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イスラエルがイラン攻撃に踏み切るとどうなるか。イスラエルが狙うのは最高指導者とIRGC幹部だろうが、攻撃は簡単には行かない。(1945)

  イスラエルのニル・バルカット経済産業相は言葉を濁さなかった。「イランのアヤトラは夜もぐっすり眠れないだろう。「ヒズボラがイスラエルを攻撃し北方戦線を開くようなことがあれば、彼らに大きな代償を払わせてやる」  イ スラエルによるイラン攻撃の脅威は本物だ。 カタールがハマスに資金を提供し、トルコが外交支援を行う一方で、その指揮統制権はイランのイスラム革命防衛隊IRGCにある。イランの予算には、パレスチナ運動への支援のための公開項目が含まれている。革命防衛隊の精鋭クッズ部隊は、イランとレバノンでパレスチナ人を訓練している。IRGCの司令官たちは、パレスチナ人が作戦を実行する場合、訓練や後方支援を行っている。パレスチナのテログループに対するイランの継続的な支援は、米国務省がイランをテロ支援国家に指定する根拠となってきた。 バイデン政権の高官は、10月7日のハマス攻撃へのイランの関与を示す決定的証拠はないと主張するかもしれない。しかし彼らは、イランの長年にわたる支援が、イスラム共和国にもっともらしい否認の余地を与えながら、こうした活動をいかに促進しているかを無視している。 もしイスラエルがイランを攻撃したら、イラン政権の主要な反撃は、国連レバノン暫定軍の監視下にあっても、10万発以上のロケット弾とミサイルを蓄積しているヒズボラを通じて行われるだろう。実際、国連事務総長がイスラエルのガザでの行動に苦言を呈するとき、2006年のイスラエル・ヒズボラ戦争後の国連の虚偽の約束が、イスラエルで国連の信用をいかに失墜させたかを考えるかもしれない。ヒズボラがハマスと連帯してミサイル発射を選択した場合、イスラエルの戦略家たちは、イランの核開発プログラムへの攻撃がなくても、イスラエル市民はすでに報復を受けているのだから、イランを直接攻撃するデメリットはないと結論づけるだろう。 イスラエルによるイラン攻撃は容易ではない。1981年のイラクのオシラク原子炉、2007年のシリアのデイル=エズ=ゾール近郊のプルトニウム工場への攻撃は単一目標に影響を与えたが、イラン政府は核開発計画を広く分散させている。イランはイスラエルから遠く、国土はイラクの4倍ある。イスラエルのジェット機がステルスでイラン領空に入ったとしても、いったん爆弾を投下すれば奇襲の要素は失われる。イスラエルのパイロットには自殺願望がない

ハマス壊滅にはイラン現政権の崩壊が必要条件となる (National interest)

  ハマスの破壊に成功し、持続させるには、イラン政権も消滅させなければならない  イ ランがハマスのイスラエルに対する残忍な攻撃の計画と実行に直接的な役割を果たしたかどうかはあまり重要ではない。重要なのは、ハマスの能力を構築する上で、イランが長期的に不可欠な役割を果たしてきたことだ。短期的には、イスラエルは、ガザにおける軍事的、行政的、財政的、組織的な実体としてのハマスの物理的な排除を下回るものはない。現状復帰はありえない。しかし、ハマスの破壊を成功させ、それを持続させるためには、イラン政権も排除しなければならない。  イスラム共和国は、ハマスの消滅主義イデオロギーを共有する卑劣な政権だ。イラン国民の多数が嫌悪している。彼らの憤りは定期的に広範な反対運動へと発展し、専制政治特有の方法で残酷に弾圧される。  このサイクルは今後も繰り返されるだろう。しかし、緑のシャツを着た反政権派や、ヒジャブを脱いだ女性たちによるデモが再び起こっても、それとは異なる結果がもたらされることはないだろう。 ロシア、中国、その他「南」の国々、そして西側の民主主義国家でさえも、まずは自国のエネルギー安全保障と経済的幸福を(当然のことながら)心配しているため、すでに支持した制裁をすべて実施することさえできない限り、経済面で締め付けが起こる可能性もない。  また、アフガニスタン(一時的)やイラクの下劣な政権を最終的に終わらせた軍事的強制力への熱意もあまりない。 イスラム共和国を世界から排除する方法   では、イランのアヤトラがその願望を変えないのであれば、何が彼らを舞台から退場させることができるのだろうか。  選択肢は多くないが、1つだけ可能性のある脆弱性に注目したいイランの人口構成だ。イランの人口のうち、シーア派ペルシャ人は50~60%しかいない。イランの歴史的偉大さを誇示するデマゴギー的アピールに最も反応するシーア派ペルシャ人でさえ、不満が広がっている。  結局のところ、シーア派はイスラム革命以前、イランの近代化エリートの大半を担った中心層である。しかし、イランの周辺部には、北部のコーカサス地方のアゼリー人、中西部のクルド人、湾岸のアラブ人、東部のバルチ人など、ペルシア系および/またはシーア派以外の大規模な少数民族が存在する。これらの多くは、積極的に敵対しているわけではないにせよ、政権から疎外

