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2026年6月14日日曜日

米海軍の次期練習機競合からボーイングが撤退―空母運用テストなど海軍独特の要件を取り消したのにやはり空軍とは練習機の仕様を共通化できないのですね

 Boeing has decided not to pursue a bid for the U.S. Navy's Undergraduate Jet Training System (UJTS) competition.

ボーイング

海軍の次期練習機選定からボーイングが撤退

Boeing Drops Out Of Navy’s T-45 Jet Trainer Replacement Competition

海軍の次期ジェット練習機の設計・製造をめぐる競合は2社に絞られ、いずれも双発機を提案している

2026年6月12日 午後4時46分(米国東部夏時間)公開https://www.twz.com/air/boeing-drops-out-of-navys-t-45-jet-trainer-replacement-competition


ーイングは、米海軍の初等ジェット訓練システム(UJTS)への入札を見送ると決定した。同社は当初、米空軍向けに製造中のT-7Aレッドホーク派生型を提案する予定だった。UJTSの選定設計は、海軍のT-45 ゴシュホークジェット練習機の後継機となる。この新型練習機は、将来の海軍航空訓練カリキュラムの一環として、戦術ジェットパイロット候補生に導入される予定であり、空母資格の取得は不要となり、陸上基地でのシミュレーションによるタッチ・アンド・ゴー着艦訓練も必要とされなくなる。

海軍はUJTSの正式な提案依頼書(RFP)を3月に発行した。同軍は現在、現有の200機弱のT-45を置き換えるため、新型ジェット練習機216機を調達する計画である。ボーイングが競争から脱落したことで、シエラ・ネバダ・コーポレーションノースロップ・グラマンおよびジェネラル・アトミクスと提携)と、レオナルドおよびテキストロンが率いるチームが、現時点で確認されている競合企業となった。韓国航空宇宙産業(KAI)と提携していたロッキード・マーティンも、4月に撤退した

UJTS設計は、現行のT-45ジェット練習機に取って代わるものとなる。USN

「ボーイングは約束を果たすことに注力しており、顧客のニーズや要件に合わせた適切なソリューションを提供できると確信できるプログラムにのみ入札しています」と、ボーイングの広報は本誌に語った。「慎重な評価の結果、T-7Aは米海軍の初等ジェット訓練システム(UJTS)の要件を満たせないと判断しました。」

「そのため、当社は現在のRFP(提案依頼書)には応札しない旨を海軍に通知しました。要件が変化する中で、第4、第5、第6世代のパイロットに向けた、現代的で将来性のある訓練ソリューションとしてT-7Aを提供することに引き続き尽力します」と同社は付け加えた。

ボーイングは、UJTSに関する決定はジェネラル・エレクトリック製F404ターボファンが関連していると述べている。同社は、F404がT-7A含む複数のプラットフォームで数百万飛行時間を記録した実績ある設計であり、即戦力となる設計の明確な例であると強調している。それでもなお、ボーイングの見解では、UJTSのエンジン認定要件を満たすには、追加の長期開発作業が必要となり、その結果、新型ジェット練習機での海軍の初期作戦能力(IOC)目標の達成が制限される可能性があるとしている。

とはいえ、F404が確立された設計であり、多種多様な軍用機で現在も使用され続けていることを考慮すれば、具体的な問題が何であるかは完全には明らかではない。T-7以外にも、空軍のT-Xコンペでレッドホークと競合したスケールド・コンポジッツ製モデル400や、トルコ航空宇宙産業(TAI)のヒュルジェットなど陸上ジェット練習機設計が含まれる。

米空軍のT-7Aレッドホーク搭載のF404エンジンを整備する整備士たち。USAF/Zelideth Rodriguez

注目すべきは、F404がロッキード・マーティンとKAIがUJTS向けに提案していたTF-50Nにも搭載されている点だ。本稿執筆時点では、ロッキード・マーティンもKAIも、海軍のジェット練習機競争から撤退した決定について、詳細な説明を行っていない。

