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建造中の「たいげい」級潜水艦の抑止力に着目。日本メディアは防衛装備品の果たす役割を正確に納税者に伝えるべき。

日本の「ビッグホエール」潜水艦、中国海軍を締め上げる新たな武器に Business Insiderがまとめていますが、日本のメディアでは潜水艦の特異性には注目するものの、対中抑止力としての意義に触れるものがすくないのはなぜなんでしょう。さらに、新型艦への北京の警戒感は素早く伝えるのに、肝心の納税者には潜水艦戦力の意味を正しく伝えることができていない気がするのは自分だけでしょうか。 日本は2020年以降、毎年1隻の「たいげい」級攻撃型潜水艦を建造している。この艦は2022年に就役した。海上自衛隊 日本はたいげい級潜水艦を2020年から進水させている。同級の潜水艦は、戦争が勃発した場合に中国軍艦を狩ることが期待されている その高度な能力とステルス性は、中国の軍艦を待ち伏せるための格好の候補だ 昨 年10月、川崎重工業は神戸造船所で日本最新鋭の潜水艦の進水式を行った。JSらいげいと命名されたディーゼル電気攻撃型潜水艦は、「大きなクジラ」の意味の「たいげい」級4番艦である。 同艦の進水は、たいげい級潜水艦3号艦「JSじんげい」の進水からほぼ1年後となった。建造期間は約2年で、日本は2020年以降、毎年たいげい級を進水させている。 この迅速なスケジュールは、日本の造船会社の優れた納期実績以上のものを示している。また、世界最高のものの1つとみなされる新クラスのディーゼル電気潜水艦で潜水艦艦隊を近代化する日本の決意を示している。 多くの新技術を特徴とする「たいげい」級潜水艦は、中国海軍がもたらす非常に現実的で増大中の脅威から守るために設計され、戦争が勃発した場合には中国軍艦の狩りで不可欠な役割を果たすことが期待されている。 新たな脅威、進化した潜水艦 日本の潜水艦は、大規模な産業基盤と、1世紀以上にわたって潜水艦を建造・運用してきた豊富な経験の賜物だ。 そうりゅう級は、その有効性と先進的な能力で称賛されてきた。その中には、ディーゼル電気艦が長時間水中で活動することを可能にする空気非依存推進(AIP)技術を装備した最初の第一線潜水艦であることも含まれる。 技術的に洗練された潜水艦は、同盟国である米海軍の原子力攻撃型潜水艦の威力と相まって、海上自衛隊(JMSDF)として正式に知られる日本の海軍が、近隣諸国に比べ小規模な潜水艦艦隊を保有することを可能にした。 冷戦直後の数年間で、ソ連の

もがみ級FFM四号艦「みくま」が進水!

  もがみ級フリゲート艦みくまの進水式。JMSDF picture. 三 菱重工業 で海上自衛隊向けFFMもがみ級フリゲート艦四号艦「みくま」が12月10日進水した。同級は海上自衛隊が調達を進める次世代フリゲート艦でFFMと呼ばれる。 一号艦もがみは2021年3月に三菱重工が進水させており、 三井E&S が岡山で二号艦くまのを2020年11月に先に進水させていた。三号艦のしろは三菱重工で2021年6月進水した。 同艦は大分県の三隈川にちなみ命名され、同級各艦は国内河川の名をつけている。同艦は同造船所で艤装工事に入り、2022年末から2023年初頭の引き渡しを予定する。 同級はFFM(30FFM)との名称で多任務フリゲート艦として海上自衛隊向けに建造される。計22隻が就航する予定だ。 各艦は三菱重工長崎造船所と三井E&Sのある岡山で建造される。 もがみ級FFMの諸元 「みくま」の進水式 JMSDF picture. FFM多任務フリゲート艦は満排水量5,500トン、全長132.5メートル、全幅16.3メートルで最高速度は30ノット超、乗組員は90名と極めて少ない。これは高度の自動化を採用したことで実現した。 FFMは以下の各種武装装備品を搭載する。 BAEシステムズ製Mk.45 mod.4 5-インチ砲 ×1 日本製鋼所製J12.7mm遠隔操作兵器システム ×2 Mk.41 VLS レイセオン製SeaRAM ×1 MHI 製 17式対艦ミサイル ×8 三菱電機製OPY-2 多機能レーダー 三菱電機製OAX-3EO/IR センサー 日立製OQQ-11 機雷ソナー NEC製OQQ-25対潜ソナー(VDS/TASS) UUV (MHI製OZZ-5) ・USV (型式不明) を掃海任務に 機雷敷設も可能 Mk.41VLS搭載の予算化について 当初、もがみ級FFMにはMk.41VLSの搭載は想定しながら調達していなかった。だが令和3年度補正予算によりFFM2隻分のVLS調達のめどがたった。VLSは16セルで、74百万ドルを調達にあてる。令和4年度予算ではFFM9番艦、10番艦用にVLS調達予算を要求している。このため補正予算で調達するVLSは1号艦から8号艦のいずれかに搭載される。■ Japan’s MHI Launches ‘Mikuma’ 「みくま」Fourth FFM M

