ラベル J-35 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル J-35 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年3月19日火曜日

中国J-35の海軍仕様機の新たな画像が流出。空母整備と並行してPLANが同機を運用するつもりなのか。

 しばらく鳴りを潜めていたJ-35ですが、空母搭載を想定してPLANはゆっくりとテストを進めているようです。F-35との類似性がとかく指摘される同機ですが、双発の機体は海軍運用では好まれるでしょうが、その性能は未知数です。The War Zoneの分析記事を御覧ください。


A prototype J-35 stealth flghter in flightChinese internet via X/Twitter


中国のJ-35海軍ステルス戦闘機の新しい画像


海軍仕様のJ-35が、中国の最初の2隻の航空母艦と3隻目の航空母艦で運用される可能性が示唆される中で画像が公開された


近の画像は、中国の空母ベースの瀋陽J-35ステルス戦闘機の3番目の飛行プロトタイプの可能性のある機体を示している。J-35は最終的に、中国の就役中の空母2隻、001型遼寧と002型山東、そしてまもなく出航する003型福建を含む、カタパルトとアレスターギアを装備した将来の空母から運用される可能性があるとの指摘が高まっていることを受けて、航空機を下側からとらえた新しい画像が公開された。

 画像はもともと、3月初めに中国のマイクロブログサイト「微博(ウェイボー)」に投稿されたもので、その後広く共有されるようになった。正確な撮影日は不明だが、中国軍用航空ブログのHui Tongは、テスト飛行を終えた航空機が遼寧省の瀋陽飛機公司に近づくところを撮影したものだと指摘している。同ブログは、これが3機目のJ-35ではないかと推測しているが、現時点で確認できない。


 画像ではJ-35の底面が見える。これまでの写真から、J-35の表面は全体的に非常に滑らかであることが分かっている。機体後部には、ほぼ標準的な排気ノズルが写っている。J-35のノズルには鋸歯状の花びらがあることが分かっているが、この記事の一番上にある拡大画像では、花びらが滑らかになっているように見える。このジェット機は、ステルス戦闘機で低視認性を必要としない場合に一般的であり、また密集した空域を飛行する際の課題にもなり得るように、腹部にボルトオン・ルネーブルグレンズ(レーダー反射板)を装着しているように見える。このスタイルと配置は、F-22やそれに続くJ-20に見られるものに似ている。J-35の着陸装置は、空母運用のためのツインノーズホイールとF-35Cと同様の一般的なレイアウトを特徴としている。

 陸上型の瀋陽FC-31を海軍仕様にしたもので、J-35の最初の試作機は2021年10月に初飛行した。2機目のJ-35試作機である350003は、その後2022年7月に目撃され、低視認性のグレーの戦術塗装が施されていた。3機目が2023年9月に飛行しているところを撮影されたとの憶測もあったが、当時我々が指摘したように、画像から、その機体海軍仕様のJ-35なのか、それとも陸上ベースのFC-31の亜種なのかを確認するのは困難だった。

 J-35の登場は、長い間、人民解放軍海軍(PLAN)が将来の運用をめざすカタパルト支援離陸・回収(CATOBAR)空母と密接に関連していると考えられていた。

 一時期、中国はJ-15戦闘機を遼寧と山東の両空母で運用することに固執するだろうと広く思われていた。福建のような、より能力の高いCATOBAR空母は、J-35やJ-15のCATOBARバージョン、その他の航空機やドローンを含む航空団を運用する。

しかし、これはもはや事実ではないかもしれない。先月初めに中国から流れた画像では、空母がドック入りしている間に遼寧にJ-35のモックアップが搭載されていた。そして2月後半には、空母がさらなる整備後の試験のために出港する際、J-15のモックアップの隣に同機が写っている、さらなる画像が現れた。

 遼寧と山東からJ-35が定期的に運用される可能性は、多くのオブザーバーには予想外だったかもしれないが、これは理にかなっているように思われると、長年の中国航空宇宙アナリストで本誌寄稿者であるアンドレアス・ルプレヒトは強調している: 「私の意見では、(J-35が遼寧と山東に加わることは)完全に理にかなっている」と強調する。「福建」が準備が整う前に、特に作戦空母として、PLANは甲板上と空中でのJ-35の訓練に多くの時間を費やす必要がある。カタパルトがないために訓練が制限されても、PLANは多くの飛行時間と多くの経験を得ることができる。

 STOBAR空母でJ-35を実際に運用するには、いくつかの欠点があることに留意すべきである。回収はSTOBAR空母でもCATOBAR空母でも同じだが、J-35は遼寧と山東の艦首のスキージャンプ台を利用して発進しなければならない。そのため、将来のCATOBAR空母からの発進する場合と比べて、武器や燃料などの積載量を減らして発艦しなければならない。福建は、従来型の蒸気式カタパルトではなく、先進的な電磁式航空機発射システム(EMALS)タイプのカタパルトを採用している。

 新型カタパルトが中国の就役中の空母にもたらす全体的なメリットは大きい。J-35は、その低視認性とともに、多くの先進的なセンサーや非常に高性能な武器とともに、アクティブ電子スキャン・アレイ(AESA)レーダーを搭載すると想定されている。何よりも、福建の準備が完全に整う前に、機体を海上運用し、大きな教訓が得られるだろう。

 これは興味深いことではあるが、推測の域を出ない。J-35がSTOBAR運用に適さないと判明するかもしれないし、開発スケジュールが福建を待つ方が良いということになるかもしれない。その成り行きを見守る必要がある。■



New Images Of China's J-35 Naval Stealth Fighter, Could Depict Third Example

New Images Of China’s J-35 Naval Stealth Fighter, Could Depict Third Example

The images come amid indications that the navalized fighter could operate aboard China’s first two aircraft carriers, as well as its third.