イスラエルのKC-46前倒し調達要望が米政府に却下された。背景に空中給油能力不足のまま、長距離攻撃のイラン空爆作戦立案を迫られるイスラエルの焦り。

    ISRAELI MINISTRY OF DEFENSE   米 政府はイスラエルが求めてきたKC-46Aペガサス空中給油機の同国向け引き渡し前倒し要望を却下し、技術問題品質問題が理由でメーカーの納入遅れが発生していることを理由にしたといわれる。記事によればイスラエル政府が同機の早期取得を強く希望しているのはイラン核施設への空爆の可能性が強まっているためだという。     ニューヨークタイムズ記事ではKC-46A納入日程についての米イ当局間協議の席上でイスラエル側が早期引き渡しを強く希望してきたとある。これに先立ち、イスラエル国内紙 Yedioth Ahronoth の記事が出ており、ナフタリ・ベネット Naftali Bennett 首相率いるイスラエル政府がイラン核施設空爆作戦を復活させようとしており、イスラエル国防軍が訓練を強化中とある。ときあたかも米国はイランとの核交渉が挫折しつつある。   米政府は当初KC-46A計8機に付属品併せた一式として24億ドルでイスラエル向け売却を2020年3月に承認していた。今年2月になりイスラエル国防省の発表で最初の二機導入が遅れ、受領時期は不明とされた。昨日のニューヨークタイムズ記事では2024年以降とある。   昨年の報道では製造中の米空軍向け機体2機ををイスラエルが入手する検討をしているとあった。ただし、今回の動きとの関連は不明。   最大の問題はボーイングが米空軍向け機体納入で遅延を発生させていることで、原因に機体の技術面の問題が解決できていないこと、製造上の品質問題があるとされる。今年9月にもペガサス完成期の納入がほぼ一カ月停止されたのは機内燃料ラインで詰まりが見つかった機体があったためで、同機はシーモア・ジョンソン空軍基地(ノースカロライナ)へ到着後に問題が見つかったという経緯がある。米空軍は以前にも同機受領を停止したのは、FODつまり異物デブリが機内で見つかり安全上の懸念が浮上したためだった。   とはいえ、製造ラインの問題が解決されても、KC-46Aで長く残ったままの遠隔視覚装備(RVS)の問題解決をめざし再設計作業に入っている。RVSは機内操作員が給油時に使うが、従来の給油機では操作員が機体後部で苦しい体位で給油を操作していたが、ペガサスでは機体前方ですわったままカメラ多数を見ながらRVSを操作する。

