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2025年6月13日金曜日

ジェネラル・アトミクスが東アジアでUAV拡販を模索中(Naval News) ― MQ-9のSTOL型が焦点で、海自、海保での実績を基に同社はさらに営業をかける姿勢です

 


DSEIジャパン2025で、GA-ASIは日本の空母JSいずもから運航するMQ-9B STOL無人航空機の画像を大きく展示していた。写真:Gordon Arthur


本、韓国、台湾含む東アジアは、ジェネラル・アトミクスエイビエーションシステムズ(GA-ASI)にとって、重要な市場だ。同社の無人航空機の短距離離着陸バージョンは、大型ヘリ空母を運用する日本と韓国に適していると考えている。

 5月21日から23日まで千葉で開催されたDSEIジャパンで、GA-ASI関係者は本誌取材に応じ、日本がMQ-9Bシーガーディアン中高度・長時間耐久型無人航空機(UAV)の保有数を拡大していることから、日本市場の重要性に触れた。

 2022年10月に初飛行を行った海上保安庁は、MQ-9Bをリースしている。同機は本州北部の海上自衛隊八戸航空基地で運用されているGA-ASIは同機の操縦や整備を含む完全なリースサービスを海上保安庁に提供している。

 2024年8月、海上保安庁は2機のMQ-9Bを購入することが発表され、うちの1機はリース機体となる。 GA-ASIは、予算が確保されれば同庁よりさらに多くの機体発注を見込んでいる。

 海上保安庁はまた、同機を北九州に移転する予定だ。 さらに、海上保安庁は、GA-ASI社員が引き続き航空機を操縦するものの、任務計画や整備など、より多くの責任を負うようになる。

 海上自衛隊については、2023年5月9日に飛行運用試験を開始したシーガーディアン1機をリース中だ。 この機体も八戸で運用されている。重要なのは、海上自衛隊が現在23機のシーガーディアンを購入し、2032年度までに全機が引き渡されることだ。

 以前のリースは期限切れとなり、最初の新機材の引き渡しは2028年度となるため、GA-ASIと防衛省は暫定リースで能力ギャップを埋める可能性を協議している。海上保安庁と海上自衛隊の例の唯一の違いは、後者が対潜水艦戦能力を持つことである。日本のシーガーディアンはソノブイを投下することはできないが、ソノブイのデータを処理することはできる。

 GA-ASIは、そのUAVは、人員と採用の問題に苦しんでいる日本軍にとって理想的であると述べた。日本は世界第6位の規模のEEZを有しており、シーガーディアンは捜索救助、災害対応、海域認識、漁業監視に使用されている。

 DSEIジャパン2025でGA-ASIは、MQ-9B STOL UAVを搭載したいずも級ヘリコプター空母のCG画像を展示した。これはMQ-9Bの短距離離着陸バージョンで、よりずんぐりした翼と改良された尾翼を持つ。 同社は、海上自衛隊の大型フラットトップ艦が、ヘリコプターやF-35Bと一緒にSTOLバージョンを運用できると期待している。

 MQ-9Bはまだ製造されていないが、新しい翼と尾翼を備えたキットとして設計されている。つまり、MQ-9Bの従来型は、すぐにSTOL型に変形できるということだ。同社の広報担当は、STOL型は顧客から大きな注目を集めていると述べた。

 韓国も同社のSTOL UAVの潜在的な顧客である。 しかし、大韓民国海軍(ROKN)は現在、MQ-1Cグレイ・イーグルSTOL(別名モハーベ)に関心を寄せており、2024年11月12日にROKSドクトから発艦するデモンストレーションが行われた。

 このデモンストレーションはハンファ・エアロスペースと共同で行われ、グレイ・イーグルはその後浦項に着陸した。GA-ASIは当時、"韓国軍とのテストは、航空機の能力と汎用性をさらに検証するものである "と述べていた。

