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航空自衛隊の訓練機にテキストロンT-6を選定(Breaking Defense)―長く続いた国産練習機の流れは休止符を打たれました。国内防衛産業の疲弊ぶりを示しているのか、それともビジネス上の判断だったのかは後年明らかになります

  テキサス州ラフリン空軍基地を離陸するT-6AテキサンII。 June. 10, 2024. (U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Harrison Sullivan) 日本の空軍は、インド太平洋でT-6を飛ばすニュージーランド空軍、タイ空軍、ベトナム防空空軍に加わる 日 本は、パイロット訓練用航空機の近代化の一環として、 テキストロン T-6を購入すると、同社ががプレスリリースで発表した。  テキストロンの火曜日の発表では、航空自衛隊(JASDF)がビーチクラフトT-6テキサンIIを何機購入するかは明らかにしていないが、包括的な地上訓練システム、教官パイロットと航空機整備士の訓練、長期的な後方支援と維持支援も契約に含まれているという。ビーチクラフトT-6テキサンIIは、日本の基本練習機であった富士/ スバル T-7の後継機となる。  条約上の同盟国として、この地域で急増する中国軍に直面する日本の立場を考えれば、驚くことではないが、この動きはアメリカ製兵器を購入する日本の強い傾向を示している。  2025年度の日本の防衛予算には「新型戦闘機のパイロットを効率的かつ効果的に訓練するため、統合運用を目的とした新型初等訓練機と地上訓練設備を取得する」プロジェクトについての論点が含まれていた。  予算には、費用や取得する航空機の数は含まれていなかった。本誌は日本の防衛省にコメントを求めている。  ビーチクラフトT-6は14カ国で1000機以上が就役している。 インド太平洋地域では、航空自衛隊は、T-6を飛ばすニュージーランド空軍、タイ空軍、ベトナム防空空軍に加わることになる。  テキストロンは、契約締結は「2025年中の見込み」と述べた。■ Japan picks Textron T-6 for JASDF training fleet Japan's air force will join the Royal New Zealand Air Force, the Royal Thai Air Force, and the Vietnam Air Defense Air Force flying T-6s in the Indo-Pacific. By   Colin Clark on January 29...

航空自衛隊が選定した新初等練習機T-6テキサンIIとは(The Aviationist) ―いくら初等練習機とはいえ、国産化できない(あるいは参入する気概がない)のは残念です。日本の航空宇宙産業にもスタートアップ企業が必要ですね。

  T-6C テキサン II のデモ機。 Textron Aviation and Defense T-6テキサンIIは、日本向けT-6JP型にカスタマイズされ、航空自衛隊の新しい初等練習機として使用される 日 本は、航空自衛隊(JASDF)の次期主力飛行訓練機として、米国製T-6テキサンIIを2024年11月下旬に選定した。この複座単発プロペラ機は、旧式となった富士T-7と交代する。  T-6テキサンIIT-6JP型にカスタマイズされ、航空自衛隊の新しい初等練習機として使用される。 T-6CテキサンII 新型練習機調達計画 後継機の候補には、ピラタスPC-7MKXとトルコのヒュルクシュが挙がっていた。T-6のどの型式が選ばれたかは報告されていないが、現在 Textron Aviation and Defense の一部である Beechcraft が製造したT-6Bの輸出型T-6Cの可能性が高い。シェパード・メディアによると、T-6Cは日本の要求に従って改造され、T-6JPと呼ばれる。  日本軍はこれまで、T-7、T-5、T-6、T-3のような、ビーチクラフトT-34メンターから派生した古い練習機を運用してきた。 過去数十年にわたり、航空自衛隊はライセンス生産されたT-34派生機を主要な訓練機として採用してきた。さまざまな改良と改造が施された富士T-3は、1978年にオリジナルのビーチクラフトT-34メンターの後継機として採用された。  2002年からは、T-7がT-3に代わって航空自衛隊の基礎パイロット訓練に採用された。航空自衛隊では、静浜基地と防府北基地をそれぞれ拠点とする第11練習飛行隊と第12練習飛行隊によって、49機のT-7が運用されている。 T-6CテキサンII ピラタスPC-9の派生型であるT-6は、最も使用されている練習機であり、500万時間以上の飛行時間を記録している。米空軍や米海軍をはじめ、世界各国で広く採用されている。11月25日には、ビーチクラフトT-6CテキサンII 12機のうち最初の5機をベトナム空軍に納入したことも発表した。  テキストロン・エイビエーションによると、T-6CテキサンII訓練システムは、3台のマルチファンクションディスプレイでエイビオニクス、コントロール、ディスプレイをデジタルで再現するデスクトップ・エイビオニ...

