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インド海軍のP75(I)潜水艦プログラムが進展(Naval News)

  Rendering of a Type 214NG submarine. TKMS image . TKMS は、同社のパートナーである マザゴン・ドックヤード 社(MDL)が、通常型潜水艦6隻で構成されるP75(I)プロジェクトへの共同入札がインド国防省により適格と認められ、現在次の評価段階に進んでいると発表した。 MDL - TKMSの入札が選定された 一方、インドの複合企業体 L&T と スペインの Navantia による競合入札は、要件を満たしていないことが判明した。この企業連合はS80潜水艦を提案していたが、「海上実証済みのAIP」が欠如していることが失格の主な理由だと伝えられている。これにより、MDL - TKMSの入札が国防省にとって唯一の選択肢となった。しかし、提案された潜水艦の種類は、両社から確認されていない。   以前、インドのメディアで流れた潜水艦プロジェクトP75(I)およびP75(Additional Submarine)に関するニュースをMDLは確認していた。具体的には、MDLは、MDLが提出した商業入札が国防省によって開封され、証券取引委員会への提出書類でさらに処理されることが確認された。  別の書類では、MDLはP75(I)プロジェクトについてインド海軍との交渉は一切行われていないことを明らかにし、最近の進展に関するスケジュールを提供した。 2023年8月1日、国防省への入札価格提出 2024年7月26日、現地評価試験に関する連絡が成功 2025年1月16日、国防省による商業入札開始 2025年1月23日、2025年1月27日に開催される商業交渉の第1ラウンドへの招待状を受領。  本誌 の常連寄稿者である アレックス・ラック は、この設計について次のように述べている。「 214NG型または214I型が提案されている設計であることがわかっている。 「それは212CD型の船体外板形状を反映したものになるだろう。おそらくはドイツのAIP、またはインドがDRDOから調達したいものを統合するだろう」と彼は付け加えた。  P75(I)プロジェクトにより、インドは1980年代にドイツのHDWがMDLと提携してHDW Type 209 Class SSKを建造した原点に戻ることになる。4隻の潜水艦が建造され、現在もシシュマル級と...

インド国産SSBNアリハントがミサイル発射に成功した。インドのめざす核抑止力戦略の大きな柱だが、規模や戦力は西側大国と異なる

  アリハントクラスの写真は非常に少ないが、衛星画像の解析と数少ない写真から、内部の配置がある程度わかる。 INSアリハントArihantは2022年10月14日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射に成功した インド国防省(MoD)は声明で以下発表した。 「ミサイルは所定の距離までテストされ、非常に高い精度でベンガル湾の目標地域に衝突した。兵器システムの運用および技術的なパラメータをすべて検証できた」。  インド国防省は、INSアリハントによるSLBM発射の成功は、乗組員の能力を証明し、インドの核抑止力の重要な要素であるSSBN計画を検証するために重要である、と付け加えている。堅牢で生存可能かつ確実な報復能力は、インドの「先制不使用」を支える「信頼できる最小限の抑止力」政策に沿ったものである。  今回の実験で使用されたSLBMの正確な型式は明らかにされていない。K-15「Sagarika」またはK-4ミサイルである可能性がある。K-15は1000kgの弾頭を約400海里飛ばすことができる。アリハントには12基が配備可能だ。しかし、同ミサイルは暫定的な解決策と見なされている。 新型K-4はフルサイズのSLBMで、射程距離は約1,900海里で、K-15の約4倍と予想されている。  しかし、今回事前に出たNOTAMの対象範囲が広いことから、テストミサイルはK-15の可能性が高い。 Indian SSBN INS Arihant INSアリハントについて インドのアリハント級弾道ミサイル潜水艦(SSBN)ほど、写真に撮られていない潜水艦はない。一番艦のINSアリハント(S2)は2016年就役し、今年に2番艦INSアリガット(S3)が就役する予定だ。  アリハントは、「ポケットブーマー」とも言えるユニークな設計で他の弾道ミサイル潜水艦(北朝鮮の通常動力船を除く)と比べても、はるかに小型だ。船体は短く、薄く、ミサイルサイロは4基しかない■ Indian SSBN INS Arihant Fires Submarine Launched Ballistic Missile - Naval News   Posted by : Xavier Vavasseur  14 Oct 2022   Xavier is based in Paris...

