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2026年7月31日金曜日

海自イージス艦「ちょうかい」が米国でトマホーク巡航ミサイル発射に成功し、日本は同ミサイル運用の三番目の海外国になった

 Japan fires a Tlam for the first time.

JMSDF


日本が「トマホーク巡航ミサイルクラブ」に加わった

Japan Has Officially Joined The Tomahawk Cruise Missile Club

日本は駆逐艦から初のトマホークを発射し、長距離巡航ミサイル能力の新たな時代を切り開いた

https://www.twz.com/sea/japan-has-officially-joined-the-tomahawk-cruise-missile-club

上自衛隊(JMSDF)は、自国艦艇からトマホーク対地攻撃巡航ミサイルを初めて発射した。これは、日本が海上からの長距離通常攻撃能力を整備する取り組みにおいて、重要な進展だ。米海軍の支援を受け、太平洋上で「こんごう」級イージス駆逐艦「ちょうかい」によって行われた今回の発射は、米国製の巡航ミサイルを日本の水上艦隊に統合するための長年の取り組みの成果であり、遠距離攻撃の選択肢を日本に大幅に拡大するものである。

水上戦闘艦からトマホークを発射した日本は、米国を除き3カ国目となる。オーストラリアオランダが先に実施している。このミサイルの運用国である英国は、潜水艦からのみトマホークを発射している。

太平洋の非公開地点で「ちょうかい」トマホークミサイルをはじめて発射した。防衛省

防衛省発表によると、改修および乗組員の訓練のため昨年末から米国に展開していた「ちょうかい」が、日本標準時7月29日(太平洋夏時間7月28日)に実弾発射試験を実施した。同省によると、この試験により、同艦のミサイル発射能力だけでなく、乗組員による兵器操作の熟練度も確認され、実戦配備に向けたもう一つの大きなハードルがクリアされた。

今回の発射は、2025年10月に「ちょうかい」が米国に到着して始まった一連のプロセスの集大成となる。3月、日本は同艦がトマホーク運用に必要な構造上の改良、ソフトウェアの統合、乗組員訓練を無事に完了し、同ミサイルを発射可能な日本初の艦艇となったと発表していた。当局者は、実戦配備に先立ち実弾発射実証が行われると述べていた。

251020-N-NS989-1316 NAVAL BASE SAN DIEGO (Oct. 15, 2025) Kongo-class guided-missile destroyer in the Japan Maritime Self-Defense Force JS Chokai (DDG 176) arrives in Naval Base San Diego, October 15, 2025. Chokai is in San Diego conducting training. (U.S. Navy photo by Gunner's Mate 2nd Class Timothy Weber.)

2025年10月15日、駆逐艦「ちょうかい」がサンディエゴ海軍基地に到着した。米海軍写真:砲手二等兵曹 ティモシー・ウェーバー ティモシー・ウェーバー二等兵曹

「今回の実弾射撃試験は、トマホーク計画が着実に進展していることを示すものであり、防衛省は今後も遠距離防衛能力の早期確立に向けて取り組んでいく」と、防衛省は声明で述べた。「ちょうかい」は2026年9月頃に日本へ帰国する見込みである。

数十年にわたり、日本のイージス駆逐艦は、ほぼ専ら艦隊防空および弾道ミサイル防衛任務に最適化されてきた。トマホークの統合は、艦艇に内陸数百マイルにある固定目標や、場合によっては遠距離にある他の艦船を攻撃する能力を与えることで、この状況を根本的に変え、海上自衛隊の活動範囲をはるかに拡大させるものである。

160728-N-SI773-2910 PACIFIC OCEAN (July 28, 2016) Japan Maritime Self-Defense Force guided missile destroyer JS Chokai (DDG 176) steams in close formation as one of 40 ships and submarines representing 13 international partner nations during Rim of the Pacific 2016. Twenty-six nations, more than 40 ships and submarines, more than 200 aircraft, and 25,000 personnel are participating in RIMPAC from June 30 to Aug. 4, in and around the Hawaiian Islands and Southern California. The world's largest international maritime exercise, RIMPAC provides a unique training opportunity that helps participants foster and sustain the cooperative relationships that are critical to ensuring the safety of sea lanes and security on the world's oceans. RIMPAC 2016 is the 25th exercise in the series that began in 1971. (U.S. Navy Combat Camera photo by Mass Communication Specialist 1st Class Ace Rheaume/Released)

駆逐艦「ちょうかい」が、2016年の「リム・オブ・ザ・パシフィック(RIMPAC)」演習中に航行している様子。米海軍コンバットカメラ撮影、マス・コミュニケーション・スペシャリスト1等兵曹エース・レオーム/公開済み 上級曹長エース・レオーム