F-15ジャパン・スーパーインターセプター(JSI)プログラムの支援契約をボーイングが獲得(The Aviationist)―68機が米国で改修され、大幅な性能向上が実現する見込み。

AIM-120AMRAAM8機とAGM-158JASSM1機を搭載したF-15ジャパン・スーパーインターセプター。 (画像出典:ボーイング) 総 額4億5,100万ドルの契約は、ジャパン・スーパー・インターセプター・プログラムの一環として、航空自衛隊F-15J68機の改修を支援するもので、現在、米空軍のF-15EXイーグルIIで実戦配備されている機能の一部を導入する。  米国防総省(DoD)は2024年12月10日、空軍ライフサイクル・マネジメント・センターが ボーイング に対し、F-15ジャパン・スーパー・インターセプター・プログラムを支援するため、2024年11月22日の同様の契約(1億2920万ドル)に続き、4億5050万ドル相当の契約を発注したと発表した。この契約にはFMS(対外軍事販売)も含まれ、スーパーインターセプターに装備される新型レーダー、自己防御システム、ミッションコンピューターユニットの取得が含まれる。 F-15ジャパン・スーパーインターセプター計画 アップグレード ジャパン・スーパー・インターセプター(JSI)プログラムは、ボーイングが日本の老朽化した単座F-15J戦闘機68機を近代化するものである。 World Air Forces 2024によると、航空自衛隊は現在、155機の単座F-15Jと44機の複座F-15DJを保有しており、その一部はJ-MSIP(Japan-Multi-Stage Improvement Program)によって改修された。  JSIプログラムは、ボーイングのセントルイス工場(ミズーリ州)とエグリン空軍基地(フロリダ州)で取り組み、2030年2月までに完了する予定である。航空自衛隊のために163機のF-15Jと36機の2人乗りF-15DJをライセンス生産した日本の 三菱重工業 (MHI)は、アップグレードパッケージが終了した後、アップグレード作業を現地で実施する。 2024年5月15日、那覇基地でのサザンビーチ演習で離陸準備をする航空自衛隊第304飛行隊所属のF-15Jイーグル。 (イメージクレジット:USAF/Melany Bermudez) F-15ジャパン・スーパーインターセプター計画 日本の老朽化したF-15イーグル迎撃戦闘機の近代化プログラムでは、既存のF-15J/DJ戦闘機のうち68機がアドバンスド・イ...

航空自衛隊がE-767アップグレード一号機を受領。米本土でUSAFが作業を担当した。二号機も現在性能改修中。

Source: US Air Force 航 空自衛隊(JASDF)は、 ボーイング E-767空中警戒管制システム(AWACS)のアップグレード機を米空軍(USAF)から受領した。  米空軍によると、マサチューセッツ州ハンスコム基地のチームがミッション・コンピューティング・アップグレード(MCU)を実施した。 日本初のアップグレードE-767 「日本はインド太平洋司令部における米国の重要なパートナーであり、E-767は航空自衛隊で最高の空中戦闘管理指揮統制ノード」と、米空軍のデジタル部門長ライリー・パイルス大佐は述べている。 「敵対行為が始まったら、私たちは航空自衛隊と同じように、この機体の飛行を望むでしょう」。  中国やロシアの航空機や無人システムが日本の領空に頻繁に侵入してくるため、日本はMCUアップグレード初号機の運用に「強いこだわり」があるとパイルス大佐は付け加えた。  アップグレード機に加えて、チームは「任務計画や訓練のために日本国内の航空基地数カ所」に地上システムも供給した。  MCUは、米空軍が運用するボーイングE-3セントリーAWACS機のアップグレード作業に準じ、指揮統制、リアルタイムの情報共有、目標識別時間の短縮、殺傷能力の向上など機能を改善している。  MCU設置作業は、870百万ドルの契約の一環として、2019年8月に開始された。飛行試験とデモンストレーションは、カリフォルニア州とワシントン州で行われた。  現在、次のJASDF E-767がMCUのアップグレードを受けています。  Ciriumのフリートデータでは航空自衛隊はE-767を4機運用中で平均機齢は27.5年だ。■ Tokyo receives first upgraded E-767 AWACS | News | Flight Global By Greg Waldron 9 June 2023

