ラベル #USMC の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル #USMC の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年9月30日水曜日

ホルムズ海峡でイランの攻撃を受けた正体不明の船舶で米海兵隊員が負傷し憶測が飛び交っている―ホルムズ海峡は本当にイランが封鎖しているのか。日本メディアは実態を突き止めようとしていない

 

ホルムズ海峡でイランの攻撃を受けた謎の船舶に乗船中の米海兵隊員が負傷し、様々な憶測が飛び交っている

Claims Swirl Around U.S. Marines Injured Aboard Mystery Vessel Attacked In The Strait Of Hormuz

疑惑の中心は、興味深い過去を持つ元ロイヤル・メールの船舶だが、当時同船が何のためにそこにいたのかは不明だ

The St. Helena was struck by an Iranian missile. Was it the one that reprotedly had Marines on board at the time who were injured during the attack?

(写真:コリン・マクマスター/LAT Images for Extreme E)

9月14日にホルムズ海峡を通過した海兵隊員がイランの巡航ミサイル攻撃を受け、負傷したと日曜日、NBCニュースが報じた。同局の情報筋によると、海兵隊員は米海軍の艦船に乗っていなかったが、どの船舶に乗っていたかについては特定しなかった。しかし、かつて浮遊兵器庫へ改造されていた元ロイヤル・メール社の船舶が、有力な候補として浮上してきた。

9月14日の事件については依然として不明な点が多いが、英国海事貿易運営局(UKMTO)および当メディアが取材した海上警備当局者によると、その日に攻撃を受けたことが確認されている船舶は1隻のみだった。この船舶は、その後、複数の海事メディアによってM/Vセント・ヘレナであると特定された。繰り返しになるが、セント・ヘレナの関与は未確認のままだが、同船の興味深い背景には特に注目すべき点がある。

MARCH 30: The St Helena logistics ship during the Saudi Arabia on March 30, 2021. (Photo by Colin McMaster/LAT Images for Extreme E)

2021年3月30日、サウジアラビア沖における物流船『セント・ヘレナ』。(写真:コリン・マクマスター/LAT Images for Extreme E)コリン・マクマスター

「2週間前、ホルムズ海峡で米海兵隊員が乗船していた船舶がイランの巡航ミサイルの攻撃を受け、米海兵隊員8名が負傷した」と、NBCは3人の米国当局者の話として報じた。「海兵隊員たちは重傷ではなかったが、煙を吸い込んだほか、頭痛などの脳震盪の症状が見られたことから、外傷性脳損傷を負った可能性もあると当局者は述べた」「海兵隊員は下士官7名と将校1名で、9月14日の攻撃直後に全員が任務に復帰した」と同ネットワークは伝えている。「当局者によると、イランによる対艦巡航ミサイル攻撃の際、海兵隊員たちは大隊上陸部隊の一員として活動していたという。」

本誌は、海兵隊員がセント・ヘレナに乗船していたことや、負傷した事実を独自に確認することはできない。詳細について、国防総省および米中央軍(CENTCOM)に問い合わせた。国防総省はCENTCOMに問い合わせるよう指示し、CENTCOMはコメントを控えた。

この事件は、ホルムズ海峡を通過する船舶に対するイランによる散発的な攻撃により破られた、イランと米国の間の不安定な停戦状態の中で発生した。一方、米軍はイラン船舶に対する封鎖を実施しており、その過程で、封鎖を回避しようとしたとして数隻を攻撃したほか、イランによる船舶への攻撃に対する報復として攻撃を行っている。ワシントンとイラン間の交渉は紆余曲折を経ており、ドナルド・トランプ米大統領は、交渉を継続するか、それとも大規模攻撃を再開するかという選択を再び熟考している。

「イランはホルムズ海峡で、かつて英国王室郵便局の旅客船として歴史ある船舶を攻撃した」と、TradeWinds Newsは9月15日に報じた。これは事件の翌日のことだった。「海事安全保障筋によると、総トン数6,800トンのセント・ヘレナ(1989年建造)が、紛争が絶えないこの水路で『正体不明の投射物』による攻撃を受けた最新の船舶であると特定されている。英国海事貿易運営機構(UKMTO)によると、攻撃は月曜日の夜遅くに報告された。同機構は、船舶名を特定せずに、この事件について『確認済みの情報源』を引用している。」

JULY 04: Aerial view of the St Helena transport ship in the sea off Porto Pino during the Sardinia on July 04, 2022. (Photo by Sam Bagnall/LAT Images for Extreme E)

2022年7月4日、サルデーニャ島ポルト・ピノ沖で撮影された輸送船『セント・ヘレナ』の空撮写真。(写真:サム・バグナル/LAT Images for Extreme E) サム・バグナル

「UKMTOは、ホルムズ海峡内で発生した事案に関する遅れての報告を受けた」と同組織は9月15日、前日に発生した事案について報告した。「検証済みの情報源によると、ある船舶が正体不明の飛来物に被弾したとのことだ。」