トマホークの導入は、ますます厳しさを増す地域の安全保障環境に対応するため、日本政府が「スタンドオフ防衛能力」と称するものを構築するという、より広範な取り組みの一環である。改定された「国家安全保障戦略」に基づき、日本は、自国が攻撃を受けた場合に、敵対的なミサイル発射台、指揮中枢、その他の軍事目標を脅威にさらすことを目的とした、限定的な反撃能力の導入を決定した。当局者は、これらの兵器が日本の専守防衛の安全保障政策と整合しており、攻撃的な軍事作戦を可能にするのではなく、抑止力を強化することを目的としていることを繰り返し強調している。

日本は、ブロックIVおよびそれより新しいブロックVの両方を含め、最大400発のトマホークミサイルを米国から、約10億ドルの費用で購入している。ブロックIV型トマホークは、1,000ポンドの単一弾頭を装備し、約1,000マイル離れた標的を攻撃できる。飛行中に経路変更が可能で、特定の区域上空に滞空して出現する標的を攻撃でき、画像赤外線シーカー機能を備えている。ブロックV型は改良型であり、生存性が向上しており、特に長距離対艦ミサイルとしての役割において、移動目標の攻撃にも使用できる。


特徴的なノーズコーン形状のブロックV型トマホーク。米海軍

トマホークは、改良型12式対艦ミサイルやその他の国産スタンドオフシステム含む国産長距離兵器が就役するまでの「つなぎ」能力と見なされている。トマホークの納入はすでに始まっており、今後数年間で、さらに多くのイージス駆逐艦が、この兵器を運用するために必要な改修を受けると見込まれている。

日本のこんごう級駆逐艦4隻は、すでにMk 41垂直発射システム(VLS)と、米海軍のアーキテクチャに密接に整合したイージス戦闘システムを搭載しており、トマホークを運用するために全面的な再設計は不要で、改修のみで済む。今後、あたご級2隻およびまや級2隻を含む、残るイージス駆逐艦隊全体への導入が見込まれている。

日本政府はすでに、追加4隻のイージス駆逐艦(きりしまはぐろみょうこうあたご)の改修に7億ドル近くの資金を計上している。

PHILIPPINE SEA (Nov. 27, 2021) -- Henry J. Kaiser-class replenishment oiler USNS Big Horn (T-AO198) conducts underway replenishments in the Philippine Sea with partners and allies, including JS Kirishima (DDG 174), a Kongō-class guided missile destroyer in the Japan Maritime Self-Defense Force (JMSDF), as part of Annual Exercise, Nov. 21-30. Naval forces from Australia, Canada, Germany, Japan and the United States took part in the multilateral, multinational exercise, led by the JMSDF. The exercise helps strengthen enduring relationships while sharpening naval proficiencies. (Photo by Juahn Gaskins)

フィリピン海を航行するこんごう級駆逐艦きりしま同艦のトマホーク対応改修は、2025会計年度に開始された。米海軍/写真:Juahn Gaskins 米軍海上輸送司令部(FAR EAST)

日本の将来のトマホーク配備艦隊は、既存の駆逐艦にとどまらない可能性が高い。

同国は現在、2隻の巨大なイージスシステム搭載艦(ASEV)を建造中であり、それぞれ2027年度および2028年度に就役する予定である。これらの艦艇は弾道ミサイル防衛(BMD)任務を主眼に設計されているが、防衛省当局者によると、トマホーク運用能力は後日追加されるという。

また日本は、汎用性の高い「ジョイント・ストライク・ミサイル(JASSM)」の導入も進めている。これは空対地・対艦両用のミサイルだが、射程はトマホークに比べはるかに短い。長射程型のJASSMについても日本への販売が承認されているが、本誌の知る限り、計画は進展していない。しかしそれ以上に、日本はスタンドオフ攻撃能力を確保するため、国産の長距離ミサイルに依存する方針である。新たな対地攻撃能力を追加した「改良型12式対艦ミサイル」に加え、日本は対地攻撃任務向けに空対地巡航ミサイルの導入も進めている。さらに先を見据え、日本は弾道ミサイルと極超音速滑空体の組み合わせである地上発射型「超高速滑空弾(HVGP)」の開発に取り組んでいる。

トマホークの発射成功は、米海軍と海上自衛隊(JMSDF)間の作戦上の連携が深まっていることも浮き彫りにしている。ミサイル売却そのものに加え、米国は同艦の近代化、乗組員の認定、そして今回の初の実弾射撃を支援しており、地域の敵対勢力主に中国および北朝鮮抑止しようとする両同盟国間の協力関係がますます緊密になっていることを示している。

