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イージスアショアを新型多胴艦に搭載する案が浮上。海上自衛隊が既存設計から大きく舵を切るのか注目したい。イージスアショア設置を中止させた反対派はどう反応するのか。

  ひびき級三番艦あきの進水式でSWATH 小水線面積双胴艦構造 に注意。JMSDF picture   読 売新聞が2021年4月29日、防衛省がイージスシステム搭載艦設計の候補として多胴艦を検討中と伝えた。   2020年に中止となったイージスアショアを水上艦に搭載する構想が出ている。日本は同年12月に新たな艦艇建造を決定していたが、要求性能等は後日検討するとしていた。   海上自衛隊が4月9日公表したイージスシステム搭載艦に関する文書に多胴艦構想があり関心を集めた。同文書では「多胴艦設計の設計建造に関する知見」を要求しているが、これがあるのは 三井E&S のみで、海上自衛隊向けにひびき級音響測定艦を建造しており、艦艇建造事業は 三菱重工業 に移譲する。   読売新聞は多胴構造の利点として波の影響を受けにくいと解説し、「ミサイル発射に適している」とした。ただし、この説明には疑問が残る。確かに多胴構造船舶は波に強いが、ミサイル発射の好条件に直結しない。海上自衛隊の既存イージス艦はすべて単胴艦だがミサイル発射に支障があるという話はない。さらにイージスアショアにかわるイージス艦が展開されるのは日本近海で、波が高い公海ではない。となると多胴構造を検討する理由は甲板面積を広くとれることで大型構造物の搭載に適している。   防衛省のイージスアショア用のレーダー、垂直発射装置VLSは発注済みで支払いも完了している。製作は始まっており日本向けソフトウェアJ7.Bイージスウェポンシステムを搭載したSPY-7レーダーは今年2月に完成している。   日本国内報道ではSPY-7は陸上海上ともに対応可能jとある。ただし、大型で重量も大きいことため海上運用では搭載艦艇を海上自衛隊の既存イージス艦より大型化する必要があるという。この通りなら、多胴艦はイージス装備の要件を考慮したものだ。   ただし、多胴艦は建造費が単胴型より高くなり、途中で変更となる可能性も残る。■   この記事は以下を再構成し人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3割安い翻訳をご入用の方は aviationbusiness2021@gmail.com へご連絡ください 。   コメント  ひびきは満排水量4千トン未満ですので、現行イージス艦以上の艦容としても2.5倍程度の拡大設計となるはずです。建造費は相当高