E-2Dアドバンストホークアイ(VAW-120所属)が空中給油を受ける US Navy Photo E -2Dの生産はあと四年で終るが、米海軍は同機を今後30年は稼働させたいとする。 性能改修でコックピット関連エイビオニクス、ミッションシステム各種、通信能力、サイバー保安体制が強化され、「艦隊の目」を2040年代以降も活躍できる状態にする、とNAVAIR PMA-231で空中指揮統制システムズを主管するピート・アロビオ大佐が述べている。 E-2Dホークアイ艦載戦術戦闘管理・空中早期警戒指揮統制機はノースロップ・グラマンのE-2Cを近代化した派生型だ。 「現時点では中心はE-2Dのミッション実行能力を向上させることだ」とアロビオ大佐は海軍連盟主催のカンファレンスで述べた。 E-2D改修は「デルタシステムソフトウェア・コンフィグレーション」(DSSC)の機能向上として進めており、開発開始から機内搭載まで4年の予定とアロビオは紹介している。現在はDSSC3のヴァージョン3.1の今年末導入をめざす。DSSC3.1では統合戦術無線交信システム(JTRS)やリンク16を導入し、DoDが求める2021年サイバー保安体制標準をE-2Dで満たすという。 「標的情報のリンク、相互調整、分散、評価を先端的水準で行う」(アロビオ) DSSCは二年おきに更新され、2023年度にヴァージョン4が導入されるとデータ融合機能、GPS、レーダーの性能向上が実現する。 その後のDSSC5で「空母打撃群がA2/AD環境で戦力を発揮するため不可欠な性能向上が加わる」としつつ、内容は大部分が機密情報のため紹介できないとした。 「E-2Dには当初想定以上の期待が寄せられており、現在進行中の課題の多くに対応すべくこれまでのアーキテクチャを一新する」(アロビオ大佐) さらにソフトウェア改修の六番目パッケージで統合全次元指揮統制(JADC2)システムや海軍作戦実行アーキテクチャとの相互運用体制が実現する。 「E2-Dの生産はまだ続いている。まだ新規製造機体のにおいが残っているが、機内のアーキテクチャや各種システム、コックピット周りの部品等はスマートフォ...
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