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2025年8月26日火曜日

F/A-XX 次世代海軍戦闘機の選定は依然として可能性が残っている(TWZ) ― 海軍が熱望する新型機材が実現しなければ高額なCVNも無用の長物に化しかねませんし、海軍航空戦力の存続に関わる事態となります

 

海軍航空部門の最高責任者は、F/A-XX開発の決定を「依然として熱望している」と発言した

U.S. Navy Vice Adm. Daniel Cheever, commonly referred to as the service's "Air Boss," is still "eagerly awaiting" a new F/A-XX next-generation carrier-based fighter despite the uncertainty now swirling around that program.

ノースロップ・グラマンが発表したF/A-XXのレンダリング。

Northrop Grumman


海軍のダニエル・チーバー中将Vice Adm. Daniel Cheever(通称「エア・ボス」)は、F/A-XX次世代空母搭載戦闘機プログラムを取り巻く不透明感にもかかわらず、依然として「熱心に待っている」と述べた。チーバー中将は、米海軍の空母航空団の戦力に重要な向上をもたらすものとして、MQ-25スティングレイ・タンカードローンを既に視野に入れている。同ドローンは非常に長い航続距離を活用し、将来は他任務にも活用できる可能性がある。

正式な肩書は海軍航空部隊司令官であるチーバー中将は、先週金曜日に開催されたテイルフック協会の年次シンポジウムの合間を縫い、本誌 のジェイミー・ハンターと F/A-XX および MQ-25 について話した。

F/A-XXは「ベンダー絞り込み段階にあり、どのベンダーを選ぶか決定する段階だ。非常に興奮している」とチーバー中将は述べた。海軍航空にとって、空母搭載戦闘機の4世代目、5世代目、6世代目は「驚異的な能力であり、海上支配につながる空中優越性を確保するため絶対不可欠だ」と述べた。

海軍は、米空軍が次世代航空優勢(NGAD)計画の第6世代戦闘機としてボーイングのF-47を選択した直後に、3月にF/A-XX競争の勝者を発表する見通しだった。ボーイングとノースロップ・グラマンがF/A-XXの残る候補企業と見られている。

ノースロップ・グラマンは、このレンダリング画像は、同社の F/A-XX 提案内容を反映したものと述べている。画像からテキストを削除したバージョンを記事冒頭に掲載した。ノースロップ・グラマン

しかし、6月、国防総省は2026 年度予算案の発表の一環で、F/A-XX に関する初期の開発作業を完了する方針を表明したが、その後、このプログラムを無期限に凍結した。この決定の理由は、米空軍のF-47に悪影響を与える可能性のある資源の競合を回避するためとされている。ボーイングを含む業界からは、米国の航空産業が6世代戦闘機プログラムを2つ同時に支援できるか懸念が表明されている。

「海軍はまだ決定を下していない。絞り込みの結果だ。決定を待っている。私は決定権者ではない。ただ、熱心に待っているだけだ」と、チーバー中将は先週、本誌に語った。

チーバー中将のコメントは、F/A-XXを取り巻く現在の不透明感をさらに深めている。最近数ヶ月間、他の海軍高官も公に次世代空母搭載戦闘機プログラムの継続を支持する発言をした。議会も、2026年度予算案においてF/A-XXを計画通り進める動きを見せている。

「統合軍計画には、原子力空母(CVN)を中核とする空母打撃群として海から戦闘力を投射する内容は一切含まれていない。この打撃力を維持するためには、CVNには最も先進的な攻撃戦闘機で構成される航空団が必要だ」 海軍最高司令官であるダリル・コードル提督は、7月の承認公聴会に先立ち、F/A-XXに関する質問への回答でこのように述べた。「したがって、海軍が適切なスケジュールで第6世代攻撃戦闘機を導入できないと、同等の競争相手に対し制空権を維持する能力が危険にさらされることになる。F/A-18E/FスーパーホーネットとE/A-18Gグラウラーの後継機がないと、海軍は第4世代機を改修し、第5世代機調達を増やすことで、既に飛行している第6世代機と競争を試みるしかなくなる」。

