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わずか62隻の 英海軍は極限まで縮小しつつある(19fortyfive)―国防力の源泉は経済力ですが、そもそも国民に不人気なアジェンダを提示する勇気が政治家に必要なのですが。

  クイーン・エリザベス級航空母艦 英国海軍。クリエイティブ・コモンズ かつて世界を支配した英国海軍が規模と能力を着実に低下させている -第二次世界大戦中のピーク時に1,400隻あったイギリス海軍は、現在ではわずか62隻となり、大きな課題に直面している。 -2隻の航空母艦は永続的な海軍の野心を象徴しているが、真の効果を発揮するには護衛艦や打撃群の戦力が不足している。 英国海軍は縮小中: 英国はまだ海を支配できるのか? 英国海軍には長く華やかな歴史があり、英国を敵から救ったことも一度や二度ではない。 しかし悲しいことに、今日の英国海軍は縮小の一途をたどっており、2024年末時点で、人員はおよそ3万2000人、就役艦艇は62隻にまで減少している。  英国海軍は、以前の時代に誇った規模の数分の一にすぎない。 第一次世界大戦を世界最強の海軍として終結させ、その規模は米仏艦隊の合計よりも大きく、日本海軍とイタリア海軍の合計の2倍以上であった。  戦間期に規模が縮小されたとはいえ、第二次世界大戦前夜、英国海軍は依然として世界最大の規模を誇っていた。1939年、第一海軍卿は1,400隻以上による艦隊を指揮していた。  だが戦争が英国にもたらした莫大な経済的負担のため、戦後は大幅に減少した。  イギリス帝国の衰退も、国庫に入る収入源を劇的に減少させた。 かつてイギリス海軍が担っていた海上警備の役割をアメリカが引き継ぐと、それに伴ってイギリス海軍の戦力も縮小していった。  ほとんどの海軍は、小型艦船から発射される誘導ミサイルが容易に利用できるようになったため、大型で高価な戦闘艦を退役させ始めたが、イギリス海軍は戦後も900隻の艦船を保有していた。 現代 英海軍がフォークランド紛争までに対潜水艦部隊に専念した結果、遠征戦に従事する能力を失っていたことは明らかであった。  フォークランド諸島作戦後、主力艦の数は再び74%減少した。  英国海軍が海軍力としてまだ健在である証拠として、やや問題を抱えつつも2隻の空母がある。小規模とはいえ、英国海軍は依然として幅広い任務を遂行できる。  しかし、2年以上前の『フォーリン・ポリシー』で米海軍の退役士官が指摘していたように、「英国が海軍力を維持するつもりなら、英国は海軍力をまず維持しなければならない:「イギリスがシーパワーとして再浮上するに...

人員確保に苦しむ英海軍が将官候補さがしにLinkedinに広告を打つまで追い詰められている....

  日本の海上自衛隊も定員確保に苦労しているようですが、英海軍はもっと深刻なようです。Business Insider記事からのご紹介です。 英国海軍は、潜水艦部隊の少将職探しでリンクトインを使った 人材確保に苦戦する中で、この型破りな採用プロセスが生まれた 元潜水艦乗りは、"恥ずべきこと"と呼んだ 英 国海軍がリンクトインの求人広告で、潜水艦部隊の少将の候補者を募集していると、テレグラフ紙が報じた。▼海軍は、サイモン・アスキス少将の後任として潜水艦の責任者となり、「極秘のステルス、エリート作戦、核抑止力であるトライデント部隊」の責任者となる候補者を求めている。▼応募者は、年俸約19万ドル(約1,500万円)で、予備役か正規軍に所属していなければならない、と広告にある。▼ タイムズ・オブ・ロンドンが報じたところによると、今回の上級職のための異例の採用プロセスについて、ある元上級潜水艦乗組員は「まったく恥ずべきことだ」と述べている。▼別の海軍関係者は「前例がない」と語り、海軍は候補者さがしに苦労していると付け加えた。▼しかし、元海軍司令官のトム・シャープは、この動きを擁護し、テレグラフ紙にこう語った:「理想的な世界ならば、海軍は内部から選抜するはずです。しかし、私たちは理想的な世界にはいません」。▼英軍は、現役兵の数が減り続ける中、人材さがしに苦労している。▼英国国防省の統計によると、海軍と海兵隊の全体の人員数は、2022年10月から2023年10月までに1,450人減少し、3.7%の減少に相当する。▼英国軍全体の現役兵員数は同期間に3.9%減少した。▼海軍は人手不足のため、2隻の軍艦を退役させなければならない、とテレグラフ紙も今週報じた。▼英国海軍は、Business Insiderのコメント要請に応じていない。■ Britain's Royal Navy resorts to LinkedIn to recruit a top submarine role that will oversee the nation's nuclear program, reports say Polly Thompson Jan 7, 2024, 2:38 AM JST

