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アイアンドームがグアムへ配備される。巡航ミサイル迎撃の暫定策として。米陸軍発表。

    Iron Dome at White Sands Missile Range, New Mexico. (Army)   米 陸軍はアイアンドーム防空ミサイル防衛二基をグアムへ送り込む。米国は巡航ミサイル防衛策の暫定策としてアイアンドームを導入したばかりで、第94陸軍対空ミサイル防衛司令部(AAMDC)が10月7日に発表した。     今回の展開にはアイアンアイランド作戦の名称がつき、同システムの実力をテストしつつ、防空部隊の運用能力を磨くことが目的と発表文にある。また2019年度国防整備認可法でアイアンドーム装備を2021年末までに作戦方面に展開することが求められているのに対応する。   アイアンドームは10月中旬に現地に到着し、11月から演習を開始すると陸軍報道官が述べている。   第94AAMDCがアンダーセン空軍基地で臨時展開部隊を統括すると発表文にある。   テキサスのフォートブリスから2-43防空砲兵大隊が展開する。同部隊は今年から運用訓練を続けている。第38ADA連隊も日本から現地入りし、ミッションを支援する。   演習では「運用データ収集、展開に当たり考慮すべき事項、並びにアイアンドームを既存の防空装備にどう統合するか」が中心とあり、後者については最終段階高高度広域防空(THAAD)が2013年からグアムに展開しているのでこれを指している。「グアムで実弾演習を行う予定はない」と発表文にある。   アイアンドームはイスラエル防衛企業ラフェエルが製造し、レイセオンテクノロジーズが共同開発した。陸軍は議会の要望によりアイアンドーム二式を調達し、巡航ミサイル防衛の不足分を埋めることとしながら、より本格的な解決方法を模索している。   陸軍はアイアンドームの追加調達の予定がないが、同装備の構成部分を間接火力防御機能に取り組む。これは巡航ミサイルと合わせ無人機、ロケット弾、砲弾、迫撃砲弾に対応させる構想。■     Iron Dome heads to missile defense experiment in Guam By Jen Judson  Oct 8, 07:16 AM

イスラエルのアイアンドームに艦載版が登場

「次回の戦争」とかイスラエルの表現はリアルですね。ナチスばりにイスラエル壊滅を公式に発言するような国がすぐそばにあるためですね。ミサイル防衛として空軍、海軍、陸軍の垣根を壊す動きも注目です。それにしてもイスラエルの軍高官は異例に階級が低いですね。権限移譲が進んでいるのか、組織構造が違うのか。イスラエルには今後も注目したいと思います。 Israel declares operational capability for sea-based Iron Dome  イスラエルが海上配備アイアンドームの実戦化を発表 IDF By: Barbara Opall-Rome https://www.defensenews.com/naval/2017/11/27/israels-iron-dome-system-deployed-on-ship-for-first-time/ TEL AVIV, Israel — イスラエル軍が艦載版アイアンドーム迎撃システムの初期作戦能力獲得を宣言した。11月27日に海上実弾試験で標的迎撃に成功した。 当日の成功の前にイスラエル空軍、海軍、民間企業が1年半もアイアンドームをINSラハヴ海防艦のアディール追尾誘導レーダーに統合する共同作業に従事していた。 「本日をもって公式にイスラエル防衛の新しい陣容が地中海に生まれた」と空軍防空部門司令官ズヴィカ・ハイモヴィッチ准将 Brig. Gen. Zvika Haimovich が記者団に語った。 「艦載アイアンドーム、アディールレーダーおよび地上配備アイアンドーム部隊が完全に接続された。本日の実弾発射実験で優秀な性能が実証された」 アイアンドームは国営ラファエル社が開発し、2011年の配備以来1,700回以上の迎撃に成功している。艦載アイアンドームはC-ドーム C-Dome の名称となる。 空軍関係者によれば艦載アイアンドームも空軍が運用する。地上配備アイアンドームで整備した運用ノウハウと技術があるためだ。「海軍用のアイアンドームは新規アイアンドーム部隊として扱う。陸上、海上の装備を統合し今後のエスカレーションや次回の戦争に備える」という。 海軍兵器部長ジヴ・バラク大佐 Capt. Ziv Barak は2014年のガザ戦役の教訓から海上配備のア