今回の試験の成功により、日本は新たな防衛態勢の確立に向けてまた重要な一歩を踏み出した。海上自衛隊の主力であるイージス駆逐艦を、主に防空・ミサイル防衛に特化したプラットフォームから、地平線の遥か先の陸上目標に精密打撃を加え得る艦艇へ変貌させた。■

トーマス・ニューディック

スタッフライター

トーマス・ニューディックはTWZのスタッフライターであり、軍事航空、防衛技術、兵器システム、国際安全保障を担当している。ドイツのベルリンを拠点に、世界中の紛争、軍事近代化の取り組み、新興の航空宇宙技術について報道しており、特に空軍力と現代戦争におけるその役割に関心を持っている。彼の報道は、特にヨーロッパにおける現代および歴史的な空軍力に関する深い専門知識に基づいており、大陸全域およびそれ以上の地域における軍用航空、空戦、航空宇宙開発に焦点を当てている。


オリジナル版読者コメント

  • 背景を説明すると、トマホークが自衛隊にとって大きな問題となっている理由の一つは、日本の憲法(第9条)が日本の侵略戦争を否定している点にある。

  • 「防衛」とは何か、「攻撃」とは何かという点に関して、第9条が具体的に何を禁じているのかについて、日本国内では長年にわたり議論が続いてきた……

    • つまり、巡航ミサイルは、憲法第9条の文脈において「攻撃兵器」が何を意味するかという議論において、物議を醸す要素だったのです。日本から他国に向けて発射可能な長距離攻撃能力は、長い間、違憲の攻撃兵器と見なされてきました。

    • しかし、スタンドオフ兵器や長距離……

  • さて、これでゴジラは完全にやられたな。

    • ビッグGがこういう兵器に対して無防備だなんて、君の楽観主義には感服するよ!

  • 日本にとっては素晴らしい能力だが、それを発射できるイージス駆逐艦はわずか8隻(ASEVを含めれば10隻としよう)しかなく、日本のイージス艦は対空防衛(AAW)や弾道ミサイル防衛(BMD)に重点が置かれている。だから個人的には、最先端のイージス駆逐艦に長距離打撃能力が加わるものの、現在の勢力バランスを大きく変えることはないと思う…

  • うちのウーマオたち、調子落ちてるな。3時間も経つのに、「日本イスラム共和国」という書き込みが一つもない。

  • いつもの中国の荒らし部隊はどこへ行った? これらのミサイルは君たちを狙うことになるんだぞ。

  • 新しい指示を待っているのか?

  • 素晴らしい、それは我々の残存在庫の33%に相当する。

  • 我らが「オレンジ・オーバー・トード」からは、備蓄が無限にあると言われていたはずでは?

  • それに、ジミ・カーターが大統領だった頃、この計画を中止しようとしたことを思い出してほしい。

    • このプログラムに関する彼の質問を不誠実に表現している。 とはいえ、彼は将校として厳しい決断を下し、軍人としてのキャリアを成功させ、退役後も酒浸りの三流政治家にはならなかった。

  • 日本は「また核攻撃されたいクラブ」に入会した。非常に限定的なサークルだね 😋

  • 空対艦ステルス型12式対艦巡航ミサイル。要するに日本のLRASMですね。

2026年5月25日月曜日

もがみ級FFM9号艦なとりが海上自衛隊に就役

 Mogami-class FFM JS Natori

就役式を終え出航する「なとり」。三菱重工提供。

もがみ級フリゲート9号艦「なとり」が就役!

  • Naval News

  • 2026年5月22日公開

  • 文:高橋幸佑

菱重工業(MHI)は「なとり」の引き渡し式および「自衛艦旗掲揚式」を行った。これにより、もがみ級FFMの9番艦は海上自衛隊(JMSDF)に正式に就役した。

この行事は、オーストラリアが改良型「もがみ級」次期フリゲート艦の候補に選定したことを受け、国際的な関心が高まる中、またニュージーランドインドネシアからも関心が示される中で行われた

「なとり」は、青森県の大湊基地に新設された第5哨戒防衛群の第5哨戒防衛隊に配属された。

なとりは、によど(7番艦)およびゆいべつ(8番艦)に続き、就役当初からMk 41垂直発射システム(VLS)を搭載した3番目のもがみ級フリゲートとなった。同型艦の最初の6隻については、VLSが後日搭載される。

同艦は、日本の2022年度調達計画に基づき、2023年7月6日に起工され、2024年6月24日に進水した。「なとり」の建造費は約514億円(3億2300万ドル)であった。