英空母HMSプリンス・オブ・ウェールズが無人機の艦上運用に成功。

  USNI Newsの記事からです。英海軍の最新鋭空母は現在米東海岸沿岸で各種機材の運用テストを展開中です。今回は新型無人機の空母運用に成功しました。海上自衛隊も視察団を派遣していますが、F-35Bだけに眼を奪われず、無人機を空母運用する新しい可能性にも注目しているのではないでしょうか。 Mojave aircraft is taken back into the hanger after a successful trail on HMS Prince of Wales. Royal Navy Photo 米東海岸沖でのHMSプリンス・オブ・ウェールズ(R09)の試験で、アメリカの新型無人航空機(UAV)が空母から初めて発着艦した。   英国海軍のクイーン・エリザベス級最新空母の艦上で ジェネラル・アトミクス のモハーベMojave短距離離着陸(STOL)実証機をテストした。「試験の成功は、海上航空における新たな夜明けを告げるものであり、英海軍の空母打撃群が有人機無人機混成の戦闘部隊へと進化する上で、また新たな刺激的な一歩となる」と、モハーベの試験計画者であるジェームズ・パーキン海軍少将は述べた。  プレデターの派生型リーパーとグレイ・イーグルが原型のモハーベは、アレスティング・ギアがない空母や準整備された着陸場のような厳しい環境でも、短い滑走路に着陸できる。モハーベは翼幅を広げ、従来の2倍以上のペイロードを搭載できるため、さまざまなセンサーやペイロードを展開することができる。ジェネラル・アトミクス¥は、モハーベを「2倍の火力」と表現し、16発のヘルファイアミサイルを搭載できることを強調している。  モハーベの運用テストは、プリンス・オブ・ウェールズの秋の配備で計画された多くのトライアルのひとつ。9月に英空母がアメリカ東海岸に到着して以来、飛行甲板にはF-35BライトニングII、MV-22オスプレイ、UH-1Yヴェノム、CH-53Eスーパースタリオン、AH-1Zヴァイパー、MH-65Eドルフィンなど、アメリカ海兵隊や沿岸警備隊の航空機が多数配備された。しかし、プリンス・オブ・ウェールズの航空群・飛行甲板作戦司令官であるマーティン・ラッセルは、さまざまな航空試験の中でもモハーベの試験が「ハイライトのひとつ」だと指摘した。  「私のチームと私は、モハーベを初...