「被害や環境への影響は報告されていない」とUKMTOは付け加えた。「当局が調査を行っている。」

『ロイズ・リストによると、同船は被弾当時、海事セキュリティ会社アンブレイ(Ambrey)によって運航されていた。アンブレイはコメントを控えた。

海運専門家のサル・メルコグリアーノやオープンソース調査員のトム・バイクらは、NBCの報道の中心となった船舶がセント・ヘレナであった可能性を示唆した。

セント・ヘレナが被弾した時点で具体的に何をしていたのかは不明だが、同船には極めて異例の過去がある。

同船は1990年に就航し、「南アフリカのケープタウンとセント・ヘレナ島およびアセンション島の間を航行し、乗客と貨物を輸送していた。その貨物の一部はロイヤル・メール(英国郵便)であり、これにより同船は稀な『RMS』の指定を受けた」と 『Cruise Arabia and Africaが説明している。

セント・ヘレナは、『Maritime Executiveによると、英国で最後の郵便船だった。その役割が不要となり2018年に退役した後、事態は実に興味深い展開を見せた。

2つの異なる組織が同船を引き継いだ。その中には中東で浮遊兵器庫として活用する計画を立てていた企業も含まれていた。

「MNGタヒチと改名されたこの全長103メートル(340フィート)の船舶は、新たな所有者であるMNGマリンによって、オマーン湾で活動する浮遊兵器庫となるよう準備が進められている」と『Maritime Executive』は2018年4月22日に報じた。「同船は、この地域を航行する船舶に警備員や武器を輸送する予定で、数ヶ月以内に新たな役割で運用開始される見込みだ。」

その計画がその後どうなったかは不明である。しかし、2年後、オフロードレースシリーズ「エクストリームE(Extreme E)」は、「2018年に同船の独占使用権を確保した」と発表した。その後、同船は「大規模な改修工事を経た。これには、鉄骨構造、エンジン、発電機、プロペラ、内装、キャビン空間などの全面的なオーバーホールが含まれており、新たな任務に備えて、目的に適合するだけでなく、可能な限り効率的な状態に仕上げられた」という。

同組織は、この船が「エクストリームEがレースウィークエンドに必要とするすべてのインフラと機材を輸送するために特別に設計された」と述べた。当初の計画では、同船は「その汎用性と、選手権で使用される『ODYSSEY 21』[電気オフロードレースカー]全10台をはじめ、チームメンバーやゲストといった多様な貨物を積み下ろしできる能力を活かし、貨物およびロジスティクスのハブとして機能する」ことになっていた。また、「レース会場へ向かう航路上で研究が行えるよう、科学実験室も設置された。」

セント・ヘレナとMNGタヒチは、MarineTrafficのウェブサイトによると、いずれもIMO番号8716306という同じ国際船舶識別番号を持っている。

2024年9月17日、セント・ヘレナは売却に出されたとHorizon Ship Brokersによると。現在の所有者は不明。詳細についてはHorizon Ship Brokersに問い合わせた。

昨年、セント・ヘレナをめぐる一連の出来事は新たな展開を見せた。テラ・ノヴァ・エクスペディションズという企業が南極クルーズのために同船をチャーターしていたが、先月、同船が ペルシャ湾で足止めを食らい、南極航海シーズンに利用できなくなったため、その計画は白紙に戻された。

MarineTrafficによると、同船が最後にトランスポンダーを通じて追跡されたのは、約2ヶ月前のドバイ近海でのことだった。

セント・ヘレナが攻撃を受けた際に海兵隊員が乗船していたかどうかは確認できないものの、海兵隊はこの任務セットに向けて訓練を重ねてきた。USNI Newsは2023年に、「海軍要員によって新たに訓練を受けた100名の海兵隊部隊」が、「命令があれば、ホルムズ海峡を通過する外国の商船上で武装警備を行うために」待機していると報じた。

USNIはこれらの海兵隊員は「バターン水陸両用即応群(ARG)」に搭乗していた第26海兵遠征部隊(MEU)の隊員と付け加えている。

これらの計画が現在も有効であるか、また同地域の海兵隊員が実際に、海峡を通過する、あるいはその付近を航行する外国船舶への武装警備を提供するよう命令を受けているかどうかは不明である。いずれにせよ、海兵隊員は、この一連の任務を遂行できるよう迅速に訓練することが可能であり、長年にわたり船舶への乗船や捜索の訓練を行ってきた。特に特殊作戦部隊や特別任務部隊にその傾向が強い。ホルムズ海峡を通過する商船に米軍要員が乗船しているかどうかについて当メディアが尋ねたところCENTCOMはコメントを控えた。

同時に、セント・ヘレナの独特な特性が、この危機に際して、同地域における米軍の海上基地作戦にとって都合の良い母艦となった可能性もある。ホルムズ海峡周辺では、まさにこの目的のために商船を改造する長い歴史があり、1980年代の「タンカー戦争」では、米軍が同地域のはしけを拠点として作戦を展開していたことがその中心的な側面であった。今日でも、セント・ヘレナと驚くほど類似した商船が、同様の役割を果たしており、特殊作戦の支援や阻止作戦において活躍している。

211024-N-KY668-1208
 CARIBBEAN SEA - (Oct. 24, 2021) – The special mission ship U.S. Motor Vessel Kellie Chouest steams in the Caribbean Sea while participating in a passing exercise (PASSEX), with the Dominican Republic Navy and USS Billings (LCS 15) Oct. 24, 2021. Kellie Chouest is deployed to the U.S. 4th Fleet area of operations to support Joint Interagency Task Force South’s mission, which includes counter-illicit drug trafficking missions in the Caribbean and Eastern Pacific. (U.S. Navy photo b

