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米空軍はステルス過信を捨てることができるのか

今回ご紹介する退役空軍大将のエッセイが意外な波紋を呼んでいるのは米空軍内部でステルス万能、スタンドオフ兵器絶対の思想があまりにも強いためでしょう。予算状況は厳しく米空軍はどんどん機材を整理していきますが、このエッセイを見れば各種機材の超呂を活かした作戦展開のためにはやみくもな機材の用途廃止はおかしいこと、ステルスは切り込み隊であり、F-15等のレガシー機材が攻撃の柱になって航空優勢が確保できることがわかります。では北朝鮮を攻撃する場合はどうなる(どうなっていた)でしょうか。 Defeating modern air defenses is achievable with smart strategies, not only stealth and standoff 高度防空体制の撃破は賢い戦略で可能、ステルスやスタンドオフは万能ではない By: Gen. John Michael Loh (ret.)   https://www.defensenews.com/digital-show-dailies/smd/2018/08/09/defeating-modern-air-defenses-is-achievable-with-smart-strategies-not-only-stealth-and-standoff/ Senior Airman Klynne Pearl Serrano/Air National Guard) 2 019年度国防予算認可法案で議会は空軍に有人版JSTARS新型機の調達を断念し、かわりに大型宇宙配備装備の高性能戦闘管理システム(ABMS)を調達したいとする空軍の言い分を認めた。ABMSは定義もできておらず、経費も配備予定も未定だ。一方で空軍の意向に反して議会は17機残る旧型JSTARSのE-8C廃止を認めなかった。各機は広範囲地区の偵察や小型移動車両の追跡の他戦闘管理に投入されている。 だが今回の決定でもっと大きな意味があるのは空軍内部で高度統合防空網(IADS)の突破で考え方が明らかに変化していることだ。航空戦闘軍団司令官はJSTARS新型機調達中止を支持し、同機が高性能防空体制の厳しい空域では運用不可能なことが理由だという。 ただしこの考え方は古典的空軍戦術を無視しており、「厳しい」空域を

★2030年に戦闘機は主役の座から離れる 米空軍の検討結果 

よくわかりません。戦闘機ではこれから必要となる性能を実現できないからなのか、それでは次世代の機材構成はどうなるのか。また戦闘機を頂点とした空軍力の整備が大幅に変わってしまうことで組織は維持できるのか。中露が依然として戦闘機を主力とした構成で西側に対峙してきたらどうするのか。こういった素朴な疑問はこれからの空軍内検討チームが逐一回答を示してくれるはずで、楽しみです。でも答えが出るまで時間がかかりそうですね。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ Beyond the Fighter Jet: The Air Force of 2030 Lara Seligman , Defense News 11:48 a.m. EDT April 8, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/2016/04/08/beyond-fighter-jet-air-force-2030/82767356/ WASHINGTON — 空を制圧するのはジェット戦闘機ではなく各種機材を束ねた統合システムのネットワークだとする検討を米空軍が進めている。 米空軍が昨年発足させたチームによる検討結果の初期報告を公表している。チームは将来の空における優位の確立方法を検討した。同チームは航空優勢2030各種能力統合チーム the Air Superiority 2030 Enterprise Capability Collaboration Team と呼ばれ、最善策は「システムファミリー」を開発し、高度に防空体制が整備された環境下で脅威各種に対応させることと結論した。 ほぼ互角の実力を有するロシアや中国が能力差をうめつつあり、長距離ミサイルを開発し、対衛星兵器、対空兵器を整備している。すべて米軍の侵攻能力の無効化をめざすものだ。米空軍はこの条件で航空制圧をどう実現できるかを模索する必要がある。 「脅威環境は今後15年から20年で拡散するとみており、現在は想像もつかない状況に地球上あるいは