは米軍支援が最小限でも中国周辺国が各国で接近阻止領域拒否戦略を取れば中国軍の阻害は可能と主張。 「東アジアで新しい軍事力バランスが出現の兆候があり、米国は中程度のリスクで兵力増強が可能だ」「このバランスは今後も安定したままとなる。各国のA2/AD効果を打ち破る兵力投射能力は中国に実現しないためだ。根拠は兵力投射部隊の整備はA2/AD部隊整備よりはるかに大規模な予算が必要となるからだ」と述べている。 A2/ADは米国の介入をさせない中国戦略として語られているが、ジェイムズ・ホームズ、トシ・ヨシハラ、アンドリュー・クレピネヴィッチ等は米国はアジア同盟国とともにこの戦略を中国相手に展開すべきと主張している。中国を困難にさせればよいというのだ。ベックリーは「この戦略では米国は東アジア制海権は断念す...