イタリアが日本からP-1海上哨戒機の導入を検討中(Defense News) ― 欧州のアメリカ離れもありますが、P-1が正当な評価を受けたのであれば商談は成立する可能性があるでしょう。ともかく日本には実績が必要です。
2015年、相模湾での観艦式で、海上自衛隊のP-1がフレアを発射した。 (Toru Yamanaka/AFP via Getty Images) イ タリアは、地中海での敵対的な潜水艦に対処するため、 川崎重工業 の海上哨戒機P-1の購入を検討している。これは、米国機材を購入してきたイタリアの伝統を破り、日本との関係を強化する動きである。 イタリア空軍のルカ・ゴレッティ(Luca Goretti)司令官は金曜日、海上哨戒能力の不足をどのように補うつもりなのか記者団に尋ねられ、「P-1は、利用可能な選択肢の1つ」と述べた。「日本と素晴らしい関係を築いています」と彼は付け加えた。 P-1は、海上哨戒機としてゼロから設計された4発のエンジンを搭載したプラットフォームで、2013年から海上自衛隊が33機運用されている。ただし、これまで輸出には成功していない。 イタリアは2017年に長年使用してきた海上哨戒機アトランティークの最後の機体を退役させ、後継機として、 エアバス と レオナルド が共同開発したATR 72を導入した。同機は空軍と海軍が共同運用している。 しかし、この機体には対戦能力が欠如しており、あくまでつなぎ機材と見なされていた。 そのギャップを埋める新たな購入は、友好国および敵対国による地中海での新たな海軍活動と時期を同じくすることになる。 米国製P-8航空機ではなくP-1を導入することは、イタリアが米国からB767空中給油機、C-130、ガルフストリーム偵察機、F-35、リーパー無人機などを調達しようと長年模索してきたと対照をなすことになる。 イタリアは最近、 GCAP第6世代戦闘機プログラム で英国と協力し、日本とも関係を強化している。 2023年には、レオナルド社は、日本のパイロットがイタリアでM-346の訓練を受けるようになったことを受け、川崎T-4ジェット練習機に代わる機体としてM-346ジェット練習機を日本に売り込んだ。 3月13日、イタリア議会でGCAPプログラムについて演説したゴレッティ空軍参謀長は、日本と第6世代ジェット機で協力していることが、他分野での協力の可能性についての議論を促していると述べた。 「現在、日本にイタリア代表団が滞在しています。日本とのさらなる成長の可能性があるからです。その中には、日本向け訓練機の開発や、共同パ...