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最新のMiG-35に見るロシアの新軍事思想と海外販売の可能性

なるほどスホイが大型高性能化を進む一方でミグは小型かつ経済価格で新しい思想で設計しているのですね。ロシア空軍での採用よりも資金が潤沢でない各国を取り込む狙いがあるようです。 New MiG-35 “Fulcrum Foxtrot” Demonstrated For Putin and Foreign Market Jan 27 2017 By Tom Demerly https://theaviationist.com/2017/01/27/new-mig-35-fulcrum-foxtrot-demonstrated-for-putin-and-foreign-market/ 鳴り物入りのイベントでロシア政府向けに1月28日発表されたのはミコヤン・グレヴィッチ設計局(MiG)の新型MiG-35戦闘機だ。輸出を意識した飛行展示が前日に行われていた。 ウラジミール・プーチン大統領は飛行の様子を悪天候のため現地中継で見ていたと言われる。 新型MiG-35にはNATO名称「フルクラム・フォックストロット」がついており、原型のMiG-29から大幅に改良されている。主な内容にフライバイワイヤーの全面採用による飛行制御、コックピットの大幅改良、エイビオニクスの改良の他、機体設計思想で以前の機種よりも大幅に自由度が高まっている。また精密誘導用の照準能力で対地攻撃が可能となっているのも以前のロシア機と大きく異る。 MiG-35は2017年1月27日に公表された。 エンジンは大きく性能向上されており、クリモフRD-33OVT双発でスラストヴェクトル変更ノズルをに方向式で装着し、Su-35や米F-22が単軸の垂直方向推力ヴェクトル変更方式を採用するのと異なる。 これでソ連時代を引きずる以前の機体と決別しながらロシア好みの低価格は引き継ぎ、数の優勢で勝敗を決する傾向はロシアの軍事思想に根深く残っている。 ロシアでは個々の機体性能よりも数の優位が重要と考えれてきた。興味を引くのはこの考え方が数と質の組み合わせにやや傾いてきていたことで国内仕様輸出向け双方でも最適解を模索していることだ。新型MiG-35はこの流れの好例だ。 ロシア新鋭機ではセンサーと機体性能が大きく引き上げられているが、とくに輸出向け機材でこの傾向が強