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フィリピン軍が捕獲した中国の潜水ドローンを調査中(Naval News)

  PHOTO: Philippine National Police Kasurog Bicol FB Page PHOTO: PNP Kasurog Bicol FB Page フィリピン国軍は、フィリピン中部の海域で発見した潜水ドローンの出所と目的を調査中と発表した H Y-119 と記された黄色いドローンは、12月30日にフィリピン中部のマスバテ島沖でフィリピン人漁師により回収されたもので、中国製と疑われている。  マスバテ島の警察司令アンドレ・ディゾン准将は、この装置は人工衛星や他の地上ユニットとの通信に使用されると述べた。データおよび音声メッセージの送受信が可能だという。  この装置の用途には、水中監視、海洋調査、海軍作戦などがあるという。 また、探知防止装置としても使用できる。  「これは中国の水中航行・通信システムである」。- アンドレ・ディゾン准将  このドローンは中国製の「シーウィング」グライダーで、中国の潜水艦隊を増強するため中国海洋研究院が開発した水中航行体で、水深20,764フィート(約6400m)まで到達可能で、米国の世界記録である16,964フィート(約1600m)を軽く上回る。敵の潜水艦を探知し、追跡することができる。  H Iサットン(Naval Newsの常連寄稿者で潜水艦の専門家)によると、同様の「シー・ウィング」グライダーが2020年12月、インドネシア漁師によって回収されたという。  フィリピン国軍(AFP)広報部長のクセルクセス・トリニダッド大佐は声明で、フィリピン国家警察(PNP)からフィリピン海軍への遠隔操作潜水ドローンの引き渡しを確認した。  「海軍はその出所と目的を特定するためにさらなる調査を行っている。「我々は、不審な活動を報告する彼らの警戒心と継続的な支援を称賛し、領海の効果的な監視を確保するための継続的な協力を奨励する」と付け加えた。  西フィリピン海に関するフィリピン海軍のスポークスマンを務めるロイ・ヴィンセント・トリニダッド少将は、水中ドローンの回収に警戒していないと述べ、明るい色は上空から見えるように設計されていると説明した。  「我々は、それがどこから来たのか、その目的は何なのか、そこで何をしていたのかを特定するために、さらなる分析を行う必要がある」とトリニダードは記者団に語った。  「通常、...

カール・ヴィンソン空母打撃群が南シナ海で展開中など日本周辺の海上安全保障の最新動向、2024年12月下旬(USNI News)―日本近海を通過する中露艦艇を日夜海上自衛隊が監視していることに感謝します。

  2024年12月26日、ニミッツ級航空母艦USSカール・ヴィンソン(CVN 70)の飛行甲板で、空母早期警戒飛行隊(VAW)113の「ブラック・イーグルス」に配属されたE-2Dアドバンスド・ホークアイの飛行前安全点検を行う航空整備士コナー・ロング( オレゴン州アストリア出身) 。 米海軍 米 国防総省によると、カール・ヴィンソン(CVN-70)空母打撃群(CSG)が南シナ海で活動中だ。  カール・ヴィンソンCSGは、空母USSカール・ヴィンソンと第2空母航空団(CVW)、巡洋艦USSプリンストン(CG-59)、駆逐艦USSステレット(DDG-104)とUSSウィリアム・P・ローレンス(DDG-110)で構成。  空母打撃群は近々東南アジアに寄港する予定だが、どの国に寄港するかは明らかにされていない。空母寄港は、米国を紹介し、停泊中の空母を通じてその国の政府との関わりをさらに促進することができるため、現地米国大使館の間で非常に人気がある。  CSGはNAVAIRが制限を解除した後、3機のCMV-22Bによってサポートされている。CMV-22Bは、空母USSジョージ・ワシントン(CVN-73)に配属されているCVW-5の一部である前方展開海軍部隊(FDNF)分遣隊、艦隊兵站マルチミッション飛行隊(VRM)30のものである。 GWは現在入港中で、VRM-30分遣隊は現在カールビンソンCSGを支援している。CMV-22Bは今週シンガポールを出入りしており、木曜日にはマレーシアの王立マレーシア空軍(RMAF)スバン基地への飛行が目撃されている。  USNIニュースによると、クリスマス期間中、多くの米艦船がシンガポールに停泊しており、その中にはエイブラハム・リンカン空母打撃群の一部である駆逐艦USSオケイン(DDG-77)が含まれ、現在センバワン港に停泊している。オケインと駆逐艦USSストックデール(DDG-106)は中東での作戦に投入された。  潜水艦補給艦 USS エモリー S. ランド (AS-39)、燃料補給感 USNS ジョン・エリクソン (T-AO-194)、特殊作戦部隊支援艦 MV キャロリン・シュエストはセンバワン周辺に停泊しており、遠征支援基地 USS ジョン・L・キャンリー (ESB-6) はチャンギ海軍基地に停泊しているという。 英国海軍の前方...