インド国産空母ヴィクラントの就役式典で首相はじめ異様な昂揚感のスピーチ。インドは新たな歴史に入った。

  インド初の国産空母INSヴィクラントVikrantの就役式がコチン造船所で行われた(Source: https://twitter.com/ThingsNavy ) インド国防省の報道発表より シ ュリ・ナレンドラ・モディShri Narendra Modi首相は2022年9月2日、コチン造船所(CSL)で初の国産空母インド海軍艦船(INS)ヴィクラントを就役させ、国産建造力の高まりを示すとともに、「 Aatmanirbhar Bharat 」(インド自立)への道で大きなマイルストーンとなった。式典で首相は植民地時代の残滓を取り払い、豊かなインドの海洋遺産にふさわしい新しい海軍の軍艦旗(Nishaan)も発表した。首相は、新しい海軍旗を古代インドの英雄チャトラパティ・シヴァージーに捧げた。  式典で首相は、「ここケララ州の海岸で、すべてのインド人が新しい未来の日の出を目撃している。INSヴィクラント就役式典は、世界の地平線で上昇するインドの精神に敬意を表するものである。今日、私たちは、自由戦士たちが思い描いた、有能かつ強いインドの夢の実現を目の当たりにしている」と述べた。  「ヴィクラントは巨大で、重厚で、広大である。ヴィクラントは単なる軍艦ではない。これは21世紀のインドの努力、才能、影響力、コミットメントの証だ。目標が遠く、旅が長く、海と挑戦が果てしなく続く中でインドの答えがヴィクランドだ。ヴィクラントは、インドの自立をユニークに映し出しているのです」。  首相は、今日のインドに困難な挑戦はないと述べ、国民の新しい気分についてコメントした。「インドは、自国技術でここまで巨大な空母を製造できる国々に加わった。INSヴィクラントは、国に新たな自信を満たし、国に新たな自信を作り出した」と述べた。首相は、海軍、コチン造船所の技術陣、科学者、そして特にこのプロジェクトに携わった作業者の貢献を認め、賞賛した。またケララ州酒器祭日オナムという縁起の良い機会が、幸福感をさらに高めていると述べた。 就役式でスピーチをするインド首相 (Indian MoD photo) INSヴィクラントの各部品には、長所、強みがあり、発展の旅路がある。INSヴィクラントは、国産化の可能性、国内資源、国産技術を象徴する存在だ。空軍基地に設置されている鋼鉄も、DRDOが開発し、インド企業...

