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9月, 2019の投稿を表示しています

冷戦時のソ連核攻撃計画の概要が情報公開されました。実施されていれば我々は存在していないかも。

This Was America's Secret Cold War Strategy to Nuke Russia Back to the Stone Ageこれがロシアを核攻撃で石器時代に戻す冷戦時の米秘密戦略構想だった Millions would have died  by Michael Peck May 30, 2017  Topic: Security  Region: Europe Blog Brand: The Buzz  Tags: RussiaMilitaryHistoryNuclear WeaponsScienceCold Wa https://nationalinterest.org/blog/the-buzz/was-americas-secret-cold-war-strategy-nuke-russia-back-the-20922 . 冷 戦が熱核戦争になっていたら、米国とソ連は相互に破壊され尽くされていただろう。 今回初めてロシアのどの都市が標的になっていたのか、その理由が明らかになった。米政府が1950年代の戦略空軍(SAC)資料を機密解除し、米爆撃部隊とミサイルが共産圏を広く攻撃対象にしていたことが判明した。 「SACは東ドイツから中国まで都市1200箇所をリストアップし優先順位も決めていた」と今回情報開示を求めたNGO団体ナショナルセキュリテイアーカイブは解説。「モスクワ、レニングラードがそれぞれ第一位、第2位で、モスクワには179地点を爆心地に指定、レニングラードは145地点で人口高密度地点も含まれていた」 だが狙いは単なる破壊にあったわけではない。SACではソ連空軍力を一掃し爆撃機の発進阻止を優先していた。ICBMが実用化となる前の話で、米本土や西欧の爆撃を恐れていた。標的に指定された航空基地は1,100箇所で、Tu-16バジャーの基地がリスト上位にあった。ソ連の航空戦力が破壊されれば次はソ連工業力が次の標的となるはずだった。 だがその過程で多くの無関係な生命が犠牲になっていただろう。SACの標的リストは1956年の作成で1959年版の核攻撃案では一般都市も当然ながら含まれていた。 SACの戦争計画はソ連圏の都市工業の「系統的破壊」であからさまに都市部の「住民」を

★F-3はブラックウィドウの生まれ変わりになるとの観測が大...なのか

Japan's New Black Widow Stealth Fighter Could Look Like This   日本の次期戦闘機はブラックウィドウの新型版になるのか How does it compare to the F-22? F-22との比較ではどうなるのか by Sebastien Roblin September 28, 2019  Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: F-22 F-22 Raptor Military Technology World https://nationalinterest.org/blog/buzz/japans-new-black-widow-stealth-fighter-could-look-83866 Key point: Old, but impressive technology. 時間が経過しても目を引く技術だ。 日 本が航空自衛隊向けのF-3制空ステルス戦闘機開発で共同開発相手を模索している。もっとも大きな注目を集めたのは ロッキード・マーティン 提案のF-22ラプターとF-35ライトニングIIのハイブリッド版だった。ただしF-3はF-22のライバルだった ノースロップ YF-23ブラック・ウィドウIIの復活になるとの見方が一部に根強い。ラプターの性能を凌駕していたと多くが認める機体だ。 1981年、ペンタゴンは高性能戦術戦闘機(ATF)競合でソ連のSu-27フランカーやMiG-29フルクラムにドッグファイトで勝てる次世代ステルス戦闘機を求めた。当時唯一のステルス機F-117ナイトホークには空対空装備も超音速飛行性能もなかったので、同構想は一気に高い次元をめざすものだった。米空軍はアフターバーナーを使わずに超音速飛行を持続するスーパークルーズの実現をATFで目指した。 1986年にはAFT競合はロッキード・マーティンとノースロップに絞られ、YF-22およびYF-23試作機をそれぞれ製造し、4年以内に完成させることになった。その時点で両社ともにステルス機の知見を一定程度持っていた。ロッキードはF-117、ノースロップはB-2ステルス爆撃機である。ノースロップは マクダネル・

