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90年代製のB1-B爆撃機は性能改修を受け、未来の戦争に供用される

  Air Force Times B1-B、F-15、B-52など登場時点と比べ現在は新しい機体といってよい 極 超音速兵器を発射可能となった1990年代生まれのB1-B爆撃機は、改良された兵装庫、通信・戦闘指揮技術、火器管制システム、航空攻撃用の拡張兵器でアップグレードされている。 爆撃機による抑止作戦で韓国との実弾爆撃演習に参加したランサーは、長期運用に備え、空軍によって保存・強化され続けている。 1998年のデザート・フォックス作戦で初めて登場したB1-Bランサーが、最近朝鮮半島上空で行われた米韓共同実弾爆撃機パトロールに参加したことでもわかるように、いまだに未来に向かって躍進を続けているのは、こうした理由からであろう。 B-52爆撃機やF/A-18スーパーホーネット、F-15イーグル戦闘機など、多くの航空機がそうであるように、耐用年数、技術的妥当性、攻撃能力は、数十年前の機体でも、予想される耐用年数を何年も超えて維持・強化することができる。例えば、B1-B、F-15、B-52は、登場した当初と比べれば、今ではほぼ新しい機体と言って良い。これは、電子機器、コンピューティング、兵器、通信技術が陳腐化した後も、機体が存続しうることが多いからである。 多くの場合、機体や航空機の構造を完全に取り替えたり作り直したりすることなく、将来の使用に備えて補強・強化することができる。 B1-B爆撃機は、他の戦闘機に比べると派手さはなく、決してステルス性は高くないが、静かで、しばしばあまり認識されていない「主力」爆撃機として運用されており、例えば、数年にわたるイラク戦争とアフガニスタン戦争では、JDAMを何千発も投下した。 B-1は40,000フィートでマッハ1.25の速度を達成することができ、上昇限度は60,000フィートだ。JDAMを含む各種爆弾を発射する: GBU-31、GBU-38、GBU-54など。また、小口径爆弾GBU-39。 近年、エンジンは性能改修され、照準システムと情報システムも更新されている。新しい統合バトル・ステーションには、搭乗員用ディスプレイと飛行中のデータ共有のための通信リンクが含まれている。 完全統合型照準ポッドと呼ばれる別のアップグレードは、照準ポッドのコントロールとビデオフィードをB-1のコックピットディスプレイに接続する。 B-1はま...

B-21登場で米爆撃機部隊はこう変わる。B-52はまだまだ供用を続けるが、B-1は順次退役。B-2は?

  記事ではB-2の言及が皆無ですが、同機に残された時間は短いようです。B-1Bも一気に姿を消すのではなく、機体寿命が残っている機体に優先的に改修を行い、退役が完了するのはまだ先のようです。   米空軍が公表したB-21レイダーの最新想像図 U.S. Air Force   B -52はいつまで運用されるのか。B-1Bはどうか。米空軍は戦闘場面で必要となる規模の爆撃機は保有しておらず、数十年間供用を続ける機体もあり、新型機というとB-21のみに限られる。   B-21は増産にむかいそう   B-21の調達規模は少なくとも145機程度とこれまでよりも増えている。   B-21は多様な任務に対応する機体となり、多数の機材が行うミッションを単独でこなせる。   空軍にとってB-21は唯一の新型爆撃機であるが、旧式とはいえ新たに性能改修を受けつつあるB-52と併用する方針だ。   B-52は 近代化改修で大幅に変わる   冷戦時に生まれ性能は実証ずみのB-52は供用期間が最大100年になりそうだ。   じゅうたん爆撃で敵の重要地区を攻撃する機能で知られた同機はいまやサイバー攻撃に耐え、EW機能を身に着け、極超音速ミサイルを運用し、デジタルネットワーク化改修を受けた爆撃機となり、新世代の爆弾や精密誘導巡航ミサイルを搭載する。   まさしく変身したといってよい。   こうした改修が可能となったのも製造後数十年たっても機体構造が堅固なままであるためだ。構造面では一部補強がなされたが空軍の兵装開発部門によれば時の経過に耐えているという。   機体以外で今日のB-52は誕生当時と全く別の機体といってよい。改修の範囲はそこまで大きい。   B-52は新型最先端かつ先見的技術の搭載で、これからの脅威に対応可能となった。改修作業は数十年にかけ実施され、一度に列挙できないほどだ。   B-52戦闘中ネットワーク通信技術Combat Network Communications Technology (CONECT)   空軍は同機の通信系統の改修に乗り出し、リアルタイムでの飛行中情報収集機能を実現した。   その機能は戦闘中ネ...

B-1B全機が飛行停止措置。アフガニスタン等での酷使がたたっているのか。B-21に後退するまで引き続き活躍が期待されるランサーで重大な問題が見つかり緊急点検が始まった。