地中海に水没した英F-35Bを回収した際のリーク画像。事故原因は信じられないほどの人的ミスか。

  機体はロッキード・マーティンF-35B のようだ (Left image courtesy of the U.S. Marine Corps) 2 021年11月、英海軍のF-35が最新鋭空母の旗艦HMSクイーン・エリザベスを発艦直後に海上墜落した。今回、事故機が地中海から回収された様子の写真がオンライン上に現れた。 画像は英海軍が公式確認しないまま、ツイッターに投稿されたが、その後削除された。投稿者を追跡すると写真撮影者ではないことがわかり、かつ投稿は先にあったこともわかる。ここに掲載したのはRedditユーザーの u/Longsheep のものだ。 ソーシャルメディアに登場した画像は墜落した英海軍所属F-35の機体下部であることは明らか だ 正式に認証されておらず、出所もあやしいが、たしかに英海軍が運用するF-35B型に見える。また、上下さかさまで甲板上に乗るF-35など多くあるはずもなく、画像が本物だと思わせるのに十分だ。 確かにひどい状態だが、画像ではステルス機の特徴がわかり、一体型兵装庫の扉も空いたままになっている。全体形状、塗装、主翼フラップ付近や前縁部のレーダー波吸収剤の色など総合するとF-35であることがわかる。ただし、英軍所属機なのかは断言できない。 画像が本物なら、今回の墜落事故関連で二回目のリークとなる。事故発生の数週間後に墜落時の動画がオンライン上に出現し、携帯電話で撮影した動画で艦内の監視カメラに流れた映像のようだ。リークは問題だが、映像を見ると墜落原因として整備時に空気取り入れ口カバーを取り外すのを忘れたとする説明の裏付けとなる。 同上映像を見ると、問題のF-35が飛行甲板末端のランプに近づく中、最悪のタイミングで減速しているように見える。ランプ末端に近づいたが、前方移動の勢いを喪失しているようで、パイロットは機体が機首から地中海に落下する寸前に射出脱出している。 F-35もその他軍用機同様に非稼働時には空気取り入れ口やエンジンにカバーをつけ、各所には安全ピンでエンジン他重要な部分をデブリや天候から保護している。中でも安全ピンは各種の安全対策としてつけられており、すべてに「飛行前に取り外せ」との赤色タグがつく。 駐機中のF-35Aに赤色タグがついている ((U.S. Air Force photo/Airman 1st Cla...

ここまで差が広がった日本と英国の海軍力。それでもQE空母打撃群を日本にまで派遣する英国の意図を正しく理解する必要がある。

  タイプ45(左)とまや級駆逐艦(右)   米 国の側につく日本と英国はともに海軍力を冷戦初期から整備し、海上で力のバランスを西側有利に維持することが国益につながると理解していた。   だが冷戦終結後の両国海軍は全く反対方向に進展し、日本が引き続き能力整備にあたり世界有数の艦隊規模を実現したのに対し、英国は艦艇数を大きく削減した。   その背景に両国の海軍部隊さらにいえば国防部門の実効性に大きな差がある。英国の国防支出は日本よりはるかに多いにもかかわらず、ほぼあらゆる側面で英海軍は海上自衛隊の実力に及ばない。   Japanese Maya Class Destroyer     両国海軍力の中心をなす駆逐艦で比較してみよう。日本は44隻と世界第三位の規模の駆逐艦部隊を運用するが、英海軍は6隻のみだ。冷戦終結時の英国は13隻を稼働しており、新設計のタイプ45級12隻を建造し交代させる構想だったが、予算不足にくわえタイプ45艦の建造費が高騰したため12隻が9隻に削減され、さらに6隻に減らされた経緯がある。   これに対し日本の駆逐艦戦隊は欧州各国の駆逐艦合計を上回る。単に隻数が多いだけでなく、各艦の性能が英海軍を上回っている。英タイプ45艦は垂直発射管48基を搭載するが、日本は96基で、単純比較すれば日本艦は2倍の火力を誇ることになる。   海上自衛隊はイージスシステムも運用し、垂直発射管から各種兵装を運用できる。対潜ミサイル、対空ミサイル、対艦ミサイルのほか対弾道弾ミサイルまでだ。これと対照的にタイプ45艦の垂直発射装備は旧式でアスター15、30の対空ミサイルのみ運用する。さらにアスターは日本のSM-3やSM-6より低速かつ射程距離も短い。SM-3最新型は1,200キロまで交戦が可能で、アスター30の10倍に達する。   日本は対艦ミサイルやAESAレーダーの技術でも先を行っており、世界に先駆けて艦艇、ミサイル、航空機に同レーダーを搭載した。国内の産業力、技術研究開発力により日本の駆逐艦戦隊には英海軍をはるかにしのぐ技術優位性がある。   British Type 45 Destroyers   日本の海軍部隊の火力は水上艦以外でも潜水艦が英海軍よ...

