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6月, 2015の投稿を表示しています

米海軍>無人システムズ開発に真剣へ 統括ポストを新設 

海軍の場合は無人システムというと、空、海上、海中の各次元があるのでそれぞれ異なる解決策が必要です。今回の人事は統括部門を特立させるもので、米海軍が真剣に無人兵器システムの開発にとりくんでいることを示すものです。ただし、いまだに結論が出ないUCLASS無人機(偵察なのか攻撃手段なのかで一向にコンセンサスが取れない、国防総省・議会も巻き込み、とりあえず議論は棚上げ)の例のように開発の目的をしっかり舵取りしないと開発が遅れる・どうでもいい装備が生まれる弊害が発生するので、N99室のお手並み拝見ということでしょうか。 Navy Names First Director of Unmanned Weapon Systems By: Sam LaGrone June 26, 2015 5:46 PM http://news.usni.org/2015/06/26/navy-names-first-director-of-unmanned-weapon-systems 新任兵曹長を前に講演するロバート・ギアイア少将(米太平洋艦隊副司令官)。パールハーバー合同基地内ヒッカム将校クラブにて。 US Navy Photo 米海軍の無人兵器システムズで初代部長の人事が発表された。海軍向けの将来無人装備で空中、海中で技術開発を進める職務である。 ロバート・P・ギアイア少将(現太平洋艦隊副司令官、水上戦士官のキャリアが長い)が新設N99室長となる。この職位は海軍作戦部長付官房 (OPNAV) の幕僚相当となる。レイ・メイバス海軍長官が発表した。 メイバス長官からは無人装備担当の海軍副長官(DASN)職を新設すると発表もあった。ただしDASN人事はまだ発表がない。 MQ-4Cトライトン無人機システムは初の米国横断フェリー飛行に成功し、パタクセントリヴァー航空基地(メリーランド州)に2014年9月18日に到着している。US Navy Photo N99室は海軍向け無人航空機(UAV)業務をOPNAV内N2/N6情報支配・ISR装備開発担当から引き継ぐことになりそうだ。これに対し水上、水中の無人装備は海軍内の複数部門が担当している。 新ポストは「すべての無人装備の開発の統合調整」を狙うものとメイバス長官は説明している。N99と未

米海軍>女性下士官の潜水艦勤務の開始へ

米海軍の潜水艦にこれまで女性士官はいましたが、下士官での女性乗組がはじまることになります。しかし水兵には悪ガキがいるもんですね。 First Female Enlisted Sailors to Serve Aboard Submarine USS Michigan Selected By: Megan Eckstein June 22, 2015 5:11 PM http://news.usni.org/2015/06/22/first-female-enlisted-sailors-to-serve-aboard-submarine-uss-michigan-selected 第三海兵偵察大隊の隊員が誘導ミサイル潜水艦USSミシガン(SSGN-727) から小型舟艇に乗り込もうとしている。アプラ湾(グアム)での演習中、2015年3月24日撮影 US Navy photo. . 米海軍は初の潜水艦勤務女性下士官38名の選抜を終えたと22日発表した。 先任下士官4名と一般下士官34名を志願者多数の中から海上勤務、陸上勤務の双方での項目で絞り込んだと海軍は発表。 「潜水艦勤務を志願した女性下士官がかくも多いことに喜びを隠せない」とチャールズ・リチャード少将(第10潜水艦部隊司令官兼潜水艦部隊下士官統括司令官)は声明文で感想を語った。 「潜水艦部隊にとっては興奮を巻き起こす話題であり、将来の潜水艦乗員を適性人材から選抜しようとしているだけになおさらだ」 医学検査をパスすれば女性乗組員は既定の訓練課程に入る。その一部にグロートン(ニューイングランド州)の下士官潜水艦乗員学校があり、合格すればオハイオ級誘導ミサイル潜水艦USSミシガン (SSGN-727)(母港 ワシントン州バンガー基地)に配属される。 38名は水兵としての実績や潜水艦乗組の動機、ミシガンで採用している乗組員2チーム制にともなう必要度、健康度などから選抜され、「勤務実績、実戦適用度、艦長推薦、海上勤務年数、身体即応度などから選定した」という。. 「ずばぬけた適性のある候補者がいたが、十分なポジションがなく採用できないものもいた」とロッド・ハットン大佐(潜水艦部隊下士官管理部副部長)は語っている。「そういった非の打ち所がない候補者は代替リス

