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2025年5月29日木曜日

国防総省、カタール機を受け入れエアフォース・ワンへ改修へ(Defense One)

 President Donald Trump boards Air Force One on May 12, 2025, at Joint Base Andrews, Maryland, for a trip to the Middle East.


2025年5月12日、中東歴訪のためメリーランド州アンドリュース統合基地でエアフォース・ワンに乗り込むドナルド・トランプ大統領。 ゲッティイメージズ / ウィン・マクナミー


空軍は豪華ジェット機を改造する契約を結ぶ準備に入った


防総省は、カタールから高級ジェット機を正式に受け入れ、外国政府の飛行機を受け入れることは危険かつ非倫理的であるとする超党派の懸念にもかかわらず、同機をエアフォース・ワンに改造する計画を開始した。

 「国防長官は、すべての連邦規則と規制に従って、カタールからボーイング747を受け入れた。国防総省は、米国大統領の輸送に使用される航空機について、適切なセキュリティ対策と機能的任務要件が考慮されるよう取り組む」と、国防総省のショーン・パーネル首席報道官は水曜日の声明で述べた。

 先週、ドナルド・トランプ大統領はカタールから4億ドルのジェット機を受け取り、暫定的なエアフォース・ワンとして使用する計画を確認した。CNNは月曜日、トランプ政権が最初にこのジェット機についてカタールに接触したと報じたが、これは湾岸諸国から最初にオファーがあったというトランプの説明とは矛盾する。

 正式な受け入れのニュースは、ピート・ヘグセス国防長官が安全保障上の要件を満たすために航空機を改造する計画を策定するよう空軍に指示したと空軍当局者が述べた翌日にもたらされた。

 「国防長官は、基本的に航空機の改造計画を開始するよう空軍に指示した」と、火曜日に上院軍事委員会の公聴会で新任のトロイ・マインク空軍長官は語った。

 空軍スポークスマンは声明の中で、空軍は改造のための契約を結ぶ準備をしているが、"契約に関する詳細は機密である "と述べた。

 しかし、外国からジェット機を受け入れることの国家安全保障上のリスクに対する超党派議員の懸念が高まっている。そして、このジェット機のオーバーホールは決して安くはないだろう。

 空軍は「これらの問題すべてに目を通す」とマインクはダックワースに語り、空軍は必要な修正を行うための「態勢を整えている」と空軍主将のデイヴィッド・オールヴィンは語った。

 空軍がどれだけ早く修正を行えるかはまだわからない。トランプ大統領は年内にも同機を使用することを望んでいると報じられているが、元国防当局者は、スパイ装置の捜索や、安全な通信、防御能力、その他の機密システムの追加など、必要なセキュリティの向上にはもっと時間がかかるだろうと警告している。

 ブレナン・センターの選挙・政府プログラムのディレクターであるダニエル・ワイナーは、Axiosの取材に対し、このジェット機が最終的に、トランプが言っているように将来の大統領図書館に譲渡されたり、その他の個人用途に使われれば、この機体を受け取ることは憲法の名誉条項(外国から連邦政府高官への贈り物を禁止する条項)に違反する可能性もあると語った。

 ボーイングは、2機の新しいエアフォース・ワンの製造に何年も遅れており、トランプは暫定的な解決策を探すことになった。 VC-25B型機は当初、2024年に納入される予定だったが、遅れによって2028年か2029年にずれ込んでいる。ボーイングプログラム要件が緩和されれば、2027年まで納入を早めることができると述べている。

 月曜の夜、マイク・ラウンズ上院議員(共サウスダコタ)は、空軍がすでにカタール機を改造する計画を練っていることをほのめかした。

 ラウンズはまた、カタール機用に作られたいくつかのシステムを、新しいVC-25Bに移植することが可能かもしれないとも述べた。

 「まだ就航している旧型747から新型747に移行する際、それぞれの747に含まれなければならない項目がいくつかある、という議論はあり得ると思う。もしそのうちのいくつかを作り、それを747から新型747に移行させることができれば、旧型747の運行中に何らかのメリットが生まれるかもしれません」とラウンズはCNNのインタビューで語った。


https://www.defenseone.com/policy/2025/05/pentagon-accepts-qatari-jet-use-air-force-one/405500/?oref=d1-featured-river-top


