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日本が海上配備型V-BAT無人機に関する契約をシールドAIと締結(Breaking Defense)―無人機では遅れていた自衛隊もウクライナ戦を横目に無人機の導入の流れに加わります。遅れた分、猛スピードで運用経験を積んでもらいたいものです

  2022年10月4日、フィリピン・タルラックのエルネスト・ラビナ空軍基地で、第31海兵遠征部隊の民間業者がV-BATドローンの飛行を実施。 (米海兵隊撮影:Lance Cpl. Manuel Alvarado) シールドAIは日本海軍にとって初の艦載情報・監視・偵察プラットフォームとなり、最初の納入は今年後半の予定 日 本の海軍は、米シールドAI社 Shield AI から非公開の機数のV-BAT無人偵察機を購入することに合意し、日本で初の海上ベースの情報・監視・偵察(ISR)プラットフォームとなり、海軍による海上での認識能力を強化する。  シールドAIが本日発表した契約には、数量や金額などの詳細は含まれていない。同社は、海上自衛隊(JMSDF)のための「計画された複数年の購入」の一部として、垂直離着陸V-BATの最初の機体を「今年後半」に引き渡すことを期待していると、同社の広報担当者は本誌に語った。  「日本はインド太平洋における重要な同盟国であり、地域の抑止力強化に不可欠である。このパートナーシップは、日本が有事に効果的に対応する能力を強化し、海上ISR任務のための信頼性と実績のあるプラットフォームを装備することを保証する」とシールドAIのブランドン・ツェン社長は同社のプレスリリースで述べている。  シールドAIは、海上自衛隊にとって初の艦載型ISRプラットフォームが誕生すると主張しているが、このドローン購入は、中国との緊張が高まる中、日本が海を重視する姿勢を強めていることを強調している。  同社の広報担当者によれば、V-BATは「グループ3の艦船搭載型ISRプラットフォームとしては初めて、調達競争(つまり、企業所有/企業運用(COCO)配備ではない)を経て受注したもの」だという。  シールドAIは、2021年にマーティンUAVという会社を買収してドローンの権利を取得した後、V-BATを販売している。 V-BATドローンは米国沿岸警備隊に海上監視用として採用され、ウクライナの戦場で繰り広げられた密集電磁波戦に対して有効であることが証明されたと報告されている。シールドAIは最近、インド企業JSWグループと合弁でインドでV-BATを製造すると発表した。  シールドAIは現在、テキサス州ダラスにある製造施設でV-BATを製造している。本日発表された海上自...

令和6年防衛白書でわかったASEVの最新動向について(Naval News)

新しい防衛白書でASEVについて新しい画像が公表され、Naval Newsが伝えてくれましたのでご紹介します。将来の拡張性も考慮して艦体が大型化していますが、電力容量も考えるとこの大きさで間に合うのでしょうか。また2隻建造するとありますが、3隻ないと常時パトロールができなくなるのではないでしょうか。もともとは地域住民のエゴで断念したイージス・アショアの代替なのですが、配備が完了するまでとんでもないコストになっていますね。 令和6年度防衛白書 防衛省がASEVの最新イメージを公開 日本の防衛省は最新の防衛白書で、イージスシステム搭載艦(ASEV)の最新画像を公開し、説明を加えた。 陸上イージス・アショアに代わる弾道ミサイル防衛(BMD)システムとして海上自衛隊はASEV2隻の調達を計画している。ASEV1号艦は2028年3月末までに、2号艦は2029年3月末までに就役する予定である。  7月12日に発表された2024年防衛白書で公開された最新の画像は、ASEVの詳細設計の進展を示している。  防衛省によると、ASEVの大きさは全長190メートル、全幅25メートル、基準排水量1万2000トン。これに対し、海上自衛隊の最新型イージス艦「まや」級は全長170メートル、全幅21メートル、基準排水量8,200トン。また、ASEVはトン数で米海軍の最新イージス艦アーレイ・バーク・フライトIIIの1.7倍である。  艦橋構造のデザインは「まや」級イージス駆逐艦を踏襲しているらしいが、窓の形状は「もがみ」級フリゲート(通称FFM)のように横長になっており、視認性を向上させつつ、人員削減による艦橋スタッフの少人数化にも対応している。  主兵装の構成も、Mk-45(Mod.4)5インチ/62口径(127mm)主砲を含むまや級に似ているようだ。  ASEVが、全方位監視と警戒を向上させるために、FFMに搭載されているOAX-3電気光学・赤外(EO/IR)センサーシステムと同様の機器を搭載するかは、まだ不明だ。  各国軍艦の設計に詳しい日本の海軍専門家は、匿名を条件に本誌の取材に対し、空中線やその他の装備は第一ファンネルの外周の突起部に集中しているようだと語った。  「主エンジンの排気煙による熱問題や、その部分での電波干渉の影響はないのだろうか」と専門家は指摘し、「このような艤装を見るのは初...

