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2026年2月17日火曜日

米陸軍がテキサス州エルパソの民間空域を閉鎖してまでテストしたドローン対策のレーザー装備LOCUST―レーザー兵器の進歩がここに着て加速しているのはドローンの脅威がそこまで現実になっているためでしょう

 

エルパソ空域閉鎖の引き金となったとされるLOCUSTレーザーとは

米陸軍はLOCUSTレーザー兵器システムの複数バージョンを調達中で敵対ドローン撃墜能力強化を図っている

TWZ

ジョセフ・トレヴィシック

公開日 2026年2月12日 午後4時31分 EST

An AeroVironment LOCUST laser directed energy weapon owned by the U.S. Army was central to the chain of events that led to the recent shutdown of airspace around El Paso, Texas, according to Reuters.

BlueHalo

陸軍が所有するエアロバイロンメントAeroVironment製LOCUSTレーザー指向性エナジー兵器が、テキサス州エルパソ周辺空域の最近の閉鎖につながったと、ロイター通信が報じた。飛行制限については多くの疑問が残るものの、LOCUSTはメキシコから南部国境を越えて頻繁に飛来するドローンに対処するため設計された装備である。

エルパソ上空での水曜日の空域規制に関する既知の情報は、初期報道でこちらで確認できる。

複数の報道機関は昨日、連邦航空局(FAA)がエルパソ上空に一時的な飛行制限を突然課した主要因として、対ドローン用レーザーシステムの使用を報じていた。ロイター通信によれば、「事情に詳しい関係者2名」が問題のレーザーシステムをLOCUSTと特定した。本誌は詳細情報を得るためエアロバイロンメント社と米陸軍に問い合わせた。本土及び周辺地域における米軍作戦を統括する米北方軍(NORTHCOM)はコメントを拒否した。

昨年7月、米軍は下記の写真(南部国境合同任務部隊(JTF-SB)に配属された陸軍要員がフォート・ブリスで4×4 M1301歩兵分隊車両(ISV)に搭載したLOCUSTを用いた吊り下げ輸送訓練を実施する様子)を公開した。これにより、LOCUSTシステムが米墨国境沿いで使用されている可能性が推測されることとなった。JTF-SBは2025年3月、国境警備任務への米軍支援強化を統括するため設立された。エルパソに位置するフォート・ブリスは、これらの作戦の主要拠点である。また第1機甲師団および多数の陸軍防空部隊が駐屯している。

2025年7月16日、フォート・ブリスで実施された空挺作戦持続訓練でJTF-SB配属の陸軍要員がCH-47チヌークヘリコプターがLOCUST装備歩兵分隊車両(ISV)の吊り下げ積載準備を行った。米国陸軍

LOCUST装備ISVのストック写真。米国陸軍

2025年12月時点で、米陸軍は少なくとも3種類の(ISV搭載型を含む)のLOCUSTシステムを受領したことが確認されている。また、レーザー装備の4×4共同軽戦術車両(JLTV)およびパレット化バージョンも受領済みである。2022年には、陸軍がパレット化システム2基を非公開の海外拠点へ実戦配備したことを確認した。それ以降の海外・国内におけるLOCUSTの運用実態の詳細は不明である。

JLTV搭載型LOCUSTシステム。AeroVironment

2022年の試験中に確認されたパレット化型LOCUST(別名:パレット化高エナジーレーザー・P-HEL)の例。米国陸軍

米海兵隊もJLTVベースのLOCUSTシステム導入へ動き出しており、過去には他の構成案も提案されてきた。エアロバイロンメントは昨年、LOCUSTのオリジナル開発元ブルーハロの買収を完了した

LOCUSTの中核は20キロワット級レーザー指向性エナジー兵器である。これは新世代レーザー兵器の出力スペクトルでは低出力側に位置し、本システムは小型ドローン対策に特化して設計されている。

この旋回式システムには目標捕捉・追跡用の内蔵型電光・赤外線カメラも装備されている。脅威の誘導には、車両自体に搭載された小型高周波レーダーや受動型無線周波信号探知システムといった三次センサーに加え、従来型レーダーや他所に配置された能力も活用可能。陸軍のISV(統合戦術車両)およびJLTV(多目的軽輸送車)ベースの構成はいずれも小型レーダーを装備している。