★ 北朝鮮の次回衛星打ち上げは今年10月か

衛星打ち上げも北朝鮮向け制裁の一部として禁じられているはずですが、この国には決議など関係ないのですね。打ち上げを強行するとしたら国際社会はどう対応すべきでしょうか。 North Korea close to completing upgrades to Sohae launch site Nick Hansen, Stanford, California and Karl Dewey, London - IHS Jane's Defence Weekly 24 June 2015 http://www.janes.com/article/52551/north-korea-close-to-completing-upgrades-to-sohae-launch-site ソハエの打ち上げ台付近に新規施設が確認された。 (CNES 2015, Distribution Airbus DS / IHS) . 北朝鮮のソハエ宇宙センターで打ち上げ台改修工事が続いており、衛星打ち上げが近づいている模様だ。 北朝鮮の宇宙開発機構NADA(国家航空宇宙開発局)の科学研究開発副局長Paek Chang HoがAP通信取材に5月末に応じ、新型「地球観測衛星」を開発中と認めた。ただし打ち上げ手段、打ち上げ予定、打ち上げ場所については明らかにしていない。 北朝鮮は技術開発を重要な政治上の期日に関連付けるのが通例であることから10月の朝鮮労働党結成70周年に打ち上げの可能性があるとの観測が広がっている。 ソハエは東倉里Tongchang-riとも呼ばれ北朝鮮西海岸で黄海に面する位置にあり、同国の宇宙関連施設のひとつである。もうひとつはトンハエ( 舞水端里 Musudan-ri )で 日本海沿岸に位置している。 このうちトンハエ施設の衛星画像(2015年6月6日撮影)では大きな動きが見られない。大型打ち上げ台、組立施設、連絡道路の建設は止まったままで、Unha-2 (銀河)用の打ち上げ台は2009年に使用されたあとモスボール保存されているようだ。 トンハエで活動が見られないことからソハエが北朝鮮の宇宙施設で中心になったとの観測の裏付けがとれた。アナリスト陣は北朝鮮がソハエを優先したのはロケット破片が日本国内

★ ベルは新型ティルトローターV-280 ヴァラーを製造中 次世代多用途垂直離陸機需要を狙う

ここにきてヘリコプターの技術革新が具現化を始めています。これまでのヘリコプターの限界が破られる一方で膨大な数の既存機種の更新需要は大規模です。ただしいったんは競作に敗れた各社にも研究資金が回されているのはまだ次代の主流技術を絞り込めていないことのあらわれでしょう。 V-280 Valor: Bell Starts Building Joint Multi-Role Prototype By RICHARD WHITTLE  on June 19, 2015 at 4:00 AM http://www.google.com/url?q=http%3A%2F%2Fbreakingdefense.com%2F2015%2F06%2Fvalor-gets-real-bell-begins-building-v-280-for-joint-multi-role-demo%2F&sa=D&sntz=1&usg=AFQjCNHuQWPf_-6KrTdefpTz3KhJnr62UA 陸軍航空兵力の未来を形に示すメーカーfあらわれた。 ベル・ヘリコプター の契約企業 スピリット・エアロシステムズ (本社カンザス州ウィチタ)が V-280 ヴァラーの試作1号機の複合材機体の組立作業を開始した。ヴァラーはベルの新型ティルトローター機だ。 ヴァラーは洗練された形状で小型かつベル・ボーイングV-22オスプレイより陸軍用途に適合した設計になっている。両機種ともティルトローター機構を採用している。 ヴァラーは技術実証機の役割を担うが、同社による提案であり生産が決定した事業ではない。ただしペンタゴンが従来型ヘリコプターの速度や航空機の滑走路長の壁を崩そうと補助を出して開発を進める技術事業のひとつである。V-280ともう一社の競合作はUH-60ブラックホークやAH-64アパッチの後継機種となり、機体重量3万ポンドほどで230ノット以上の速度で飛行して従来型より100ノットも高速になる。またハチドリのようにホバリングし、陸軍以外の部隊も欲しがる機体になろう。 もう一つの実証機が シコルスキー・エアクラフト と ボーイング が共同開発したSB>1ディファイアントで、名称のSB>1とは「シコルスキーとボーイングの和は1よ