「海軍は空母搭載型第6世代戦闘機に対する検証済みの要件を有しており、多様な新興脅威に対抗するために第一線で必要とする能力を付与するため、この能力を可能な限り早期に配備することが不可欠だ」とコードル提督は付け加えた。

海軍は、F/A-XXを、特に太平洋での中国とのような将来の高強度戦闘において、脅威がますます拡大する中で空母航空団が継続的に戦力を投射するための不可欠な要素として、長年提示してきた。前述のMQ-25スティングレイ も、この点で最優先事項に残っている。

ボーイングと米海軍は、ここで見られる飛行デモ機ドローン「T1」を、MQ-25の開発支援に活用している。USN

「私にとって、MQ-25は、空母における有人・無人連携の鍵となる存在だ。MQ-25が飛行を開始し、2025年に飛行が予定されている時点で、それが大きな進展となる」と、チーバー中将はテイルフックで本誌に語った。「そうすれば、将来、航空母艦上で有人・無人連携の全てが可能になる」。

「考えてみれば、私はこれらの攻撃戦闘機を給油機として配置しているが、それらをすべて攻撃戦闘機として再配置できる。これは、私たちの攻撃能力と戦闘能力、そして容量の指数関数的増加を意味する」とチェーバーは付け加えた。

海軍の航空戦力司令官がここで言及しているのは、海軍の空母航空団に給油能力を提供するために、バディ給油装置を搭載した F/A-18E/F スーパーホーネットが現在使用されていることだ。海軍は過去、空母搭載のスーパーホーネットの出撃の 20~30% が空中給油に費やされていると推定している。MQ-25は、スーパーホーネットにこの機能をなくす必要性だけでなく、航続距離と滞空時間を延長し、航空団の作戦範囲を大幅に 拡大する

いわゆる「フォーウェット」給油構成のスーパーホーネットの正面図。翼下に 4 つのドロップタンク、中央線ステーションにバディ給油装置を搭載している。USN

前述の通り、現在の目標は今年中にMQ-25の初飛行を実現することであり、これは遅延とコスト増に直面してきたプログラムにとって重要なマイルストーンとなる。現在の計画では、スティングレイの初期運用能力(IOC)は2027会計年度中に達成の見込みで、当初予定から約3年遅れる。

タンカーとしての役割に加え、ベースラインMQ-25は、二次的な情報収集、監視、偵察(ISR)能力を備えて納入される。スティングレイの航続距離は、ドローンやその将来の変種・派生型が、物理的な攻撃や空中早期警戒含む多様な任務を担う可能性を開く。

「大きな可能性を秘めている」と、チーバー中将は本誌に語った。「(航続距離が)非常に長い」

MQ-25が将来追加の役割を担う可能性について具体的に尋ねられた際、詳細には言及しなかったが、「絶対にそうだ」と、チーバー中将は述べた。

ボーイングのT1 MQ-25デモ機が飛行する様子。ボーイング

MQ-25を海軍の空母航空団に無人能力を追加する足がかりとして考えると、「連携型戦闘機(CCA)の未来やその類いのものは、まだ決定されておらず、今後検討される予定だ。その作業は進行中で、多くの関係者がいる」とチーバー中将は付け加えた。

海軍自身の発表によると、将来の連携型戦闘機(CCA)の「忠実なウィングマン」型ドローンの計画に関しては、空軍、そして米海兵隊(程度は少ないが)が主導中で、海軍はこれらの部隊が現在行っている作業を活用しようとしている。海軍は以前、比較的短い耐用年数の後に、「消耗品」として使用でき、訓練や試験評価活動用の片道攻撃兵器や標的として使用できる、低コスト CCA のビジョンを提示している。また、「強い関心」を表明している MQ-28 ゴーストバットは、もともとオーストラリアのボーイング子会社オーストラリア空軍(RAAF)向けに開発したものだ。

全体として、チーバー中将のテイルフック発言は、海軍が空母航空団の近代化という大規模計画の一環で、F/A-XX開発を今も推進していることを強調している。■


F/A-XX Next Generation Naval Fighter Selection Could Still Happen

The Navy's Air Boss says he is still "eagerly awaiting" a decision about moving ahead with F/A-XX.