LOCUSTレーザー兵器システム

LOCUSTは比較的小型なシステムで、機動性と柔軟性でさらなる利点を提供する。道路移動型は脅威の変化に応じて容易に展開・再展開できる。ヘリコプターによる吊り下げ空輸が容易なため、遠隔地への迅速な移動が可能だ。パレット化構成は陸上拠点での点防御に異なる柔軟性を提供し、船舶への搭載も潜在的に可能である。

一般的に、レーザー指向性エナジー兵器は、十分な電力と冷却能力が確保されていれば、実質的に無限の弾薬容量を約束する。また、従来の対空迎撃システムと比較して、迎撃コストが劇的に低減される。これはドローン、特に小型で安価でありながら重大な脅威となり得る機体への対処で極めて有利である。無人航空システムがもたらす危険性は、人工知能と機械学習の進歩によって実現されたネットワーク化された群集攻撃や自動標的捕捉能力がより普及するにつれ、さらに増大する見込みである。防衛側は既に、大量のドローンを伴う攻撃に圧倒されるという現実的なリスクに直面している。

出力レベル次第では、レーザー兵器は将来的に巡航ミサイルのような大型で、より高く高速で飛行する標的にも使用されることが想定されている。前述の通り、LOCUSTは高出力カテゴリーには属さず、クアッドコプターのような小型ドローンの追跡に焦点を当てている。

こうした期待される利点を踏まえ、陸軍は5キロワットから300キロワットの出力範囲を持つ地上配備型レーザー指向性エナジー兵器システムの複数階層化を積極的に追求してきた。これには、ストライカー軽装甲車を基盤とする50キロワット級指向性エナジー機動短距離防空(DE M-SHORAD)システムや、間接射撃防護能力-高エナジーレーザー(IFPC-HEL)計画向けのトラック搭載型300キロワット設計などが含まれる。これらのシステムの多くは、将来の運用能力への足がかりとして、主に技術実証機としての役割を意図されてきた。近年では、米軍全体で、航空海軍領域での使用や陸上部隊による運用を目的とした、対ドローン任務に焦点を当てた追加のレーザー指向性エナジー開発計画が数多く進められている。

陸軍の指向性エナジー機動短距離防空(DE M-SHORAD)システムの初期プロトタイプの一つ。8×8ストライカー軽装甲車両をベースとしている。米国陸軍陸軍の初期プロトタイプDE M-SHORAD車両の一つ。米国陸軍

前述の通り、陸軍は2020年代初頭に「パレット化高エナジーレーザー(P-HEL)」と呼ばれる迅速試作計画の一環としてLOCUSTの初期型を受領した。同軍はP-HEL計画下で複数のレーザー兵器設計を試験した。その後継計画である陸軍多目的高エナジーレーザー(AMP-HEL)を通じて、ISVおよびJLTVベースの構成を取得している。

同時に、LOCUSTのようなレーザーは一度に単一の標的しか攻撃できない。低出力レーザーは、標的に穴を開けるほどの重大な損傷を与えるためにも、より長い時間照射を継続する必要がある。これにより、単一システムが一定時間内に攻撃可能な標的数が制限される。

さらに、レーザービームの出力は、大気中を伝播するにつれて発生源から離れるほど低下する。天候や煙・塵などの環境要因もビームを歪ませ、出力を低下させる。これら全てが前述の照射時間の延長要因となる。適応光学技術や単純な出力増強により長距離での有効な効果は得られるが、レーザー兵器の射程は短く、一般的に数マイル単位で測定されるのが通例である。余談だが、LOCUSTは当初10キロワットシステムとして説明され、少なくとも26キロワット出力のバージョンが実証されている。既存のフォームファクター内でさらにどれだけ出力を向上できるかは不明である。