TF-50Nのレンダリング画像。ロッキード・マーティン

また、T-7Aは開発過程で様々な技術的およびその他の問題に直面しており、これが空軍への導入を大幅に遅らせる原因となっている。空軍は現在、来年中の初期作戦能力(IOC)を達成をレッドホークで目指している。空軍と海軍のジェット練習機部隊間の整備・維持管理における直接的な相乗効果の可能性は消え去った。

なお、TF-50NとT-7はいずれも単発設計である点に留意すべきだ。レオナルド=テキストロン提案のビーチクラフトM-346Nは、ハネウェル製F124ターボファンエンジンを2基搭載している。SNCのフリーダム・ジェットはウィリアムズ社製FJ44-4Mターボファン2基で駆動されており、UJTSの候補機の中で唯一の完全新規設計機でもある。これは、UJTSの要件全般において単発設計の魅力が低下していることを示唆しているかもしれない。

M-346Nのレンダリング画像。Textron/Beechcraft

SNCフリーダム・ジェットのレンダリング画像。SNC

フリーダム・ジェットは、現在廃止されたUJTS要件、すなわち陸上基地において空母資格認定および模擬空母タッチ・アンド・ゴーを実施できる能力を満たすよう調整されている。陸上施設におけるいわゆる「フィールド・キャリア・ランディング・プラクティス(FCLP)」訓練の要件は、歴史的に「空母着艦運用時に遭遇する状況を、可能な限り忠実に模擬する」ように具体的に構成されてきた、と海軍は述べている

SNCは、これらの任務を遂行可能な航空機を製造する選択は意図的なものであり、将来においても重要な能力と柔軟性を海軍に提供できると述べている。

空母資格を廃止し、戦術ジェットパイロット養成プロセスの主要な側面を変更するという海軍の決定は、これまで議論を呼んできたし、現在もなお物議を醸している。海軍は、仮想化訓練や、マジック・カーペットおよびその後継機のような支援型空母着艦能力への多額の投資が、空母展開任務に向けた将来のパイロット養成の状況を根本的に変えたと主張している。

今月初め、海軍はUJTS契約の総費用上限を約18億ドルから27億ドルに引き上げたことを認めた。

「新たに得られた情報に基づくプログラム費用見積もりの変更を反映させるため、価格上限を更新した」と、海軍航空システム本部(NAVAIR)は説明したとBreaking Defenseが伝えている。

予想コストの大幅増は、競争入札の見通しや、それに続く開発プログラムについて新たな疑問を投げかけている。海軍が訓練要件を縮小する決定を下したことは、以前から、T-7やTF-50Nのような既存の陸上ジェット練習機設計、あるいはその派生型への道を開くと見られていた。ひいては、海軍がコストとリスクを低く抑える潜在的な手段と見なされていた。

ボーイングがUJTS競争入札に提出する予定だったT-7派生型のレンダリング画像。Boeing

海軍のT-45後継機計画はすでに数回延期されており、当初は今年中に選定を行い、2028年に初号機を運用開始する予定だった。現在の目標は、来年半ばに契約を締結することである。

老朽化が進むT-45は独自の課題に直面している。パイロットの間で相次いで報告された低酸素症に似た生理的症状がそのひとつで、これが新型酸素システムの開発につながった。近年、様々な要因によりゴシュホークで墜落事故が数件発生しており、直近の事故は先月に起きたばかりだ。幸い、その事故のパイロットは生存した。

ボーイングにとって、UJTSの競争から撤退する決定は、リソースを他の優先事項に再集中させる機会にもなる。同社はまた、注目すべきことに、海軍向けの第6世代F/A-XX艦載戦闘機製造を争う、残る2社の競合企業の1社でもある。ボーイングは現在、空軍向けの第6世代戦闘機F-47の開発にすでに深く関与している。

ボーイングが撤退したことで、UJTS競合では、SNCチームとレオナルド/テキストロン・チームが直接対決することになった。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフはTWZの副編集長として、当サイトの経験豊富で献身的なチームの統括を支援するとともに、有益かつ影響力のある防衛・国家安全保障に関する記事を執筆している。彼はその渦中とも言えるワシントンD.C.エリアに在住している。