今週のアジア太平洋海軍関係ニュース 尖閣諸島周辺のPLAN艦艇動き、インド新空母引き渡し、ペロシ議長訪台に神経を尖らせる中共

    ジャンダオ級小型フリゲート艦 (615). JSDF Photo     尖閣諸島で中国艦船の不審な動き 防衛省の発表によると、今週、人民解放軍の水路測量船3隻が日本海峡を通過し、先週はPLANコルベット艦が尖閣諸島を南下した。  7月22日、PLANのコルベットが尖閣諸島の魚釣島から西に約50マイルを航行しているのが目撃された。その後、同艦は八重山諸島の与那国島と台湾の間を南下し、太平洋に出た。 水曜日、コルベットは魚釣島の西44マイルの地点で目撃され、北に向かって航行していた。PLAN艦はその後、東シナ海へ航行した。  画像と艦番号から、コルベットはCNS 孝感 Xiaogan (615)と判明した。同リリースによると、駆逐艦「ゆうだち」(DD-103沖縄・那覇基地所属の第5航空団の海上哨戒機(P-3Cオライオン)がPLAN艦を監視した。  尖閣諸島は日本が統治しているが、中国と台湾も領有権を主張している。日本は、尖閣諸島付近でのPLAN活動に懸念を示している。  しかし中国は、釣魚島と呼ぶ同諸島周辺での活動は合法であると主張している。中国国防省報道官呉謙上級大佐は、木曜日の記者会見で、日本の主張は「無責任」であり、釣魚島周辺海域でのPLAN活動は合法かつ適法である、と述べた。 「日本側に、あらゆる挑発的な行動をやめ、対話と協議を通じ相違点を管理し、予期せぬ海難事故を起こさないよう求める」と述べた。    また木曜日には、艦番号23と25のPLAN Shupang級水路調査船2隻が、トカラ列島の一部である横舘島の北西150マイル海域で北東に航行しているのが目撃された。その後、大隅海峡を北東に航行し、太平洋に出た。  補給艦「おうみ」(AOE-426)、多目的支援艦「あまくさ」(AMS-4303)、海上自衛隊鹿屋航空基地所属の第1航空団P-1 MPA、第5航空団P-3CがPLAN艦を監視したと発表された。  金曜日に、艦番号22の「シュパン」型水路調査船が対馬の西25マイルの海域を北東に移動しているのが目撃され、その後、対馬海峡を北東に進み、日本海に入った。同艦は、海上自衛隊鹿屋航空基地(九州)所属の第1航空団と厚木飛行場(本州)所属の第4航空団のP-1 MPAが監視した。   首脳会談でペロシ訪台...

インド洋への中国海軍進出にインドは非対称戦略で対抗せよとのCNASレポートを読んで

  この記事を読めば、なぜインド太平洋という呼称が使われているかがわかりますね。シンクタンクの理屈がデリーの政治家にどれだけアピールするかわかりませんが、要は中国に追随した大海軍整備に走るのは愚策ということですね。今後は日本としても国境線の地図から国益の地図に切り替えて思考していく必要があると思います。安保法制の審議時に見られた政府の足を引っ張るような議論ではなく、納得できる国益の議論が必要な時が来ていると思います。     こ れまで長きにわたりインド洋はインド海軍が支配し、さらにアジアでも数少ない空母航空戦力を有しているのがインドだ。   ただし、シンクタンク新アメリカ安全保障センター(CNAS)のレポートによれば、中国軍事力の増強がここ二十年余り続いた結果、インドの軍事力近代化並びに増強の影が薄くなっており、特に海洋面で顕著だという。1962年の中国との国境紛争をひきずるインドには痛い指摘だ。   人民解放軍海軍(PLAN)の中心は太平洋にあるが、最近になり中国はバングラデシュ、ミャンマー、パキスタン、スリランカと次々に港湾施設の使用権を獲得しており、海軍基地建設も始めた。すべてあわせ「真珠の首飾り」を構成しインドを包囲するねらいだ。PLANはインド洋への艦艇派遣が増えており、インドの弾道ミサイル潜水艦に脅威を与える可能性が出てきた。       インドは数の上ではインド洋で優位を維持しているものの、中国は着々と基礎固めをし同地区でのプレゼンスを強めてきた。   ここ二十年にわたり、米国はインドと事実上の同盟関係を強化し中国の台頭に対抗してきた。ただし、CNASレポートにあるように予算面の制約と調達の欠陥によりインドがPLANの艦艇、航空機双方に対抗できるとは期待できない。   ヒマラヤ山岳地帯での国境線確保については別稿が扱うので、本稿ではCNASレポート提言を検討し、インド海軍・空軍が無理せずインド洋で中国の台頭があっても優位性を確保する方法を見てみよう。   PLANの全体規模はインド海軍を上回るが、インドには域内海域の確保に役立つ利点がある。中国国内のPLAN艦艇はインド洋への移動にマラッカ海峡を通過する必要がある。スンダ海峡の利用も可能だ。 ...