30FFM CIC「もがみ級」の艦内にあるCIC(戦闘情報センター)は非常にユニークで360度見渡せる巨大な壁面、14+4基の多機能コンソール、そして大型タッチパネルテーブル2基を備えている。

自動化を重視した軍艦設計

「もがみ級」は、自動化を大きく重視し、乗員ん数を削減している点で国際的な注目を集めている。

従来の海上自衛隊駆逐艦では通常約200名の乗組員を要するが、「もがみ級」は約90名で運用される。この人員削減は、レーダー、ソナー、電子戦、戦術データを統合し、一元化されたリアルタイムの作戦状況図を提供する先進的な戦闘情報センター(CIC)で実現されている。

CICは、探知された脅威に対する交戦プロセスを、攻撃命令の発令から兵器発射に至るまで指揮する。従来の海上自衛隊の駆逐艦と比較して、もがみ級は、戦闘管理機能だけでなく、対潜戦ソナー運用や機関制御システムも統合した、大幅に再設計されたCICアーキテクチャを特徴としている。

状況認識の共有を強化するため、CICは大型ディスプレイに囲まれており、オペレーターはセンサーデータと戦術データをリアルタイムで切り替えることができる。円形レイアウトの中央にある集中指揮エリアには、艦長や当直士官を含む上級士官が配置される。

このアーキテクチャは、日本がネットワーク中心戦(NCW)へと向かう広範な転換を反映している。すなわち、各フリゲート艦を統合海上戦闘ネットワーク内の指揮・データ共有ノードと位置づけ、同クラスの無人システム能力が成熟するにつれ、UAV、UUV、USVとのリアルタイム連携の基盤を築くものである。

また、艦橋の運用要員も大幅に削減された。海上自衛隊によると、通常の艦橋運用要員は4名のみで、従来の駆逐艦の7~8名から大幅に少なくなった。

こうした設計上の選択は、自衛隊が直面する長期的な人口動態や人員確保の課題にもかかわらず、海上戦闘能力を維持する日本の決意を如実に物語っている。

仕様とシステム

同クラスの他艦と同様に、なとりはレーダー反射断面積を低減することを目的としたステルス志向の艦体設計を採用している。

2基のMAN 12V28/33D STCディーゼルエンジンと1基のロールス・ロイスMT30ガスタービンからなるディーゼル・ガスタービン複合(CODAG)推進システムを搭載し、最速30ノット超を発揮する。海上自衛隊の水上戦闘艦として初めてCODAG構成を採用した。

同艦は以下の装備を備えている:

  • BAEシステムズ製 5インチ(127mm)Mk 45 Mod 4艦砲 ×1

  • 日本製鋼製 12.7mmリモートウェポンシステム ×2

  • Mk.41 VLS(16セル)

  • レイセオン製 SeaRAM ×1

  • 17型対艦ミサイル発射機 ×2

  • 三菱電機製OPY-2多機能レーダー

  • 三菱電機製OAX-3 EO/IRセンサー

  • 日立製OQQ-11対機雷ソナー

  • NEC製OQQ-25対潜ソナー(VDS/TASS)

対機雷作戦用のUUVおよびUSVは、後日搭載が計画されている。

新型FFM計画の進展

防衛省は、現行の「もがみ級」フリゲートに代わる、大型で高性能な改良型フリゲート(日本国内では06FFMまたは新型FFMとして知られる)の調達をすでに開始している。

既存のフリゲートと比較して、新型FFMはより大型船体を備え、ミサイル搭載能力も大幅に拡大される。設計上、現行のもがみ級に搭載されている数の2倍にあたる32基のMk.41垂直発射システム(VLS)セルを搭載するほか、対空・対潜戦能力も強化される見込みである。

また、新造艦には23型艦対空誘導ミサイル(A-SAM)や、現在開発中の長距離スタンドオフ兵器の改良型12型艦対艦ミサイルが搭載される見込みである。

新型FFMで最初の2隻は2028年度に就役する予定で、計画通りに建造が進めば、12隻が2032年度までに就役する。■

高橋幸佑

高橋幸佑氏は、日本を拠点とする防衛問題のライターである。高橋氏は『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』、『ジェーンズ・ネイビー・インターナショナル』、モンチ・パブリッシングに寄稿している。高橋氏はハフポスト・ジャパンの元編集長であり、朝日新聞社およびブルームバーグの元スタッフライターでもある。高橋氏は1993年に慶應義塾大学経済学部を卒業した。朝日新聞社およびダウ・ジョーンズ社での勤務を経て、コロンビア大学ジャーナリズム・スクールおよび国際公共政策大学院(SIPA)で学び、2004年にジャーナリズム学修士号および国際関係学修士号を取得した。1993年に朝日新聞の記者として入社する前は、川崎市の姉妹都市プログラムの一環としてボルチモア経済開発公社に交換研修生として勤務し、日米間の貿易問題について調査を行った。その功績により、1988年にボルチモア市の名誉市民に選出された。