BYOLIVER PARKEN|PUBLISHED MAR 13, 2024 9:10 PM EDT

AIRNEWS & FEATURESSEA


2022年7月23日土曜日

ここまでわかったFC-31(J-35)の機体情報。オリジナリティ希薄な同機が今年秋の珠海ショーに登場との噂。

 Our Best Look Yet At China’s J-35 Carrier-Capable Stealth Fighter

Chinese internet

 

中国海軍向け新型ステルス戦闘機の高解像度写真で、エンジンやキャノピーなど詳細が明らかになった。

 

 

FC-31と呼ばれる瀋陽J-35ステルス戦闘機の海軍仕様試作機で最初の高解像度写真と思われるものが、ネット上に出現した。製造番号35003、グレーの戦術塗装に控えめなマーキングが施された同機で、キャノピーやエンジンなど、興味深い詳細が確認できる。

 中国空母が増える中、同機の開発は以前から噂されていたが、昨年末に飛行中や地上での映像が公開されていた。画像はすべて、ターコイズブルーの下塗り塗装の機体で、解像度は低いものだった。

 今回公開の画像では、機体やその特徴がよりよくわかる。人民解放軍海軍(PLAN)の空母艦載戦闘機J-15に見られる「空飛ぶサメ」のロゴを含む新塗装とマーキングは、ここ数カ月で開発が着実に進んでいることを示し、海軍での使用を意図しているがわかる。

 

 

J-35試作機の尾翼のアップ。右尾翼の上部に「フライングシャーク」のロゴと思われるものが見える。Chinese internet

 

F-35のような前開きの内反キャノピーは、後部にバルクヘッドを備えるのがわかる。これは、ロッキード・マーチンF-35統合戦闘機のA型C型のキャノピーの構成とほぼ同様で、少なくとも米ジェット機のデザインから影響を受けていることは間違いない。F-35Bのキャノピー後部には、バルクヘッドがない。F-35J-35ともにキャノピーでパイロットの後方視界は確保できない。

 

J-35のキャノピー. Chinese internet

 

 

オーストラリア空軍のF-35A。キャノピー形状がよくわかる。 USAF / Senior Airman James Hensley

 

F-35のキャノピー形状は、少なくとも部分的には、短距離離陸と垂直着陸(STOVL)可能なB型に見られるリフトファンやその他の関連する独自の要素を搭載する必要性に直接関連した設計上の妥協であるのを考えれば、中国がこのキャノピー設計を採用したのは不思議なことだった。今のところ、J-35やその前のFC-31のSTOVLバージョンが計画されている気配はない。そのため、海軍仕様の中国機が、視認性やその他の設計上のペナルティが不要なのに、なぜこの構成したのかという疑問が生じる。

 J-35の新しい画像で特に目立つそ他のディテールには、鋸歯状の排気ノズルを持つエンジンと、胴体後部のカウリングがある。これは、同機の推進用と思われる新型WS-21である可能性がある。WS-21は、WS-13Xとも呼ばれ、WS-13Eを改良した派生型で、アフターバーニングを強力にしたものだ。FC-31の試作2号機は、試作1号機が搭載したロシア製RD-93に代わり、WS-13Eを搭載しているといわれる。WS-13シリーズは、RD-93と形状・性能ともに似ている。

 

 

J-35のエンジン排気口。 Chinese internet

 

 6月の中国国営テレビCCTVで、11月に予定される珠海航空ショーで、WS-21エンジンを搭載したJ-35が正式に登場すると示唆された。珠海ショーは、偶数年に開催される中国最高峰の航空見本市で、新鋭機の一般公開が行われることで知られる。

 その他、機首の着陸装置のノコギリ歯状のドア、主脚には台形状のドア、右エンジン吸気口の側面に目立つ台形状のパネルがある。ステルス性を発揮するため、設計に高度なノウハウが必要で、製造や取り付けにも極めて高い精度が要求される。高度ステルス用の低視認性の「トリック」の多くは、外見上は見えない。そのため、同機がどの程度のステルス性を持っているかは不明だ。 とはいえ、中国の航空業界は長年にわりJ-20シリーズなどの開発・生産を続け、この点で経験を積んでいるのは間違いない。J-35はF-35ほどステルス性は高くないが、低視認性を活かし多くの状況下で生存能力を向上できる。

 

 

J-35試作機の着陸装置ドアと、その空気取り入れ口の側面にあるパネルの様子。Chinese internet

 

全体的に驚くほど継ぎ目のない機体で、パネルやファスナー、隙間、折り目、アンテナなど、レーダー探知に悪影響を与える要素の露出を最小限に抑え、非常に滑らかな外装となっている。

 また、各種飛行試験中によく搭載されるエアデータプローブが、今回の写真でもJ-35に搭載されているのが確認できます。

 J-35が、どのエンジンを積んでいるにせよ、今年の珠海ショーに登場すれば、同機の設計と特徴について、さらに多くのことがわかるだろう。■

 

Our Best Look Yet At China's J-35 Carrier-Capable Stealth Fighter

BYJOSEPH TREVITHICKJUL 22, 2022 5:30 PM

THE WAR ZONE