Joseph Trevithick

Aug 25, 2025 12:45 PM EDT

https://www.twz.com/air/f-a-xx-next-generation-naval-fighter-selection-could-still-happen

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは、2017年初めからThe War Zoneチームの一員だ。それ以前は、War Is Boringの副編集長を務め、Small Arms ReviewSmall Arms Defense JournalReutersWe Are the MightyTask & Purposeなど、他の出版物にも寄稿している。

2019年3月22日金曜日

米海軍はステルス攻撃機事業を復活し、長距離打撃能力を中国を睨み実現すべきだ

このタイトルだけで勘の良い方はすぐA-12のことだとわかるでしょう。もし、あの機体が実現していれば....という妄想ではなく、現実世界でせっかくの企画をどう実現するかを考えるほうが遥かに前向きですね。技術がともなわずに流産したのがA-12なら、必要な技術がそろい要求性能を実現できる今からA-XXを作れば良いということですかね。

The Navy Tried to Build a Stealth Bomber for Its Aircraft Carriers. It Ended Badly. 米海軍の艦載ステルス爆撃機構想は残念な結果に終わった

During the closing stages of the Cold War, the United States Navy was developing a new long-range stealth bomber that could strike at even the most heavily defended targets from the deck of an aircraft carrier.
冷戦末期の米海軍が空母運用型の新型長距離ステルス攻撃機を開発し、最も強固な目標の攻撃も可能にしようとしていた
March 21, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: A-12 AvengerNavyMilitaryTechnologyWorld

