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USSコネティカットがグアム入港。米海軍は引き続き調査中とする一方、中国が猛烈な非難を表明中。

  USSコネティカットが2016年12月に整備後にピュージェットサウンド海軍工廠から海上公試に出港した。 (Thiep Van Nguyen II/U.S. Navy via AP) 南 シナ海で正体不明の水中物体と衝突した米原子力潜水艦USSコネティカットがグアムに到着したと米海軍は10月8日公表した。 衝突時の状況や被害の程度に関し詳細情報が入手できないが、中国外務省が今回の事態に「深刻な懸念」を表明している。 「当事者の米国は事故の詳細を明らかにすべきで、発生地点、航行の目的、その他事故の詳細情報として何と衝突したのか、付近の海洋環境へ影響が出ていないのかなど公表すべきだ」(中国外務省報道官 趙立堅) 事故発生は10月2日で、米太平洋艦隊から公表されたのが10月7日で艦の原子力推進系に損傷はないものの、何と衝突したのか判明していないとあった。発生場所についても同様だったが別の関係者から南シナ海だとの発言があった。 中国は南シナ海の主権を主張しており、米国や同盟国はこれを認めていない。南シナ海が米中の対立で多くを占めており、台湾も広くここに含まれる。 米潜水艦が南シナ海で水中衝突したとは尋常ではなく、海軍は調査中としているが、乗組員11名が負傷したとし、中程度から軽傷だったという。 コネティカットの母港はワシントン州ブレマートンでシーウルフ級攻撃型潜水艦の一隻。乗組員は140名。 これに対し中国外務省報道官 趙立堅は今回の事故により「域内の平和安定に対する深刻な脅威と大きなリスク」を米海軍が南シナ海で引き起こしていることを露呈したとし、米国が中国の戦略的な同海域での主張に対抗していると指摘した。また米国が情報公表を遅らせていることを非難し、あわせてオーストラリアへ原子力潜水艦を提供する先月の取り決めは中国の軍事力経済力の高まりに対抗する一環だとした。 「米側は古色蒼然たる冷戦思考、ゼロサム思考、近視眼的地政学構想を捨て、域内の平和安定を弱めかねない誤った方法論を放棄すべきだ」( 趙報道官)■ Damaged US Sub in Port After Collision in South China Sea 8 Oct 2021 Associated Press | By Robert Burn

ミサイルテスト翌日、航行の自由作戦を実施した米海軍は毅然たる態度を中国に示した

  中 国軍が南シナ海でミサイルテストを実行したが、米海軍ははやくも翌日に誘導ミサイル駆逐艦で航行の自由作戦(FONOP)をパラセル諸島(中国、台湾、ヴィエトナムがそれぞれ領有を主張)で展開した。USSマスティン(DDG-89)が同地域を航行したと第七艦隊が8月27日に発表。   「航行の自由作戦は国際法が定めた海洋の権利、自由、合法的な活用を護持するのが目的であり、中国が設けた無害航行への制限という非合法措置に対抗するもの。台湾、ヴィエトナムも中国の主張するパラセル諸島を取り巻く境界線に反対している」と米海軍はUSNI Newsに語った。   中国はヴィエトナム沿岸から東部にひろがる島嶼のつながりに基地を数か所構築し、同地区は自国領海と主張し外国艦船の進入は許可が必要としている。   米海軍発表文には「該当三カ国はいずれも軍艦の『無害通航』でも許可または事前通告が必要としている」とある。「許可や事前通告を一方的に求めることは国際法上認められていない。事前通告なしで無害航行を実行することで米国は中国、台湾、ヴィエトナムの非合法要求に挑戦した形だ」   USSマスティンが現地を通行した前日に中国は近くにミサイルを着弾させていた。複数筋の報道ではDF-21D、DF-26Bが発射されたとあり、中国が狙う抑止力の中核となる装備だ。   「こうした演習も2002年南シナ海当事国宣言でうたった事態を複雑にするような行為を回避するとPRCが応じた姿勢に自ら反するものだ」との声明文をペンタゴンは発表している。   米中間のかけひきが忙しくなった週としては控えめな表現といえる。中国の発射テストに先立ち、U-2偵察機が「飛行禁止地帯」のある渤海上空に展開した。中国は人民解放軍(PLA)が飛行禁止地帯と通告したのは中国軍が実弾演習を同地区で展開していたためと説明。   中国政府は同機の飛行を「むき出しの挑発行為」と非難し、人民解違法軍海軍(PLAN)が演習を展開中の上空を飛行したとした。   「侵入されたため中国の演習訓練が大きく邪魔された。中米間の航空海上安全行動ルールに反するものであり、国際慣行にも違反する」と中国国防省報道官Wu Qianが声明文を発表した。「米軍による行為は意図を誤解されかねずもっと重大な事態に発展していたかもしれない」 Such accidents have o