米国ハッキング事件の犯人は中国が一番怪しいと国家情報長官が発言

国家情報長官はCIA,NSAなど情報機関を統括する重責ですが、大胆な発言が公開の席上で飛び出しました。 DNI Clapper IDs China As ‘The Leading Suspect’ In OPM Hacks; Russia ‘More Subtle’ By COLIN CLARK  on June 25, 2015 at 12:25 PM http://www.google.com/url?q=http%3A%2F%2Fbreakingdefense.com%2F2015%2F06%2Fclapper-ids-china-as-the-leading-suspect-in-opm-hacks-russia-more-subtle%2F&sa=D&sntz=1&usg=AFQjCNF5GhgXfvRpvtOav5kKGmiYcoIBPw GEOINTシンポジウム: 国家情報長官ジェイムズ・クラッパー Director of National Intelligence James Clapperは公務員人事局から二回に渡り情報を盗んだハッキング犯人として中国が「筆頭容疑者」と断定した。ただし前日にはNSA局長マイク・ロジャーズ提督Adm. Mike Rogersが断定を巧妙にかわしている。 クラッパー長官はだれがOPM事件の犯人なのかとの問に中国が十分に怪しいとまず回答した。「誤解しないでいただきたいが、中国の行った結果には敬服せざるを得ない」と述べ、さらに会場から中国がOPMハッキング実行犯なのか単刀直入な回答を求められ、「筆頭容疑者」と認めた。 米国には能力がありながら、政策上の制約があることを念頭に、クラッパー長官は「もし機会が訪れれば、一瞬もためらうことなくわが国も同じ行為に踏み切るべき」と発言している。 ホワイトハウスに対し報復を認めるよう求めると受け止められかねない発言だが、長官によれば今回のような攻撃は「攻撃側が代償を支払ざるを得なくなるまで」続くという。長官は同じ内容のメッセージをわずかにちがうトーンで繰り返している。米国が抑止力と心理的効果を実用化するまで攻撃は続くと述べた。 だが米国は今のところこの選択に尻込みしていると長官は強調した。「意図しない結果が生まれる

★ イスラエルがサイバー攻撃を受けていたと認める

サイバー攻撃には皆さんのご関心が高いようですね。急速にアクセス数が伸びています。年金機構など攻撃を受けた機関は直近の被害の疑いばかりに関心が集まっているようですが、トロイの木馬のように後になって悪さをする攻撃を受けているとは艦がていないのでしょうかね。どちらにせよ便利担った分だけリスクも増しているわけですが。 Israel Confirms It Was Cyber Attack Target By Barbara Opall-Rome 12:20 p.m. EDT June 24, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/policy-budget/cyber/2015/06/24/israel-target-for-iranian-hezbollah-cyber-attacks/29210755/ TEL AVIV —.イスラエル国防相モシェ・ヤアロン Moshe Ya'alon が昨年夏のガザ紛争時にイスラエルがイランとヒズボラからサイバー攻撃を受けていたと認め、攻撃は三年間にわたり続いていた発言している。 テルアビブ大学での国際サイバーセキュリティ会議の席上で同相は政府機関、軍部、経済機関に「大きな損害はなかった」と総括した。 またイスラエル企業 チェックポイント/・ソフトウェア・テクノロジーズ がイスラエル、一部西側諸国、中東各国が2012年以来繰り返しサイバースパイ活動の標的になっており、発生源はレバノンであると発表しているが、同相はこれを事実として認めた。 チェックポイント社は発表時にヒズボラの名前を実行者として特定していなかったが、指揮命令系統のサーバー群がマルウェア発送を助けていることがわかり発生源をたどるとレバノンの企業にたどりつき、一方でその他のサーバーも「非常に類似した」レバノンのアドレスがついていることを突き止めた。同社によれば、作戦はトロイの木馬タイプのコンピュータマルウェアを標的に植え付けた上でデータを相当の期間に渡り収集したという。. 「サイバー感染の監視が非常に難易度が高いのはハッカー集団が数々の方法で偽装を施すためだ」と同社の報告はまとめている。 だがヤアロンはヒズボラをトロイの木馬で侵入するサイバー作戦の首謀者

