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ラベル(2021年10月ロシア-中国合同部隊の本州周回航行事件)が付いた投稿を表示しています

中ロ合同艦隊の日本周回パトロールを環球時報はこう伝えた。敵を知ることが勝利につながる。CCPの思考方法を理解する一助になれば幸い。

  中ロ合同部隊の10隻が日本海から津軽海峡を通過し、本州沖を航行したのち、東シナ海まで共同行動を取ったのが日本では総選挙の運動中で、日本国民に不安感を抱かせたことが選挙結果にどう影響するのか(しないのか)、見ものです。一方で海上自衛隊がしっかりと各艦を監視追尾したことはさすがですね。そこで、CCPのお抱え新聞である環球時報がこの作戦をどうとらえているのかを見てみましょう。中国が世界秩序を全く違う形で(自分に都合よい形で)理解していることがよくわかります。     人民解放軍海軍の駆逐艦昆明がロシアの大型対潜艦アドミラルトリブツと並行し西太平洋を航行した。 Photo: Li Tang     ご注意 以下は環球時報英語版の記事を和訳したものです。当ブログの主張ではありません 。   中 国ロシアそれぞれの国防省が10月23日、両国艦艇部隊による初の西太平洋合同パトロールが完了したと発表した。中核的国家権益への無謀な挑発を自重するよう他国への警告にもなった。   今回のパトロールは中国、ロシアが共同海軍演習の終了後に行われた。演習では防空、海上標的への砲撃、共同対潜戦を試した。演習は両国の戦闘調整の幅の広さと深さを実証した。   中国は新鋭055型誘導ミサイル駆逐艦をパトロール部隊に供出し、ロシアは最新鋭フリゲート艦二隻を参加させ、改めて両国軍の信頼の高さを印象づけた。演習から直ちにパトロールに切り替えることで平時から有事への迅速な切り替えの潜在能力も示した。   中国ロシア合同部隊は津軽海峡を通過し物議をかもしたが、パトロールは国際法を完全順守した。また関連海洋法規も完全順守しつつ各海峡を通過し母港に戻った。   日本の防衛省報道官は各艦の海峡通過は日本の領海侵犯でもなく国際法違反でもないと明言した。これが真の「航行の自由」である。   他方で米国および同盟各国が「航行の自由」の御旗の元で「乱暴狼藉の自由」を行使している。これこそ国際法の明白な違反であり、中国ロシアの主権の侵犯である。   中国ロシアは米国に対し真の「無害航行」と国際秩序の意味を示しているのである。両国は同時に他国の中核的権益を脅かさないよう米国に警告している。   海上自衛隊が中ロ艦艇を追尾し、防衛省の声明から日本は不安感を覚えたことがわかる。日本の政界は「右傾化」しており、平和憲法を改正し軍事

本州を一周したロシア-中国合同海軍部隊の狙いと自衛隊の対応。一方で中国は航行の自由作戦中止を米国に要求。

  Russian and Chinese ships on Oct. 23 off the coast of Japan. JMSDF Image ロ シア-中国両国海軍の艦艇部隊が日本本州の東側公海を航行し、土曜日に共同行動を解いたが、その間は一貫して海上自衛隊が海空で行動を監視していた。 中国部隊は055型駆逐艦(米海軍は巡洋艦と分類)南昌(101)、052D型駆逐艦昆明(172)、054型フリゲート艦浜州(515)、柳州(573)、補給艦 東平湖 (902)の5隻。ロシアは駆逐艦アドミラルトリブツ(564)、アドミラルパンテレエフ (548)、海防艦グルムキイ(335) 、ロシア連邦英雄アルダル・ツィデンザポフ (339) 、ミサイル観測艦マーシャル・クリロフ(331)の5隻だった。 合同部隊は津軽海峡を10月18日通過し、本州沖合を航行した。防衛省統合幕僚監部は10月23日に同部隊が大隅海峡を同日通過したと発表した。大隅半島と種子島の間で太平洋と日本海を結ぶ地点だ。その後同部隊は男女群島の南東130キロ地点で分離した。統合幕僚監部発表では駆逐艦JSやまぎり(DD-152)、護衛駆逐艦JSとね(DE-234)が水上監視行動を、鹿屋航空基地から第一航空集団のP-1哨戒機部隊が空中から監視した。 10月23日にロシア・中国の国防省がそれぞれ声明文を発表した。このうちロシア国防省は今回の合同行動は西太平洋で初の実施となったと強調している。「パトロールの目的はロシア、中国の示威行動であり、アジア太平洋地区の平和安定さらに両国の海上経済活動の保護であった」 他方で中国国防省の声明文では「巡航中は両国部隊は関連する国際法を厳格に守り他国の領海には一切侵入していない。両国部隊の今回の目的は中ロ両国の総合的戦略パートナーシップの涵養にあり、共同運用能力を向上させ、両国で国際並びに地域内の戦略安定性を維持することにあった」とある。 統合幕僚監部からの10月25日発表では日本は引き続きロシア艦艇の動きを監視しているとあり、対馬海峡から日本海へ入ったのを10月24日午前10時に確認している。発表ではミサイル警備艇JSおおたか(PG-826)がJSとね (DE-234)とロシア部隊を監視し、鹿屋航空基地から第一航空集団のP-1、厚木航空基地の第四航空集団もP-1を派遣し空中監視を行