もがみ級フリゲート6番艦「あがの」が就役!

  日本のメディアがさぼっているため、自分の国の新鋭艦の就役の様子を海外から知らなければならないのはおかしいですね。それとも日本のメディアは意図的に報道管制しているのでしょうか?Naval Newsの記事を見てみましょう 三菱重工海洋システムズ株式会社は本日、「あがの」の竣工式および「自衛艦旗掲揚式」を執り行った。これは、「もがみ」級FFMの6番艦が、海上自衛隊に正式に就役したことを意味する。 「あがの」(ペナント番号:FFM-6)と命名された本艦は、海上自衛隊の次世代フリゲート「もがみ」級フリゲート(通称:FFM)6番艦で海上自衛隊舞鶴基地に配備される。 艦名は、本州の北陸地方にある阿賀野川(あがのがわ)にちなみ命名された。この級の各艦は日本の河川にちなんで命名されている。あがのは2022年12月に三菱重工が長崎で進水した。 FFM(別名30FFM、旧称30DX)は、海上自衛隊向けに設計された次世代型マルチミッションフリゲートで合計22隻のフリゲートが調達される予定。 もがみ級FFMとは Mogami-class Frigate Kumano. MHI picture. 三菱重工によると、FFM型フリゲート艦は全備重量約5,500トン、全長132.5メートル、全幅16.3メートル。最大速力は30ノットを超える。乗組員は約90名とかなり少なく、自動化が進んでいることがわかる。 FFMには、以下のような多種多様な武器やシステムが装備される。 BAEシステムズ Mk.45 mod.4 5インチ海軍砲システム ×1 日本製鋼所製12.7mm遠隔兵器システム×2 Mk.41 VLS レイセオン・シーラム ×1 三菱重工17式対艦ミサイル8基 三菱電機OPY-2多機能レーダー 三菱電機OAX-3EO/IRセンサー 日立OQQ-11対機雷ソナー NEC OQQ-25 対潜ソナー(VDS/TASS) 機雷対策用UUV(三菱重工製OZZ-5)およびUSV(型式不明 攻撃型機雷戦用海自機雷 新型FFM計画 海上自衛隊は当初、海軍力強化の取り組みを強化として、合計22隻の「もがみ」級フリゲート艦を建造する計画だった。しかし、2023年度までに合計12隻のフリゲート艦を調達し、2024年から2028年までは12隻の新型FFMを調達する。新型フリゲート艦は基本的に、三菱重工が提案し...