カリブ海 – (2021年10月24日) – 特殊任務艦ケリー・シューエストは、2021年10月24日、ドミニカ共和国海軍および米海軍艦ビリングス(LCS 15)との間接通過演習(PASSEX)に参加しながら、カリブ海を航行している。ケリー・シューストは、カリブ海および東太平洋における違法薬物密輸対策任務を含む、合同機関間タスクフォース・サウス(JIATF-South)の任務を支援するため、米第4艦隊の作戦海域に展開している。(米海軍写真)オースティン・C二等兵曹

繰り返しになるが、事件発生当時、同艦の任務が何であったのか、また海兵隊員が単に同艦がペルシャ湾から安全に通過できるよう支援していただけなのか、それともそれ以上の役割を担っていたのかは不明である。しかし、この襲撃事件は、海兵隊員が、この激動の海域での活動に深く関与している事実を浮き彫りにした。■

ハワード・アルトマン

シニア・スタッフライター

ハワードはTWZのシニア・スタッフライターである。紛争について頻繁に執筆しており、特に中東やウクライナに焦点を当てているほか、世界中の軍・諜報当局者や業界リーダーへのインタビューも手掛けている。米中央軍および米特殊作戦司令部の本拠地であるフロリダ州タンパ近郊に在住。


読者のコメント

  • うん、これを待ってたよ。素晴らしい記事だ、ハワード・アルトマン。いつも「様々な主張が飛び交う」ような記事が大好きだ。😭

  • 事件当時、彼らのテストステロン値がどうだったかという報告はあるか?

    • 心配するな、ピーティーが自らこの件を調査するだろう。

  • イランは、なぜこの船に米海兵隊員が乗っていたことを知っていたのだろうか?

  • 米国の「当局者」による声明は気掛かりで、典型的な政府の二枚舌だ。

  • 「海兵隊員に重傷者はいなかったが、煙を吸い込んだほか、脳震盪の症状が見られたことから、外傷性脳損傷を負った可能性がある……

    • あるいは、商業船の民間警備として何人の海兵隊員が貸し出されているのか、その報酬や便宜、あるいはマクリブ(マクドナルドのハンバーガー)を受け取っているのは誰なのか、そしてイランは彼らがそこにいることを少しでも知っていたのか?

  • 海兵隊員に重傷者はいなかったが、煙を吸い込んだほか、外傷性脳損傷の可能性もある……

  • 「それは深刻な事態になり得る。」

    • 「外傷性」と「重傷ではない」を並べるのはおかしい。

  • やっとかよ。

  • OT: ポーランド、ロシアから侵入するドローンやミサイルの撃墜規制を緩和へ

  • https://kyivindependent.com/poland-to-ease-rules-for-shooting-down-drones-missiles-entering-from-russia/

  • ポーランド、ロシアから侵入するドローンやミサイルの撃墜規制を緩和へ

  • kyivindependent.com

  • こんな報道を続けていると、「裏切り者」の領域に近づきつつあるぞ……

2026年8月2日日曜日

米海兵隊向けMV-22最終号機の引き渡し完了、結局オスプレイを導入した外国は日本のみで同機生産はまもなく終了か。軍は後継MV-75に期待。オスプレイは海兵隊では2055年まで供用。

 The U.S. Marine Corps just received the last of its 359 MV-22B Osprey tiltrotor aircraft.

(米海軍写真:マス・コミュニケーション・スペシャリスト ザカリー・ウォー)

米海兵隊がMV-22オスプレイ最終号機を受領

USMC Just Took Delivery Of Its Last MV-22 Osprey

2007年から実戦配備されたMV-22は、2055年まで運用が続く見込み

https://www.twz.com/air/usmc-just-took-delivery-of-its-last-mv-22-osprey

ティルトローター機MV-22B オスプレイが初期作戦能力を達成して20年が経過した火曜日、米海兵隊は物議を醸したこの航空機の最終納入を受け、計359機でその歴史に幕を閉じた。オスプレイ機群は2055年まで運用が続くと見込まれているが、海兵隊は後継機として「次世代攻撃支援(Next Generation Assault Support)」(NGAS)と呼ばれる航空機の導入を検討している。

回転翼機と固定翼機の能力のギャップを埋めるため開発されたMV-22Bは、ヘリコプターの垂直離着陸能力と、固定翼機の速度および航続距離を兼ね備えている。2007年に初配備されて以来、MV-22Bは海兵隊の戦闘航空強襲能力の中核となり、主にCH-46フロッグに取って代わった。自力で展開可能なこのティルトローター機は、世界中を自力で飛行することができ、海兵隊が保有するどの回転翼機よりもはるかに長い航続距離と高速性を誇る。また、固定翼輸送機では不可能な艦上や、狭く過酷な場所への着陸も可能だ。こうした独自の能力の組み合わせは、米海兵隊の作戦遂行方法を一変させ、新たな戦術的機会を切り開いた。

