ヴァージニア級攻撃型潜水艦 GDEB 技術の進展により米海軍の潜水艦は探知されにくくなり、他方で従来より高い精密攻撃を可能とする装備の展開が始まっている。 水 上艦艇は敵に視認され、航空機や無人装備も探知されやすい。陸上配備のミサイル発射装置や迎撃ミサイルも衛星の前に姿を隠すことができない。 つまり、前方配備装備で中国の台湾侵攻を食い止めようとしても人民解放軍にその位置が把握されてしまうことになる。 攻撃型潜水艦への期待 では潜水艦はどうか。中国の台湾侵攻を食い止める手段として米国や同盟各国が潜水艦を投入すれば合理的な選択となる。 中国は奇襲攻撃を選択するはずで、米空母等の視認目標が台湾近辺にない時をねらうだろう。このため、潜水艦や水中無人装備の出番となる。 新たな静粛化技術に水中無人装備の迅速調達が加わり、魚雷の改良と相まって海中からの攻撃の成功確率が高くなってきた。 潜水艦、無人水中装備が台湾付近に十分な数で展開できれば、探知されにくい中で中国揚陸部隊を攻撃し撃退するのは可能だろう。 兵装と技術の向上 さらに米海軍では攻撃型潜水艦の技術改良が加わり、探知を難しくするだけにとどまらず、長距離かつ精密な攻撃を可能とする兵装システムが利用可能となってきた。 例としてトマホークがあり、発射後に飛翔経路を変更可能となり、移動中の水上艦を狙える装備になった。 また、海軍は超軽量魚雷の開発も進めており、実用化となれば攻撃の選択肢が拡大される。 超軽量魚雷 Northrop Grumman ブロックII以降のヴァージニア級、さらに今後登場する攻撃型潜水艦は新型水中アンテナや通信装置を装備し、エンジンの静粛化、特殊表面塗料で探知をこれまでより困難にする。 保安上の理由のため詳細は不明だが、海軍上層部はUSSサウスダコタがヴァージニア級ブロックIII仕様艦のプロトタイプとして登場した際に改良点を話題にしていた。今やサウスダコタ以降の各艦が現在作戦投入可能となっている。そのため攻撃型潜水艦の作戦実施能力の拡大に期待が集まっている。 ブロックIIIヴァージニア級では「フライバイワ...
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