海上保安庁がUAVシーガーディアンの運用を開始。航空自衛隊向けE-2Dは船舶で太平洋を横断、岩国基地から三沢基地にフェリーされる。

    海上保安庁の「SeaGuardian」無人機の完成予想図。 (General Atomics Aeronautical Systems)     海 上保安庁は、MQ-9Bシガーディアン・ドローンの運用を開始し、自衛隊には早期警戒機が船で入国した。 UAVの製造元である General Atomics Aeronautical Systems は、海上保安庁が10月19日に海上自衛隊八戸航空基地からシガーディアンの飛行運用を開始したとニュースリリースで発表した。 高高度・長時間飛行が可能な同無人航空機は、「主に日本海や太平洋上空で海上広域捜査(MWAS)を行う。その他、捜索救助、災害対応、海上法執行などの任務が含まれる」という。 北日本の飛行機スポッターからの写真には、海上保安庁のマークと米国の民間登録N467SGをつけたシーガーディアンが写っており、納入前に米国のゼネラル・アトミクス施設で飛行テストに使用された。 GA-ASI社で国際戦略開発担当副社長のロバート・シェフリングは、「シガーディアンはMWASの実施で世界最高峰の資産です。当社は、日本政府の海洋安全保障強化を支援できることを誇りに思います」と述べた。 GA-ASIは2022年4月、海上保安庁が無人航空機取得プログラムにシーガーディアンを選定したと発表していた。選定は、2020年に日本で行われた同機を含む検証試験を受けたものだった。 シーガーディアンが何機発注されたかは不明。 シー・ガーディアンは、逆合成開口レーダーイメージングモードのマルチモード海上表面探査レーダーと、自動識別システム受信機を搭載する。NATOの無人航空機の耐空性規格であるSTANAG-4671に完全準拠しており、民間空域での運用を可能にする衝突回避レーダーも搭載している   2022年10月18日、日本の海兵隊岩国航空基地の港に荷揚げされる航空自衛隊に納入されるE-2Dアドバンスドホークアイ。 (Lance Cpl. David Getz/U.S. Marine Corps) ホークアイは海から納入 一方、航空自衛隊向けの ノースロップ・グラマン 空中早期警戒機2機が、船で太平洋を横断し、西日本に到着した。 E-2D Advanced Hawkeyesは、米国の対外軍事販売プログ...