装備品:JASSM、LRASM両巡航スタンドオフミサイルの調達規模拡大に走る米空軍の狙い

USAF aims to double long-term JASSM production up to 10,000 units  米空軍がJASSM生産を倍増し1万本調達を目指す 27 SEPTEMBER, 2019  SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM  BY: GARRETT REIM  LOS ANGELES https://www.flightglobal.com/news/articles/usaf-aims-to-double-long-term-jassm-production-up-to-461148/ 米 国防総省(DoD)は ロッキード・マーティン 製統合空対地スタンドオフミサイル(JASSM)の生産数を当初の4,900本から最高1万本に拡大する。 米空軍物資本部から生産拡大の意向が9月27日に示され供給先を求めている。調達規則によれば軍はロッキード・マーティンが唯一の供給者でも他の調達先を模索する努力が求められている。 USAFではロッキード・マーティン製の長距離対艦ミサイル(LRASM)の追加調達も求めており、当初の110本が400本にまで拡大する。JASSMの射程拡大版JASSM-ERが原型で、500カイリ (926km)の射程を有する。USAFと米海軍が共同開発した。 JASSMおよびLRASMはともに低視認性巡航ミサイルで亜音速で飛翔するが、射程距離が長く敵の防衛圏外から発射可能だ。 今回のUSAF公告は巡航ミサイルの長期調達へのDoDの関心度を表したものと言える。 2019年5月、需要拡大を見越してロッキード・マーティンは20千平米の巡航ミサイル生産工場をアラバマ州トロイで起工している。工場建屋が2021年に完成すると、2022年下半期からJASSM-ERの増産が実現すると同社は発表。 USAFではロット17でJASSMを360本生産するとしていた。ロット18ではJASSM-ER390本、ロット19ではJASSM-ER360本とJASSM40期を調達するとしており、その後ロット30まで最大550本ベースで続く。 LRASMの生産も2017年のロット1(23本生産)から拡大を続けており、ロット4では50本を調達したいとし、最大96本でロット8まで調達したいとUSAFは述べ

北朝鮮ミサイルの軌道を見失う事例が少なくとも2回発生した日本のミサイル防衛体制への懸念

Japan's Failed Twice to Track North Korean Missiles  日本が北朝鮮ミサイル追尾に2回失敗したのは問題だ We've got a problem. by Stratfor Worldview   September 27, 2019  Topic: Security   Region: Asia   Blog Brand: The Buzz   Tags: North Korea Japan Missiles ICBMs JSDF Radar Missile Defense https://nationalinterest.org/blog/buzz/japans-failed-twice-track-north-korean-missiles-84081 Key point: 完璧なミサイル防衛は存在しないとはいえ、ミサイル追尾に失敗したことから実戦での迎撃がさらに困難になると危惧されている。 何が起こったのか。 日本の防衛省筋がジャパンタイムズに海上、陸上のミサイル追尾装備が少なくとも2回にわたり北朝鮮が発射の短距離ミサイルの軌道追尾に失敗したと明かした。ともに今年5月以降の出来事と同紙が9月23日に報じた。 何が問題なのか。 ミサイルはともに低高度かつ不規則軌道で探知を逃れており、日本国内では北朝鮮の技術水準へ懸念の声が高まっている。韓国軍は同じミサイルの追尾に成功している。日韓軍事情報共有協定が11月24日に失効することもあり、改めてリスクが意識されている。失効で情報交換が不可能になるわけではないが、従来より時間がかかり煩雑な手続きが必要となる。 背景。 日本は低空飛翔ミサイルは自国への脅威とみなし、探知能力向上のため部隊配置を変更する。北朝鮮による短距離ミサイルテストは米国でほとんど関心を集めなかったが、日本周辺では大きな懸念の的だ。■ Japan: Radar Systems Reportedly Lost Track of North Korean Missiles is republished with the permission of Stratfor Worldview , a geopolitical intelligence an

