Buk Missile System Lethal, But Undiscriminating Jul 23, 2014 Bill Sweetman | AWIN First Finnish army マレーシア航空MH17便がウクライナ分離派が軍用機と誤って撃墜した証拠が固い中、アルマズ・アンテイ製のブクM-1地対空ミサイルシステムground-based air defense system (GBADS) への関心が高まっている。 ブクM-1(NATO名称SA-11ガッドフライ(あぶ))は最小限の訓練さえ積めば誰でも操作でき、その威力は致命的損傷を与えられるが、その他のGBADSと異なり安全装置はついていない。世界の紛争地域で見られる旧ソ連製GBADS二形式のひとつでもある。 ブクシリーズは1970年代にティホミロフNIIP(現アルマズ・アンティの一部門)が設計し、2K12 クブKub低高度迎撃ミサイルシステム(NATO名称SA-6ゲインフル)の後継装備とされたもの。 クブはエジプトに輸出され、1973年のヨム・キプル戦争(第四次中東戦争)で威力を発揮した。ただし弱点があり、目標一つにしか対応できない。クブ部隊にはレーダー車両1と発射車両4で構成され、セミアクティブレーダーホーミング (SARH) 誘導が可能。レーダー車にはアンテナが二つあり、探査と連続波による追跡用に分かれ、ミサイルは追跡用アンテナが出す照射に沿って誘導されル設計だった。ただし各部隊に照射装置はひとつのみのためいったん発射したミサイルが命中するまで第二波の発射ができなかった。 レバノン戦争(1982年)でイスラエル国防軍の空軍部隊は囮をクブ等GBADSに向け発射し、クブが囮をロックオンしてしまうとそのあとに現れるイスラエル機に対応できず、逆に破壊されている。 そこでブクの設計ではこの問題を克服しようとした。レーダー車両を一新したほか、発射車両それぞれにXバンドマルチモードレーダーを取り付けている。そこでこの車両は運搬・発射・レーダーの機能をもつTelarになった。戦闘機レーダーと同様にTelarのレーダー(NATO呼称ファイヤードーム)は探査、追跡、照射機能があり、120度の円弧内でスキャンが可能だ。 この機能がMH17便事故の悲劇を招いた可能...
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