海上自衛隊が初の燃料輸送艦建造に踏み切った理由に深刻な日本の安全保障の仕組みの欠陥が見える。YOTは4,900トンの内航仕様の輸送艦のようです。

  YOT-01は排水量4,900トンで防衛省が昨年発注したもの。 Picture by local ship spotter @crazyquail_BT   海 上自衛隊が発注した燃料輸送艦2隻のうち初号艦が 新来島どっく 波止浜造船所(愛媛県今治市)で進水した。   「YOT-01」(4,900トン)は防衛省が昨年発注した二隻のひとつ。   今回建造された燃料輸送艦は沖縄南西諸島方面に展開する自衛艦用の燃料を基地へ輸送する。このため、設計上で「洋上燃料補給」UNREPの想定はない。   これまで海上自衛隊は燃料輸送を民間船舶の用船で行ってきたが、有事に民間企業から業務実施を断られる可能性があるため、YOT艦で自前での燃料輸送を行うことにした。   燃料輸送艦は2022年春に就役予定で、製油所から燃料を海上自衛隊基地へ運搬する任務につく。海上自衛隊が独自の燃料輸送艦を保有するのは今回が初めて。■ Japanese Shipyard Launches First Yard Oiler Tanker for JMSDF Xavier Vavasseur  20 Oct 2021

今年は日英が戦略的同盟関係を模索する年になるか

日本国民の関心は周囲の近海に偏りがちで思考がグローバルにひろがりにくいのはなぜでしょうか。その点で安倍外交が国民の先を走れば走るほど国民に違和感が残りそうです。そもそもホルムズ海峡の危機は日本にとって「周辺事態」ではないとどうして言えるのでしょうか。国境線しか頭にない方には利益線は受け入れられないでしょう。日英接近はその意味で思考を試す機会になりそうです。英国原稿なのでdefenceになっています。思えば英語もこれまで米語中心ですが、そろそろ多様性に目を開いていいのではないでしょうか。 Is increased UK-Japan defence cooperation leading to a new strategic alliance? 日英の防衛協力強化は新たな戦略同盟関係につながるか Rob Clark January 30, 2019 https://ukdefencejournal.org.uk/is-increased-uk-japan-defence-cooperation-leading-to-new-strategic-alliance/ At a time of reduced certainty surrounding the security of both the UK and in particular Japan, these two island states are looking at increased military cooperation in order to maximise their respective capabilities. 安全保障環境で不確実性が増す中で共に島しょ国家の両国が防衛面の協力関係を強化して能力を最大限に引き出そうとしている。 今 年は日英両国にとっては安全保障防衛関係で良い結果を生むべく課題にとりくむ年になる。 安倍晋三首相の1月訪英で両国関係が改めて注目された。これまでの一年半では2+2含む大臣級会合に加えメイ首相の2017年訪日もあったが今回の首脳会談で防衛関係のさらなる強化を目指した。特にサイバー、対テロ、英海軍と海上自衛隊の交流強化をめざし海軍間の関係強化を強調したのには理由がある。 東京へ寄港した HMSアルビオン 安倍訪英中に