中国の南シナ海権益を完全否定する米政権の姿勢を評価する

米国が遅きに失したとはいえ明確に中国の立場を否定したことを評価しましょう。5-6年早く米国が発言していれば....いえいえ、そうなっても既存事実の積み上げを狙う中国は動じなかったでしょう。あとは人工島で遮蔽物のない各施設がつぎつぎと破壊されるだけです。それにしても最大規模の環境破壊案件なのに「環境保護勢力」はなぜなにも声を上げてこなかったのでしょうか。 米 中間で緊張が高まる中で、米国が7月13日中国による南シナ海での領土権主張を完全否定した。 中国はヴィエトナム、フィリピン、台湾、マレーシア、ブルネイと島嶼、環礁等を巡り対立をまねている。米国がここに加わる。▼ポンペイオ国務長官は同時に2016年判決でヴィエトナム、マレーシア、ブルネイ、インドネシアの沖合での中国の主張は無効となったと述べた。▼南シナ海には推定110億バレルの原油以外に豊富な魚資源がある。だが最大の重要性は海上交通路としての利用で、年間5兆ドル相当のモノがここを通過している。 「世界は南シナ海に海洋帝国を作ろうとする中国を認めることはできない」とマイク・ポンペイオ国務長官が声明文を発表。「米国は東南アジア同盟国協力国の側に立ち、各国の海洋主権を守り、国際法に認められた権利と義務を履行する」▼長官が言及したのは2016年7月12日に国際裁判所が下した判決だ。同裁判所はスプラトリー諸島周辺でのフィリピンの主張を認め中国を斥けた。 中国は同判決を「茶番」と一蹴したが、フィリピン外相テオドロ・ロクシンJr.は今年の判決4周年式典で「交渉の余地がない」結果と評した.▼これまでの米国は中国と各国間の対立に不介入の姿勢を保ってきたが、トランプ政権は各方面で中国に真っ向から立ち向かう戦略を希求している。▼ポンペイオ長官発表から米国は中国と直接対立に向かうリスクが生まれる。米軍は1951年締結の相互防衛条約によりフィリピンの太平洋地区島嶼部領土の防衛に加え、フィリピン軍や民間船舶航空機を太平洋で防護することになっている。 「(中国)は自国の意思を同地域で一方的に押し付ける法的根拠を欠いている」とし、「中国政府は力の脅迫で東南アジア海洋国家の南シナ海での主権を脅かしており、各国に沖合資源への立ち入りさせず、一方的に領有権を主張しながら国際法に代わり『力による』既成事実づくりをし

