海上保安庁の「SeaGuardian」無人機の完成予想図。 (General Atomics Aeronautical Systems)
海上保安庁は、MQ-9Bシガーディアン・ドローンの運用を開始し、自衛隊には早期警戒機が船で入国した。
UAVの製造元であるGeneral Atomics Aeronautical Systemsは、海上保安庁が10月19日に海上自衛隊八戸航空基地からシガーディアンの飛行運用を開始したとニュースリリースで発表した。
高高度・長時間飛行が可能な同無人航空機は、「主に日本海や太平洋上空で海上広域捜査(MWAS)を行う。その他、捜索救助、災害対応、海上法執行などの任務が含まれる」という。
北日本の飛行機スポッターからの写真には、海上保安庁のマークと米国の民間登録N467SGをつけたシーガーディアンが写っており、納入前に米国のゼネラル・アトミクス施設で飛行テストに使用された。
GA-ASI社で国際戦略開発担当副社長のロバート・シェフリングは、「シガーディアンはMWASの実施で世界最高峰の資産です。当社は、日本政府の海洋安全保障強化を支援できることを誇りに思います」と述べた。
GA-ASIは2022年4月、海上保安庁が無人航空機取得プログラムにシーガーディアンを選定したと発表していた。選定は、2020年に日本で行われた同機を含む検証試験を受けたものだった。
シーガーディアンが何機発注されたかは不明。
シー・ガーディアンは、逆合成開口レーダーイメージングモードのマルチモード海上表面探査レーダーと、自動識別システム受信機を搭載する。NATOの無人航空機の耐空性規格であるSTANAG-4671に完全準拠しており、民間空域での運用を可能にする衝突回避レーダーも搭載している
2022年10月18日、日本の海兵隊岩国航空基地の港に荷揚げされる航空自衛隊に納入されるE-2Dアドバンスドホークアイ。 (Lance Cpl. David Getz/U.S. Marine Corps)
ホークアイは海から納入
一方、航空自衛隊向けのノースロップ・グラマン空中早期警戒機2機が、船で太平洋を横断し、西日本に到着した。
E-2D Advanced Hawkeyesは、米国の対外軍事販売プログラムで日本が13機を発注しており、10月18日に貨物船Ocean Gladiatorで岩国海上戦闘航空基地に隣接する港に到着した。
ホークアイは、海上自衛隊、米海軍、米海兵隊の航空機を運用する岩国航空基地まで陸路で移動する。その後、北日本の三沢に向かう準備をする。
米国防総省のウェブサイト「Defense Visual Information Distribution Service」によると、岩国港は航空基地に併設されており、「海陸間で各種軍事資産をダイナミックに輸送する」ことを可能になっている。
今回の納入で、日本向けE-2Dは5機となった。航空自衛隊は現在、旧式E-2C13機とE-767空中早期警戒機4機を、三沢と浜松で運用している。
E-2Cのうち4機は、沖縄の那覇基地の分遣隊に配属されており、東シナ海で活発化する中国の航空活動を監視するために使用されている。■
Japan starts operations with SeaGuardian drone, receives two Hawkeyes
By Mike Yeo
Oct 21, 01:29 AM
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