U.S. Marines and Sailors with Marine Rotational Force – Darwin 26 disembark an MV-22B Osprey tiltrotor aircraft assigned to Marine Medium Tiltrotor Squadron (VMM) 268 Reinforced, MRF-D 26, during a mass casualty training event at Mount Bundy Training Area in Northern Territory, Australia, July 25, 2026. The training tested the responsiveness and coordination of the Special Purpose Marine Air-Ground Task Force’s procedures to rescue and treat numerous casualties at once. MRF-D is a six-month forward deployment in Australia that strengthens combined interoperability with the Australian Defence Force and provides rapid crisis-response options for the joint force across the Indo-Pacific. (U.S. Marine Corps photo by Cpl. Grant Schirmer)

「海兵隊ローテーション部隊(MRF-D)26」に所属する米海兵隊員および水兵たちが、MV-22B オスプレイ・ティルトローター機から降機している。(撮影:グラント・シャーマー伍長、米海兵隊提供)グラント・シャーマー伍長

「MV-22Bは単に我々の機体群に加わっただけではありません。海兵隊空陸任務部隊(MAGTF)が戦闘力を展開する方法を根本的に変えたのです」と、航空担当副司令官のウィリアム・スワン中将は述べた。「この機体は、速度と到達範囲によってのみ得られる意思決定の余地を指揮官に提供し、前世代の機体では想像することしかできなかった方法で、艦艇、基地、分散した部隊を結びつけています。今日、海兵隊の指揮官たちは、MV-22Bがそこに存在することを前提として作戦を構築しています。」

海兵隊のMV-22Bは、「114回の作戦展開において、累計68万6500時間以上を飛行した」と、同部隊は最終納入の発表で述べた。「この多用途プラットフォームは、世界中の前方展開拠点から、戦闘作戦、敵対環境下での兵站支援、医療後送、人道支援を支えている。現在、オスプレイは海兵隊の回転翼攻撃支援の75%を担っている。この比類なき運用ペースは、最終納入を迎える合同調達プログラムの成功を如実に物語っている。」

Welcome to the MEU: Osprey Vertical Assault thumbnail

MEUへようこそ:オスプレイによる垂直強襲

しかし、オスプレイの成功には代償も伴っている。2025年7月現在、「V-22機が関与した事故により、軍人および民間人計65名が死亡している」と議会調査局(CRS)は報告している。「この数字には、同機が初期運用開始の適格と宣言された2007年以前の死者30名と、2007年以降の死者35名が含まれている。2022年以降、V-22では4件の死亡事故が発生し、20名の軍人が死亡、さらに20名が負傷した。」

オスプレイの運用には散発的な制限が課されてきたが、2023年11月29日に日本沖で発生した米空軍CV-22の墜落事故をきっかけに2024年に3ヶ月間にわたる運航停止が行われ、同機に対する監視は著しく強化された。

最後のオスプレイの引き渡しを機に、海兵隊は重点を配備から、今後数十年にわたる機体維持・改良へ移している。

MV-22Bの運用を2055年まで維持するため、海兵隊は「ナセルの配線改良による整備時間の短縮、3回溶融処理を施した精製鋼部品を用いたプロプロター・ギアボックスの改良、全機隊における機体構成の標準化、そして安全性の向上と機体の持続可能性を高めるための主要部品の再設計に注力している」と説明した。

「MV-22Bがかつて海兵隊の航空戦力を変革したからといって、その進化が完了したと決めつけることはできない」とスワン中将は述べた。「この遺産を継承し、今後の戦闘に向けて、この航空機が常に即応態勢にあり、実用性を保ち、安全かつ強力な戦力を維持できるよう確保することが、我々の責任である。」

200127-N-RU810-1026 PHILIPPINE SEA (Jan. 27, 2020) Marines assigned to the “Dragons” of Marine Medium Tiltrotor Squadron (VMM) 265 (Reinforced), 31st Marine Expeditionary Unit (MEU) perform maintenance on a rotor blade of a MV-22 Osprey on the flight deck of amphibious assault ship USS America (LHA 6). America, flagship of the America Expeditionary Strike Group, 31st Marine Expeditionary Unit team, is operating in the U.S. 7th Fleet Area of operations to enhance interoperability with allies and partners and serve as a ready response force to defend peace and stability in the Indo-Pacific region. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Vincent E. Zline)

第31海兵遠征部隊(MEU)所属の第265海兵中型ティルトローター飛行隊(VMM)(増強)の「ドラゴンズ」に配属された海兵隊員たちが、強襲揚陸艦USS アメリカ(LHA 6)の飛行甲板で、MV-22オスプレイのローターブレードの整備を行っている。(米海軍写真:マス・コミュニケーション・スペシャリスト3等兵ヴィンセント・E・ズライン)一等兵曹ヴィンセント・ズライン

また、米海兵隊は2026年航空計画の中で、並行実施される改修計画により、プラットフォームの継続的な改善も図られると指摘した。

「海軍分析センター(CNA)による『V-22航空機近代化計画の刷新(ReVAMP)』調査の結果を踏まえ、海兵隊は、V-22機群の耐用年数が終了するまでプラットフォームの有用性と信頼性を確保するため追加的な近代化取り組みを推進すると同時に、次世代攻撃支援機(NGAS)の要件を策定し、その方向性を示している」と、同航空計画は述べている。

同航空計画ではNGASプログラムに関する詳細はほとんど示されていないが、過去に当サイトが指摘した通り、航続距離の延伸に加え、広大な太平洋を迅速に移動するための速度向上は、特に太平洋における中国との将来の対戦を見据えた際、重要な考慮事項となるだろう。海兵隊は、太平洋地域におけるMV-22の長距離・長時間の作戦遂行能力を強調してきたが、これには、空中給油に関して、重大な課題と資源要件が伴う。強力なアクセス拒否・領域拒否能力を持つ敵との実際の紛争においては、これらの問題はさらに深刻化するだろう。


