モハーベ上空を飛ぶモデル401シエラ試験機、胴体の下にポッドがあるのがよく見える。 (Photo: Steve Fortson) 謎のポッドは2年前に登場していたが、新しいアートワークで機能が解明するかもしれない 現在、軍以外で飛行実験に使用されている航空機の中で最も謎めいているのが、 スケールド・コンポジット の「モデル401」、同社が「シエラ」とも呼ぶ機体だ。スケールド・コンポジットは、カリフォーニア州モハベ航空宇宙港を拠点に活動する、最先端の航空宇宙企業だ。現在は ノースロップ・グラマン の子会社で、巨大なストラトローンチなど、多くのエキゾチックな機体で知られる。 同社が先に開発したARES(Agile Responsive Effective Support)テスト機にちなんで、2機のモデル401はギリシャ神話の軍神「アレスの息子」とも呼ばれる。そのため、2機にはフォボスとデイモスというニックネームが付けられ、それぞれアレスの息子、恐怖と恐れの神とされる。この愛称は、2機の航空機の登録番号、それぞれN401XPとN401XDにも反映されている。 モデル401シエラ・プロジェクトは、低コスト製造技術実証機のクリーンシート設計で開発され、パイロット1名で飛行し、ターボファン1基を搭載し、中高度で運用される。開発は、初期コンセプトから2017年10月のモデル401初号機の初飛行までわずか24カ月で実現し、半年後に2号機が完成した。 モハーヴェ上空を飛ぶモデル401シエラの別の画像。胴体の下にポッドがあるのがよく見える。 (Photo: Steve Fortson) 2機のうち1機、フォボスは、腹の下に謎のペイロードを搭載しているのが数年前に目撃されていた。ポッド前面には、熱交換器のラジエーターと思われるものを含む大きな空気取り入れ口が目立つ。後部には下向きの排気管があり、下側には空中アンテナがある。ポッド右側には、センサー関連と思われる開口部がある。また、ポッド後方の胴体下にかなり目立つ膨らみがある。 同じジェット機が最近、拠点空港に着陸する姿が目撃されたが、ポッドは取り付けられたままで、ラベルと興味深いアートワークが追加されていた。これは、1997年の映画「オースティン・パワーズ...
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