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日本の「ミニ空母」が太平洋におけるF-35の「防空壁」の形成に貢献する(Warrior Maven)―機材納入が遅れているのですが、今後順調に戦力化を進めてもらいたいものです。

F-35Bを搭載した日本のミニ空母は、太平洋連合国の航空優勢の維持にとって極めて重要な存在となる 日本のF-35Bを搭載したミニ空母は、この地域全体の制空権を維持し、広大な海域で力を誇示しようとする太平洋諸国連合にとって極めて重要な存在となる可能性がある。アメリカ、韓国、日本のF-35のネットワーク能力は、事実上、朝鮮半島の南からフィリピン、日本まで伸びる第5世代の空中「境界線」を形成する。  日本の小型空母は、F-35を搭載するために再設計されたヘリコプター搭載の水陸両用強襲揚陸艦を写した海上自衛隊の写真で初めて登場した。第5世代の航空戦力を投射できる一方で、ミニ空母は部隊の輸送、ヘリコプター、より小型で機動性の高い空母のような機能も果たす。   JSかがとJZいずもの日本のミニキャリアは、満載時排水量27,000トン、全長814フィートの飛行甲板で運用される。  両艦の構成は、特に日本が数十億ドルを投じF-35Bを購入し、イージス戦闘システムやSM-3ブロックIIAのような主要兵器の開発で米国と長年にわたる技術提携を結んでいることを考えると、多くの重要な理由で理にかなったものだ。日本と米海兵隊はここ数カ月、互いの軍艦からF-35Bを発着させる共同訓練を行った。ワスプ級揚陸郷愁感は日本のF-35Bと相互運用でき、日本のミニ空母は米海兵隊のF-35Bを収容できる。  日本は近年、中国の脅威の増大と問題を理由に、軍事予算と防衛態勢を大幅に強化してきた。日本の防衛省は2023年に529億ドルの防衛費を要求しており、日本は現在、数十億ドル規模の大規模なF-35購入に数年を費やしている。  このような「ミニ空母」を配備することは、日本にとって戦略的・戦術的に非常に理にかなっている。F-35Bを配備できる小型のプラットフォームはもちろん小型で、中国の対艦ミサイルの標的としては命中しにくくなる。また、F-35Bは高速で機動性が高く、米海軍と緊密に連携して運用され、潜在的な紛争において第5世代の航空戦力を投射することができるだろう。 日本の小型空母が持つ優位性 米国と太平洋同盟国は、空では決定的な第5世代の優位性を持って活動しているため、これは非常に重要である。中国はJ-20を運用しているが、同機は陸上運用機材であり、海上からの戦力投射は不可能だ。J-20はまた...

「ライトニング空母」を単純に支持できない理由。大型空母との設計構造、運用構想の違いは歴然、とする米海軍協会論文をご紹介。

  ライトニング空母: F-35BライトニングII攻撃機を最大20機搭載するアメリカ級強襲揚陸艦は、人気のあるコンセプトだ。しかし、アメリカ級は大型空母より生存能力が低く、必要な兵器を格納するスペースもない 。 ア メリカ級水陸両用強襲揚陸艦が艦隊加わって以来、ライトニング空母または軽空母(CVL)として擁護する記事が数多く出た。実際、『Proceedings』誌に掲載された最近の記事では、アメリカ級は同規模の大戦中のエセックス級空母と同程度の生存能力があると主張し、第二次世界大戦で最悪の爆撃を生き延びたUSSフランクリン(CV-13)を引き合いに出し、2003年のイラク自由作戦に「ハリアー空母」として展開したUSSバターン(LHD-5)をそのコンセプトの証拠として提示している1。  ただし、この考え方には問題がある。 生存性 米海軍の軍艦はすべて、最も過酷な任務を遂行するため設計されている。強襲揚陸艦の場合、水陸両用強襲を実施するために空母(レベルIII)よりも低い生存性レベル(レベルII)で建造される。  強襲揚陸艦は、海兵隊のコンセプトである海上からの作戦行動と艦船から目的地への作戦行動を遂行するため設計・建造される。アメリカ級LHAと第二次世界大戦時の改良型エセックス級空母が同じような排水量だからといって、同程度に生存可能というわけではない。  フランクリン(エセックス級空母)の損害報告書には、1945年3月19日に起きたことが書かれている: 九州と本州の日本列島の目標への空爆を実施中に、フランクリンの格納庫で2発の爆弾による爆発に襲われた。. . . 敵爆弾の爆発による直接的な被害は甚大だったが、その後の火災、爆弾やロケットの爆発、消火に使用された水による甚大な被害と比較すれば、些細に見える。大火災は、飛行甲板、格納庫甲板、ギャラリースペースで約10時間にわたり猛威を振るった。. . . 飛行甲板、格納庫、ギャラリースペースの大部分は大破した。高濃度の煙と熱によりエンジニアリング・スペースが避難を余儀なくされ、全電源が失われた。人的被害は甚大であった。. . . 主推進力は3月20日に回復し、船はウリチに向かい、そこからニューヨークの海軍工廠に向かった 2。 さらにこう記している: しかし、その結果生じた損傷は、それ自体で艦の喪失を招いたわけではな...