 GA-ASIのリンデン・ブルー最高経営責任者(CEO)は、次のようにコメントしている。「当社は、GE STOLのユニークな能力をその艦隊のために検討した韓国海軍の先見性に拍手を送ります。今回のデモンストレーションは、GE STOLが多くの種類の航空機搭載可能な艦船で安全に運用できることを示すものであり、同盟国がこのUASを使用して多領域にわたる海軍作戦を支援する新しい方法を無数に開くものです」。

 韓国海軍がF-35Bを搭載したCVX軽空母の計画を断念したと宣言したことで、グレイ・イーグルSTOLの適用可能性はさらに鋭く焦点となっている。代わりに、韓国海軍は多目的の有人・無人戦力指揮艦を望んでいる。 この新しい艦船はUAVを搭載する予定で、そのコンセプト・デザインはHD現代重工業が担当する。


韓国でのデモンストレーションで、2024年11月にドクトから発艦したグレイ・イーグルSTOL(別名モハーベ)。 GA-ASI。


2025年4月8日、GA-ASIはハンファと共同投資と新たなUAV事業機会の追求に関する意向書に署名した。 ハンファはGray Eagle STOLおよびUAVエンジンの開発・生産設備に2億350万米ドル以上を投資する。

 ROKNの関心に加え、GA-ASIは、台湾陸軍もGray Eagle STOLの潜在的な顧客だと考えている。

 台湾はMQ-9Bのもう一つの東アジア市場で、台湾は4機を発注している。2機のスカイガーディアンの最初の契約は2023年5月1日に締結され、2機目のブレスは2024年3月11日に発注された。 これらは2026年から27年にかけて納入される予定だ。

 この地域以外では、インドが8年間にわたる長期にわたる交渉の末、2024年10月中旬にMQ-9Bシーガーディアン15機とスカイガーディアン16機を38億米ドルで発注した。これらはインドの3軍で使用される。 この契約により、インドは世界最大のMQ-9Bユーザーとなる。

 最後に、ニュージーランドが最近発表した防衛能力計画では、海上領域認識のための無人システムが強調されており、GA-ASIはニュージーランドとの可能性を熱心に議論している。■


General Atomics targets East Asia – and its helicopter carriers – with its UAVs


ゴードン・アーサー

スコットランド出身のゴードン・アーサーは、アジア太平洋地域の取材を専門とするフリーランスの防衛フォトジャーナリスト。香港に20年住んだ後、現在はニュージーランドを拠点に活動している。これまでに国際的な防衛専門誌や雑誌60以上に作品が掲載されている。



2024年8月18日日曜日

海上保安庁が無人偵察機シーガーディアン2機の購入契約に調印

 Japan Coast Guard MQ-9B SeaGuardian by General Atomics

Japan Coast Guard MQ-9B SeaGuardian by General Atomics. (GA-ASI)


対象のMQ-9は、海上保安庁にリース中の機材とは別物


本の海上保安庁は、米ジェネラル・アトミックスGeneral Atomics Aeronautical SystemsからシーガーディアンSeaGuardian無人偵察機2機を購入する正式契約を締結した。

 この契約は、4月にホワイトハウスが予告した直接商業販売で、木曜日に正式に締結された。2機のMQ-9は、2022年4月に始まった、請負業者が所有し請負業者が運用するリースで現在海上保安庁で運用中の3機とは別物である。新しい航空機は来年納入される。

 GA-ASI社のCEOリンデン・ブルーは声明で、リースされたMQ-9は「特に今年初めに石川県能登半島付近で発生したマグニチュード7.6の地震の際の捜索・救助や災害対応の支援、2023年のG-7広島サミットにおける海上監視など、海上保安庁のさまざまな任務で使用されており、システムは効率的かつ効果的に機能している」と述べた。

 同社の有名なMQ-9Bの改良型であるシーガーディアンは、中高度・長時間飛行が可能な無人機で、24時間以上の飛行が可能。この無人機には、海上監視専用の各種センサーが搭載されている。