建造中の「たいげい」級潜水艦の抑止力に着目。日本メディアは防衛装備品の果たす役割を正確に納税者に伝えるべき。

日本の「ビッグホエール」潜水艦、中国海軍を締め上げる新たな武器に Business Insiderがまとめていますが、日本のメディアでは潜水艦の特異性には注目するものの、対中抑止力としての意義に触れるものがすくないのはなぜなんでしょう。さらに、新型艦への北京の警戒感は素早く伝えるのに、肝心の納税者には潜水艦戦力の意味を正しく伝えることができていない気がするのは自分だけでしょうか。 日本は2020年以降、毎年1隻の「たいげい」級攻撃型潜水艦を建造している。この艦は2022年に就役した。海上自衛隊 日本はたいげい級潜水艦を2020年から進水させている。同級の潜水艦は、戦争が勃発した場合に中国軍艦を狩ることが期待されている その高度な能力とステルス性は、中国の軍艦を待ち伏せるための格好の候補だ 昨 年10月、川崎重工業は神戸造船所で日本最新鋭の潜水艦の進水式を行った。JSらいげいと命名されたディーゼル電気攻撃型潜水艦は、「大きなクジラ」の意味の「たいげい」級4番艦である。 同艦の進水は、たいげい級潜水艦3号艦「JSじんげい」の進水からほぼ1年後となった。建造期間は約2年で、日本は2020年以降、毎年たいげい級を進水させている。 この迅速なスケジュールは、日本の造船会社の優れた納期実績以上のものを示している。また、世界最高のものの1つとみなされる新クラスのディーゼル電気潜水艦で潜水艦艦隊を近代化する日本の決意を示している。 多くの新技術を特徴とする「たいげい」級潜水艦は、中国海軍がもたらす非常に現実的で増大中の脅威から守るために設計され、戦争が勃発した場合には中国軍艦の狩りで不可欠な役割を果たすことが期待されている。 新たな脅威、進化した潜水艦 日本の潜水艦は、大規模な産業基盤と、1世紀以上にわたって潜水艦を建造・運用してきた豊富な経験の賜物だ。 そうりゅう級は、その有効性と先進的な能力で称賛されてきた。その中には、ディーゼル電気艦が長時間水中で活動することを可能にする空気非依存推進(AIP)技術を装備した最初の第一線潜水艦であることも含まれる。 技術的に洗練された潜水艦は、同盟国である米海軍の原子力攻撃型潜水艦の威力と相まって、海上自衛隊(JMSDF)として正式に知られる日本の海軍が、近隣諸国に比べ小規模な潜水艦艦隊を保有することを可能にした。 冷戦直後の数年間で、ソ連の...

もがみ級FFM四号艦「みくま」が進水!

  もがみ級フリゲート艦みくまの進水式。JMSDF picture. 三 菱重工業 で海上自衛隊向けFFMもがみ級フリゲート艦四号艦「みくま」が12月10日進水した。同級は海上自衛隊が調達を進める次世代フリゲート艦でFFMと呼ばれる。 一号艦もがみは2021年3月に三菱重工が進水させており、 三井E&S が岡山で二号艦くまのを2020年11月に先に進水させていた。三号艦のしろは三菱重工で2021年6月進水した。 同艦は大分県の三隈川にちなみ命名され、同級各艦は国内河川の名をつけている。同艦は同造船所で艤装工事に入り、2022年末から2023年初頭の引き渡しを予定する。 同級はFFM(30FFM)との名称で多任務フリゲート艦として海上自衛隊向けに建造される。計22隻が就航する予定だ。 各艦は三菱重工長崎造船所と三井E&Sのある岡山で建造される。 もがみ級FFMの諸元 「みくま」の進水式 JMSDF picture. FFM多任務フリゲート艦は満排水量5,500トン、全長132.5メートル、全幅16.3メートルで最高速度は30ノット超、乗組員は90名と極めて少ない。これは高度の自動化を採用したことで実現した。 FFMは以下の各種武装装備品を搭載する。 BAEシステムズ製Mk.45 mod.4 5-インチ砲 ×1 日本製鋼所製J12.7mm遠隔操作兵器システム ×2 Mk.41 VLS レイセオン製SeaRAM ×1 MHI 製 17式対艦ミサイル ×8 三菱電機製OPY-2 多機能レーダー 三菱電機製OAX-3EO/IR センサー 日立製OQQ-11 機雷ソナー NEC製OQQ-25対潜ソナー(VDS/TASS) UUV (MHI製OZZ-5) ・USV (型式不明) を掃海任務に 機雷敷設も可能 Mk.41VLS搭載の予算化について 当初、もがみ級FFMにはMk.41VLSの搭載は想定しながら調達していなかった。だが令和3年度補正予算によりFFM2隻分のVLS調達のめどがたった。VLSは16セルで、74百万ドルを調達にあてる。令和4年度予算ではFFM9番艦、10番艦用にVLS調達予算を要求している。このため補正予算で調達するVLSは1号艦から8号艦のいずれかに搭載される。■ Japan’s MHI Launches ‘Mikuma’ 「みくま」Fourth F...

