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四か国合同揚陸演習ARC21が九州で始まった。島しょ部分の防衛戦術を磨き、占領された島しょ奪回のシナリオが含まれる模様で中国を視野に入れていることは明白。

    フランス海軍LHDトネールがARC21参加のため佐世保に到着した。Picture by たもた@tamotaro   合同揚陸作戦演習(ARC21)が佐世保で開始された。ARC21は日本、米国、フランス、オーストラリア四か国が参加し九州周辺で展開する。 海上自衛隊発表によれば、ARC21は以下の各国が加わる前例のない規模の演習となる。 海上自衛隊 ひゅうが級ヘリコプター駆逐艦JSいせ (DDH-182) あたご級誘導ミサイル駆逐艦JSあしがら (DDG-178) あさひ級駆逐艦JSあさひ(DD-119) こんごう級誘導ミサイル駆逐艦JSこんごう (DDG-173) おおすみ級揚陸輸送艦JSおおすみ(LST 4001) はやぶさ級警戒艇JSおおたか(PG-826)、 JS しらたか(PG-829) 名称不詳潜水艦一隻 さらに陸上自衛隊の水陸機動旅団、西部方面隊のCH-47JA、AH-64、航空自衛隊のF-2も加わる。 米海軍 サンアントニオ級ドック型揚陸輸送艦USSニューオーリンズ (LPD-18), P-8Aポセイドン MV-22 オスプレイ フランス海軍 ミストラル級強襲揚陸艦トネール (L9014) ラファイエット級フリゲート艦シュルクーフ(F 711) オーストラリア海軍 アンザック級フリゲート艦パラマッタ(FFH 154) 海上自衛隊はイージス艦二隻あたご、こんごう、最新のASW艦あさひ、揚陸艦2隻、潜水艦1隻と最大の陣容で同演習に加わり注目される。さらに小型警備艇二隻が大規模演習に加わるのは今回が初めてだ。ARC21での役割は不明だが、仮想的部隊(OPFOR)役でPLANの22型双胴ミサイル艇をシミュレートするのではないか。 演習の目標 海上自衛隊によれば、ARC21で4か国間の防衛協力体制を強化し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現をめざす、とある。演習は各国部隊の島しょ部防衛戦術の技量を高めるのが目標だ。太平洋地区フランス海軍司令レイ提督は先週の報道記者会見で揚陸演習の目的の一つに「島しょ奪回」があると明らかにしていた。■ Training Phase of ARC21 Combined Amphibious Exercise Begins in Japan Xavier Vavasseur  11 May 2021

中国はガタルカナル戦史を研究し何をめざすのか

Why Is China's Navy Studying the Battle of Guadalcanal?  なぜ中国海軍がガタルカナル戦を研究するのか We have a few ideas. by Lyle J. Goldstein April 1, 2019   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: China Navy Military Technology War Strategy https://nationalinterest.org/blog/buzz/why-chinas-navy-studying-battle-guadalcanal-50107 中 国軍に実戦経験が欠落する事実は軍上層部も深刻な問題として認識している。戦闘ノウハウ不足を認めること自体は賞賛に値する。大規模軍事作戦をこの40年間行っていない中国軍では獲得できない知識だ。逆に40年間も軍事力を行使しない自制心が軍事大国にある事自体すごいと思うのだが。 対照的に米軍は2001年以来ほぼ一貫して戦闘状態にあり、1990年代にも小規模戦数件があった。だが近年の米国による戦闘に見られるイノベーションについては小規模かつ戦闘員相手の治安維持戦で得たものは少なく、今後大国間で戦闘状態の幕が切られればその真価を余すところなく見せてくれるはずだ。 人民解放軍(PLA)は実戦経験の欠如をおぎなうべく戦史研究を続けており、太平洋戦争の血なまぐさい記録もその対象だ。南太平洋の8月は熱いが1942年の同月始まったガタルカナル戦は地獄だった。太平洋の運命を決定づけた作戦であった。ミッドウェイの奇跡がとかく耳目を集めがちだが、その数カ月後始まったガタルカナル消耗戦は太平洋の『ヴェルダン』とも呼ばれ、転回点となった。艦船38隻と航空機700機を失った日本だが米側もほぼ同じ損失を被った。だが米国は損失分を早期に補うことができた点が異なる。 2017年12月、中国海軍の公式雑誌「今日の海軍」 [当代海军]にガタルカナル戦の詳しい分析記事が掲載された。結論は「日本が兵装開発で冒した過ちが損失を増やす結果につながった」とし、日本側の戦略思考の根本的欠陥にも触れている。この中国による日本の作戦失敗の分析は