 海上保安庁は日本の軍と緊密に連携しており、戦時には防衛省の指揮下に入ることも可能。日本の海洋領域は台湾にまで達する広大な面積であるため、持続的な無人機は特に有用だ。

 海上保安庁への今回の販売価格については明らかにされていない。■


Japan inks deal on 2 General Atomics SeaGuardian surveillance drones

By   Colin Clark

on August 16, 2024 at 9:22 AM


https://breakingdefense.com/2024/08/japan-inks-deal-on-2-general-atomics-seaguardian-surveillance-drones/


2022年10月22日土曜日

海上保安庁がUAVシーガーディアンの運用を開始。航空自衛隊向けE-2Dは船舶で太平洋を横断、岩国基地から三沢基地にフェリーされる。

  

海上保安庁の「SeaGuardian」無人機の完成予想図。 (General Atomics Aeronautical Systems)

 

 

上保安庁は、MQ-9Bシガーディアン・ドローンの運用を開始し、自衛隊には早期警戒機が船で入国した。

UAVの製造元であるGeneral Atomics Aeronautical Systemsは、海上保安庁が10月19日に海上自衛隊八戸航空基地からシガーディアンの飛行運用を開始したとニュースリリースで発表した。

高高度・長時間飛行が可能な同無人航空機は、「主に日本海や太平洋上空で海上広域捜査(MWAS)を行う。その他、捜索救助、災害対応、海上法執行などの任務が含まれる」という。

北日本の飛行機スポッターからの写真には、海上保安庁のマークと米国の民間登録N467SGをつけたシーガーディアンが写っており、納入前に米国のゼネラル・アトミクス施設で飛行テストに使用された。

GA-ASI社で国際戦略開発担当副社長のロバート・シェフリングは、「シガーディアンはMWASの実施で世界最高峰の資産です。当社は、日本政府の海洋安全保障強化を支援できることを誇りに思います」と述べた。

GA-ASIは2022年4月、海上保安庁が無人航空機取得プログラムにシーガーディアンを選定したと発表していた。選定は、2020年に日本で行われた同機を含む検証試験を受けたものだった。

シーガーディアンが何機発注されたかは不明。

シー・ガーディアンは、逆合成開口レーダーイメージングモードのマルチモード海上表面探査レーダーと、自動識別システム受信機を搭載する。NATOの無人航空機の耐空性規格であるSTANAG-4671に完全準拠しており、民間空域での運用を可能にする衝突回避レーダーも搭載している

 

2022年10月18日、日本の海兵隊岩国航空基地の港に荷揚げされる航空自衛隊に納入されるE-2Dアドバンスドホークアイ。 (Lance Cpl. David Getz/U.S. Marine Corps)

ホークアイは海から納入

一方、航空自衛隊向けのノースロップ・グラマン空中早期警戒機2機が、船で太平洋を横断し、西日本に到着した。

E-2D Advanced Hawkeyesは、米国の対外軍事販売プログラムで日本が13機を発注しており、10月18日に貨物船Ocean Gladiatorで岩国海上戦闘航空基地に隣接する港に到着した。

ホークアイは、海上自衛隊、米海軍、米海兵隊の航空機を運用する岩国航空基地まで陸路で移動する。その後、北日本の三沢に向かう準備をする。

米国防総省のウェブサイト「Defense Visual Information Distribution Service」によると、岩国港は航空基地に併設されており、「海陸間で各種軍事資産をダイナミックに輸送する」ことを可能になっている。

今回の納入で、日本向けE-2Dは5機となった。航空自衛隊は現在、旧式E-2C13機とE-767空中早期警戒機4機を、三沢と浜松で運用している。

E-2Cのうち4機は、沖縄の那覇基地の分遣隊に配属されており、東シナ海で活発化する中国の航空活動を監視するために使用されている。■

Japan starts operations with SeaGuardian drone, receives two Hawkeyes

By Mike Yeo

 Oct 21, 01:29 AM