U.S. Marine Corps MV-22B Ospreys, attached to Marine Medium Tiltrotor Squadron (VMM) 164 (Reinforced), 15th Marine Expeditionary Unit, take off from Wasp-class amphibious assault ship USS Essex (LHD 2) with multinational military and civilian leaders following a tour of Essex in the Pacific Ocean as part of Exercise Rim of the Pacific 2026, July 15, 2026. Thirty nations, 30 ships, five submarines, 15 national land forces, more than 190 aircraft and more than 30,000 personnel are participating in RIMPAC in and around the Hawaiian Islands, June 24 to July 31. The world's largest international maritime exercise, RIMPAC provides a unique training opportunity while fostering and sustaining cooperative relationships among participants critical to ensuring the safety of sea lanes and security on the world's oceans. RIMPAC 2026 is the 30th exercise in the series that began in 1971. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Zachary Warr)第15海兵遠征部隊所属の第164海兵中型ティルトローター飛行隊(VMM)(増強)に配属された米海兵隊のMV-22Bオスプレイが、2026年7月15日、演習「リム・オブ・ザ・パシフィック2026」の一環として、太平洋上のワスプ級強襲揚陸艦USSエセックス(LHD)から離陸した。(米海軍写真:マス・コミュニケーション・スペシャリスト、ザカリー・ウォー)水兵 ザカリー・ウォー

本誌は、詳細情報を得るため、海兵隊と米海軍航空システム本部(NAVAIR)に問い合わせを行った。NAVAIRは、海軍および海兵隊の主要航空プログラムの中央管理機関としての役割を担っている。また、NAVAIRはV-22合同プログラムオフィス(JPO)を率い、空軍のCV-22や海軍のCMV-22を含む、米軍全体のオスプレイ・ファミリー全体を監督している。JPOは、海外におけるオスプレイ運用国(現在、日本のみ)への支援も行っている。かつてはより多くの国がV-22調達に関心を示していたが、その関心は薄れ、需要が具体化せず、同機の生産も終了しつつあることから、新たな海外契約の機会は閉ざされつつある。

NAVAIRによると、海軍向けのCMV-22の引き渡し終了は2028会計年度を予定しているという。

「作戦上の機密上の懸念から、詳細な納入スケジュールは公表できない」とNAVAIRは付け加えた。「海軍は合計53機のCMV-22を受領する予定で、うち42機はすでに納入済みである。」

A senior Navy aviation officer says the three-month-long grounding of virtually all Osprey tiltrotors worldwide following the fatal crash of a U.S. Air Force CV-22B off the coast of Japan in 2023 sent serious ripples through his service.

米海軍のCMV-22オスプレイ。(USN)USN

空軍は、56機全機のCV-22を受領済みであり、最後の1機は2025年7月に引き渡された。

2023年3月17日、日本海上で空中給油を行うため、第21特殊作戦飛行隊に配属されたCV-22オスプレイがMC-130JコマンドーIIに接近している。(米空軍写真:トレバー・ゴードニエ上級空軍兵) 米空軍のCV-22Bオスプレイ。USAF

現在、生産中のオスプレイは12機未満となっているため、本誌はベル・ボーイングに取材を行い、製造場所のテキサス州アマリロ工場が今後どうなるのかを探った。

海兵隊はMV-22Bの最終機を受領済みだが、航空計画に予期せぬ劇的な変更がない限り、同型機は今後30年間にわたり、戦闘航空強襲作戦の中核であり続けると見込んでいる。■

ハワード・アルトマン

シニア・スタッフライター

ハワードはTWZのシニア・スタッフライターである。紛争について頻繁に執筆しており、特に中東やウクライナに焦点を当てているほか、世界中の軍・諜報当局者や業界リーダーへのインタビューも行っている。彼は、米中央軍および米特殊作戦司令部の本拠地であるフロリダ州タンパ近郊に住んでいる。



オリジナル版読者のコメント

  • オスプレイの生産がもうすぐ終了するとは信じがたい。プラットフォームとしては複雑な思いがあるが、貴重な役割を果たしており、今後もそうあり続けるだろう。オスプレイは悪評を浴びたが、一部は当然のものだったとしても、ティルトローターの実用的な利点を世界に知らしめた。とはいえ、今後何が……

  • V-22の維持管理業務に携われることを大変誇りに思い、ワクワクしています。素晴らしいプラットフォームです。

    • 20年以上前、私たちはベルがV-22用の鋳造部品を廃止し、それらを切削加工品に転換するのを支援しました。約10種類の部品番号に及びます。彼らはその間ずっと、工場内で数台の機械を稼働させ続けてきました。それらの作業時間をMV-75に移行できるのは幸運です。私はティルトローターの大ファンです。

  • アフガニスタンでの襲撃作戦にMV-22を使用しました。ヘリコプターと比較したその出力と速度の差は、まさしく雲泥の差です。素晴らしいプラットフォームだと思います……ただ、武装が足りないのが残念です。MV-22の編隊と、専用の長距離地上攻撃ドローンを組み合わせて、地上部隊を支援できれば……

