EC-2スタンドオフ・ジャマー機を初公開した日本へ注目
The Aviationist
公開日時:2026年3月12日 午後5時02分Googleニュースでフォロー
ステファノ・ドゥルソ
岐阜航空基地で撮影された川崎重工業製EC-2 SOJ。(画像提供:飛行開発実験団)
航空自衛隊の飛行開発実験団は、新型EC-2スタンドオフ・ジャマー機の初の公式写真を公開し、同機の詳細な姿を明らかにした。同機は2026年2月、岐阜航空基地で初めて目撃された。
EC-2は、特殊改造が施された日本の航空機群で最新機種であり、2021年から開発が進められてきた。今回の写真は、当サイトが前回のレポートで触れた通り、機体がC-2初号機18-1203であることを裏付けている。
これまで同機は防衛省によるレンダリング画像でしか公開されていなかったが、今回が実機の初の公式写真となる。同機は、1986年から運用されているEC-1に取って代わる予定だ。
EC-2は、2018年に初飛行したRC-2信号情報(SIGINT)機に続く、C-2の2番目の特殊用途型機となった。同機は同型機の2号機である18-1202で、EC-2に比べ、より小型の膨らみが施されている。
EC-2 SOJとは
EC-2スタンドオフ・ジャマー(SOJ)は、川崎重工業(KHI)のC-2輸送機を基に開発された派生型である。同機は、EC-1の機首と同様の球状の機首に加え、胴体上部に2つの大きな膨らみが設けられており、さらに翼と水平尾翼の間の胴体側面にも2つの膨らみが配置されているとみられる。
岐阜基地の駐機場で撮影された川崎EC-2 SOJの尾部。特殊装備を収容する膨らみの大きさが確認できる。(画像提供:飛行開発実験団)
EC-2は、脅威の射程圏外を飛行しながら、敵の電子戦(EW)能力を妨害するため開発されている。防衛省は以前、同機が他の戦術資産と連携して対空作戦を支援するため使用されると述べていた。
プログラムの詳細は現時点で限られており、開発に414億円が割り当てられたと記載されている防衛省予算文書にのみ見られる。これは、情報収集・分析能力を強化するための5,086億円というより大規模な投資の一部に含まれている。
EC-2およびRC-2の両プラットフォームの開発は、防衛省が掲げる「電子妨害および電子防護に必要な電磁情報の収集能力の向上」ならびに「日本周辺の軍事動向に関する情報を絶えず継続的に収集・処理・分析するために必要な装備の開発」の一環として具体的に言及されている。
2026年2月、岐阜航空基地で目撃された川崎EC-2 SOJ。(画像提供:Mel Amahashi)
この機体は、1986年から運用されているEC-1に代わるものとなるが、より大規模なフリートとして配備される。実際、防衛省の予算資料によると、EC-が1機のみが製造されたのに対し、EC-は4機で調達される予定である。
本計画は2つのフェーズに分かれており、それぞれ新機能の統合と改良に重点が置かれている。装備の中には、J/ALQ-5電子戦(ECM)システムや高度な電波測定システムなど、EC-1から引き継がれるコンポーネントも含まれる。
同機は、EC-1を運用し、将来的にはRC-2も運用することになる入間航空基地の電子作戦群によって運用される見込みである。
EC-2 SOJのレンダリング画像。(画像提供:防衛省)
川崎C-2とは
C-2は、川崎重工業が以前のC-1輸送機の後継機として設計した長距離双発輸送機で、前身機と同様に日本独自の設計で、2010年1月に初飛行を行い、6年後の2016年に就役した。
C-17グローブマスターIIIのような他の4発ジェット輸送機に比べると小型だが、C-2は、後継機となったC-1や、他の双発軍用ジェット輸送機であるエンブラエル C-390より大幅に大きい。積載能力はエアバス A400Mとほぼ同等だが、巡航速度、実用上昇限度、航続距離において優れる。
英国RAFコニングスビー基地で夕陽を浴びる川崎C-2 58-1218。(画像提供:Glenn Lockett)
C-2は110名の輸送が可能で、20トンの貨物を搭載した状態で約7,600キロメートル(4,100海里)、36トンの積載量であれば4,500キロメートル(2,400海里)の飛行が可能である。また、この機体は整備不十分な滑走路でも500メートルで離陸可能だ。
C-2では民間・軍用機で広く採用中のジェネラル・エレクトリック(GE)製CF6ターボファンエンジンを搭載する。このエンジンはKC-767給油機でも使用されているが、新型のKC-46ではプラット・アンド・ホイットニー製のエンジンが採用された。■
ステファノ・ドゥルソは、イタリアのレッチェを拠点とする『The Aviationist』の副編集長です。工業工学の学士号を取得しており、現在は航空宇宙工学の修士号取得を目指しています。専門分野は、新興の航空宇宙・防衛技術、電子戦、無人・自律システム、ロータリング弾薬、および軍事作戦や現代の紛争分析へのOSINT(オープンソース情報)技術の応用などです。
Japan Releases First Official Photos of EC-2 Stand-Off Jammer Aircraft
Published on: March 12, 2026 at 5:02 PM
https://theaviationist.com/2026/03/12/japan-releases-official-photos-ec-2-stand-off-jammer/