海南島付近で中国戦闘機と衝突した米海軍のEP-3E エリーズII偵察機がアリゾナ州で展示保存される(The War Zone)

Pima Air & Space Museum 2001年の海南島事件で不時着陸を迫られたEP-3Eは中国から返還されてから数十年間にわたり運用されていたが、このたび民間航空博物館に保存展示されることになった 冷 戦後の最も悪名高い航空機事件の中心となった偵察機、米海軍のEP-3EエリーズIIが、一般公開されるためアリゾナ州ツーソンのピマ航空宇宙博物館に到着した。EP-3Eが同博物館に到着するまでの道のりは長く、2001年のいわゆる海南島事件における中国戦闘機との劇的な衝突から始まった。  EP-3Eの機体番号156511が、この衝突事故に関与した機体だ。ピマ航空宇宙博物館のインスタグラムの投稿により確認されたところによると、の機体はツーソン近郊にある第309航空宇宙維持再生グループ(AMARG)の格納庫から牽引され、昨日その場所に到着した。  同博物館は、エリーズIIはまだ一般公開できる状態ではないが、公開されれば他に類を見ない展示物となるだろうと述べている。  問題のEP-3EエリーズII(機体番号156511)は、昨日ピマ航空宇宙博物館まで牽引された。   この機体の波乱に満ちた歴史を知らなくても、EP-3Eはすでに、実物を目にすることが非常に珍しい航空機となっている。EP-3Eは、アメリカで最も機密性の高い情報収集機であり、P-3オライオン海洋哨戒機の派生型として、極めて重要な情報収集の役割を担い、海洋および沿岸域に最適化されている。同機は、統合防空システムに関連する通信傍受や発信源の特定・分類を含む、リアルタイムの戦術的信号情報の収集を行う装備が施されている。  2001年4月1日、機体番号156511は、沖縄の嘉手納空軍基地から南シナ海上空で通常の偵察任務を遂行していた。乗組員6名に加え、海軍、海兵隊、空軍から18名の偵察クルーが搭乗していた。同機は「世界を見守る者」として知られる第1艦隊航空偵察中隊(VQ-1)に所属していた。  EP-3E アリエスII、製造番号156511の機内(現在) ピマ航空宇宙博物館  EP-3Eは、中国の通信およびレーダーや兵器システムから発せられる無線周波信号の監視を任務とし、香港沖の国際空域を高度22,500フィートで飛行中、乗組員は中国海南島の陵水空軍基地 Lingshui Airfield ...