海上自衛隊が初の燃料輸送艦建造に踏み切った理由に深刻な日本の安全保障の仕組みの欠陥が見える。YOTは4,900トンの内航仕様の輸送艦のようです。

  YOT-01は排水量4,900トンで防衛省が昨年発注したもの。 Picture by local ship spotter @crazyquail_BT   海 上自衛隊が発注した燃料輸送艦2隻のうち初号艦が 新来島どっく 波止浜造船所(愛媛県今治市)で進水した。   「YOT-01」(4,900トン)は防衛省が昨年発注した二隻のひとつ。   今回建造された燃料輸送艦は沖縄南西諸島方面に展開する自衛艦用の燃料を基地へ輸送する。このため、設計上で「洋上燃料補給」UNREPの想定はない。   これまで海上自衛隊は燃料輸送を民間船舶の用船で行ってきたが、有事に民間企業から業務実施を断られる可能性があるため、YOT艦で自前での燃料輸送を行うことにした。   燃料輸送艦は2022年春に就役予定で、製油所から燃料を海上自衛隊基地へ運搬する任務につく。海上自衛隊が独自の燃料輸送艦を保有するのは今回が初めて。■ Japanese Shipyard Launches First Yard Oiler Tanker for JMSDF Xavier Vavasseur  20 Oct 2021

今年は日英が戦略的同盟関係を模索する年になるか

日本国民の関心は周囲の近海に偏りがちで思考がグローバルにひろがりにくいのはなぜでしょうか。その点で安倍外交が国民の先を走れば走るほど国民に違和感が残りそうです。そもそもホルムズ海峡の危機は日本にとって「周辺事態」ではないとどうして言えるのでしょうか。国境線しか頭にない方には利益線は受け入れられないでしょう。日英接近はその意味で思考を試す機会になりそうです。英国原稿なのでdefenceになっています。思えば英語もこれまで米語中心ですが、そろそろ多様性に目を開いていいのではないでしょうか。 Is increased UK-Japan defence cooperation leading to a new strategic alliance? 日英の防衛協力強化は新たな戦略同盟関係につながるか Rob Clark January 30, 2019 https://ukdefencejournal.org.uk/is-increased-uk-japan-defence-cooperation-leading-to-new-strategic-alliance/ At a time of reduced certainty surrounding the security of both the UK and in particular Japan, these two island states are looking at increased military cooperation in order to maximise their respective capabilities. 安全保障環境で不確実性が増す中で共に島しょ国家の両国が防衛面の協力関係を強化して能力を最大限に引き出そうとしている。 今 年は日英両国にとっては安全保障防衛関係で良い結果を生むべく課題にとりくむ年になる。 安倍晋三首相の1月訪英で両国関係が改めて注目された。これまでの一年半では2+2含む大臣級会合に加えメイ首相の2017年訪日もあったが今回の首脳会談で防衛関係のさらなる強化を目指した。特にサイバー、対テロ、英海軍と海上自衛隊の交流強化をめざし海軍間の関係強化を強調したのには理由がある。 東京へ寄港した HMSアルビオン 安倍訪英中に...