★イスラエル>デイビッズ(ダビデ)スリングが配備前の迎撃テストに成功

いまやイスラエルはミサイル防衛(イスラエルの場合は迫撃砲弾や初歩的なロケット弾への対応も含む)を磐石の態勢で整備しつつあり、世界最先端の防衛体制を構築しようとしています。その背後には優秀なイスラエル技術を活性化している米国の支援があるのはいうまでもありません。イスラエル技術が今後どこまで発展するのか、他の地域にも有効活用されるのかが注目ですね。 David’s Sling System Shows Ability To Destroy Rockets, Missiles By Barbara Opall-Rome 2:58 p.m. EST December 21, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/air-force/2015/12/21/davids-sling-system-shows-ability-destroy-rockets-missiles/77703938/ (Photo: Courtesy photo) TEL AVIV, Isreal — 高い命中精度を誇る米イスラエル共同開発のデイヴィッズスリングウェポンシステム David’s Sling Weapon System (DSWS)が12月21日に大型長距離短距離あわせたロケット連続発射に対応し迎撃に成功した。 . テストは主契約企業ラファエル社のネゲブ砂漠にある試射場で実施され、開発期間中のテストは4回目となりこれが最終となる。2016年第一四半期に実戦装備がイスラエル空軍に引き渡される。 テストには米側、イスラエル側の関係者数百名が立会い、作戦シナリオを組み合わせ多数の目標を飛翔させ「現実の脅威を再現した条件」だったとシュロモ・ヘス Shlomo Hess (ラファエルの統括責任者)が語る。「DSWSはこれで実用化に向かう」 「これだけ複雑な条件のテストで成功したのはまれなこと。長距離を飛翔する目標には強力な弾頭がつくもので、命中すれば付随被害の発生は避けられない。関係者は今回の成功で興奮している」 イスラエル国防省はテストに投入された標的の詳細を一切公表していないが、DSWSが高度なまでに制御可能で命中即破壊になる率が高いとだけ

★★注目されるアイアンドームの迎撃実績 ミサイル防衛でさらに一歩先を進むイスラエル

なぜかイスラエルに関する報道では軍事面の分析が見られない日本ですが、アイアンドームが目論見通りの成績をあげたことで今後は大いに注目されるのではないでしょうか。パスレスチ側が一層追い詰められると今回のようにロケットといっても手製のお粗末な兵器を高価なシステムで迎撃するという経済学的には不合理な非対称戦になりそうですね。 Iron Dome Blunts 90% Of Enemy Rockets Overall, Iron Dome missile deflection proves effective through 50 days of conflict Sep 1, 2014 Alon Ben David | Aviation Week & Space Technology Credit: Zeev Stein ガザ回廊を巡るイスラエル対パレスチナ抗争でアイアンドーム防空システムの成功事例があきらかになっている。合計735回の対ロケット、迫撃砲迎撃で90%近い成功率をあげている。 ガザから発射されたロケット・迫撃弾は50日間で合計4,594発で、この内アイアンドームの迎撃失敗は70発にとどまる。アイアンドームの配備地区でイスラエル市民に死傷者は発生していない。この運用実績は米国で同システムの有効性を巡り疑問が出ているのと好対照だ。 「前例のない大きな戦略的成果になった」とイスラエル国防相モシェ・ヤーロン Israeli Defense Minister Moshe Ya’alon がAviation Weekに語っている。「アイアンドームはハマスの中長距離攻撃をほぼ無効にした」とイスラエル空軍高官も付け加える。「迎撃735回で数十名のイスラエル市民の生命を未然に守れた」 イスラエルはガザ侵攻の前に人口集中地区にアイアンドーム6個部隊を配備した。さらにメーカーのラファエル高度防衛システムズ Rafael Advanced Defense Systems が完成直後の3個隊を納品していたので合計9隊で数千のミサイルに対応できた。さらに戦闘期間中に第10番目の装備も納品されたが操作員不足で稼働できなかった。 パレスチナ側ではハマスとPIJ(パレスチナイスラム聖戦軍)が9,000発ものロケ

アイアンドーム生産増強に米国防予算の支出を認める

Pentagon Supports Emergency $225M for Israel's Iron Dome Jul. 23, 2014 - 05:54PM   |   By PAUL McLEARY イスラエル南部アシュドッドで発射されるアイアンドーム迎撃ミサイル。ペンタゴンは追加予算で製造を加速させようとしている。(David Buimovitch / AFP) WASHINGTON — チャック・ヘイゲル国防長官は有力議員に書簡を送り、追加225百万ドルでアイアンドーム迎撃ミサイル用の部品製造を加速化させることによりイスラエルが十分な備蓄をもち、ハマスがガザから発射しているロケット弾への防御手段を維持できるように求めている。. 最近になりイスラエルから部品の追加要望が入り、ペンタゴンはこの要請を受け入れ、オバマ政権が2015年度国防予算に盛り込んでいた176百万ドル相当のリストの上位に乗せることにしている。 今年春の会期中に修正案として上下院の国防、歳出両委員会はペンタゴンがもとめたアイアンドーム向け351百万ドル予算を倍増するとしていた。下院は6月に法案を通過させたが、上院は未対応。 下院軍事委員会の重鎮アダム・スミス下院議員Rep. Adam Smith(民、ワシントン州)はこの増額要請を支持しており、「イスラエルにとってハマスのロケット攻撃を遮るのはアイアンドームしかない。イスラエルがアイアンドームを有効活用し、一般市民を防衛できるよう保証したい。ヘイゲル長官はじめとする現政権がこの要請を受け入れたことを称賛したい。同僚議員とともに本会議でこの要請が承認されるように努力する」と書状で回答している。 23日午後には上院歳出委員会委員長バーバラ・ミクルスキSen. Barbara Mikulski,(民、メリーランド州)が上院の非戦闘補正支出案にこのミサイル関連支出が含まれていることを確認している。 「法案では225百万ドルを国防総省緊急補正予算としてイスラエル用に確保し、アイアンドームの追加調達を認めている。現在進行中のイスラエルとガザでの危機的状態で数千のロケット弾がイスラエルの各都市向けに発射されており、アイアンドームはロケット弾に対して有効な防御手段と実証済みだ」と書状で述べている。