南シナ海で米軍機材が活発な動きを示している

THE WAR ZONE SCS PROBING INITIATIVE/USN/USAF 米 軍機がバシー海峡で飛行活動を強化している。同海峡は台湾島南端からフィリピンのルソン島北端の間にあり、戦略的意義がある。米空軍は、フィリピン海から南シナ海を結ぶ上空にKC-135給油機を継続して派遣している。特にP-8Aポセイドン、P-3Cオライオン哨戒機、EP-3EエアリーズII、RC-135V/Wリヴェットジョイント情報収集機材も同地で確認されており、この状況は先月から続いている。 今日だけでもRC-135W一機とKC-135T一機が同地区に飛来した。昨日はEP-3E一機とP-8A三機がバシー海峡周辺を飛んだ。一昨日はP-8A一機、P-3C一機、EP-3E一機、RC-135W一機が時間帯は異なるが来訪しており、KC-135Rが支援にあたった。 RC-135Wは現地時間18:40ごろ南シナ海から離脱しているが、どこから飛来したかは不明だ。KC-135Tは同日10:00ごろに同地で確認されている。 7月8日に海軍のEP-3Eが広州沿岸から50カイリ地点まで近づいた。 7月7日夕刻から7月8日早朝にかけP-8A3機がバシー海峡付近で見つかった。 「米軍が連日南シナ海で3から5回出撃している」とSCS Probing Initiativeが7月7日にツイートした。北京大学がSCS Probing Initiativeを主宰しており米航空部隊の動向に人一倍敏感になのは当然だ。米艦船の追跡もしているが、他国の軍は追跡しない。 6月末から米軍の航空作戦が同地区で活発になっている。まず6月24日に P-8Aが2機、 P-3C一機、RC-135W一機がバシー海峡上空に飛んだ。これと別にP-8A四機、EP-3E一機、RC-135W一機、KC-135二機が7月3日に飛来した。SCS Probing Initiativeは小規模編隊を定期的に追尾しており、二機しかない RC-135U コンバットセント電子情報収集機の一機も見つかった。 最新の空母山東も加わり人民解放軍海軍が同地区で大規模演習を6月から展開している。 7月に入ると米海軍もニミッツ級空母USS ニミッツ、USS ロナルド・レーガンを南シナ海に移動させ、ここ6年で初の空母2隻体制

南シナ海で米中海軍部隊が演習を展開中....

前回の記事「PLAN艦艇の不合理な行動の原因は....」をご覧になった方は混み合った海域で中国艦が常識で説明できない行動を取らないか、心配になるはずです。このまま何もなく演習が終わればいいのですが.... ニミッツ級空母のUSSニミッツ(CVN-68)がロナルド・レーガン(CVN-76) と南シナ海へ2020年7月6日に通過した。両艦でニミッツ空母打撃部隊(CSF)を構成している。 US Navy Photo 米 中両国の海軍部隊が競うように南シナ海で演習を展開中だ。中国政府は同地域の軍事化を招くと米国を非難している。 7月4日土曜日、レーガン、ニミッツの両空母打撃群(CSG)がフィリピン海から南シナ海に入り演習を開始し、2014年以来久しぶりの空母2隻体制となった。 USSニミッツ(CVN-68)以下の空母打撃群はまずセオドア・ロウズベルトCSG、その後レーガンCSGと6月21日からほぼ連続で空母打撃群同士の演習に入っている。 USSセオドア・ロウズベルト(CVN-71)はフィリピン海でニミッツと演習をともにした。ロウズベルトはCOVID-19流行を受けグアムでしばらく動きが取れなくなっていた。 . ニミッツと随行艦はグアムで短期休養をとったあと、日本からUSSロナルド・レーガン (CVN-76) の打撃群が加わり、空母2隻で空母打撃部隊(CSF)を構成し、フィリピン海から南シナ海まで展開した。 「ニミッツ空母打撃部隊は独立記念日を南シナ海で空母2隻による圧倒的な体制で迎え、自由で開かれた太平洋を守っている」と米海軍は声明文を7月4日に発表。 一方、中国も領有権を巡り対立するパラセル諸島沖合で演習を実施。 「中国による今回の軍事演習は法の支配に逆行する海洋領域の権利主張の一連の流れの延長線にある」と国防総省は声明を発表。「PRCの行動は南シナ海を軍事化しないとの同国の誓いに反し、米国がかざす自由で開かれたインド太平洋地区の理想と大きく対照をなす。インド太平洋では国の規模と関係なく各国の主権を尊重し、力による圧迫に屈することなく、国際法と規範に則り経済成長の追求が可能でなくてはならない」 ペンタゴンは今回の中国演習は2002年の南シナ海当事国共同宣言に反するもので、域内での軍事演習の抑