F-35B搭載でアメリカ級揚陸艦を「強襲空母」に転用する実験で自信を深めた米海軍のねらいは中国への対抗だ。

  USS Tripoli (LHA-7) departs Naval Air Station North Island, Calif., April 7, 2022. US Navy Photo 米 第7艦隊司令官は金曜日、揚陸強襲揚陸艦USSトリポリ(LHA-7)で今夏行った実験で、アメリカ級が空母打撃群と連携できるかを探ったと述べた。 カール・トーマス中将Vice Adm. Karl Thomasは、戦略国際問題研究所と米海軍協会共催のイベントで、「トリポリ」は数カ月間、F-35BライトニングII共用打撃戦闘機を搭載し、「強襲空母」コンセプトの実験を行った、と語った。 見学中の機雷対策艦USSパイオニア(MCM-9)の乗組員に1MCを介し話しかける米第7艦隊司令官カール・トーマス中将(2022年6月9日)。 US Navy Photo 「ある日はF-35Bが飛行甲板に、ある日はMV-22が、そして別の日は海兵隊が上陸できる。そして、第5世代戦闘機14機が搭載され、信じられないほど高性能なセンサー能力を発揮します。まだ実験段階です。少なくとも、強襲揚陸艦と正規空母の統合を試してみたかったのです。どのようなミッションが可能になるのか」。 トリポリでの実験は、海軍と海兵隊の大型揚陸強襲艦での「ライトニング空母」コンセプトの進化の一部だった。6 月には、USSエイブラハム・リンカン(CVN-72) と USSロナルド・レーガン(CVN-76) とヴァリアントシールド Valiant Shield演習に参加した。 ヴァリアント・シールドについて、トーマス中将は「三艦を一定期間、分散運用した」と述べている。 ヴァリアント・シールドについて、トーマス中将は次のように語ってた。「ヴァリアント・シールドにぴったりと思われるミッションがあります。また、効果を発揮できる地域があると思います。F-35の垂直離陸の特性から、F-35を『遠征前線基地』 "Expeditionary Advanced Base Operations "に配置し、メンテナンスのため艦に戻し、別の場所に移動させることもできます」。「空母と連携して、E2-Dアドバンスト・ホークアイやEA-18Gグラウラーの電子対抗機能も活用できます。まだ実験段階ですが」。 トーマス中将は、同型機を使用してい...

ライトニング空母構想の実証を進める米海兵隊・海軍。実際の作戦環境を想定し最適化を模索中。日本にも参考となるはず

  海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA)211所属のF-35B ライトニングIIが強襲揚陸艦USSトリポリ(LHA-7)から発艦した April 2, 2022. US Navy Photo   強襲揚陸艦USSトリポリ艦上にて ---海兵隊が4月2日記録を破った。F-35BライトニングII共用打撃戦闘機を16機も強襲揚陸艦に搭載したのだ。   曇天の下で甲板要員が海兵隊パイロットに発艦地点を示し、その他機体を海軍最新の大型強襲揚陸艦USSトリポリ(LHA-7)艦上で移動させた。今週は更に多くの機体が加わる。   各機は海兵隊戦闘攻撃飛行隊225「ヴァイキングス」と海兵隊戦闘攻撃飛行隊211「ウェイクアイランドアヴェンジャーズ」の機体で、ともにユマ海兵隊航空基地(アリゾナ)に駐屯している。さらにユマとニューリバー(ノースカロライナ)の海兵隊作戦試験評価飛行隊1の所属機も加わる。海兵隊はF/A-18ホーネットおよびAV-8BハリアーをF-35Bに交替させつつある。   とは言えトリポリにF-35B十数機を搭載し運用するのは記録更新や写真広報のためではない。同艦には500名の海兵隊員も乗る。関係者はUSNI Newsに今回のMAG-13訓練をトリポリで展開するのは大型艦と海兵隊機材により統合MAG(海兵航空集団)作戦を展開する一歩に過ぎないと語り、これまでにない動きとする。   「これまで20年にわたり展開されたのとは別の形になる。従来は飛行隊が中東に展開し各種任務にあたってきた」と説明するのはMAG-13司令チャド・ヴォーン大佐 Col. Chad A. Vaughn だ。同集団もユマに本拠を置く。   今日の敵勢力は将来にわたり、特に空で米軍と対峙してきた敵を上回る存在になる。このため従来を上回る規模の共同作戦が必要となると関係者が認識している。   「未経験の技量のセットが必要となる」とヴォーン大佐はトリポリ艦上で艦長ジョエル・ラング大佐 Capt. Joel Lang に述べている。   昨年10月MAG-13は隷下飛行隊を砂漠統合現場演習でカリフォーニアのトゥウェンティナインパームズにある海兵隊航空地上戦闘センターに派遣した。「MAG司令部にとっても地上から戦闘の仕方を学ぶ機会に...