2022年10月9日日曜日

ケルチ海峡大橋 一夜明け損傷の状況が明らかに。モスクワで政変?真偽をめぐりロシア、ウクライナの情報戦の様相。

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アゾフ海で緊迫した夜が明け、ロシアのケルチ海峡橋の爆発をめぐる新事実をお伝えする

 

 

シアによればトラック爆弾による大爆発が起こり、3人が死亡した。夜になり、ケルチ海峡橋の被害が詳細になり、現場の画像と衛星写真で崩壊した車道が示されている。残る車道については、クローズアップによる評価では、部分的に座屈したものの、まだ健在で、橋の鉄道と車道の両方で非常に限られているが通行が再開されている。

 

Courtesy of MAXAR.

 

残るスパンが深刻な損傷を受けているが、ロシアメディアは車道の1つで限定的な車両通行が再開されたと報じており、映像もこの主張を裏付けている。しかし、交通量は極めて少なく、現時点では自動車と小型車のみが橋を使用できるようだ。

 

国営通信社RIA Novostiは、ロシアのマラット・フスヌリンMarat Khusnullin副首相の言葉を引用して、鉄道交通は「完全に復旧した」と伝えており、当局は一度に100台の乗用車が橋の損傷スパンを横断することを認めると述べた。これは完全な事実とは言い難い。橋の鉄道部分の被害は相当深刻なようで、燃えた車両の一部は線路に残ったままだ。ロシアは、橋の別の線路がある程度の大きさの列車を支えることができると考えている節があるが、同橋を渡る鉄道の旅は「完全に復旧した」とは言い難い状態だ。ロシアが鉄道橋を利用するリスクをどの程度負うのか、大規模修理なしで安全に利用できるのか、ということになるのだろう。

 

しかし、トラックやバス、乗客は、24時間以内にさらなる判断が下されるまで、ケルチ海峡の3隻のフェリーに追いやられることになると報じられている。

 

橋の能力が著しく低下しているとはいえ、この事件はウクライナにとっては大勝利であり、ロシアにとっては侵攻作戦に最も都合の悪い時期に、物流の苦労が大幅に増える。

 

また、爆発の余波で海上交通が停止し、交通渋滞が発生している。

 

土曜日の出来事に関し、国防総省のスポークスマンであるパット・ライダー空軍准将Air Force Brig. Gen. Pat Ryderは、「報道を認識しているが、現時点では何も提供できる情報はない」 と述べた。

 

ウクライナからの複雑なメッセージと、ロシアによるクリミア半島の生命線への攻撃に対処する緊急対応は、疑問を増やすだけである。

 

ウクライナ政府関係者は沈黙を守るか、あるいは関与をほのめかしている。ゼレンスキー大統領は演説でこの攻撃についてほのめかした。

 

一部ウクライナメディアは、匿名情報源を引用し、ウクライナ治安部隊SBUが攻撃したと報じている。ただし、SBUから公式コメントは出ていない。

 

ロシア連邦保安庁と国防省の間で進行中かつ悪化している権力闘争の一環として、ロシアがこの攻撃を行ったという根拠なき主張もある。ゼレンスキー大統領の顧問ミハイロ・ポドリャックMiykhailo Podolyakは、モスクワでのクーデターという広範で裏付けのない主張の中で、爆発はより大きな計画の一部であると示唆した。

 

ロシアの準軍事組織「ワグナー・グループ」のテレグラム・チャンネル「グレーゾーン」は、土曜日夜、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相とヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長が爆発の後辞任したと投稿した。ウォーゾーンは現在、これらの報道を確認することができない。

 

情報戦の目的からすれば、ウクライナがロシアの分裂を利用することは非常に理にかなう。英国防省は10月8日の情報更新で、チェチェンの指導者ラムザン・カディロフやワーグナーグループのオーナー、エフゲニー・プリゴジンが率いる戦争推進派が、ロシア軍最高司令部に批判し続けていることを指摘した。■

 

 

Russia's Kerch Strait Bridge Reopens To Very Limited Road, Rail Traffic

BYHOWARD ALTMAN, STETSON PAYNE, TYLER ROGOWAY| PUBLISHED OCT 8, 2022 4:55 PM

THE WAR ZONE

 


 

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