ラベル 改もがみ級フリゲート艦 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 改もがみ級フリゲート艦 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年8月3日月曜日

オーストラリア海軍向け「改もがみ級」にもOKI工業の曳航ソナーOQQ-25の搭載が決まる

 


OKI to supply OQQ-25 towed sonars for Australia's ‘Upgraded Mogami’ Frigates沖電気工業 のOQQ-25ソナーシステムのスケールモデル。


OKIはオーストラリアの「改もがみ級」に曳航ソナーOQQ-25を供給

OKI to supply OQQ-25 towed sonars for Australia’s ‘Upgraded Mogami’ Frigates

  • Naval News 編集部

  • 2026年7月30日

https://www.navalnews.com/naval-news/2026/07/oki-to-supply-oqq-25-towed-sonars-for-australias-upgraded-mogami-frigates/


OKIは、三菱重工業株式会社と、オーストラリア連邦(以下、オーストラリア)の次世代多目的フリゲート艦に搭載されるOQQ-25曳航式ソナーおよび関連機器を供給する契約を締結した。本契約は、オーストラリア政府が導入を計画している次世代多目的フリゲート11隻のうち、最初の3隻が対象。

OKIプレスリリースより

オーストラリア政府は2025年8月、次世代多目的フリゲート計画において、日本の「もがみ級」駆逐艦を改良した「FY2024級駆逐艦」を選定した。本艦にはOKI製の曳航式受動ソナーおよび関連装備が採用され、今回のオーストラリア向け供給契約は、「もがみ級」駆逐艦への搭載実績が評価された結果、締結されたものである。本契約は、OKIにとって初の海外向け装備移転プロジェクトとなる。

OKIは90年以上にわたり、主に防衛分野向けに水中音響技術の開発、水中音響センサーおよび関連機器の設計・製造に取り組んできた。また、海上自衛隊向けのソナーシステムについても、設計から保守に至るまで包括的なサポートを提供している。OKIは、こうした技術と経験を活かし、三菱重工業との契約に基づき、オーストラリアへ曳航式受動ソナーおよび関連機器を供給する。

OKIは「経営計画2031」において、政府の成長戦略分野である防衛・海事分野への注力と強化を掲げている。防衛分野における需要の高まりに応えるため、生産能力の増強やオーバーホール体制の強化に加え、OKIは本プロジェクトを通じて国内外の「海上安全」の実現に貢献し、安全で安心な社会の実現に引き続き寄与していく。

OKIエレクトリック製OQQ-25ソナーシステムの縮尺模型。手前のアクティブ・ボディと、奥のパッシブ・アレイに注目。

Naval Newsのコメント:

  • オーストラリア政府は2026年4月、日本政府および三菱重工業(MHI)と、「アップグレード版もがみ」級(06FFM)多目的フリゲート3隻の購入に関する契約を締結したと発表した。この契約は、SEA 3000計画の下で最大11隻の新型多目的フリゲート艦を建造するという全体的な取り組みにおける第一歩となった。オーストラリア海軍(RAN)は、2029年に最初のフリゲート艦の引き渡しを受ける見込みである。

  • 対潜戦(ASW)を専門とするオーストラリアのハンター級フリゲート艦には、タレス製CAPTAS-4ソナーシステムが搭載される。オーストラリア向け「もがみ」級にOQQ-25が選定されたのは、同システムがすでに日本艦に統合されていることから、理にかなっている。06FFMがRANのより広範なエコシステム(P-8A、CAPTAS-4など)にどのように統合されるか、またソナー周波数の違いが予想される中でマルチスタティック対潜戦を実現できるかが今後の見どころである。


2025年10月23日木曜日

ニュージーランド海軍が改もがみ級フリゲート艦に関心を示す(Naval News) ―同国が相互運用を基本とするオーストラリアの採用に続く動きとなりそうで、小規模調達でも日本にとっては朗報となりますね

 



新型FFMのコンピューターレンダリング。新たなマストとブリッジの配置、追加されたVLSに注目。防衛省。

10月20日、ニュージーランド海軍(RNZN)のガリン・ゴールディング海軍中将が中谷元防衛大臣と会談し、海上自衛隊の「新FFM」と呼ばれる改装型もがみ級フリゲート艦の導入に関心を示したと、日本メディアが報じた。共同通信によれば、これに対し中谷大臣は謝意を表明した。

ゴールドリング少将は中国の海洋進出を懸念し、日本との緊密な協力の必要性を強調したと共同通信は報じた。中谷防衛相はニュージーランドを「極めて重要なパートナー」と位置付け、防衛協力の一層の深化を図る意向を示した。

1990年代から8隻のアンザック級フリゲートを運用してきたオーストラリアは、8月5日、老朽化した同級艦の代替となる次世代フリゲートに日本の改もがみ級を採用することを決定した

オーストラリアは11隻の新型汎用フリゲート艦を取得する。最初の3隻は日本で建造され、1番艦は2029年にオーストラリア海軍に引き渡され、2030年に就役する。残る8隻は西オーストラリア州のヘンダーソン造船所で建造される。

一方、ニュージーランド海軍は現在、同じく1990年代に就役したアンザック級フリゲート2隻を運用中で、後継艦として新型フリゲートの導入を計画している。

オーストラリアとニュージーランドは、1951年に太平洋の安全保障を守るために締結された「オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ安全保障条約(ANZUS条約)」に基づく軍事同盟国である。したがって、両オセアニア海軍間の高い相互運用性を考慮すれば、ニュージーランド海軍が日本の改もがみ級フリゲートに関心を示すのも極めて自然なことだ。

2024年6月18日、ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相は海上自衛隊横須賀基地を訪問し、同型艦2番艦「くまの」艦内を視察するなど強い関心を示していた。

両国首脳は、基本的な価値観を共有する二国間ベースでのインド太平洋地域における協力強化が、自由で開かれたインド太平洋の実現に重要であることで合意している。

日本政府と防衛産業にとって、小規模とはいえニュージーランドから新型FFM発注を確保することは、両国の安全保障・経済協力の強化につながるだけでなく、海外輸出実績を伸ばすことで日本の防衛産業基盤の強化にも寄与する効果を生む。■


New Zealand Navy expresses interest in Japan’s upgraded Mogami-class frigate

高橋浩祐

高橋浩祐は日本在住の防衛問題ライターである。ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー、ジェーンズ・ネイビー・インターナショナル、モンチ出版に寄稿。ハフポストジャパン元編集長、朝日新聞社・ブルームバーグ元記者。高橋は1993年に慶應義塾大学経済学部を卒業した。朝日新聞社とダウ・ジョーンズ社での勤務を経て、コロンビア大学ジャーナリズム大学院および国際公共政策大学院(SIPA)に留学し、2004年にジャーナリズム修士号と国際問題修士号を取得した。1993年に朝日新聞社の記者となる前には、川崎市の姉妹都市プログラムの交換研修生としてボルチモア経済開発公社に勤務し、日米間の貿易問題について研究した。その功績により1988年にボルチモア市の名誉市民に選ばれている。