空自F-15にトップガン塗装機が期間限定で登場。小松基地航空祭は9月19日開催。

  @monimoni1002 トップガンに登場した機体塗装が、航空自衛隊のF-15イーグルに適用された ピ ート・ミッチェルの名前と「トップガン」の称号を掲げたカスタムペイントのF/A-18E/Fスーパーホーネットは、「トップガン」の主役だ。パラマウント・ピクチャーズで史上最大のヒット映画となった「トップガン:マーベリック」で特徴的なスーパーホーネット(少なくとも3機が映画用に用意された)に加え、もう1機、今度はF-15イーグルのそっくりさんが日本に登場した。海軍が主役の映画での塗装が空軍機体に描かれること自体が珍しい。 航空自衛隊のF-15J(製造番号52-8951)は、本日、航空自衛隊のTwitterアカウントで公式公開された。本州の小松基地でのF-15Jの非公式画像が公開された直後のことだ。 このF-15Jは、トム・クルーズがトップガン教官ミッチェル役で搭乗したF/A-18Eスーパーホーネットを参考に、胴体上部と尾翼に沿う黒と薄い青の縁取りが特徴的だ。 トップガンに登場した特別塗装のF/A-18E。   Paramount Pictures ミッチェルの名前、マーベリックのコールサイン、コックピットの下に3つの「MiG-28」キリングマークまで忠実に塗装されている。また、黒く塗られた外部燃料タンクにTOPGUNの称号がついているかは不明。尾翼には本機を運用する306飛行隊のイヌワシマークが残る。 この機体は、9月19日に開催される小松航空祭に向け準備されたもの。同航空ショーでは、航空自衛隊機が展示され、ブルーインパルスが曲技飛行を披露する予定だ。COVID-19の流行をうけ航空ショー開催は2019年以来となる。 小松基地の公式ツイートによると、マーベリックF-15はパラマウント映画社との公式コラボレーションで用意された。同基地はまた、航空ショーに合わせ別のF-15特別塗装機を展開するとしており、これは小松の別飛行隊である303隊の記念日を記念したものだという。 航空自衛隊は、8月30日にマーベリックF-15のティーザーを発表し、ツイッターに簡単な動画を投稿し、質問を投げかけました。「マーベリックの愛機、日本へ!?小松航空祭で真相を確かめよう!」。 小松基地は、航空自衛隊のアグレッサー部隊を受け入れているため、ユニーク塗装のF-15が数多く配...

KC-46A一号機が航空自衛隊美保基地に到着。日本が米国外で初の同機運航国となった。ただし、未解決の問題が残ったまま。

(Boeing) ボ ーイング が日本発注のKC-46A空中給油機4機の一号機を航空自衛隊へ納入し、米国外で初の引き渡しとなった。 同機はシリアルナンバー14-3611がつき、コールサインREACH 46でシアトルのボーイング施設から太平洋を横断し、10月29日に美保基地に到着した。 ボーイングジャパン社長ウィル・シャファーは「日本がKC-46A給油機を導入したことは米日両国が取り組むインド太平洋地区協力で大きな一歩となり、両国の同盟関係で重要な役割を実現する」との談話を発表した。力もあることから日本の災害救難人道援助任務の支援にも投入できると加えた。 また、航空自衛隊のみならず米空軍海軍海兵隊の機材への給油も可能で「強力な防御手段と戦術状況認識装備を備える」とボーイングは説明している。 日本向けKC-46の4機販売は2016年9月に国務省に承認され、FMS制度を使い2017年12月に一号機の契約289百万ドル相当が成立し二号機のオプションを2018年12月に行使していた。 その後三号機四号機のオプションが総額342百万ドルで2020年10月に行使された。 日本向け二号機は現在ボーイングが767ラインのあるワシントン州エヴァレットで製造中で、同社によれば機体構造の16%は日本が製造している。 KC-46A飛行隊を美保基地に新設し、既存の404飛行隊(小牧)のKC-767(4機)、KC-130H(2機)に加える。 KC-46はボーイング767を原型とし、貨物人員輸送にも投入でき、軍用標準パレットは最大18個輸送できる。 米空軍にこれまで48機が納入済みだが、KC-46開発は技術問題で遅延してきた。重要欠陥が6点残っており完全作戦能力宣言ができないままだ。 中でも深刻なのが遠隔視認システム(RVS)で、これはカメラとセンサーによりブームを給油を受ける機体に向け安全に操作するため映像をとらえる装備だ。米空軍は現行RVSでは映像が見にくくなる場合があり、ブーム操作員が相手機を損傷するリスクが残っているという。 ボーイングは固定価格契約を結んでおり、RVS問題の解決は自社負担となる。 ただし、航空自衛隊向けKC-46に新型RVが搭載されるのか、さらに問題解決が実施されるのかはっきりしない。実施の場合、日本は追加支払いを求められそうだ。ボーイングはこの点についてコメントを拒ん...