中国の南シナ海軍事拠点は容易に粉砕できる:軍事的意義よりも政治的な主張の道具か

コメントは下にあります 。 China's South China Sea Bases May Be More Trouble Than They Are Worth More territory to defend. by Robert Farley   December 28, 2019  Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: South China Sea PLA PLAN People's Liberation Army Beijing Islands Military Technology https://nationalinterest.org/blog/buzz/chinas-south-china-sea-bases-may-be-more-trouble-they-are-worth-109131 Key point: The islands of the SCS have some military relevance, but are more important as a political claim to waterways and undersea resources. SCSの人工島に軍事的意義もあるがもっと重要なのは水路や海底資源の確保につながる政治的主張のツールとしての存在だ。 中 国は南シナ海に人工島数カ所を構築したが防御は可能なのか。 第二次大戦中の日本は島しょ部を支配する戦略的優位性に気づいたが、米軍による個別攻略を止められなかった。さらに時とともに各島が戦略面で重荷になり、糧食燃料装備の補給に苦しんだ。南シナ海(SCS)内の各島は中国に都合の良い位置関係にあり、中国軍にとって重要な存在だが、有事には価値が急速に低下する。 ミサイル陣地 中国はSCSに軍事拠点数カ所を構築し、おもなものにスプラトリー、パラセルがある。このうちスプラトリーではスビ、ミスチーフ、フィアリークロスの各地に航空施設があり、その他にもミサイル陣地、レーダー施設、ヘリコプター運用拠点がある。パラセルではウッディ島に大規模軍事施設があり、その他地点にもレーダー、ヘリコプター運用施設がある。中国は建設作業を続けており、軍事プレゼンスはさらに拡大す

中国のミサイル発射は対艦弾道ミサイルの初の発射だった

China's Reported Anti-Ship Ballistic Missile Test In The South China Sea Is A Big Dea l The test fits within a larger trend of increasingly provocative Chinese efforts to assert their authority in the disputed region. BY JOSEPH TREVITHICK JULY 2, 2019 THE WAR ZONE https://www.thedrive.com/the-war-zone/28810/chinas-reported-anti-ship-ballistic-missile-test-in-the-south-china-sea-is-a-big-deal IMAGINECHINA VIA AP IMAGES 中 国が少なくとも一発の対艦弾道ミサイル発射テストを実施し、各国の思惑が交錯する南シナ海にしたとの報道が出た。真実なら中国軍がこの地区を標的にミサイル発射した初の事例であり、それ以上に中国の過激なまでの太平洋での権力拡大をさらにエスカレートさせることになりそうだ。 NBCニュースが、匿名米関係者の談として最初に報道したのが2019年7月1日のことだった。NBCの取材源はミサイルの種類を言及せず、最終的にどんな標的に命中したかも触れていない。中国政府、米国政府いずれも試射の事実を公式に認めていないが、先週末に実施したようだ。中国は航空関係者向けにNOTAMを南シナ海で二地点を対象に発出して、ミサイル発射と軍事演習について注意喚起していた。NOTAMの有効期限は6月30日から7月1日を有効期限としていた。 NOTAMのひとつが海南島からパラセル諸島まで広範な海域を指定していた。北にはスプラトリー諸島があり、中国が実効支配するウッディ島も範囲に含まれていた。この位置関係から中国軍はミサイルを本土から発射し、ミサイルが飛翔に失敗しても海中落下するよう設定したようだ。 人民解放軍のロケット軍(PLARF)には機動性を備え空母など大型艦を十分標的にできると言われる弾道ミサイルがすくなく