★ F-35B>スキージャンプ式離陸に初成功

F-35B Leaps off Ski Jump for the First Time by BRENDAN MCGARRY on JUNE 23, 2015 http://defensetech.org/2015/06/23/f-35b-leaps-off-ski-jump-for-the-first-time/ F-35Bがスキージャンプ方式による初の離陸に成功した。 離陸は6月19日にパタクセントリヴァー海軍航空基地(メリーランド州)内のテスト施設で行ったとペンタゴン報道官ジョー・デラヴェドヴァ Joe DellaVedova が発表した。「今回のテストはF-35Bを英国およびイタリアの航空母艦で運用するための大きな一歩」 両国はSTOVL仕様の同機をスキージャンプで空母運用する予定で、短距離離陸でも大重量で運用できるスキージャンプの利点を生かす。 英国は140機を調達予定で、すべてF-35Bとする。イタリアは90機のうち30機をF-35Bとする。 このうち英海軍は新造空母HMSクイーン・エリザベスに搭載する。同艦は来年に就役する。さらにHMSプリンスオブウェールズが2017年に進水する。イタリアは軽空母カヴールを改装して同機を運用する。 対照的に米海軍はF-35Cを調達する。同機はカタパルト発艦、拘束ギア着艦方式で大型空母での運用を想定。 公表写真ではF-35Bのノズルが下方に向けられ上昇率を最大に設定していることに注意されたい。英国防省は同機の離着陸時の自動制御を高く評価している。 ただし実際の運用はまださきのことになりそうだ。今回のテスト実施でも数か月の遅れが出ており、クイーンエリザベスでの艦上公試は2018年以降になる予定。■

★★ロシア>スホイSu-35戦闘機を中国に売却か

なるほど航空自衛隊のF-35導入で中国も軍拡の正当化ができるわけです。しかし、エンジンの国産化がどうしてもうまくいかない中国は手っ取り早く完成機をロシアから輸入することにしたわけですね。ロシアとしても外貨を稼げるし、ほかに高性能機種を買ってくれる国もないのので渡りに船ということでしょうが、技術を盗まれた過去の苦い経験があり、もし商談成立としても劣化版を輸出するか、技術のブラックボックス化を図るのでしょうが、そこは中国、やすやすと回避するはず。そうなるとロシアがこの機体を輸出するということはロシアにとって惜しくない機体、つまり早晩旧式化する機体ということなのでは。 Russia to Ink Deal to Supply China with 24 Su-35 Fighter Jets by BRENDAN MCGARRY on JUNE 1 http://defensetech.org/2015/06/19/russia-to-ink-deal-to-supply-china-with-24-su-35-fighter-jets/ PARIS — ロシアの ユナイテッド・エアクラフトコーポレーション は中国に スホイ Su-35多任務戦闘機20機以上を売却する契約を今年中にまとめる意向だ。 かねてから進行中といわれる商談の現状を問われた同社社長ユーリ・スリュサールがパリ航空ショー会場でこう答えている。 「その質問は軍事協力を担当する政府部局にお願いします。当社としては今年中に24機の売却を想定しています」 中国はスホイSu-27を原型としたJ-11Bの改修型-Dを初飛行させている。ただし人民解放軍空軍は双発Su-35の取得を希望しており、報道では日本が導入するF-35共用打撃戦闘機やインドのSu-30MKOおよびT-50への対抗策として想定しているのだという。 ユナイテッドエアクラフトが会場で配布した資料によるとSu-35は「第四++」世代戦闘機で、同社の「トップ優先事業」とのことだ。 また同社によるとSu-35は飛行・戦闘テストで通常の第四世代戦闘機を上回る性能を証明し、米国のF-15、F-16、F/A-18はおろかF-35をも凌駕するという。「したがってF-22Aの強敵主にもなりうる」 Su-