米陸軍をはじめとする米軍各部門は、レーザー指向性エナジー兵器システムの配備における課題を繰り返し認めている。振動・湿度・塵・砂への脆弱性に加え、精密光学系や冷却要件が、実戦環境下での運用・維持にさらなる複雑さを生じさせている。2024年、当時の陸軍調達・兵站・技術担当次官補ダグ・ブッシュは上院軍事委員会メンバーに対し、固定設置型のレーザー兵器が「一部の」ユーザーにとって「成功を収めている」と述べた。これは当時、パレット化されたLOCUSTの海外配備を指すものと見られていた。

米軍当局は、レーザーがドローンやその他の空中脅威に対する「万能薬」ではないことを常に強調しており、多層防御ネットワークの一部として配備されることを想定している。高出力マイクロ波指向性エナジー兵器電子戦システムも、特に群れ攻撃への対応において、将来の対ドローン生態系の重要な要素として着実に台頭している。特にレーザー兵器の追求、具体的にはドローンの撃墜や巡航ミサイル、その他の潜在的目標への対応は、世界的に拡大する傾向にある。海軍領域においても、レーザーは小型船舶に対する艦艇の点防御として有用な追加装備と見なされている。

ドローン、特に小型タイプは、効果的な攻撃手段による対処はおろか、探知や追跡においても、一般的に独自の追加的課題を提示する。この点は、エルパソ上空での最近の臨時飛行制限に関する報道で強調されている。

トランプ政権の公式声明によれば、エルパソ周辺空域の規制強化は、メキシコの麻薬カルテルが操作するドローンの越境侵入への対応によるものだという。これはほぼ毎日のように発生している現象である。その後、政権が言及した事件が実際にいつ発生したのか、またその特定の事例にドローンが関与していたのかどうかについて疑問が出ている。

「[レーザー]対ドローン技術は、外国のドローンと見られるものを撃墜するため、南部国境付近で導入された」と、この詳細を最初に報じたメディアの一つであるCBSニュースの昨日の記事は伝えている。「情報筋によれば、飛行物体はパーティー用風船と判明した。複数の情報源が、風船1個が撃墜されたと伝えている」

他の報道機関も匿名の情報源を引用し、今週初めに南部国境沿いでレーザー指向性エナジー兵器が使用され、無害な風船を撃墜した報じている。しかし、これらの交戦と一時的な飛行制限の正確な関連性は依然として不明確だ。

一方でCBSニュースの昨日の報道では「情報筋によれば、メキシコのカルテル組織が最近国境でドローンを運用しているが、今週軍が対UAS(無人航空機システム)技術で撃墜した数は不明」とも指摘している。「当局者1人は、少なくとも1機のカルテルドローンが無力化に成功したと述べた」と伝えている。

また現在広く報じられているように、米国税関・国境警備局(CBP)職員が実際に運用しているレーザーシステムは、米軍との合意に基づき国境沿いで運用されている。これはドローン脅威への対応を巡る国内当局の継続的な複雑さを示しており、本誌が過去に詳細に検証した問題である。これは政策の大幅な変更にもかかわらずである。少なくとも米軍側では、ここ数週間で米国内におけるより広範かつ迅速な対応を可能にする変更が行われた。

さらに、これまでの報道に基づけば国境沿いのレーザー使用に関する、陸軍、CBP、FAA 間の連携の崩壊が、エルパソ周辺の空域を閉鎖する決定の主な要因となったようである。

「私のチームは、今朝エルパソで発生した一時的な空域閉鎖について、FAA、国防総省(DOW)などとともに、より多くの情報を収集するために取り組んでいます」と、共和党のテキサス州選出上院議員テッド・クルーズ氏は昨日、X に投稿した。「今後数日間で、省庁間の連携に関する詳細が公表されることを期待しています」

「ホワイトハウスを含む、誤った情報が流布されている状況は憂慮すべきものであり、まったく有益ではない」と、現在下院でエルパソ地域を代表する民主党議員ベロニカ・エスコバーも昨日、X に一連の投稿で述べている。「はっきりさせておきますが、これは政権最高レベルの無能さの結果です」

今週エルパソ周辺に課された飛行制限の正確な状況については、さらなる詳細が明らかになる見込みだ。判明している事実は、メキシコ国境を越えて南部に流入する無人航空システムに対抗するため、LOCUSTのようなレーザー指向性エナジー兵器の使用、あるいは少なくともその使用意向が高まっていることを示唆している。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭より『The War Zone』チームの一員。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、『Small Arms Review』『Small Arms Defense Journal』『ロイター』『We Are the Mighty』『Task & Purpose』など他媒体にも寄稿している。



This Is The LOCUST Laser That Reportedly Prompted Closing El Paso’s Airspace

The U.S. Army has been acquiring multiple versions of the LOCUST laser weapon system to bolster its ability to shoot down hostile drones.