    • ヘリコプターと比較した際のそのパワーと速度は、まさしく雲泥の差だ

    • そして航続距離!そして搭載量!ティルトローターは、中距離輸送任務において「どこまで」「どれだけの速さで」という観点で、従来の考え方を根本から覆す画期的なアプローチだったため、他の軍種や同盟国はこれを過小評価していたと思う……

  • コストが高すぎるため、これ以上の海外輸出はないだろう。また、MV-75の登場が目前に迫り、AW609もようやく実用化に近づいていることを考えれば、多少安くなるであろう次世代機を待つのが理にかなっている。

    • 何であれ、第一世代とはそういうものです。Me-262がゲームチェンジャーとして称賛されたものの、同機やMeteorは多くの問題に直面し、次世代機がそれらを大幅に上回る性能を持ちながら、生産数もはるかに多かったのです。

    • MV-22は、回転翼機にとって、ある意味ではより大きな変化であると同時に、より小さな変化でもあると私は考えます……

  • 海兵隊が最後のV-22を退役させるのは2100年頃だろう。もっと後かもしれないね。 ;)

  • ベトナム戦争で海兵隊のCH-46を操縦していた友人がいる。彼はFacebookに、このV-22という「死の罠」が海兵隊に押し付けられているのはひどいことだと投稿していた。

  • 私は「ちょっと待て、CH-46の墜落率はこいつらよりずっと高いんじゃないか?」と思った。投稿はしなかったが、実際そうなんだ……

    • 1963-68年 - CH-46で10件の事故が発生し、68名が死亡した。初期の頃こそCH-46と同程度だったが、MV-22ははるかに早く問題を解消した。初期のCH-46は過度の振動、砂による損傷、トランスミッションの問題、ブレードの問題があり、11年間で71件の油圧系統の故障が発生した。それらもまた、…

  • 海兵隊には、B 滑走路B なしで着陸できる、これ「のような」航空機が必要だ。

  • まるで昨日のことのように感じる……

  • 陸軍(そして最終的には海軍も)との共通性を高めるため、(海兵隊で運用されている)V-22とUH-1の両方がMV-75に置き換われば良いと思う。艦上収納用に、V-22のような回転翼を備えた設計バリエーションが少なくとも1つあるのを見た。

  • タイミングはちょうど良さそうだ。

    • 共通化には多くのメリットがあるでしょうが、海兵隊がMV-75を望んでいるとは思えません。MV-75は長距離強襲任務向けに最適化されています。海兵隊はオスプレイを空挺作戦にも使用していますが、オスプレイの主たる任務は輸送です。MV-75には、その任務に必要な客室スペースや積載能力が…

  • 見た目のカッコよさでランク付けしたオスプレイのバリエーション:

    • 1. CMV-22(海軍)

    • 2. MV-22(海兵隊)

    • 3. CV-22(空軍)


  • つまり、米海兵隊のMV-22は約310機?

2026年7月7日火曜日

着実に成長している米海兵隊の沿岸連隊がフィリピン演習で存在をアピールしている―日本の水陸両用旅団にとっても参考となるでしょう

 U.S. Marine Corps Brig. Gen. Omar Randall, left, commanding general of the Marine Air-Ground Task Force for Exercise Balikatan 2026 speaks with Col. Gabriel Diana, commanding officer of 3rd Marine Littoral Regiment, 3rd Marine Division, during the integrated air and missile defense event as part of Balikatan 2026 at Naval Station Leovigildo Gantioqu, Philippines, April 28, 2026.

「バリカタン2026」の海兵隊空陸任務部隊司令官オマール・ランドール米海兵隊准将(左)が、レオヴィギルド・ガンティオク海軍基地で行われた統合防空・ミサイル防衛演習中に、第3海兵師団第3海兵沿岸連隊のガブリエル・ダイアナ大佐と会話を交わしている。2026年4月28日。写真:アッティカス・マルティネス軍曹(「バリカタン」演習)

フィリピン演習で海兵隊沿岸連隊が成長ぶりを示した

Philippine exercise showcased Marine Littoral Regiment’s growth

https://www.defenseone.com/threats/2026/07/philippine-exercise-showcased-marine-littoral-regiments-growth/414557/?oref=d1-homepage-top-story

「第3海兵沿岸連隊は、設計通りの役割を完璧に果たした」と、ゲイブ・ダイアナ大佐は述べた。「バリカタン演習は『真の戦略的勝利』であり、第3海兵沿岸連隊がどれほど進歩したかを示した」と同連隊の司令官は述べた。

「成長の余地はあり、やるべきことも山ほどある。しかし、今年は構想から実戦能力へと発展した成果を披露する上で、非常に良い年だった。その成果は、合同部隊や統合部隊からも高く評価されている」 と、大佐は、演習カマンダグの準備を進めていたフィリピンから電話で本誌に語った。

ハワイを拠点とする第3海兵沿岸連隊(3rd MLR)は、2022年にこの種の最初の部隊として発足した。海兵隊は2023年、沖縄の部隊を第12海兵沿岸連隊に再編し、昨年は追加のMLR創設計画を取り下げた。これらの部隊は沿岸付近の浅海域での戦闘を専門とし、インド太平洋地域での作戦を想定して設計された。