戦末期の米海軍に長距離ステルス攻撃機を空母運用し最も強固な目標の攻撃も可能にする新型機開発案件があった。だが同事業は中止され、今も続く能力ギャップが海軍航空部隊に生まれている。
高性能戦術航空機(ATA)事業にマクダネル・ダグラス/ジェネラル・ダイナミクスA-12アヴェンジャーIIの呼称がついた同機はグラマンA-6Eイントルーダーの後継機のはずだった。だがソ連の脅威が消えると当時の国防長官ディック・チェイニーがA-12を1991年1月7日に取り消しとした。理由は大幅な価格上昇、日程遅延ならびに技術上の問題だった。ステルス爆撃機A-12で問題があったにせよ、同機の消滅により海軍は今日まで問題を引きずっている。空母航空隊に接近阻止領域拒否(A2AD)を突破できる長距離機がないことだ。
ロッキード・マーティンF-35C共用打撃戦闘機によりXバンドステルス技術が空母で利用可能となり、今後登場するMQ-スティングレイ無人給油機で既存機材の運用半径が広がるが、両機種とも敵中心地を攻撃する長距離大規模攻撃性能はない。F-35、MQ-25がそろっても海軍航空部隊が西太平洋地区で中国を攻撃すれば相当のリスクを覚悟せねばならない。中国は米空母への睨みに対艦弾道ミサイルのDF-21DやDF-26を整備し、後者は有効射程2000カイリといわれ、水上艦部隊はさらに遠い地点での活動を強いられる。
1980年代にソ連軍事力を念頭に米海軍は空母艦載機での遠隔地攻撃能力が必要と考えた。自身も海軍航空士官だったジェリー・ヘンドリックスによればA-12の当初の要求性能は戦闘半径1,700カイリ、機内兵装搭載量6千ポンドでレーダー断面積はノースロップB-2スピリット戦略爆撃機と同程度とするというものだった。
A-12事業が存続していれば、米海軍は長距離侵攻打撃艦載機を実現していたはずだ。だが技術問題と要求性能変更から、攻撃能力が下がり、戦闘半径は1000カイリに785カイリへと下がり、技術問題も解決の糸口が見えず、チェイニー長官は事業中止を選択せざるを得なくなったのだ。
当時はすぐ認識できなかったが、A-12中止とA-6E退役で米海軍の長距離攻撃能力を喪失した。冷戦終結直後には問題視されなかったが、その後ロシアが戦力復興し中国が大国に台頭すると空母部隊戦力の実効性が問われるようになった。A-12が実現していれば空母航空部隊の大きな戦力となっていたのではないか。
アナリスト陣は長距離ステルス無人攻撃機で敵地侵攻型長距離攻撃力の欠如を埋める構想を出してきた。ただしペンタゴンでは自律兵器が人間にかわり決断することは許しておらず、無人機が敵地奥深くに侵攻する際も操作員による制御が必要だ。ロシアや中国はデータリンクの脆弱さを狙い、無人機の制御を断ち切るべく電子攻撃、サイバー戦、あるいは各種手段を組み合わせてくるだろう。無人機が乗っ取られたことも実際に発生しており、制御の確実な保証はないのが現実だ。
生身のパイロットならハッキングされずその場で判斷し攻撃するか、目標を変更できる。そうなると海軍で長距離侵攻型攻撃能力を実現するには有人艦載機の復活が一策だろう。より進歩した今日の技術として素材、センサー、高性能の適応サイクルエンジンを搭載すれば当時のA-12で問題となった課題を解決できる。
このうち開発中の適応サイクルエンジンが実現すれば、燃料消費は35%減り、空母搭載爆撃機として目標の1100カイリ性能が実現できる。そのため海軍は次世代長距離侵攻攻撃機を企画すべきだ。当初のATAではボーイングF-15Eに交代する構想もあったが、再復活する新型機がストライクイーグル後継機になり、ボーイングF/A-18E/FスーパーホーネットやF-35Cとも交代し空母艦上に姿を現すかもしれない。決して安価にはならないがドナルド・トランプ大統領に国防に予算を重点的に回す決意があれば、海軍としても検討に値する選択肢になるはずだ。■

A-12の想像図。Wikipediaより

2018年3月1日木曜日

米海軍F/A-18スーパーホーネット新規生産を発注へ

F/A-18も供用期間延長で2040年代まで活躍しそうです。飛行時間を食いつぶす原因に空中給油任務があるのでMQ-25新型無人給油機の投入が早く望まれますね。これもボーイングには追い風のニュースですね。


The Navy Will Be Getting 14 More F/A-18 Super Hornets (That Will Fly through 2040)米海軍がF/A-18スーパーホーネット新規製造分14機を調達し、2040年までの供用を狙う





February 26, 2018


海軍予算で待望されていたF/A-18スーパーホーネットの新造14機分として10憶ドル超が計上された。F-18部隊は新型装備も搭載しF-35Cとともに2040年代まで供用される。
世界各地で多用され投入頻度が高くなっているF/A-18E/Fは平均して耐用期間6千飛行時間の半分を消費している。そのため海軍は長期的視点に立ち新造F/A-18多数の調達をめざし、各地の戦闘での需要にこたえようとしている。
F/A-18A、F/A-18Cが8千飛行時間に達すると、補給処に送り返され改修を施し1万時間までの飛行を可能にする。ただし旧型機の多くは相当の改修が必要となるため海軍所属の旧型ホーネットの多くが飛行できないままになっている。
「レガシーのホーネットの耐用年数延長には点検追加で重整備も必要となるが、当初の想定外だ。平均補修時間は大きく伸びる傾向にあり、予定外の修理、資材調達のリードタイム以外に機体の腐食箇所が増えている」と海軍予算書は説明している。
このため海軍の新予算では民間整備要員の雇い入れ増加分の予算増を求めている。その目標は「補給処で長時間稼働した機体による整備時間長時間化の解消」だという。
海軍関係者がWarrior Maven にかたったところでは中央バレル部の交換、機体構造が設計耐用稼働100%を実現させることが改修に含まれるという。追加改修でカタパルト着艦回数が増え運用に影響が生まれるという。
一個空母航空戦力には攻撃用機材44機(10機飛行隊x2、12機飛行隊x2)に若干の電子ジャミング機材を含む。
現在の空母航空戦力はスーパーホーネット24機、ホーネット20機が主流だが、海軍はホーネット一部をF-35Cに取り換えたい考えだ。予算ではF-35C調達も増やすが、空母飛行隊にステルス機が追加されてもF-18のニーズが減るわけではない。
海軍はスーパーホーネットの供用期間を2030年代までと想定していたが、現在は2040年代まで延長されそうだ。
今後5年でF-35Cは60機を調達する予定が海軍の予算要求書でわかる。■
This article originally appeared on Warrior Maven.