空母の将来を脅かす5つの軍事技術

All of the Reasons America's Aircraft Carriers Are Doomed by Robert Farley   September 22, 2019  Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: Aircraft Carrier Military Technology World Navy https://nationalinterest.org/blog/buzz/all-reasons-americas-aircraft-carriers-are-doomed-82621 空 母の攻略方法は知れ渡っている。あるいは攻撃を試みる方法というべきか。潜水艦発射の魚雷、巡航ミサイル、弾道ミサイルはいずれも空母に最悪の事態を与えかねない。もちろん、現在の空母は各種攻撃への防御手段を備えているが、攻撃と防御のバランスが確保されているかは残念ながら未知数である。 だがこれからはどうなるのか。30年後なら空母への攻撃方法が変わるのだろうか。空母建造者の頭を悩ませそうな5分野に触れてみたい。 水中無人機 空母にとって潜水艦が長きに渡り最も大きな脅威である。第二次大戦時には、ほぼすべての空母部隊で潜水艦による損失が発生した。冷戦時に米海軍はソ連潜水艦の存在を重要ととらえていた。対潜技術が進歩したとはいえ、潜水艦で最大の課題は空母の捕捉であり、攻撃射程内への接近である。しかも空母部隊の対潜機能の餌食になる前にこれを実施しなければならない。潜水艦には脱出経路を見つけることも重要だ。 無人潜水機は以上の問題をいくつか解決できる。接近を予期してほぼ無期限にわたり水中待機できるし、空母捕捉に成功して初めて移動すればよい。またロボット潜水艇には陸上に残した家族を心配する乗組員は皆無だ。武装がわずかでも事前設定した条件で自律運用する無人機は空母にとって厄介な存在になるだろう。 サイバー攻撃 空母は今でも頭が痛くなるほど複雑なシステムの塊だ。艦だけでなく航空団さらに護衛艦艇もある。フォード級空母ではさらに発展しており、ウェポンシステムの一部となりセンサーも同時にシステムを構成し数百、数千マイルの範囲を探査する。ネットワークはデジタル化し防御も厳重だ

開発中のMQ-25スティングレイ艦載無人給油機が初飛行に成功

Boeing MQ-25 Stingray Carrier-Based Aerial Refueling Drone flies for the first time September 20, 2019 Stefano D'Urso Drones 2 Comments https://theaviationist.com/2019/09/20/boeing-mq-25-stingray-carried-based-aerial-refueling-drone-flies-for-the-first-time/ 米海軍とボーイングがMQ-25Aスティングレイの試験機T1を9月19日に初飛行させた。MQ-25は契約交付から一年で初のテスト飛行にこぎつけたが、実用化となれば世界初の艦載無人機となる。(Photo: Boeing)   米 海軍と ボーイング は2019年9月19日に発表を行い、MQ-25スティングレイ試験機がイリノイ州マスコウタのミッドアメリカ・セントルイス空港で初飛行に成功したと述べた。同空港はスコット空軍基地に隣接する。無人機は初の艦載自律無人機として空母航空団への投入をめざす。 テスト機はボーイングが所有し、T1の名称がついており、N234MQの民間機登録番号で二時間におよぶ自律飛行をボーイングのテストパイロットが地上局から監視する中で実施した。同機はFAA基準による自律タキシングと離陸をへて事前に準備ずみ空路を飛び基本飛行性能と地上局を交えた機体制御を実証したと声明文にある。 MQ-25が9月19日の初飛行で帰還してきた。ボーイング所有の同機はT1の名称で二時間のフライトをこなして着陸した。(Photo: Boeing) 海軍の無人機空母航空部門の事業主管チャド・リード大佐は「本日のフライトは海軍にとって大きな一歩となった。テスト機がMQ-25初号機の納入から二年先立って飛行したことから今後多くを学ぶ機会の最初の一歩となり、空母航空団の様相を一変する機材の実現に役立つ」 テスト機一号は初期開発段階に投入され、その後技術開発モデル(EDM)仕様のMQ-25を4機、805百万ドルで製造する契約が2018年8月に海洋加速化調達(MAA)として交付されており、目的はミッション実施