  THE WAR ZONE 72ND AIR BASE WING PUBLIC AFFAIR—PUBLIC DOMAIN     イラク、シリア、アフガニスタンと酷使が続いてきた可変翼爆撃機B-1の信頼性が著しく劣化している。   4 月8日、機体番号86-0104のB-1Bが追加燃料ポンプのフィルターハウジングで異常したまま着陸する事態がサウスダコタ州エルスワース空軍基地で発生した。グローバルストライク軍団の広報部門は予防的措置としてB-1B全機の点検が実施中と認め、今回の事態を受け今週にかけ同型機全機が飛行停止措置に入ったとしている。   点検作業は時間経過技術適合命令(TCTO)で行い、各機は点検が終わり次第原隊復帰する。ただし、飛行再開時期は明示されていない。グローバルストライク軍団広報は残る爆撃機二型式B-52、B-2が引き続き各地戦闘指揮官の要望に応えるとしている。   USAF   86-104号機の緊急点検を翌4月8日に実施したところ、フィルターハウジングに大きな穴が見つかった。このフィルターの取り付け場所はF101-GE-102エンジン外側で、重要な機能を果たす。穴から大量の燃料が流出していた。86-104号機が未燃焼燃料の煙を引っ張って着陸する様子が見られた。燃料タンク自体が加圧されており危険だが、フィルターハウジングが機能しないとパイロットは補助推力、つまりアフターバーナーを使えなくなる。   アフターバーナーが利用不能だと推力は大幅に減る。F101の定格推力はミリタリー出力(乾推力)で最大17,390ポンドだ。アフターバーナー全開で30,780ポンドになり、緊急時以外に通常操作でも必要となる。なかでも離陸時には絶対必要だ。B-1はアフターバーナーなしで飛行できない。   USAF B-1Bは離陸時にアフターバーナーを作動させる。     今回の事態はB-1B部隊でここ数年発生している安全関連問題のひとつにすぎない。また、問題箇所の異常は今回初めて見つかったわけでもない。2018年に86-0109号機でも補助ポンプフィルターハウジング故障が見つかっている。   B-21に交代するまでB-1部隊には一時運行停止、大修理、改修が必...

B-1Bの退役が始まった。B-21導入のための措置で、ここ20年酷使された機体から退役させる。

      今回退役対象となった第一陣の最初の機体が配属先のサウスダコタ州エルスワースAFBを 出発した。(US Air Force)   米 空軍でロックウェルB-1Bランサー戦略爆撃機の削減が始まり、ノースロップ・グラマンB-21レイダーの導入に向けた準備が進んでいる。 B - 1Bの第一期退役機材17機が2月17日、配属先のエルスワース空軍基地(サウスダコタ州)を出発した。 米空軍は同型機合計62機を運用中なので、対象機の退役が完了すると45機の戦力となる。ただし、今回対象の17機中、4機は必要に応じ再復帰できる状態に保存される。 「長年活躍してきた同機を退役させるのはB-21レイダー運用を始めるため」とグローバル打撃軍団 (AFGSC)司令ティム・レイ大将が述べている。「ここ20年間酷使されてきたB-1で疲労摩耗が目立っており、原状復帰させようとすれば機体整備は各機数百万ドルにつく。しかもこれは判明している事象のみの対応だ。今後は退役を加速していく」 米空軍が認める通り、B-1はここ20年間連続して戦闘投入された影響が機体構造面で現れている。現時点でB-1Bの機体再整備には一機につき10-30百万ドルかかるとされるが、実施の場合、B-21導入段階と重なる。 今回対象となるのは機体寿命に余裕がない機材で、レイ大将は「B-1削減は近い将来の戦力増強につながる一歩」と強調している。■ この記事は以下を再構成し、人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3割安い翻訳をご入用の方は aviationbusiness2021@gmail.com へご連絡ください 。 USAF begins B-1B retirements 19 FEBRUARY 2021 by Gareth Jennings AFGSC paving way for B-21, begins retirement of B-1 aircraft By Air Force Global Strike Command Public Affairs / Published February 17, 2021

グアムにB-1BがJASSM実弾を搭載し戻ってきたのは中国へのメッセージ

第7爆撃団が爆撃機任務部隊の展開で即応体制を示した。 PACIFIC AIR FORCES PUBLIC AFFAIR—PUBLIC DOMAIN メ ッセージは明らかだ。米爆撃機隊は尻尾を巻いて逃げ出したのではない。ステルスで一撃をいつでも加えられるぞ、と言っているのだ。 「ボーン」B-1がグアム島に戻ってきた。しかもステルスAGM-158共用空対地スタンドオフミサイル(JASSMs)20本とともに、米国の太平洋での戦力を示威する形で。同ミサイルは開戦となれば初期段階で投入される装備だ。 写真ではグアムに展開したB-1BにJASSM実弾が搭載されているのがわかる。B-1Bはスタンドオフ攻撃で米国と同等戦力を有する国の最高度防備標的でさえも狙う事ができる。さらに同ミサイルの後継モデルJASSM-ERが開発中で、完成すれば600マイル地点から攻撃できる。B-1B自体も大陸間横断の長距離航続距離を誇る。 総合すれば相手国には大きなメッセージになり、まさしくこれこそが機体を派遣する目的なのだ。 USAF 珍しい角度の写真でJASSMのステルス形状、赤外線画像センサーがわかる。ミサイルの最終飛翔段階ではこのセンサーで極めて精密な標的捕捉が可能だ。 空軍が10年以上に渡るアンダーセン空軍基地への爆撃機常駐を突然中止したが、B-1Bは米本国から太平洋各地を巡行しており、遠くは南シナ海まで活動範囲に収める。今回はB-1B部隊がアンサーセン空軍基地に戻ってきたが、同地に いつまで 留まるかは不明だ。 Aircraft Spots @AircraftSpots USAF B-1Bs WHIP01 & 02 departed Andersen AFB, Guam to conduct operations over the South China Sea via separate routes  USAF KC-135Rs DOLE11 & 12 provided tanker support 米空軍B-1B2機はそれぞれホイップ01、02としてアンダーセンAFBを離陸し、南シナ海で別々の行動を展開した。USAFのKC-135R、ドール11、12がそれぞれ空中給油で支援した。 Vi...