いせ がカール・ヴィンソン打撃群と南シナ海で共同訓練を開始

USS Carl Vinson in joint training with JS Ise カール・ヴィンソン打撃群が海上自衛隊のJSいせ(DDH-182)と演習を3月11日開始した。 By Denver Applehans, U.S. Navy [Public domain], via Wikimedia Commons Story Number: NNS180312-14Release Date: 3/12/2018 1:43:00 PM http://www.navy.mil/submit/display.asp?story_id=104682 By Lt. j.g. Danielle Moser, Carl Vinson Strike Group Public Affairs SOUTH CHINA SEA (NNS) -- カール・ヴィンソン空母打撃群は日本の海上自衛隊(JMSDF)との共同演習を3月11日に西太平洋で開始した。 USSカール・ヴィンソン(CVN-70)、駆逐艦USSウェイン・E・メイヤー(DDG-108)はJSいせ(DDH-182)と日米共同作戦演習を開始した。 「強固な海上の協力関係で安全、安定、繁栄が維持されており、インド太平洋地区は70年にわたりこれを享受してきた」と打撃群司令ジョン・フラー少将は述べる。「密接な海上作戦のパートナーとともに地域協力が促進される」 演習ではJMSDFの連絡士官がカール・ヴィンソンに乗艦し共同作戦を進めている。演習では隊列航行や対潜戦、対空戦の訓練もあり、いせは洋上でカール・ヴィンソンからの物資補給訓練も行う。 いせは全長646フィート、排水量18千トンでSH-60K/Jヘリコプター3機を搭載する。主任務は対潜戦、機雷戦、補給支援ならびに捜索救難だ。 カール・ヴィンソン打撃群には第二空母航空団の70機に含め駆逐艦戦隊1と誘導ミサイル駆逐艦USSマイケル・マーフィ(DDG-112)が加わっている。 マイケル・マーフィは先にフランスのフリゲート艦FNSヴァンデミエールと南シナ海で1月2月に演習を行い、通信と操艦の腕を磨いていた。 打撃群は3月9日にヴィエトナムへ米空母として40年間で初の寄港をしていた。 より詳しくは以下参照されたい

フィリピンにTC-90追加供与、3月に3機現地到着

地味なニュースですがインド太平洋構想で関係国の自主権行使実行力をこうやって高めることに意味があります。また日本で用途廃止になっても十分使える舞台があることを示していますね。当初はリースとしていましたが会計処理方法の変更で無償供与に河立ったのでしたっけ。フィリピン政府の公式発表をお伝えします。 3 more patrol planes from Japan arriving next month: DND By Priam Nepomuceno  February 5, 2018, 6:05 pm http://www.pna.gov.ph/index.php/articles/1024096 MANILA -- 日本が寄贈するビーチクラフト・キングエアTC-90哨戒機の追加分3機がフィリピン国軍(AFP)に3月に移管される。  機体は一時的にカビテシティのサングレイポイント海軍航空集団司令部に到着する。  TC-90二機が昨年3月27日納入ずみで、今回3機が加わりフィリピン運用のTC-90は5機になる。  上記二機のうち一機が1月31日に初の海上哨戒飛行をスカボロー礁沖合で行った。  TC-90は1,000カイリ以上の続距離があり巡航速度260ノットで合計9名まで搭乗する。  これまで海軍の哨戒飛行にノーマン・ブリテン「アイランダー」6機、GAF「ノーマッド」4機、アグスタウェストランド製ヘリコプター5機、ロビンソンR-22訓練ヘリコプターを投入してきた。  TC-90はビーチクラフト・キングエアファミリーの機体で2016年2月29日締結の防衛装備技術移転に関する合意に基づき日本が提供する。 (PNA)