Image: PX Here

2017年4月12日水曜日

★★★F/A-18E/FブロックIIIは何が「スーパー」なのか




Boeing Wants to Build a ‘Super’ F/A-18E/F Super Hornet

ボーイングがめざすF/A-18E/Fスーパーホーネット改良型は航続距離とセンサー能力が向上する

New hardware boosts range and sensors


Boeing Wants to Build a ‘Super’ F/A-18E/F Super Hornet
WIB AIR April 6, 2017 Dave Majumdar


  1. ボーイングが開発中のブロックIII型のF/A-18E/Fスーパーホーネットはロッキード・マーティンF-35共用打撃戦闘機を補完する存在となる。
  2. 高性能版スーパーホーネット構想ではステルスF-35並の性能がある機体としていたが、今回の改良版はそこまでの高望みはせずJSFと共同運用し、NIFC-CA海軍統合火器管制防空ネットワークと親和性が高い機体とする。
  3. 「海軍と協力し、空母航空隊のニーズを総合的にとらえ、F-35、EA-18Gグラウラー、E-2DとブロックIII機材がその答えだと考えています」とダン・ジリアン(ボーイング、F/A-18E/F 事業責任者)がNational Interestに語っている。「ブロックIIIは補完機材になります」
  4. ボーイングは前回2013年提案で取り上げたステルスを重視していないが、低視認性機能など前回の提言内容も残っている。「ステルスも結構ですがすべての場面で必要とは限りません」
An F/A-18E Super Hornet. U.S. Navy photo
  1. 新型版の大きな特徴として2013年版から変わらない内容に一体化型燃料タンクがある。3,500ポンドの燃料搭載で航続距離が伸びる。
  2. ブロックIIIではコンピュータも更新し、コックピット内ディスプレイも大画面化し、広帯域戦術標的ネットワーク技術(TTNT)データリンク、新型長波赤外線捜索追尾システム(IRST)および新型統合防御電子対抗措置のブロックIV装備を導入する。さらにブロックIIIでは機体寿命を9,000時間に延長する。
  3. このうち重要度が高いのは長距離IRST装備で、ステルス対抗センサーを組み込むとジリアンは述べる。海軍は新型ステルス機中国のJ-20やロシアPAK-FAへの対抗策として必要な装備ととらえている。ジリアンからはボーイングと海軍は赤外線センサーで従来からあった問題を解決したと述べているが詳細に触れていない。同社関係者は新型IRSTは距離データを正確に入手でき、武器使用には十分だという。
  4. ジリアンによればブロックIII機材には高性能装備がつくが、旧型機にも稼働期間延長の作業中に後付で装着可能だという。ブロックIIIの生産開始は2020年代になり、稼働中機材への後付け装備はその後になるだろう。「既存機もブロックIIIなみの性能に迅速に引き上げます」とジリアンは述べた。
  5. 海軍はブロックIIIの調達規模を決めていないが、同社は比較的迅速に増産できるという。「2020年代中頃には各空母に一個飛行隊分の新型機材を展開できるでしょう」(ジリアン)