F-22対イラン空軍F-14の交戦が実現すればこうなる

イ ランへの全面作戦が現実になれば、イラン空軍の撃滅が必要となる。イラン空軍は米国製機材を供用中で、なかでもグラマンF-14トムキャットが老兵ながら健在だ。帝政イラン空軍が同型機を1979年のイラン革命前に80機調達し、79機が納入された。イランはヒューズ(現レイセオン)AIM-54Aフィーニックス長距離準アクティブ/アクティブレーダー誘導空対空ミサイル714発を入手した。同ミサイルの射程は100カイリ程度だ。 F-14Aは1960年代末の開発時に米国戦闘機で最高性能とうたわれていた。米海軍での供用は1974年からでAWG-9長距離パルスドップラーレーダーを搭載し115カイリ以内の探知能力があり、米製レーダーで初のスキャンモード追尾が可能となり、複数標的の撃破能力が実現した。6機に同時対処できた。理論上はトムキャットで艦隊防空能力が実現したが、実際は海軍の広報資料どおりではなかった。 イランはトムキャットに新型エイビオニクスと新型兵装を導入し性能向上させたが、飛行可能なのは20機程度だろう。イランにはMiG-29が20機あるが、トムキャットは 最高性能の機体 のままだ。開戦となれば、イラン防空の第一線はF-14が担うはずだ。 ステルス性能を有する ロッキード・マーティン F-22Aラプター制空戦闘機が米攻撃部隊の先陣を飛ぶのは確実だろう。旧式F-14に対し、ラプターは技術面で優れ、最高水準のセンサー能力を有する。 F-22はステルスと長時間超音速飛行性能の上に統合エイビオニクスと高機動性も加わる。搭載するノースロップ・グラマンAN/APG-77 (V)1アクティブ電子スキャンアレイレーダーとALR-94パッシブ電子支援装備によりF-14を先に探知でき、トムキャットにはF-22が付近にいることに気づかない。 ラプターがF-14を先に探知し交戦許可が下りていればレイセオンAIM-120D AMRRAMミサイル(射程96カイリといわれる)を発射するだろう。その時点でF-22はマッハ1.5超、高度50千フィートを飛行している。F-14編隊は攻撃を受けたと分かる前に空から一掃される。 AMRAAMを打ち尽くすとラプター編隊は視界内交戦に移り、ステルス性能を活用し1000フィートまで探知されず接近し、レイセオンAIM-9Xサイド

米軍の対イラン攻撃に投入される装備はこれだ

Here's What an Attack on Iran Might Look Like -- F-35, Tomahawk, B-2 イラン攻撃を想像する---F-35、トマホーク、B-2が投入されるのか Which weapons would be best to attack Iran? Tomahawk, B-2 or F-35? イラン攻撃に最適の装備は何か by Kris Osborn By Kris Osborn - Warrior Maven Kris Osborn is a Senior Fellow at The Lexington Institute https://defensemaven.io/warriormaven/global-security/here-s-what-an-attack-on-iran-might-look-like-f-35-tomahawk-b-2-qi-HIB5o0EO9-v6BZqPKLg/ イ ラン攻撃想定の詳細は当然ながら安全保障の観点から不明のままだが、計算された攻撃に装備が投入に適す装備がどれかで疑問が生じている。潜水艦あるいは水上艦からのトマホーク発射、それともステルスのB-2さらにF-35も出番があるのか。 広い意味で「第一撃」兵器とされるトマホーク巡航ミサイルにはユニークな長所が数々ある。まずなんといっても射程900マイル超もありながら攻撃側にリスクが皆無な点だ。実に精密かつ効果的な攻撃効果を固定式の敵ミサイル陣地や対空装備に与えることができる。GPS誘導や双方向データリンクで最新のブロックIVトマホークなら飛翔中に新たな情報が入ればコース変更も可能だ。無人機に似た空中センサー能力もあり目標周辺の状況把握も可能。ここ数年でリピア、シリア、イラクと第一撃攻撃に投入されている。海軍は巡洋艦、駆逐艦、攻撃型潜水艦から同ミサイルの発射が可能で、海軍はイラン小型舟艇の攻撃を排除できるもののトマホークの射程能力があれば敵の反抗ができない地点から攻撃を可能としてくれる。 冷戦時にソ連防空網を突破するべく開発されたトマホークは地上すれすれに飛翔し敵レーダー探知を逃れる。更に新型の海洋版トマホークでは移動目標も命中できるようになったがまだ実戦配備され