Joseph Trevithick

Published Feb 12, 2026 4:31 PM EST

https://www.twz.com/news-features/this-is-the-locust-laser-that-reportedly-prompted-closing-el-pasos-airspace


2020年3月2日月曜日

第6世代戦闘機に必要な要素をここで整理してみましょう。

ソラハピ


第6世代機に期待される装備や性能について専門家の意見をまとめた記事のご紹介です。運用はどうなり、ステルスはどこまで必要となるのでしょうか。F-3の大型化への方向性はまちがっていませんね。ただし、当ブログオーナーの意見はB-21サイズの超大型「戦闘航空機」を予想するものです。


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代の軍用機は「世代」で区別される。設計時期と応用技術が基準で、最新は「第5世代」戦闘機だ。米中露三カ国が開発中で、その後の機材となる第6世代機はどんな姿で、現行機とどこが違うのか。
まず、第5世代戦闘機の要素を見てみよう。ステルス、センサー、スーパークルーズだ。ステルスが必須要件で、機体形状でレーダー断面積を減らす。レーダー技術も進歩しており、ステルスに限界があるとなんども言われてきたが、多くは誇張であり、ステルスは電子戦、レーダーと並びジェット戦闘機の必要条件である。
第5世代機のセンサー類では高性能電子スキャンアレイ(AESA)レーダーや電子光学センサーで敵機の赤外線放射を遠距離から探知する。第4世代機でも同様の性能を搭載例があるが、第4世代機はこうしたセンサーの初期段階で搭載している。その他、センサー融合機能で、リアルタイム映像、拡張現実による目標捕捉、その他データがパイロットの目の前に現れる。特に重要なのが僚機、地上部隊あるいは海軍部隊のデータを取り込み戦闘に活用することだ。
そして第5世代戦闘機のエンジンではアフターバーナーを用いず超音速巡航し、これをスーパークルーズと呼ぶ。これにより任意の地点に迅速に移動でき、敵機に対し運動性で優位に立てるし、燃料も節約できる。第5世代機でもアフターバーナーはつくが、燃料を大量消費することもあり使用場面は限られる。
第6世代機は第5世代機の特徴を引き継ぐが、開発中の技術も採用する。そのため、就役するまでに新技術が実用化されると見込むが、予測はあくまでも現在開発中の技術内容を基礎とする。では第6世代機に採用される新技術を見てみよう。

レーザー兵器の搭載
レーザー兵器が短距離空対空戦を一変させるはずだ。現行の戦闘機は化学エナジーを使う20ミリから30ミリの機関銃を搭載している。第5世代機のF-35も機関銃を搭載するが、兵装、燃料、センサーはすべて機内に搭載するため弾倉サイズに厳しく制限される。F-35Aの4本銃身25ミリ砲は182発しか搭載していない。発射制御機能では機関砲の発射速度、精度、重力の影響すべてを考慮する必要がある。
レーザー兵器は機関銃から大きな進歩となる。必要なのはレーザーと機体エンジンで生まれる電力のみだ。エナジー貯蔵が必要だが理論上は発射回数は無限だ。さらにレーザーは秒速186千マイルで直進するので敵機命中が容易になる。レーザーは敵ミサイルからの防御手段にもなる。

航続距離を伸ばすため機体大型化は必至
現行の戦闘機の戦闘行動半径は670カイリ以下が多い。超大国間の戦闘へ回帰する中で長距離性能が痛感されている。広大な太平洋、東欧、ロシアを考慮すると戦術機が長距離を移動する機会がでる。事態を複雑にするのがロシア、中国ともに大量のミサイルで、西側の航空基地や早期警戒機を使用不能にしようと構えていることだ。
新鋭機ではステルス性能のため外部燃料タンクを搭載できない。第6世代機で戦闘行動半径を4割伸ばそうとすれば物理的に大型機にして燃料搭載量を増やすしかない。航続距離が伸びれば広範な空域に戦力分散でき、対応も柔軟に可能となる。

