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ウクライナが考える戦勝への道筋。ロシアへの対処。戦後のウクライナへのシナリオ等。

  Ukrainian service members riding through the Donetsk region, Ukraine, May 2022 Carlos Barria / Reuters   キ ーウを支援する世界の民主主義連合は、あまりにも長く、ウクライナ侵攻でやってはならないことに焦点を合わせてきた。主な目的は、ウクライナを負けさせない、ロシアのプーチン大統領を勝たせない、しかし、ロシアがNATO諸国を攻撃したり核攻撃をしたりするところまで戦争をエスカレートさせない、というものだ。しかし、これらは目標というより漠然とした意図であり、紛争をどのように終わらせるべきかに関する西側諸国の深い混乱を反映している。開戦後7カ月以上経過した現在も、米欧にはウクライナの将来に対し前向きなビジョンがない。 欧米は、キーウの戦いは正義とみており、ウクライナの成功を望んでいることは明らかである。しかし、ウクライナが自国の全領土を奪還できるほど強いかどうかはまだわからない。西側諸国の指導者の多くは、ロシア軍の規模が大きすぎて倒せないといまだに考えている。このような考えから、親ウクライナ連合の各国は、暫定的な戦略的軍事目標のみを定めている。ロシアの軍事力が完全に崩壊した場合に生じるであろう政治的な影響を想定していないのだ。 今こそ始めるべき時だ。 ウクライナは大勝利を収めることができる。 ウクライナはロシアを打ち負かすことができることを何度も何度も証明してきた。まず、ロシアによるキーウ、ハルキウ、チェルニヒフ、スミ、そして黒海沿岸の占領を阻止した。2014年からロシアが占領しているドネツク州とルハンスク州からなるウクライナ東部のドンバス地方で、ロシアの集中攻勢を食い止めることに再び成功したのである。直近では、1週間足らずでハリコフ県を奪還し、南部のロシア防衛線を突破、東部の一部解放を開始した。 西側諸国はキーウと共にウクライナの明確な勝利を目指さなければならない。ウクライナ軍はロシアより士気が高いだけでなく、統率も訓練も優れていることを認識すべきである。ウクライナの勝利には、奇跡は必要ない。ウクライナ軍はより深く、より速く敵陣に入り、混乱したロシアの軍隊をより多く蹂躙できる。プーチンは兵士を追加招集して対応するかもしれないが、モチベーションの低い軍隊は、装備の整っ