2018年10月2日火曜日

☆ボーイングT-Xの受注成功から見えてくる次の可能性とは

ボーイングのT-X選考採択は先に速報でお知らせしましたが、今回は少し詳しくそのインパクトを解説する記事をご紹介します。と言っても依然として新型機の性能は不明です。しかしこうやって見るとT-38って本当にコンパクトな機体だったんですね。というか現在の主要戦闘機が大型化してしまったのでしょう。では日本はこの機体(T-いくつになるんでしょう)に関心を寄せるでしょうか。


Boeing's T-X Win Is Really Much Bigger Than Just Building A Replacement For The T-38 ボーイングのT-X受注成功にはT-38後継機生産以上の意味がある

Boeing's big win has wide-ranging impacts that go far beyond the USAF's need for a new trainer alone. ボーイング案の採択はUSAFが求める新型練習機の枠を超えた影響を与えそう

BY TYLER ROGOWAYSEPTEMBER 28, 2018


THE AERO EXPERIENCE


んとも興奮を感じるニュースだ。長年待った挙げ句USAFが選定したジェット機は傑作とはいえ半世紀が経過したT-38タロンの後継機となる。ただボーイングが勝ち取ったT-X案には単なる新型機以上の意味がある。今回の選定結果から多様な影響が生まれ、ことにボーイングを根本から変える効果がある。
まずボーイングに祝辞を送りたい。同社は回転翼機、固定翼機、無人機と三連勝で、今回は固定翼有人機でも結果が出た。また競合したロッキードレオナルド両社も互角に戦い、それぞれの製品に多大な情熱を注ぎ込んできた。だがなんといってもノースロップの伝説とも言えるT-38タロンの足跡がどれだけ大きかったか思い知らされる。
USAF
原型YT-38の初飛行は60年ほど前だった
同機の原型は1959年4月に初飛行し、以後数万名のパイロットを養成しただけでなくサンダーバーズで曲芸飛行を展示し、U-2やB-2の乗員まで養成し、NASA宇宙飛行士の飛行時間確保にも役立っている。またアグレッサー役もこなし、標的がほしいF-22部隊に重要な機体になっている。

USAF
ティンダルAFB所属のT-38AがアグレッサーとしてF-22と飛行中


タロンの業績はそれだけではなく、別の成果も生んだ。USAF初の超音速練習機から歴史上で最も成功した機材が生まれた。F-5A/Bフリーダムファイターであり、F-5E/FタイガーIIである。
各機は輸出を通じて米航空戦力を世界に広げる役目を果たし、一部信頼に疑問が残る同盟国や高性能機導入の資金が不足する国にも輸出された。さらにF-5は海軍、海兵隊、空軍の敵機役となり、海軍戦闘機ウェポンスクールやUSAFウェポンズスクールで活躍している。事実、海軍や海兵隊向けに民間企業TacAirF-5をアグレッサーとして運用している。
USAF
空軍のF-5Eは敵機役として冷戦時に各地の航空隊を支援してきた


F-5を戦闘任務に投入している国がまだある。一部は新型エイビオニクスに改装され、第四世代機同様の性能を発揮している。F-5の直系の後継機を目ざしたF-20タイガーシャークは有望視されたが採用国は現れなかった。
USAF
ランドルフAFB所属のT-38C編隊


こうした中でノースロップ・グラマンが途中で放棄したT-X案を目にできなかったのは悲しい。同機はスケイルド・コンポジッツが設計製造し、実際に飛行していた。T-38の輝かしい成功を背景にノースロップ・グラマンは新型機をモデル400と呼び、ボーイングに代わり採用されたかもしれない。だがいろいろな理由でノースロップ・グラマンは途中で競合を降り、空軍はボーイング案を採択したのだ
SCALED COMPOSITES
ノースロップ・グラマンのT-X案はT-38をルーツとし数回の飛行を実施したが同社は競作から脱退した


そうなるとボーイングT-Xは今後が期待され、実際に展開するのは容易だろう。だがボーイングが採択されたことで同社は今後長年に渡り戦術ジェット機を製造することになりそうだ。もちろん、F-15やF/A-18の製造ラインの動向とは無関係である。
米海軍向けMQ-25無人給油機契約の獲得とあわせ、ボーイングのセントルイス工場に明るい将来が開けた。このことはボーイングが今後も戦術航空機製造に残ることを意味し、製造能力とともに設計能力で有力な競争相手に留まるだろう。わずか一二年前には同社の将来は大きく疑わしいとされていたのだが
BOEING