Japan Commissions Ninth Mogami-class Frigate ‘Natori’ 「なとり」

2025年5月16日金曜日

日本のミニ空母で高速、機動性、致命的な海上航空攻撃力が太平洋に実現する(Warrior Maven)

 

Freepik



急速に進む日本の数十億ドル規模のF-35B購入に注目。


上自衛隊は、F-35Bで武装した新しい「ミニ航空母艦」の急速な開発を通じ、高速で機動性のある第5世代戦力へ急成長しつつある。

 昨年、海上自衛隊が公開した新型ミニ空母の写真には、再設計または改装されたヘリコプター搭載型水陸両用強襲揚陸艦の姿が写っていた。 「JSかが」と呼ばれる新構造の水陸両用強襲揚陸艦は、F-35、兵員、ヘリコプター、その他の動力投射および攻撃可能な資産を搭載する設計で満載時の最大排水量27,000トン、全長814フィートの飛行甲板で運用され、10万トンを超える米海軍の空母に比べればはるかに小さい。

 JSかがとJSいずもの両艦は、むしろF-35Bを搭載した米海軍のアメリカやワスプ級水陸両用強襲揚陸艦のような運用をする。

 この構成は、日本で急速に進む数十億ドル規模のF-35B購入を考えると、多くの重要な理由から理にかなっている。 この方程式のもうひとつは、日本が防衛予算を大幅に増額していることだ。その大きな理由は、防衛関連文書が深刻で急速に成長する中国の脅威を明記しているからだ。2023年8月、日本の防衛省は529億ドルという史上最大の防衛予算を要求した。

 米海兵隊は、海兵隊のF-35Bで日本艦に着艦する日米合同多国間演習を実施した。これは明らかに、日本の「ミニ空母」艦隊の増加によって現在起こっていることの先駆けであったようだ。

 このような「ミニ空母」を配備することは、日本にとって戦略的・戦術的に非常に理にかなっている。F-35Bを配備できる小型のプラットフォームはもちろん小型で、中国の対艦ミサイルの標的としてはより命中しにくいからだ。また、F-35Bは高速で機動性が高く、米海軍緊密に連携して運用され、潜在的な紛争において第5世代の航空戦力を投射することができるだろう。


日本のミニ空母の優位性

 米国とその太平洋同盟国は、空において決定的な第5世代の優位性を持って活動しているため、これは非常に重要である。中国はJ-20を運用しているが、同機は陸上発射型プラットフォームで、海洋からの戦力投射は不可能だ。J-20はまた、センサーの範囲や忠実度、武器システムの範囲や精度によっては、F-35やF-22より脆弱かもしれない。いずれにせよ、アメリカとその同盟国は、中国に対抗したり、中国を封じ込めたりするためF-35の大部隊を運用する立場に近づきつつある。 この戦術的思考が、日本の防衛省がF-35を取得し、"ミニ空母"を建造している大きな理由だろう。


中国への対抗

日本が軍事予算を増やし、大規模な軍拡と兵器開発を進めているのは、中国からの脅威の増大に大きく関係している。防衛省は近年、イージス艦レーダー、SM-3ブロックIIA、進化型シースパロー・ミサイル・ブロック2といったシステムに関する米国との共同兵器開発でも大きな進展を遂げてきた。 したがって、中国に対する日本の懸念は、日本の防衛省の 防衛白書が証明しているように、近年大きく加速している。

この日本の文書は、2023年1月にウォーリアーで発表された興味深い分析で説明されているように、ロシアと中国の両方に関連する、脅威を増大させる重要な分野を具体的にいくつか挙げている。 報告書の本文は、中国によるAIやネットワーク戦争の利用拡大、尖閣諸島に関する挑発行為、ロシアとの協力関係の拡大、民軍融合の強化を挙げている。

「中国の軍事動向は、中国の国防政策や軍事問題についての不十分な透明性と相まって、日本を含む地域や国際社会にとって重大な懸念事項となっており、こうした傾向は近年ますます強まっている」と、本誌では以前伝えていた。

 中国が「インテリジェント化された戦争」を追求していることは、日本の報告書でも指摘されているし、中国の脅威の増大に関する国防総省の報告書でもたびたび引用されている。 そのコンセプトは、マルチドメイン、統合サービスによるシームレスなネットワーキングと部隊全体でのデータ共有を複製またはコピーすることである。 この取り組みは、ペンタゴンが現在実施しているジョイント・オール・ドメイン・コマンド・アンド・コントロール(JADC2)の取り組みとよく似ているように見える。

