2025年3月5日、ブルガリアのノボ・セロ訓練場にて、第1機甲師団第3機甲旅団戦闘チーム第6歩兵連隊第4大隊所属の米陸軍M1エイブラムスが、模擬敵と交戦するため戦車射撃ポイントから姿を現した。第5軍団を支援するローテーション部隊の第1機甲師団は、欧州戦域で工兵や戦車オペレーターと訓練を実施することで、即応態勢の維持と、殺傷能力の維持に不可欠な兵士の基本的スキルの浸透を図っている。 (米陸軍:Spc. Kyle Kimble) 米 国はロシアとウクライナを安定した和平、最低でも停戦に導くことができるのか? 戦争終結への交渉はサウジアラビアで続けられており、停戦の可能性が近づいている。 3週間前、筆者たちはケンタッキー大学で大規模な危機シミュレーションにこうした交渉を反映させることにした。 ウォーゲームは現実の分析では不完全なツールだが、交渉への障害を特定するには役立つ。 今回のケースでは、模擬外交官たちは停戦に達したが、残念ながら維持できず、しばらく中断した後に戦争が再開される結果となった。 ウクライナ戦争のシミュレーション構成 シミュレーションは6つのチームで構成され、外交政策に関心のある大学院生が中心となって担当した:ロシア、アメリカ、ウクライナ、中国、トルコ(私たちのシミュレーションではホスト国)、そしてイギリスと欧州連合(EU)を代表する欧州列強の連合チームである。 ロシアと米国がリヤドで私的な交渉を行っていたのと同じ時期に、私たちはシミュレーションを行っていた。 チームへの指示が出されたのは2月15日(土)だが、もちろんシミュレーションに関わる全員が現実世界の動向を注視していた。 チームのアドバイザーには、ケンタッキー大学の教授陣のほか、キャリー・キャバノー大使、エイミー・マクグラス中尉(米海兵隊退役)、国際政策センターのマシュー・ダスなど、地域や問題の専門家が名を連ねた。 シミュレーションは5ラウンドで進められた。第1ラウンド、第2ラウンド、第4ラウンド(審判ラウンド、審判員が行動の成功の可能性を評価することからこの名がついた)では、チームは国家指導者として、外交、諜報、軍事行動、経済活動に至るまで、国際的な国家運営のあらゆる手段を駆使して行動することが求められた。 これにより、チームは現場の事実を変えることで交渉条件に影響を与...
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