無人機編隊を同行させる
現在開発中の高性能亜音速無人機に危険任務を無人機に任せる選択肢をパイロットに生む。米空軍の「忠実なるウィングマン」構想では戦闘機は無人機小編隊と飛び、偵察、電子戦、攻撃、空対空戦までこなさせる。低価格かつ使い捨て無人機により空軍は機材数を増やしつつ上昇する一方の有人機コストに対応できる。
敵地侵攻任務につく第6世代機に無人機編隊が同行するはずだ。一部は敵の地対空レーダー探知、対放射線ミサイルによる撃破任務を割り振られる。あるいは意図的に滞空して敵レーダーの再起動を待つはずだ。その他の無人機は強力な妨害信号を発信したり、有人第6世代機に偽装する一方、空対空ミサイル搭載の無人機がおとりとなり敵機を有人戦闘機のしかける罠に誘うだろう。有人機の兵装搭載量の限界を補うため、精密誘導ミサイルや爆弾を搭載する無人機も配備されるはずだ。

人工知能がパイロットを助ける
自機、僚機、艦船、地上部隊、衛星、その他から流入する大量データへパイロットが対応しきれなくなる。将来においてもパイロットの処理能力が大幅に増える予測はない。パイロットは自機操縦に専念すべきで、AIがかわりにデータの洪水をさばき、優先順位つきでパイロットに表示してくれる。
第6世代機のAIは例えばロシアの「チーズボード」レーダーを探知し、次にとるべき行動メを提示する。一緒に飛ぶ無人機の燃料残、飛行距離、兵装類の状況も把握する。機体が損傷した場合は代替基地を表示し、必要な燃料と距離を算出する。また緊急度の低いデータは別のAIに割り振り、重要データのみパイロットのAIに集中させミッション達成を確実にする。
こうした次世代ジェット戦闘機に応用が期待される新技術により第6世代機が実現するはずだ。ここにない新技術も導入される。いずれにせよ次世代機は現行機材から大きく進歩し、かつてない威力を空軍部隊は発揮するだろう。■

この記事は以下を再構成しています。

F-35s Are Old News: What Would a Sixth Generation Fighter Look Like?

September 14, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: F-35Sixth-Generation FighterMilitaryLasersAI



DMM FX

2017年12月14日木曜日

MDAが目指すICBM打ち上げ初期段階でのレーザー攻撃



MDA awards contracts for a drone-based laser design

MDAが無人機搭載レーザーの設計を各社に発注

An MQ-9 Reaper sits on the flight line Nov. 16, 2016, at Creech Air Force Base, Nev. The MQ-9 provides persistent attack and reconnaissance capabilities. (Airman 1st Class James Thompson/U.S. Air Force)