 2023年の本誌による分析では、「インテリジェント化された戦争」は、兵器システムや技術プログラムの広い範囲に影響を与えることができるものであり、特に予算や技術交換に関しては、文民と軍部の隔たりがない中国においては、そのような影響を与えることができると説明されている。例えば、衛星データは迅速に処理され、送信される。軍艦、ロケット、核兵器でさえも、改良された標的情報を受信し、整理することができる。

 中国共産党がこのような取り組みをどこまで進めているかは、完全には明らかではないが、中国の明確な意図は、日米双方の防衛関連出版物に数多く記されている。 中国がこの能力を進化させれば、戦闘領域全体における複数領域のターゲット・データ共有、共同作戦、センサーからシューターまでの時間の改善に関して、PLAは米軍と近い存在になる。


日本とF-35B

この脅威のシナリオを考えると、海上自衛隊がF-35Bを急速に取得するのは理にかなっている。F-35Bは、F-35を運用するすべての国をネットワークで結ぶことができるマルチファンクション・アドバンスト・データリンク(MADL)と呼ばれる安全で高速なデータリンクで運用されているからだ。これにより、アメリカ海軍、韓国、さらにはオーストラリアやシンガポールも巻き込んだ、多国籍で大規模な半円形のようなF-35編隊生まれる。 フィリピンに追加される基地にアメリカとの同盟国がF-35を展開し、日本とオーストラリア、シンガポールのそれぞれの半円のギャップを「埋める」機会にもなるかもしれない。■


Japanese Mini-Carriers Bring Fast, Mobile, Lethal Maritime Air Attack to Pacific

Japan’s multi-billion dollar F-35B buy which has been progressing quickly in recent years.

Kris Osborn · May 5, 2025

https://warriormaven.com/china/japanese-mini-carriers-bring-fast-mobile-lethal-maritime-air-attack-to-pacific


クリス・オズボーンはウォーリアー・メイヴン-軍事近代化センター代表。 オズボーンは以前、ペンタゴンの陸軍次官補室(取得、ロジスティクス、技術担当)の高度専門家として勤務していた。 また、全国ネットのテレビ局でキャスターやオンエアの軍事専門家としても活躍。 フォックス・ニュース、MSNBC、ミリタリー・チャンネル、ヒストリー・チャンネルにゲスト軍事専門家として出演。 コロンビア大学で比較文学の修士号も取得している。


2025年5月14日水曜日

世界で最もステルスな日本のそうりゅう級潜水艦が米ヴァージニア級潜水艦と共同作戦する可能性を予測する(Warrior Maven)

 

そうりゅう級うんりゅう(SS-502)海上自衛隊



海上自衛隊のそうりゅう級は、最もステルスな潜水艦かもしれない


上自衛隊のそうりゅう級潜水艦は、リチウムイオン電池とディーゼル電気推進システムで設計されているため、これまでに存在した潜水艦の中で最もステルス性が高い可能性がある。リチウムイオンによって、潜水艦は鉛蓄電池よりも長時間水面下にとどまることができる。 潜水艦は深部に長く留まれば留まるほど、探知されにくくなるのだ。

 しかし、そうりゅう級潜水艦にリチウムイオン電池が搭載されたのは11番艦からで、それまでの同級潜水艦はすべて極めて静かな空気非依存推進(AIP)を採用していた。

 米海軍は原子力推進を優先しているが、空気非依存推進は浮上する必要がなく、原子炉冷却水を循環させるポンプを使う潜水艦の原子炉で発生する海中騒音も発生しないため、生存可能である。

 そうりゅう級のAIP推進は、ディーゼル電気エンジンをサポートするために使用される。このエンジンは、『The National Interest』誌の2020年のエッセイで、「エンジンのディーゼル燃料が燃焼できるように、ボトル入りの液体酸素を使用する」ユニークなエンジンであると紹介されている。この推進システムの利点は、従来のディーゼルエンジンよりもはるかに静かに動くことだ。さらに、航続距離は約6,100マイル(約9,800キロメートル)と見積もられている。

 そうりゅう級の艦艇は、極めてステルス性が高く静かなだけでなく、89式魚雷やUGM-84ハープーン対艦ミサイルで重武装している。


海中で中国を阻止する

そうりゅう級は現在、日本の新鋭「たいげい」型潜水艦に引き継がれつつあるが、「そうりゅう級」各艦は、台湾への奇襲的なPLAの水陸両用攻撃を阻止する日米作戦において、極めて重要な役割を果たすだろう。

