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ポーランドがM1エイブラムズ戦車250両を導入。今年から納入開始。ロシア侵攻のおそれに備え、米軍駐留の拡大、核兵器の受け入れまで容認する空気。

  ポ ーランドがM1A2 SEPv3 エイブラムズ戦車250両を購入した。ポーランドは隣国ウクライナがロシアによる侵攻を受けるのを見ながら、米国とエイブラムズ戦車導入で合意した。 発表された声明文では「ポーランド軍の戦力を強化し、侵攻を抑止する」としたポーランド国防相マリウス・ブラスザク Mariusz Blaszczak の発言を引用している。   同国防相は同案件は47.5億ドル相当で、第一陣の28両が今年中に納入されると明らかにしている。ポーランド国防関係者は今回の調達で地上軍はT-14アルマータ主力戦車(MBT)含むロシアの最新戦車に対抗できるようになると強調。ポーランドの現有戦車で一番多いのはソ連時代のT-72だが、ドイツのレオパルド2A2、2A5型戦車も導入している。   ポーランドが導入するエイブラムズは M1A2 SEPv3 で、全面的な改良を施し、新型通信装置、改良型赤外線FLIR装置による標的捕捉能力の向上、アクティブ・パッシブ双方の防御能力の追加に加え補助動力(APU)を備える。米陸軍向け納入が2017年に始まった。   ポーランド向けエイブラムズの調達案件は2月に国務省が承認しており、ロシアによるウクライナ侵攻(2月24日)の直前だった。ジョー・バイデン大統領が3月26日にワルシャワを訪問し、アンドレジ・ドゥーダ Andrzej Duda 大統領から調達の可能な限りの迅速化で要望を受けた。「契約によれば今年中にペイトリオットミサイルの第一陣が納入され、その後HIMARSロケット火砲装備、F-35の最新型が届けられる」とドゥーダ大統領は述べている。   ロシア侵攻を受けてNATOは東部方面の防衛体制を強化している。ポーランドの最大勢力政党の党首ヤロスロー・カジンスキ Jaroslaw Kaczynski は米軍の駐留拡大を公然と求めている。「ポーランドとしては米軍の在欧駐留規模を現在の10万名を15万名まで増やしてもらえればロシアの侵攻の可能性が高まる中で心強い」とドイツ紙に述べており、「そのうち7.5万名は東部方面に展開し、ロシア国境沿いに配備してもらいたい。バルト諸国とポーランドに5万名を希望する」とした。カジンスキはポーランドが核兵器の展開も「受け入れる」としたが、現時点でその予定はない。■   Poland Buys 250 Abra

M1エイブラムズの新型v3、v4の登場で大型装甲戦車の君臨はまだまだ続くと米陸軍は見ている。

  General Dynamics   待 望の次世代エイブラムズ戦車が登場した。実践投入に備え、米陸軍部隊に配備され、高度戦力を有する敵勢力に備え 新時代の 近代戦に対応し、各種ドメインの脅威にも耐える装備品となった。   地上戦闘車両開発事業の主管グレン・ディーン准将 Brig. Gen. Glenn Dean はv3仕様が実戦部隊で作戦投入可能となったと述べている。   M1A2 SEPv3の特徴 米陸軍は ジェネラルダイナミクス のランドシステムズM1A2 SEPv3に陸上戦で新技術を導入し、戦闘力を維持しつつ、機能面威力面で新時代を迎える車両とした。パラダイムを一変する兵装、センサー、サイバー技術とネットワーク効果で今後の戦闘シナリオが変わる。   M1A2 SEP v3を単に新型エイブラムズと呼ぶ。新たに高解像度ディスプレイが砲手、車長に搭載され、新型電子装備としてLine Replaceable Unitsを導入した。また操縦手の制御パネル、砲塔制御ユニットも一新した。新型エイブラムズでは内容を一新した砲弾データリンクと電子戦機能を搭載した遠隔制御即席爆発物対策電子戦対応(CREW)を統合した。   v3エイブラムスではアドバンスト・マルチパーパス・ラウンド(AMP)と呼ばれる先進的な弾薬を発射する。   AMPは、戦車乗組員が1発の弾丸から特定の爆風効果を選んで調整できる先進弾薬技術を導入した。例えば、高火力対戦車弾、多目的対戦車弾、移動中の地上戦闘員攻撃用の断片キャニスター弾、貫通弾などである。可変信管、弾薬デーリンク、エアバースト技術でこれが実現した   この機能は湾岸戦争時の戦車戦の戦訓から生まれた。米陸軍エイブラムズはイラクのT-72をスタンドオフ距離で捕捉破壊できたが、イラク側には探知できず、この差が米軍の勝利につながった。   AMP以外にイーサネットで車両間のセンサー情報共有が実現する。v3と今後登場するv4車両で特筆すべきは長距離高解像度熱探知機能で通常なら不可能な標的も捕捉できる。   陸軍技術陣は長年にわたり、以前は制限要因と見られた要素の対処、緩和、克服を続けてきた。マッピング、センシング、マルチノードネットワーキングなど高度な航法技術により、機動力が向上し、一見近寄りがたい市街地で最適な進入地点を選択できるようになった。橋や

エイブラムズ主力戦車はSEP v3に進化。主役の座を降りるのはまだまだ先のようです。米陸軍は大国間戦闘に備え、戦車等装甲車両の性能アップに。

      重 装甲かつ性能を実証済みのエイブラムズ戦車は今後も主役の座にとどまる。陸軍の新規発注がこれを裏付けている   米陸軍はエイブラムズ主力戦車多数の改良を進め、最新のM1A2 SEPv3仕様は大国間戦闘に対応する性能になる。   ジェネラル・ダイナミクスは46億ドルで前方監視用の高解像度赤外線センサーカメラ、アクティブ防御、兵装の改良と車内発電容量を引き上げた新型車両多数を陸軍に納入する。   ジェネラル・ダイナミクスは「M1A2 SEPv3仕様は技術進歩を採用し、通信、火器管制、攻撃力、信頼性、整備性、燃料消費効率を改良しさらに装甲を強化しています」と声明文を発表している。   新型M1A2 SEP v3の砲手は高解像度ディスプレイを利用可能となり、操縦手のコントロールパネル、砲塔の制御も変わる。M1A2 SEP v3では弾薬データリンクと電子戦装備を一体化し、これを遠隔制御爆発物対抗電戦装備Counter Remote Controlled Improvised Explosive Device— Electronic Warfare つまりCREWと呼ぶ。オルタネータの容量アップと車内イーサネットによるネットワーク機能で搭載センサーを統合する。   新型エイブラムズの配備は2020年代中頃となり、センサー性能、カラーカメラ、レーザー測距技術、弾薬データリンクの他、天候センサーで天候にあわせた火器管制が可能となる。   陸軍が引き続きエイブラムズ多数を整備するのは大国同士の戦闘では重装甲車両が必要となるとの認識が多数のためだ。エイブラムズには心理的抑止力としての効果も期待される。その姿だけで敵勢力が攻撃意欲をそがれるためだ。   軽量装甲複合材料で一定の防御効果が期待でき、しかもこの分野で進展が急速に見られるが、重装甲に取って代わるには力不足だ。新型複合材料が主流となれば、多層構造で搭載するか、エイブラムズの場合は表層に追加すれば効果をあげそうだ。米陸軍の新型機動防御火力構想による軽戦車で新素材が採用されている。■   この記事は以下を再構成したものです。   The U.S. Army Won't Let the Mighty M1 Abrams Tank Die December 24, 2020  Topic: Security   Re