★★海上自衛隊 おやしお級潜水艦の改修工事完了

Japan outlines submarine modernisation efforts   日本が潜水艦近代化改修の概要を明らかにした 横須賀米海軍基地内におやしお級三隻が並んでいる。Source: IHS Markit/Kelvin Wong Kelvin Wong, Singapore - Jane's International Defence Review 01 February 2018 http://www.janes.com/article/77511/japan-outlines-submarine-modernisation-efforts 海 上自衛隊(JMSDF)が2012年開始した水中戦力増強策が順調に進んでおり目標のディーゼル電気推進式潜水艦22隻体制は2020年代初頭に実現する見込みだとJMSDF関係者が明らかにした。  シンガポールで開催されたUndersea Defence Technology Asia seminar at the Asia Defence Expo & Conference Series (ADECS) 2018で防衛省海上幕僚部立案部門の西山孝弘一佐がおやしお級7隻の供用期間延長策がすべて完了したと発表した。  各艦は二回目または三回目の整備時に大幅改修を受け、「最新型(そうりゅう級)にほぼ匹敵する水準」になり、耐用年数も伸びたという。   Jane’s Fighting Ships ではJMSDFはおやしお級11隻を運用中で一号艦は1998年3月就役で毎年一隻の新造艦が2008年まで加わっている。建造は 川崎重工業 と 三菱重工業 が交互に行い、最初のおやしおとみちしおはすでに訓練艦に用途変更されている。  「技術革新があまりにも早くて潜水艦がわずか数年で陳腐化してしまう」「一方で防衛予算の制約があり、新規建造のみで十分な数の潜水艦を維持できないのが悩みだ」と西山一佐は発表した。■

★中国空母への日本の対抗策は潜水艦だ

潜水艦を抑止力ととらえ、中国にはせいぜい高価な兵器を整備させ作戦上使えなくさせれば旧ソ連のように防衛力が破綻するかもしれませんね。要は日本が中国の上を行く戦略をとればいいのです。相手は数の威力や大きければいいと考えているきらいがありますからね。そうなると潜水艦の整備も重要ですが、それを支援する体制中心に海自が組織されていくかもしれません。沈黙の部隊の隊員の皆さんには頭が上がりませんね。 Here Is How Japan Plans on Killing China's Aircraft Carriers 日本は中国空母をこうして攻撃する   Zachary Keck November 5, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/here-how-japan-plans-killing-chinas-aircraft-carriers-23053?page=show 中国が空母を複数運用する日が近づく中、近隣国や米国は対応策を準備しているはずだ。特に中国の伝統ライバルと言ってよい日本で顕著だ。ただ日本には経済効果が高く有効な手段がすでにある。潜水艦部隊だ。 中国が旧ウクライナ空母を改修し遼寧として就役させたのは2012年のことだ。だが同艦の戦闘能力は限定的で建造中の国産空母の練習用に使っている可能性が高い。国産一番艦は今春進水ずみで、人民解放軍海軍(PLAN)での供用は2020年になりそうだ。国防分野に造詣が深い編集者デイヴィッド・マジュンダーは同艦は遼寧と比較しても大きく変わった点はないと述べている。とくにスキージャンプ式発艦方式が継承されているのが大きい。だが国産二番艦では技術が大幅に進歩し、蒸気カタパルトや最終的に電磁式カタパルトの搭載も予想される。マジュンダーは中国人軍事アナリスト発言を引用し「002号艦は遼寧(001)は001Aと全く異なり、米海軍空母に似た艦容になる」という。 中国空母は最終的に6隻になると見られ、兵力投射能力が大幅に伸びる。日本含む各国も対抗を迫られる。北京は敵空母打撃群への攻撃手段を開発中で対艦弾道ミサイルのDF-21D「空母キラー」には制御可能再突入体(MARV)があり発射後に飛翔経路を変更し空母の移動分を補正できる