ダイアナ大佐によると、バリカタン演習期間中、第3MLRは合同任務部隊海上打撃部隊の任務指揮官を務めた。参加部隊には、米陸軍、海軍、空軍、海兵隊に加え、フィリピン、日本、カナダの部隊も含まれていた。

「我々は、合同統合部隊全体にわたるセンサー、情報、航空戦力、機動編隊、長距離精密射撃を同期させることができた」と彼は述べた。「我々にとって、最大の収穫は、海兵隊司令官が『あらゆるセンサー、あらゆる射撃兵器(any sensor, any shooter)』と語っている多くの要素を、実際に作戦に組み込めた点にあると思う」

同連隊はまた、バリカタン演習期間中、フィリピン北部における海上重要地形の確保作戦の任務指揮官を務めたほか、統合航空ミサイル防衛の任務指揮官も務めた。

ハワイからフィリピンへの迅速な移動そのものが、学びの機会となったとダイアナ大佐は語った。

「課題はあったが、危機的状況下で部隊を急遽展開させなければならない場合に直面するであろう『霧』や『摩擦』を再現したようなものだった」とし、「非常に短時間で展開し、大規模な統合連合体制に統合され、戦闘にすぐに突入する点でまさに絶好の訓練となった」と述べた。

同連隊は成長を遂げたものの、ダイアナ大佐は今回の演習を「勝利を誇示する」な瞬間ではなく、むしろ、「能力の示威……『はい、我々はこれらを実行できる』というデータポイントで今後も能力を成熟させていく」と語った。

「これは旅路であり、目的地ではない」と彼は付け加えた。■



2026年6月30日火曜日

沖縄駐留海兵隊に対艦・対ドローン装備品が配備され海兵沿岸連隊の戦力増が進んでいる

 

沖縄駐留海兵隊に対艦・対ドローン装備品が配備された

沖縄に駐留する米海兵隊に、敵艦船を撃破するため新たな火力が追加された。第3海兵師団は21日夜、第12海兵沿岸連隊(MLR)が海兵隊の最新兵器「海軍・海兵隊遠征艦船阻止システム(NMESIS)」および「海兵隊防空統合システム(MADIS)」を受領したと発表した。MLRは、敵が近接する「紛争状態にある沿岸環境(すなわち島嶼地域)」での戦闘を想定して組織された新しい部隊編成で実戦において、約2000名の兵員で構成される第12海兵沿岸連隊は、島嶼戦における前方展開部隊としての役割を担う。敵の偵察に対抗しつつ、周辺海域を航行・通過しようとする敵軍艦を撃破するに足る火力を備えている。

これら2つの兵器プラットフォームの配備は、対中国を念頭に置いた太平洋地域の軍隊再編の一環である。NMESISは、統合軽戦術車両(JLTV)に搭載された遠隔操作式のプラットフォームで、海軍ストライク・ミサイル(NSM)を発射する。射程は約115マイル(約185キロメートル)に及び、沿岸からの対艦能力として高い効果を発揮する。日本への同システムの配備は、国家間の衝突(特に大規模な島嶼戦)に主眼を置いた海兵隊の「フォース・デザイン(部隊構造改革)イニシアチブ」で以前から計画されていた。

一方で、MADISはこれを補完する防御措置として機能する。この地対空兵器システムは、低空飛行する航空機やドローンを撃破することを目的としている。

戦略国際問題研究所(CSIS)のシニアアドバイザーで、退役海兵隊大佐のマーク・カンシアンは、今回の配備によって第12海兵沿岸連隊の能力が大幅に強化されると指摘する。カンシアン氏はTask & Purposeに対し、「NMESISの現地配備は、海兵沿岸連隊の骨格となる極めて重要な意味がある」と語った。「最も重要な対艦ミサイルと、防空を担う部分の2つが鍵となる」。

米国は東アジア周辺で軍事力を強化しており、新型戦闘機の日本派遣、在韓米軍の航空飛行隊の増強、南シナ海周辺でのパートナー国との大規模な共同演習などを展開している。カンシアンによると、地対艦ミサイルNMESISの配備は、米軍に「高い機動性と隠蔽性」という独自の強みをもたらすという。同氏は、水上艦艇が非常に脆弱であるのに対し、NMESISやMADISは脅威を察知した際に迅速かつ比較的容易に移動できる点がメリットとなると主張する。

カンシアンは、中国との衝突が発生した場合に、これらの対艦兵器を台湾やフィリピンの近くへいかに迅速に移動できるかが極めて重要な課題だと指摘する。沖縄の地理的・戦略的価値は高いとはいえ、競合海域における国同士の本格的な戦闘で役立てるためには、兵器を速やかに再展開する必要があるという。

ハワイの第3海兵沿岸連隊には2024年末に両システムが初めて配備されており、過去には演習のために一時的に日本へ持ち込まれたこともある(昨年秋の共同演習「レゾリュート・ドラゴン25」など)。演習の大部分は、沿岸防衛のために同システムを島嶼部へ迅速に展開する訓練に費やされた。これは、部隊が火砲やミサイル防空システムを迅速に積み込み、輸送し、実戦配備する、近年の米軍の訓練傾向を反映したものである。