新鋭英空母が米海兵隊F-35Bを搭載。英米両国は新しい安全保障協力の時代に入った。

  英 海軍空母HMSクイーン・エリザベスが英米両国のF-35Bを搭載した新しい運用段階に入った。英海軍、英空軍、米海兵隊が共同で新運用体制を準備してきた。 英空軍617飛行隊「ダムバスターズ」と米海兵隊戦闘攻撃飛行隊VMFA211「ウェイクアイランド・アヴェンジャーズ」の合計15機が同空母に搭載された。これと別に英海軍航空隊所属のマーリンヘリコプター8機もある。 各機は同艦に2020年9月22日から順次合流した。英国保有のF-35Bで作戦投入可能な機材は15機で、RAFマーハム基地に展開する。別に3機がエドワーズ空軍基地(カリフォーニア)でテスト評価作業に従事している。 F-35Bで最大の運用事例はUSSアメリカが太平洋を航行中の13機だった。海兵隊の「ライトニング空母」構想では強襲揚陸艦にF-35Bを16機から20機搭載する。 海兵隊は F-35Bの作戦能力獲得を2015年に宣言し、2018年から揚陸艦に搭載している。同年に海兵隊のF-35Bがアフガニスタンで初のF-35B実戦投入となった。 UK MINISTRY OF DEFENCE/CROWN COPYRIGHT UK MINISTRY OF DEFENCE/CROWN COPYRIGHT   実戦飛行隊二個から15機を集め空母に搭載するのは英国海軍航空部隊の戦力整備で大きな一歩だ。2010年に英戦略防衛安全保障検討で英海軍最後の固定翼機運用空母HMSアークロイヤルをハリヤージャンプジェット機と合わせ廃止したことからこの構想は生まれた。 UK MINISTRY OF DEFENCE/CROWN COPYRIGHT   2隻建造される新型空母の一号艦HMSクイーン・エリザベスは2017年6月に初の外洋航海を実施し、スコットランド沖合で公試に入った。ライトニングの初運用は2018年9月の米東海岸沖合で、パタクセントリバー海軍航空基地の統合試験部隊の米海兵隊F-35Bだった。英軍機材の運用開始は2019年10月で同じく米東海岸沖合でのことだった。 UK MINISTRY OF DEFENCE/CROWN COPYRIGHT   英国防省によればHMSクイーンエリザベス艦上の航空部隊は1983年のHMSハーミーズ以来で最大規模という。 排水量65千トンのHMSクイーンエリザベス...

英海軍が日本へフリゲートを派遣。北朝鮮制裁の実効性を高める狙い

UK Royal Navy to deploy Type 23 frigate to Japan Gabriel Dominguez, London - Jane's Defence Weekly 11 January 2019 https://www.janes.com/article/85656/uk-royal-navy-to-deploy-type-23-frigate-to-japan    HMS Montrose, Wikipedia 英 海軍が23型フリゲートHMSモントローズを2019年初めに日本へ派遣するとテレーザ・メイ首相が安倍晋三首相とのロンドンでの共同記者会見で1月10日明らかにした。 同艦は北東アジア海域で北朝鮮制裁の執行を助け、「北朝鮮の完全な非核化ならびに域内緊張緩和の平和的実現への我が国の決意を示す一環となる」とメイ首相は述べた。 同艦とは別に英海軍艦艇は過去一年に三回派遣されている。 メイ首相から新技術分野での日英協力を歓迎する発言もあり、「次期戦闘航空機の開発、ミサイル開発で有効な抑止力を整備し高度技術を有する人材、産業を支援する」としている。■ コメント  モントローズは満載4,300トンの大型フリゲートです。英国は国連軍の一部として日本で物品補給を行うのでしょうが、いよいよ北朝鮮(韓国)は瀬取りなど制裁破りが難しくなりそうですね。戦闘機開発での協力内容は不明ですが、F-3開発にどんな影響がでるのか注目です。