By: Jen Judson 1 day ago

  • 米ミサイル防衛庁(MDA)がUAV搭載の数キロワット級レーザーと光線安定装置試作を三社に契約交付した。
  • ロッキード・マーティンジェネラルアトミックスボーイングの各社でそれぞれ9百万ドル程度だ。
  • これまでMDAは指向性エネルギー技術の段階的増加を目指し、「実験室レベルから規模拡大し精密照準を無人機から行い数キロワット級レーザーを機体搭載する可能性を模索する」としてきた。MDA局長サミュエル・グリーヴァス中将Lt. Gen. Samuel Greavesの声明をDefense Newsは入手した。
  • MDAは2015年に低出力レーザー実証事業を開始し概念設計をボーイング、ジェネラルアトミックス、ロッキード・マーティン、ノースロップグラマンレイセオンの各社に求めてきた。
  • 概念設計ではMDAの要求内容に合致し、実現可能性の評価や日程管理、費用面も検討したとグリーヴァス中将は述べている。
  • この結果をもとに飛行テストの仕様をMDAは固めた。
  • 実証機は追尾レーザー、防御レーザー、光線制御装置で構成し、高高度無人機に搭載する。
  • 選定企業は実証機開発で機材選定やレーザー、光線制御装置の初期設計を自社責任であたるとグリーヴァス中将が説明。「有人機でもいいが、レーザーや光線制御部分は地上操作としUAVへの移行リスクを低減させたい」
  • 契約企業三社は第一段階で初期設計を完成させ最終案を第二段階でまとめる。第二段階は2018年末から1年間の予定。重要設計審査で第二段階を終える。
  • 第三段階は2019年開始とし2023年までにすべて順調なら終了する。設計案から一ないし二機種を製造し飛行テストする。各種滞空中テストで「飛翔中ミサイルの捕捉、レーザーの脅威対象への照射持続を実証する」とグリーヴァス中将が述べている。「各段階で各社による競争効果を評価していく」
  • 低出力レーザー実証事業はMDAがめざす指向性エネルギー・レーザー技術の実証の一環で今後弾道ミサイル防衛システムに統合するとグリーヴァス中将が述べる。
  • 「可能性のある各コンセプトを試しており、ここから各種装備が生まれる可能性がある」
  • そのひとつがUAV搭載レーザーで大陸間弾道ミサイルを発射直後の加速中に長距離スタンドオフ攻撃で撃破するという。
  • このためにはミサイル追尾と「高度に安定しながら軽量で正確に照準を合わせられるレーザー光線が必要」とグリーヴァス中将が説明。
  • 低出力実証は段階を追って向上させる実証事業で目指す機能の実現が目的だ。
  • 「各種技術をテスト中で可能性がある分野を選定する。テスト結果に基づき、ペンタゴンや議会と協力して指向性エネルギー装備、レーザー装備や測距技術の最良の選択をミサイル防衛に取り入れていく」(グリーヴァス中将)■


  1. コメント スタンドオフで敵ICBMの発射直後に攻撃するためには現状の処理速度を数倍に引き上げたうえでもっと出力増が必要となるはずです。さらに防御のためにはおとり機も同時にうんようするのではないでしょうか。探知には衛星も使うはずで相当大掛かりなシステムになりそうですね。しかしこれが実現すれば各段階でのMD手段が実現します。核廃絶を理念だけで訴える勢力には到底理解できない体系だと思いますが。


2017年10月24日火曜日

空軍機材からのレーザー兵器運用技術はここまで進展している


レーザー兵器の発展は急速なようです。
光ファイバーレーザーは新技術なのでしょうか。今やレーザー単体より光学系センサー技術との同期化など応用面に研究の中心が移っているようですが、電源確保、安定性など航空機での実用化にはまだ課題は多いのでしょう。一方で完全自律兵器は米国ではタブー扱いですがこんなことにかまわない東側勢力はちゅうちょなく「ターミネーター」を作り、いつの日か暴走するのでは。恐ろしいです。