直近では、第3海兵沿岸連隊が今春、フィリピンでの共同演習「バリカタン2026」にMADISとNMESISを投入した。そこでは海兵隊員が陸軍および空軍の要員と連携し、NMESISシステムを輸送船や貨物機に迅速に積み込み、空路および海路での再展開の手順を訓練した。■


上記記事はTask & PurposeのMarines in Okinawa receive anti-ship and counter-drone weapons systems/Nicholas Slayton/Published Jun 23, 2026 7:00 AM EDTをもとに再構成したものです。



2026年6月10日水曜日

沖縄の海兵隊基地の隊員宿舎は個室が基本に。現在の世代にはアピールするでしょうが、いざ有事となって共同生活でしか生まれない戦友感がこれで醸成サれるのか心配になりますね。

 沖縄の「未来の兵舎」は海兵隊員に個室を提供する 

Marines get private rooms in new ‘barracks of the future’ complex on Okinawa


  • Stars and Stripes

  • ブライアン・マケルハイニー(スターズ・アンド・ストライプス) •

  •  2026年6月5日 


https://www.stripes.com/branches/marine_corps/2026-06-05/marine-barracks-camp-hansen-okinawa-21878199.html


沖縄のキャンプ・ハンセンにある新しい兵舎施設では、各居住者に155平方フィートの個室と専用の洗面台が割り当てられる。同居人は、710平方フィートのユニット内にあるキッチン、トイレ、シャワー、洗濯機・乾燥機を共有する。(撮影:Keishi Koja/Stars and Stripes) 


沖縄・キャンプ・ハンセン — 沖縄の基地住宅を全面改修する取り組みの一環として、海兵隊下士官約1,100人が、個室と近代的な設備を備えた新築の兵舎複合施設にまもなく入居する。

 海兵隊太平洋施設司令官ブライアン・ウォルフォード少将は金曜日、来賓約80のが出席した式典において、米軍および日本の関係者と出席し、ハンセン基地の新しい独身下士官宿舎複合施設のテープカットを行った。参加者には、キャンプ司令官のジョシュア・マヨラル大佐や沖縄防衛局長の村井勝氏らが含まれていた。基地南側の劇場の裏手に位置するこの施設には、軍曹までの階級の単身下士官1,096名を収容できる3棟の兵舎が含まれていると、キャンプ・ディレクターのジョセフ・スカラ氏は視察中の記者団に語った。プロジェクトマネージャーのマイケル・スコット氏によると、別棟の駐車場には220台分の駐車スペースが設けられる。

沖縄のキャンプ・ハンセンにあるこの新しい兵舎施設に、まもなく約1,100人の下士官が移り住むことになる。2026年6月5日、同施設にてテープカット式典が行われた。(Keishi Koja/Stars and Stripes)


この施設は、沖縄の軍事施設を統合・近代化するための日米による長期的な取り組みである「防衛政策見直しイニシアチブ(DPRI)」の一環として、6棟の旧兵舎に取って代わるものである。「これは、キャンプ・ハンセンで行われる今後の建設工事の連鎖を始動させる最初のドミノです」とウォルフォードは述べた。「DPRIのすべては、巨大なジェンガのようなプロジェクトです。すべてが順序立てて進められなければなりません。」

 工事管理者のエリック・ゴドイ氏は式典後、プロジェクトの計画は2019年に始まり、2022年3月に着工したと語った。総工費3億2000万ドルのこのプロジェクトは、日本政府が資金を負担し、地元の建設会社15社が参画した。スカラ氏によると、海兵隊員は来月からこの施設への入居を開始する見込みだという。


3棟ある兵舎のそれぞれには、海兵隊員2名用に設計された184の居住モジュールが備わっている。各居住者には、155平方フィートの個室と専用洗面台が割り当てられる。ルームメイトは、710平方フィートのユニット内にあるキッチン、トイレ、シャワー、洗濯機・乾燥機を共有する。施設の中央には、標準的なフットボール場の約半分の広さを持つレクリエーションフィールドがあり、海兵隊員が運動するための「ワンストップショップ」となっているとスカラ氏は述べた。将来的には、基地当局が「未来の兵舎」と称するこの建物がさらに11棟、ハンセン基地に建設され、同基地およびキャンプ・キンサーの既存の兵舎に取って代わる予定だ。「もし私が昔の下士官ジョー・スカラだったとしたら……ここに住みたいと思うだろう」とスカラ氏は語った。「私たちがここまで到達した姿を見るのは、まさに驚異的だ」

  第7通信大隊のベンジャミン・ファーコ軍曹は、プライバシーが確保されることや、いびきのうるさい仲間から離れられることを楽しみにしていると語った。「私たちはすでに故郷から何千マイルも離れている」と、彼は視察後に記者団に語った。「だから、一日の終わりにこれほど設備が整い、近代的な場所に戻ってこられることは、海兵隊員である私たちにとって大きな意味がある」■


 本記事には『スターズ・アンド・ストライプス』紙の記者、小島圭志が寄稿した。


ブライアン・マケルハイニー ブライアン・マケルハイニーは、日本・沖縄を拠点とする『スターズ・アンド・ストライプス』紙の記者である。ニューハンプシャー州、バーモント州、ニューヨーク州、オレゴン州の各出版物で音楽記者および編集者として勤務した経験を持つ。彼がジャーナリストを志すきっかけの一つは、沖縄で育った少年時代に『スターズ・アンド・ストライプス』を読んだことだった。