開戦となったら、イラン空軍にどれだけの戦力があるのか

How Well Would Iran's Air Force Actually Fare Against America? Let's hope we never actually have to find out . by Kyle Mizokami September 20, 2019  Topic: Security   Region: Middle East   Blog Brand: The Buzz   Tags: Military Technology Air Force Iran America USA Trump https://nationalinterest.org/blog/buzz/how-well-would-irans-air-force-actually-fare-against-america-82431 世 界最大かつ最強の空軍部隊の一画だったがイランイスラム共和国空軍(IRIAF)の現況は過去の影にすぎない。戦闘を繰り返し、制裁を長年受けるうちイランのかつては誇り高き空軍部隊は老朽化ばかり進む各国機材の寄せ集めになっている。イラン空軍力は長きにわたりる衰退し、自国領空をかろうじて防衛できる能力しかなく、隣国はおろか米国に対抗すべくもない。 CIAがお膳立てした1953年のクーデタで王位についたシャー・イラン皇帝は頼りになる米同盟国だった。米国はイランを冷戦時の中東で重要な存在と捉え、日本・オーストラリアと同様の域内重要同盟国として親西欧反共体制に取り込んでいた。 そのイランは強力な軍事力整備を必要とし、シャーは大量の米製装備品を導入し、F-5A/Bフリーダムファイター・F-5E/FタイガーIIは179機、F-4はD型E型、RF-4E合計225機、C-130ハーキュリーズ56機、P-3オライオン哨戒機6機、KC-135ストラトタンカー6機を調達した。さらにF-14Aトムキャットを80機購入し、AIM-54フェニックスミサイルを搭載した。米国外でF-14を導入したのはイランのみである。シャー政権が倒れるまで77機が納入された。シャーからSR-71ブラックバード戦略偵察機の導入希望があったが米政府はやんわりと断っている。 これだけの威容を誇る空軍力は米国の意図にそう形で運用さ

9月22日のヘッドラインニュース

サウジアラビア防空のため、米駆逐艦が現地到着 https://www.thedrive.com/the-war-zone/29955/u-s-destroyer-arrives-off-saudi-arabia-amid-plans-to-bolster-the-kingdoms-air-defenses アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSニッツェがペルシア湾北端に到着した。直近に発生した前例のない石油施設への大規模攻撃の再発に備えるもの。米軍はサウジアラビア、アラブ首長国連邦の防空体制強化のため新たな装備派遣等を検討中。攻撃を受けたアブカイク付近に展開するサウジアラビア防空体制は今回の襲撃への対応力不足を露呈している。 M Q-25A無人艦載給油機が初飛行に成功 https://www.businessinsider.com/navy-boeing-mq-25-carrier-refueling-drone-takes-first-flight-2019-9 9月19日、MQ-25Aスティングレイがイリノイ州ミッドアメリカ・セントルイス空港で初飛行に成功したと米海軍とボーイングが発表。契約交付から一年後の初飛行はタキシー、離陸含めFAA基準の自律運行で実施された。今後テストを繰り返し、初期作戦能力獲得を2024年に予定。 トライトン大型海上偵察機がグアムへ展開、太平洋の情勢をにらむ https://breakingdefense.com/2019/09/navys-new-triton-drone-heads-to-guam-new-pacific-recon-tool/ MQ-4Cトライトン2機がグアムに移動し、インド太平洋での海上監視偵察機能を強化すると米海軍が発表。とくに中国が南シナ海で展開する「SAMの長城」に対抗する。MQ-4Cからフルモーション映像をP-8や地上局へ配信する効果は実証済み。とくにP-8は対潜対抗措置に専念しながらトライトンが高高度ISRを担当する。 サウジアラビアの米軍向け未払金が181百万ドルへ https://www.defensenews.com/congress/2019/09/20/facing-iran-saudi-arabia-still-owes-us-181