Air Force Tests Bolt-On Aircraft Laser Weapon

米空軍が航空機搭載レーザー兵器試射に向け準備中


Scout Warrior - May 28, 9:48 PM

  1. 米空軍科学技術部門がB-52に防御用レーザー兵器を搭載し飛来する空対空ミサイルを焼きつかせようとしている。
  2. 攻撃防御両面でレーザー兵器を空軍は戦闘機や大型貨物機への搭載を狙い数年にわたり開発中だ。ただし空軍研究所Air Force Research LabがSHIELD事業の名前で別の5か年開発事業に乗り出しており機内発電容量の確保、光学高エネルギーレーザーで大型機のB-52やC-130さらに戦闘機の防御に役立てる。
  3. 「長期的にはレーザーを攻撃兵器に運用して標的を排除できるようになる」と空軍科学主任グレッグ・ザカリアスAir Force Chief Scientist Greg ZachariasがScout Warrior 単独インタビューで答えている。
  4. おそらく外部装備ポッドから十分な電力を確保する構想と思われるが、AFRLはすでに実証装備を機材に取り付ける作業に入っているとザカリアスは述べている。
  5. 外部ポッドは敵レーダーに探知されやすくなりステルス機への搭載は困難とザカリアスは認める。
  6. ただし1960年代製の大型B-52が防御能力の恩恵を一番大きく享受するはずだ。B-52はハイテク技術アップグレードを続けて受けており、空軍は同機をまだ数十年稼働させる。
  7. B-52の防御は重要課題になるはずで、改装B-52をペンタゴンは重武装機別名「空飛ぶ爆弾トラック」として使う構想があるからだ。
  8. レーザーは高熱と光エネルギーで標的を爆発させる代わりに焼却する構想で運用は非常に高速で高速標的を即座に破壊するか敵の攻撃にも対応する。防御用兵器にして敵ミサイル妨害にも使えると開発陣は説明してくれた。「飛来するミサイルを破壊する代わりにコースをずらせるのです」(ザカリアス)
  9. またレーザー兵器に望遠鏡の光学技術を同調させれば高速移動標的の高精度追尾破壊を実現できるとザカリアスは説明してくれた。
  10. 光ファイバーケーブルを束ねることがレーザー出力の増強策になり1キロワット出力を10キロワット兵器にできる。「光ファイバーレーザーの問題は安定性とレーザーそのものの拡大だ」(ザカリアス)
  11. レーザーの標的捕捉でもフェイズドアレイレーダーとレーザーを同一波長で接続して同期化を進めた兵器になる。
  12. 航空機からのレーザー発射は戦闘機でゆくゆく実現し広い用途が考えられ、空対空戦、近接航空支援、対UAS(無人機)攻撃、小舟艇攻撃、地上攻撃さらにミサイル防衛を考えていると関係者は述べる。
  13. 低コストがレーザー兵器のカギであり、高価なミサイルの投入が不要となる。
  14. 空軍研究部門関係者は空中発射レーザー兵器の実用化を2023年までに実現すると述べている。空中発射実験は202年までに実施すると空軍関係者は述べている。
  15. 高エネルギーレーザー(HEL)の地上兵器運用テストがここ数年ホワイトサンズミサイル試射場(ニューメキシコ)で続いており、空軍指向性エネルギー局が高エネルギーレーザーテストをニューメキシコのカートランドAFBで実施中だ。
  16. 空軍首脳部は大型機のC-17やC-130からの空中発射から始め、小型化が実現すればF-15、F-16やF-35にも投入されるとみている。
  17. 航空戦闘軍団は自機防御用高エネルギーレーザー高度技術実証で中規模出力レーザーを小型化し戦闘機用ポッドに搭載して地対空、空対空ミサイルへ対応させる。
  18. 空軍特殊作戦軍団は空軍研究所とともに海軍支援施設ダールゲンともレーザーをAC-130Uガンシップに搭載し攻撃用途に使おうと模索中だ。
  19. レーザーでは弾薬量の制約がなくなるのが利点だ。ミサイル6発なり7発を機外機内に搭載するのかわりに、指向性エネルギー兵器ならわずか1ガロンのジェット燃料で数千回発射できると空軍専門家は発言。
  20. レーザー兵器は弾道ミサイル防衛にも投入できる。ジェイムズ・シリング海軍中将(ミサイル防衛庁長官)は2017年度予算審議の席上で「レーザー技術の成熟化は死活問題だ」と述べている。
  21. 技術の進展では自律化技術分野がめざましくレーザー搭載無人機で敵を捕捉、追尾、破壊する能力がセンサー、目標捕捉、兵器運搬の組み合わせで実現するとの見方が強い。すべて人的関与なしで実現する。
  22. 急速に技術が発展する中でペンタゴンは自律型兵器運用でも「人員を関与させる」考え方をウェポンシステムに導入しているとザカリアスは認める。
  23. 「人員との接続を必須としており、断続的でもかならずチームに人員をかませる。実現まで数年かかるだろうが、自動化技術も数年にわたる開発が必要だし、飛行制御コンピュータや航空機そのものと多様な内容だ」(ザカリアス)
  24. ミサイル装備にはトマホークやSM-6のようにセンサーとシーカー技術で自律運用や半自動自己誘導を実現しているものもあるが、なんらかの人的介在が必要だ。ミサイルと大型機や高機動地上ロボットが自分で標的を破壊する作業は異なる。■