北朝鮮攻撃で韓国海兵隊が果たす役割は重要だ。

South Korea's Plan to Make North Korea Suffer in War: Marines Attacking from an 'Aircraft Carrier' 韓国の北朝鮮攻勢案は海兵隊を「空母」から展開する構想 Kyle Mizokami February 2, 2018 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/south-koreas-plan-make-north-korea-suffer-war-marines-24316?page=show 韓 国の現代史で揚陸作戦がカギとなり中心的な役割を果たしてきた。国連軍は韓国を揚陸作戦一回で救った経緯があり、このことから韓国は大規模かつ強力な海兵隊を維持している。新世代の韓国揚陸部隊は有事の攻勢能力を体現し、北朝鮮を侵攻し金正恩一族を権力の座から引きずり下ろすだろう。 半島状の地理条件のため南北朝鮮の住民にとって海は縁遠い存在ではない。同時に半島内で戦闘中の地上部隊は絶えず海からの侵攻で補給通信線を遮断される危険から逃れられない。ダグラス・マッカーサー元帥は朝鮮人民軍(KPA)の攻勢がか細い補給線で支えられて韓国へ侵攻していることを見抜き、インチョン揚陸作戦を立案実行した。その結果、一気に形成が逆転しKPAは勝利一歩手前から引きずり降ろされた。分断された北朝鮮軍は包囲され殲滅されるのを逃れ北へ退却した。 朝鮮半島は東西わずか160マイルで山地があり、機動戦の余裕がない。南北の沿岸は延長3千マイルで、将来の次回朝鮮戦争では揚陸作戦で消耗戦を回避し、ソウルや平壌のような中心地での対決を回避することが期待される。 米海兵隊の支援のもと韓国は世界有数の規模の海兵部隊を整備した。米海兵隊のある大佐がヴィエトナム戦当時に韓国海兵隊の旅団規模部隊が現地に派兵され「すべてを教え込んだのでこっちよりも優秀なくらいだ」と述べていた。今日の韓国海兵隊(ROKMC) は29千名で二個師団と一個旅団を編成している。 従来、ROKMCには戦域予備兵力の役割が想定され、迅速な増援部隊として北朝鮮軍が突破口を開いた場合の対応部隊だった。陸上だけでなく海上から兵力を移動すればこれが実現で

★BAEが陸上自衛隊向けAAV7A1の製造を受注したと発表

BAE Systems to Provide Upgraded Amphibious Assault Craft to Japan POSTED BY: MATT COX APRIL 8, 2016 http://www.defensetech.org/2016/04/08/bae-systems-to-provide-upgraded-amphibious-assault-craft-to-japan/ BAEの強襲水陸両用車両の改良型  Photo: BAE Systems. BAEシステムズ が日本の防衛省から新型強襲水陸両用車両の製造を受注した。 契約では陸上自衛隊が進める揚陸運用能力養成を支える内容になっていると同社は発表。 「日本軍の能力増強を当社の高性能水陸両用車両で支援できることを誇りに感じる」とディーン・メドランド戦闘車両事業担当副社長は語っている。「AAV製造メーカーとして当社には長い実績があります」 BAEシステムズは契約の金額規模については何ら情報を開示していないが、AAV7A1を30両および補給部品と試験設備を提供するという。この車両はRAM/RSつまり信頼性・稼働性・保守性向上型と呼ばれ、同社は自衛隊向けに運用訓練も実施する。 AAV7A1 RAM/RSはエンジン出力を増やし、駆動系も強化しており、サスペンションも改良しているのでAAV7A1通常型より性能が上がっていると同社は発表。さらに機動力、指揮統制能力、補修能力も引き上げられ、兵員や物資を揚陸艦から陸上へ運ぶことができる。 生産は同社のヨーク工場(ペンシルヴァニア州)で今年8月から始まり、初号車は来年8月に引き渡されるほか、同年年末までに全車両が日本へ納入される。■

PLAN>ロシアと日本海沿岸で揚陸演習を実施

今回の演習はあまり報じられていませんが、規模からいって尖閣諸島を相当し指揮したものであることは明らかです。安保法案で机上の空論が先走りしがちな我が国ですが、こうした日本のまわりの不穏な動きにも都度注意していく必要がありますね。 China, Russia Land 400 Marines in First Joint Pacific Amphibious Exercise By: Sam LaGrone August 26, 2015 5:35 PM • Updated: August 27, 2015 7:19 AM http://news.usni.org/2015/08/26/china-russia-land-400-marines-in-first-joint-pacific-amphibious-exercise 中露共同演習で中国海軍の揚陸艦長白山が ZBD-05らしき歩兵戦闘車両を展開している。2015年8月25日撮影。Chinese MoD Photo 中国とロシアが初の合同上陸演習を行い、陸戦隊400名をロシア領太平洋沿岸に揚陸させた。日本本土から300マイルほどの地点。中国国防省が水曜日に写真含め公表した。 以前から人民解放軍海軍(PLAN)とロシア海軍は揚陸演習を実施しているが、中国が海外領土に部隊を上陸させたのは今回がはじめて。なお演習名はJoint Sea 2015 IIと中国国防省が発表。 PLANは約200名の陸戦隊をタイプ071揚陸艦長白山 Changbaishan からロシア領太平洋沿岸に上陸させた。8月25日に実施したとしている。 中国国防省発表の画像ではZBD-05歩兵戦闘車両が数台見られる。同車両は米海兵隊が調達を取り消した遠征戦闘車両(EFV)に外観が類似している。 揚陸演習では中国は航空戦力も動員しパラシュート、ヘリコプターで海岸に兵員を上陸させた。また戦闘機も動員し空中援護も実施している。 中国国防省はロシア側の動員部隊については空挺部隊除き言及していない。 PLANが動員した装備と戦術は米海兵隊の部隊上陸方法と類似しており、敵部隊を海上と空から同時に包囲する考え方も同じだ。 揚陸作戦用の装備は軍でも複雑なものだが比較的安価な誘導兵器が世界各