 その理由は明らかで、潜水艦がPLA海軍の軍艦攻撃を破壊するための米国の最良の選択肢である可能性が大きいからだ。 大型水上戦闘艦は無人偵察機や衛星によって上空から容易に確認できるため、中国は実際、日米の水上艦が対応に必要な射程圏外にいる時に、奇襲的な水陸両用攻撃を仕掛ける可能性がある。このようなダイナミズムは、台湾の奇襲併合を開始する可能性があり、PLA海軍に、米国の同盟軍が対応する前に台湾を占領または併合する潜在的な機会を与えてしまう可能性がある。

 しかし、潜水艦がこの方程式を変える可能性がある。超ステルスで魚雷を搭載した「そうりゅう」級潜水艦は、PLA-Nの水上艦艇の攻撃範囲内に静かに潜み、即座に攻撃できる態勢を整えることができる。 また、アメリカのヴァージニア級攻撃型潜水艦の支援を受けることもできる。

 そうりゅう級潜水艦が大きな変化をもたらす可能性があるもう一つの理由は、純粋な数の問題に関連している。米海軍は依然として潜水艦不足に直面しており、攻撃型潜水艦に対する戦闘司令官のニーズは、利用可能な供給量を大幅に上回っている。太平洋で特にこれが顕著であり、議会がヴァージニア級の建造を大幅に "増加 "させるために海軍とその産業パートナーと緊密に協力している主な理由である。

 ロサンゼルス級攻撃型潜水艦は非常に効果的であると考えられているが、ヴァージニア級が20隻しか残っていない中で、ヴァージニア級の追加建造より早く退役している。 ロサンゼルス級攻撃型潜水艦の多くが耐用年数を迎え、ヴァージニア級攻撃型潜水艦が大量に配備されるまでの数年間、米海軍の潜水艦不足は深刻化する予想がある。

 特に、新しい非音響探知技術が潜水艦の探知を向上させている時代においては、「そうりゅう」級の静音技術は控えめにはできない。現時点では、米国は中国に対して海底で優位に立っていると考えられているが、それがいつまで続くかはわからない。しかし、アメリカ海軍はヴァージニア級潜水艦のステルス能力を大幅に向上させており、超静音な日本の潜水艦とアメリカの潜水艦の組み合わせは、太平洋の重要な部分に防護網を形成する可能性がある。おそらく定期的な前方パトロールは、日本の海岸線だけでなく、尖閣諸島や台湾の両方を守ることができるだろう。■


Japanese Soryu-class Submarines Could Be Stealthiest in the World

The Japanese Maritime Defense Force’s Soryu-class submarines could be among the stealthiest to ever exist

Kris Osborn · May 3, 2025


https://warriormaven.com/sea/japanese-soryu-class-submarines-could-be-stealthiest-in-the-world



クリス・オズボーンはWarrior Maven - Center for Military Modernizationの社長である。 以前は国防総省の陸軍次官補室(取得・兵站・技術担当)で高度専門家として勤務していた。 また、全国ネットのテレビ局でキャスターやオンエアの軍事専門家としても活躍。 フォックス・ニュース、MSNBC、ミリタリー・チャンネル、ヒストリー・チャンネルにゲスト軍事専門家として出演。 コロンビア大学で比較文学の修士号も取得している。




2025年4月17日木曜日

海自が今年の太平洋配備IPD25に向け準備中(USNI News) ― 多数国に寄港し、各国と演習の体験を積むことがこれから大きな効果を生みそうです

 

JSいずも(DDH-183)、駆逐艦JSさみだれ(DD-106)、艦名不明おやしお型潜水艦。 海上自衛隊写真



上自衛隊は4月21日より新しいインド太平洋派遣(IPD)を開始する。潜水艦と海上自衛隊の海上哨戒機の支援を受け合計5隻の艦船が任務期間中に展開する。

 他の動きとして、海上自衛隊のインド太平洋・中東展開2025任務群は現在、展開の最後の月に入り、日本帰国に向け東南アジアを通過している。

 これまでの IPD と同様、関係艦艇は日本を出港し、IPD25の期間中、海上自衛隊の P-1 MPA と、未公表の海上自衛隊潜水艦が必要に応じて演習に参加し、それぞれ別の展開任務に就く。

 火曜日の報道発表で海上自衛隊は、マレーシアとシンガポールでの防衛ショーへの参加とともに、IPD部隊が参加する主な演習として、バリカタン25、タリスマンセイバー2025、スーパーガルーダシールド2025、パシフィックバンガード2025、英国空母打撃群(UKCSG)との合同演習、マラバール2025、パシフィックパートナーシップ2025である明らかにした。