ロッキード・マーティンにとって受注失敗は大きな痛手だが競合があることは悪いことではない。同様に受注を逃した企業は多い。ロッキードには多数の受注案件があるのも事実だ。
多くの点で今回のT-X入札でボーイングが超積極的だった可能性がある。同社はなんとしてもこの案件に勝つ必要があったので至極当然とも言える。同社の国防部門にとり受注は死活的な意味があったのだ。今回の契約は固定価格制度のため利益が薄く、企業経営面でリスクがあるが、T-X受注には短期間の利益獲得以上の意味がある。
T-38の前例から新型機は相当の年数にわたり飛行する可能性がある。供用期間を通じ支援や開発関連の契約が止めどもなく生まれることになる。ボーイングはOEMメーカーなのでこうした契約の大部分を獲得する可能性が高いし、一部では競合相手が生まれないだろう。そこで同社が戦術ジェット機の製造に長期間携わる可能性があるわけだ。
ここに企業としての名誉もからむ。USAFの戦闘機パイロット全員で過去50年にわたり何が共通要素かわかるだろうか。
T-38タロンの操縦だ。
USAFのジェット戦闘機パイロットを生み出す機材を提供していると特別な意味が生まれる。ボーイングのT-Xは次世代のUSAF戦闘機パイロットとなる男女ガ同機の操縦からスタートし、その後戦闘機パイロットになる。USAFの方針決定をになう者もあらわれるだろう。
USAF
訓練飛行を終えたT-38Cタロン


ペンタゴン以外にも世界各国でジェット練習機需要があり、ボーイング機が最新かつ最高の機体になる可能性が生まれる。さらに海外受注では同機がさらに改良され大規模な補給支援体制を利用できるとふれこみ、スケールメリットも生まれる。そうなるとUSAF向け475機以外の大量の輸出需要にも言及しないといけない。
この機体は練習機にとどまらない。軽戦闘機にもなる。
BOEING
ボーイングT-Xがフルパワーで離陸中


T-38ではJ85ターボジェット双発で合計5,800lbを生んだ。ボーイングのT-XはGE-F404ターボファン単発だが出力はほぼ三倍の17,200lbだ。また尾翼は二枚構造でスラットを備え、前縁基部を広げた構造で低速域の取扱を大きくしながら機動性も高い。T-X契約の勝因となったのがこうした性能だったのは驚くに足らない。
USAFはT-Xを次世代アグレッサー機として注目しており、F-16に匹敵する性能がありながら運用コスト、取得コストをはるかに低く抑えられる。第5世代世代機の敵機役として通常型戦闘機では対抗できず空対空戦の基本訓練では無駄になり予算面でもそのまま続けられなくなる。民間請負業者がこの穴を埋めるだろうが、USAFには今日同様にアグレッサー部隊が必要であり、将来は拡充するとしても今よりも効率よく運用する必要がある。ここにT-Xが活躍する余地が生まれる。
BOEING
ボーイングがT-X提案を公表した際の写真

機体サイズが小さいT-Xは視界内距離で視認が難しくなる。JAS-39グリペン多任務戦闘機同様の設計と推力を備えた同機は手強い小型機になる。訓練用装備を搭載し実際に近い空対空戦の訓練をはるかに低い費用で実現できるはずだ。またジャミングポッドや訓練用ミサイルを搭載すればそのままで第四世代機の悪役を演じることができよう。小型AESAレーダーや電子戦装備あるいは赤外線探知追尾装置を搭載すればアグレッサー機材とともに低価格軽戦闘機にもなる。
ペンタゴンに軽戦闘機の仕様要求は今は存在しないが、将来はボーイングT-Xの輸出の可能性が出るはずで、F-5事例を踏襲するだろう。ロッキードが提示したT-X案のT-50/T-100がその例でF-50やFA-50を韓国航空宇宙工業が複数国に輸出している。
ROKAF
FA-50はT-50を原型とし、ロッキード・マーティンは今回のT-Xで提案したT-100の原型となった。軽戦闘機需要では大型機並の特徴を低価格で手に入ることが求められる