フォークランド紛争の教訓は台湾、南シナ海での中共の動きを先に捉えるのにここまで有効だ

  The Royal Navy fleet en route to the Falkland Islands, ca. 1982. The intelligence indicators learned from the Falklands War can be applied to events today in the South China Sea and Taiwan Strait. U.S. NAVAL INSTITUTE PHOTO ARCHIVE Essay Contests アルゼンチンが英国領フォークランド諸島へ侵攻し占拠しようとしたのに対し英軍は各種装備をかき集めて遠路大遠征を行い、奪回に成功しました。さて、この史実から想定される中共の台湾侵攻にどう対抗すべきかというのが今回のUSNI Proceedingsのエッセイの趣旨です。著者は現役の若手米海軍士官で色々勉強していることがわかります。海上自衛隊の若手の皆さんにもぜひ奮起してもらい、思考を深めてもらいたいものです。 フォークランド紛争で学んだ情報指標があれば今日の南シナ海や台湾海峡での動きを事前に把握できる フォークランド紛争:台湾海峡のインテリジェンス指標 フォークランド諸島(アルゼンチン呼称マルビナス諸島)を見直すと、中国と台湾の主権争いとの類似点が見えてくる。フォークランド諸島は、南大西洋に浮かぶ岩だらけの群島だ。中国と台湾と同様に、アルゼンチンもフォークランド諸島の地形と住民の支配権を長い間主張してきた。台湾と同様、フォークランド諸島の人々は本土の主張を拒否し、イ英国国民であることを誇りに思っている。1982年にアルゼンチンの軍事侵攻を撃退したことで、イギリスのフォークランド諸島支配は強固なものとなった。 類似点  フォークランド紛争は、第二次世界大戦後最大の空海紛争となった。両軍の戦力は空母、巡洋艦、駆逐艦、潜水艦であった。英海軍は、本国から約7500マイルに及ぶ海上連絡線を維持しなければならなかった。しかし、イギリス海軍は、イギリスとフォークランド諸島のほぼ中間に位置し、大西洋の戦略的補給拠点として長い間利用されてきたイギリス領アセンション島に物資を空輸して補給することができた。遠く離れた海外領土によって半分に断ち切られた長距離補給線は、台湾紛争時に米国が直面...

日米豪三カ国の国防トップによるハワイ会談のまとめ----比国防相も交え、フィリピン支援を前面にたて、横暴な中国への法による支配を強調。日本はフィリピンとRAA交渉中。

  日本を取り巻く安全保障艦橋についてしっかりと伝えてくれるUSNI News記事からまたご紹介しましょう。連休中の閣僚外遊が本当に必要なのかとの疑問が国内に生まれていますが、こうした実のある外遊ならだれも文句をつけられません。逆に政府はこうした成果をしっかりとPRすべきでしょうね。 Secretary of Defense Lloyd Austin , Australian Deputy Prime Minister and Minister for Defence Richard Marles, Japanese Minister of Defense Kihara Minoru, and Secretary of National Defense of Philippines Gilbert Teodoro conduct a multilateral press briefing at U.S. Indo-Pacific Command headquarters, Camp H.M. Smith, Hawaii, May 2, 2024. DoD Photo オースティン国防長官、オーストラリア、日本、フィリピンの国防長官と会談 米国、オーストラリア、日本、フィリピンの国防トップは、木曜日にハワイで開催された4カ国会議の後、軍事演習を含む共同活動を増やすことで合意した。  ロイド・オースティン米国防長官は会談後の記者会見で、4カ国が自由で開かれたインド太平洋というビジョンを共有し、継続的な協力がそのビジョンの実現につながるため、首脳会談を行ったと述べた。「また、相互運用性を高め、フィリピンの防衛近代化目標の達成を支援するため、フィリピンに対する協調的な安全保障支援を追求したい」とオースティンは述べた。  オーストラリアのリチャード・マールズ副首相兼国防相は、4カ国間で締結されている、あるいは交渉中の2国間相互アクセス協定(RAA)や地位協定に基づき、国防演習のテンポを上げることについて議論したと付け加えた。  日本の木原稔防衛大臣は、日本は現在フィリピンとRAAを交渉中であり、早期に決着すれば、二国間の共同演習がさらに活性化し、両軍の訓練が活性化し、4カ国間の協力が強化される期待が生まれると述べた。  木原防衛相は、4人の国防長官が東シナ海と南シナ海...