 このうちバリカタン25は、米国とフィリピンの共同軍事演習で、日本とオーストラリアが訓練に参加し、多くの国がオブザーバーとして参加する。演習は4月21日から5月9日まで行われる。日本の統合幕僚監部(JSO)は、バリカタン25への日本の参加について、フリゲート艦「やはぎ」(FFM-5)が訓練に参加すると発表した。 やはぎは IPD25 の第一水上部隊に加わる。

 タリスマンセイバーは、オーストラリアで7月に行われる豪州・米国主導の隔年の多国間演習であり、スーパーガルーダシールドは、毎年インドネシアが主導し、米国との間で開催される演習で、今年は8月から9月に行われる予定であり、パートナー国が招待されている。 パシフィック・ヴァンガードは、マリアナ諸島周辺で行われるパートナー国との米海軍の演習。 マラバールは、オーストラリア、インド、日本、米国のクアッド諸国が毎年行う海軍訓練であり、パシフィック・パートナーシップは、米海軍が毎年インド太平洋で行う多国籍人道支援・災害救援任務である。

 揚陸艦JSおおすみ(LST-4001)が第2水上部隊を、ヘリコプター駆逐艦JSいせ(DDH-182)と駆逐艦JSすずなみ(DD-114)が第3水上部隊を、駆逐艦JSあけぼの(DD-108)が第4水上部隊を編成する。     P-1MPA1機が航空部隊を、未公表の潜水艦が潜水艦部隊を構成する。  水上部隊には、VBSS(Visit, Board, Search and Seizure)部隊の乗艦チームも含まれる。

 派遣期間中に訪問する国は、オーストラリア、フィジー、インド、インドネシア、キリバス、マレーシア、マーシャル、ミクロネシア、ナウル、ニュージーランド、オマーン、パラオ、パプアニューギニア、フィリピン、サモア、シンガポール、ソロモン諸島、スリランカ、東ティモール、トンガ、ツバル、アメリカ合衆国、バヌアツ。

 海上自衛隊は2021年より毎年IPD任務を実施しており、昨年のIPD24では、護衛空母「かが」(DDH-184)を米国西海岸に派遣し、F-35Bの試験を実施した。

 IPD25の展開が始まる一方で、約200人の海上自衛隊員を擁する水雷対策艦「ぶんご」(MST-464)と掃海艇「えたじま」(MSO-306)で構成されるIMED25任務群は、2月に開催される国際海上演習(IMX)2025に参加するため、1月4日に日本を出港しバーレーンに向かっていたが、展開の最終月を迎えている。

 「海上自衛隊の掃海部隊にとって、このような派遣を行うことは重要であり、日本以外の海域で活動するための訓練を行うことができる」と、掃海部隊司令官であり、掃海隊第3団長でもある天野慎介一佐は、掃海部隊がマレーシアのポートクラン・クルーズ・ターミナルに到着した土曜日の記者会見で述べた。

 天野はUSNIニュースに対し、アラビア湾海域での掃海活動は、北日本とは対照的に海水が澄んでいるため容易と述べ、また、英国海軍(RN)との協力関係を強化・推進する一環で、IMX25の期間中、「ぶんご」には英国海軍の機雷除去部隊が乗船し活動していたと語った。RNのリリースによると、地雷・脅威探査グループ(MTXG)のX-Rayユニット1が、訓練期間中、豊後で活動しながら、関心対象の探知と分類を行うため、Remus 300非搭乗潜水艇の配備と運用に成功したとある。

 IMEDの展開では、タスク・グループはフィリピン、シンガポール、インドに寄港しながら、バーレーンまで合計7,000海里を航海した。帰路は、サウジアラビア、オマーン、ケニア、セイシェル、スリランカ、マレーシア、カンボジア、フィリピンに寄港し、5月10日に呉海軍基地に帰港するまでの11,000キロを航海する。

 中谷元・防衛相は22日の記者会見で、IMED機動部隊は土曜日から4月22日までカンボジアのリーム海軍基地に寄港すると述べ、海上自衛隊の艦船は、中国が実施した改修・改良工事の完了を受けて4月5日に行われた同海軍基地の竣工式以来、初めて同基地に停泊する外国艦船になると述べた。

 日本の防衛大臣は、海上自衛隊の寄港は日本とカンボジアの安全保障・防衛分野における協力の進展の表れであり、今回の寄港は、同基地が特定の国に限定されることなく、どの国にとっても開かれた、アクセス可能な港湾となることにも貢献すると述べた。■


Japanese Warships Preparing for Pacific Deployment Later This Month

Dzirhan Mahadzir

April 15, 2025 4:55 PM


https://news.usni.org/2025/04/15/japanese-warships-preparing-for-pacific-deployment-later-this-month