今日の航空戦闘で成功するために大事なのはセンサー類、通信装置や兵装であり、基本性能ではない。ボーイングのT-Xは十分な性能を小型かつ安価に実現する。だがなんといっても大規模な支援インフラが現に存在し、規模の経済の効果を訓練機型から得られる点が大きい。
ボーイングT-Xのような機材が生産されれば米国にとって戦略的恩恵も生まれる。F-16生産は縮小されサウスカロライナに移転されており、いつまで生産ラインが残るか不明だ。イーグルやスーパーホーネットのラインも2020年代後半に閉鎖されかねない。そうなると非ステルスかつそこまで複雑でなくコストも低い軽戦術機が生産されていればペンタゴンも基本性能を備えた戦術機が今後必要となった際にその恩恵を実感するだろう。
緊張が高まる事態でも軽戦闘機版を生産するか、訓練機生産を戦闘用機材の生産に切り替えれば戦闘機不足を補える。こうした柔軟性が新規出費なくして手に入るのだ。
BOEING


米海軍ではT-45ガショークの運用が長く続いており検討が必要だ。T-45はまだ期待寿命が残っており、耐用年数延長策も実施中だがT-45はボーイングT-Xと比較すれば性能面で見劣りがし、海軍は後継機の検討に入るだろう。
そうなると新型機を提供できるボーイングの立場は強くなり、あえて言わせてもらえればT-Xから海軍仕様が生まれれば検討対象になるはずだ。既存機種から派生型を作るのほうがはるかに経済的になる。
ボーイングはNAVAIRと良好な関係を既に築いており、空母運用機の条件を熟知しておりスーパーホーネットやグラウラーを生産中で今後はMQ-25が加わる。またマクダネル・ダグラスを吸収合併したことでT-45も今は自社製品だ。そこでボーイングがUSAF向けに練習機を数百機生産して海軍用の練習機も生産すると他社は対抗できないだろう。
USN
T-45はBAeのホーク練習機が原型でT-45の納入が続いた1990年代時点で数十年前の設計だった。同機は耐用年数が長いとはいえ、機種切り替えが必要になるのは当然だ。


海軍、海兵隊で敵機役を演じるF-5N、F-5Fがおよそ40機あるがこれも永遠に飛べるわけではない。スイス空軍を退役した機体に二度目の奉公をさせている。T-Xはここでも有望な選択肢になり、F-5を上回る性能を示すはずだ。
MILAN NYKODYM/WIKICOMMONS
SAAB JAS-39が雪に覆われた滑走路を離陸している


T-Xがスウェーデンの特殊ニーズすべてを満足できるというつもりはないが、航空戦闘や機体設計でのSAABの独特の視点は米国にも必要だ。USAFが将来の作戦要求内容をまとめる際には上層部の多くが意見を同じくするだろう。
今回の競合ではボーイング提案のみが完全新型機であり、そのため最新の内容だった。あきらかにUSAFは同機の可能性や今後の性能向上に期待している。つまり空軍はボーイング案を採択し他社の実証済み設計案を棄却したことでリスクも発生するがそれを上回る効果を期待しているのだ。
BOEING


現時点の予算環境を考慮すればこの決定には合理性がある。USAFは完全新型専用機を採用することで次世代練習機の今後の発展性に賭けているのだ。
国防予算が今以上に減ってもボーイングのT-Xには練習機以上の役割が期待できる。USAFの要求内容に沿って専用に設計された同機があることは国にとっては幸運だが、機体に今後の発展ができる余地があり各種ミッションをこなす力が備わることもプラスに働く。
そうなるとボーイング機の詳細を早く知りたいところで特に性能面の生数字に興味を惹かれる。今後、ボーイングとUSAFから情報が大量に出れば同機の性能等が解明されるはずなので期待したい。■
Author's Note: A huge thanks to The Aero Experience for sharing their awesome image seen at the top of this article with us. Make sure to check out their site here.  

Contact the author: Tyler@thedrive.com