★F-35>イタリア生産一号機の初飛行近づく。日本生産の先行事例として参考になるか

Defense Newsの記事をご紹介します。FACO施設を先行して開所したイタリアの事例は参考になります。記事からわかるのは①一部工程は米国が他国立ち入りを認めず行い、②施設内の装備等は米国が保有する形で ③JPO(JSF推進室)が監督指揮する 、といことですね。JPOは開発段階のみならずF-35のライフサイクル全体にわたり存在する部門だとわかります。機体番号のALは多分イタリアのLを意識していると思いますので、日本で生産する機体はAJと呼称されるのではないでしょうか。 Italy Plans First F-35 Flight in October By Tom Kington  6:45 p.m. EDT June 19, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/2015/06/14/italy-f35-flight-outside-us-assembly-line-lockheed-air-force-pilot-training/71037536/ (Photo: Larry Bramblett/lockheed Martin) ROME — 米国外で生産される初のF-35が10月に初飛行する見込み。イタリアの最終生産ラインからロールオフすると ロッキード・マーティン が発表した。 初号機AL-1はイタリア空軍に引き渡された後、2016年第一四半期に英国、アイスランド経由で大西洋を横断しルーク空軍基地(アリゾナ州)へ飛ぶ。同基地でイタリアのパイロット訓練に投入される。イタリア関連のじF-35事業を率いるロッキードのデブラ・パーマー Debra Palmer が述べた。 この飛行経路は昨年夏にファーンボロ航空ショー展示のため派遣する際の飛行計画と同じだ。ただし出展は同型機が地上でエンジン火災を起こし取りやめとなった。 フライトの詳細まで浮上してきたのはイタリアの最終組み立てラインでの生産活動が加速化してきたためだ。ラインは北部カメリ基地内に置かれ、イタリア国防省の資産として フィンメカニカ 傘下の アレニア・アエルマッキ とロッキード・マーティンが操業している。 同施設は今のところ米国外に設置された唯一のもので生産とともに保守整備

★パリ航空ショー>スコーピオン続報

こちらのほうが詳しい内容なので掲載します。スコーピオンには既成観念の強い人は食わず嫌いの反応をしているようですが、常識破りの機体なので仕方ありませんね。スコーピオンには今後も注目していきたいと思います。 Paris Air Show 2015: Production-standard Scorpion to fly next year Peter Felstead, Paris - IHS Jane's Defence Weekly 17 June 2015 http://www.janes.com/article/52381/paris-air-show-2015-production-standard-scorpion-to-fly-next-yea r 量産型のスコーピオンは来年初飛行する。同機は関心を集めながらまだローンチカスタマーがない状態。 Source: Textron テキストロン・エアランドのスコーピオン多用途ジェット機の量産型が来年に飛行可能となると同社幹部がパリ航空ショーで明らかにした。 「量産仕様の機体が2016年早々に飛行させる」と同社社長ビル・アンダーソンがIHS Jane's にパリで6月16日話した。 2014年にはパワーポイントのプレゼンテーションに過ぎなかった同機だが、開発は急速に続いていることがわかる。 「現在の機体は試作機扱いです。設計最終案で主翼の後退角を6度追加します。これで重量バランスがよくなります。降着装置は少し軽量化し、機体重量を減らします」 「大きな変化は水平尾翼で、固定式からスタビレーターになり高速度でも操縦性が向上します」 パリでの展示が終わるとテキストロンは同機を東欧へ展示飛行に連れ出し、その後英国へ向かう。ロイヤルインターナショナルエアタトゥーに7月17日から19日にかけ出展し、その間に英国で二週間の期間で英海軍・英空軍の演習に参加し、キネティックのインペリアルテストパイロットスクール(ウィッツシャ州ボスコムダウン)で飛行体験に使う。 テキストロン関係者にとってこの企画はスコーピオンを認知させる絶好の機会であり、性能実証の場でもある。また2019年に現在の委託業者Cobhamの契約が切れる英・国防飛行訓練支援部隊