2017年8月3日木曜日

トランプを忖度して新古747を購入する米空軍


これはお得な買い物なのでしょうね。そえそれにしてもロシアが引き取らなかった機体を大統領専用機に使わざるを得ないのは情けないですね
Take-Off Runway 26 with Pdt Donald Trump on board.

Trump Wanted a Cheaper Air Force One. So the USAF Is Buying a Bankrupt Russian Firm’s Undelivered 747s

トランプがエアフォースワンの価格が高すぎると不満を言ったので米空軍は倒産ロシア企業の未使用747を購入する

 BY MARCUS WEISGERBER
AUGUST 1, 2017

  1. ドナルド・トランプ大統領が新型エアフォースワンの予想価格が高すぎると発言したため、米空軍は打開策を見つけた。破産したロシア航空会社が残した747を二機購入する。
  2. 空軍はボーイングと売買契約をまもなく妥結しそうだと防衛関係者三名が語った。ペンタゴンも今週中にも契約内容を発表しそうだ。
  3. 空軍は契約金額等の詳細は非公表にするとみられるが、関係者によれば空軍に得な契約だという。ボーイングの747-8公示価格は386.8百万ドルだが実際にエアラインが支払う金額は発注数、仕様等で異なる。
  4. 大統領専用機に改装される747は2013年にトランスエアロが発注した機材で、当時ロシア第二位だった同社は2015年に倒産した。ボーイングは発注4機中二機を完成させていたがロシア側は受領しないままだった。
  5. エアラインは発注時に機体価格の1パーセントを頭金として納め、残高を分割払いにするのが通常だがトランスエアロは支払っていないと業界筋は解説する。
  6. 「アエロフロートがトランスエアロ機材をほぼ全機引き取ったが、額面価格15億ドルの747-8Iは引き取り拒否した」とFlightGlobalが先月報じていた。
  7. そこでボーイングは完成済み二機を飛行テストに使った後保管していた。飛行データ追跡サイトによればN894BA、N895BAの登録番号の二機の最後の飛行は今年2月のモハーベ砂漠南カリフォーニアロジスティクス空港行きで腐食防止の補完用だったことが分かる。「飛行機の墓場」は使用済み民間機が旧塗装のまま残る場所だ。
  8. ボーイングが747二機を新機のまま残し保管料を払いながら買い手を探す中で空軍は有利な条件で交渉が可能となった。年が変わって昨年モデルの新型車を安く買うようなものだ。
  9. 標準型747を空飛ぶホワイトハウスに改装するのは青白塗装だけではすまない。空軍に所有権が移れば委託業者が最新鋭通信装置、機体防御装備等に加え核爆発で生まれる電磁パルスに耐える強化工事を施すはずだ。機内には会議室、執務室、ホワイトハウス関係者用座席に加え招待客や報道陣向け席もしつらえる。
  10. 議会に2月提出されたペンタゴンの2018年度予算要求では2018年から2022年にかけ32億ドルで新型エアフォースワン二機を完成させるとある。トランプが再選されれば新型機に搭乗できよう。
  11. 「空の女王」の名がついた四発747は近年は販売不調だった。エアライン各社は運航経費が安い双発機の777などに関心を移しており、ボーイングは旅客型747生産を完了した模様だ。今後の発注は貨物機に限定する。
  12. 旧型747を最後まで運航していた米系エアラインのユナイテッド、デルタ両社は今年末に同機運用を終了する。米国内最後の有償定期運航でユナイテッドが先週シカゴからサンフランシスコまで飛ばしたばかりだ。■