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11月, 2018の投稿を表示しています

イージスアショアが日本に必要な理由

China Has Built ‘Great Wall of SAMs’ In Pacific: US Adm. Davidson 中国は太平洋に「SAMの長城」を構築した、とディヴィッドソン提督が発言 From militarized atolls in the South China Sea to a growing Chinese navy looking increasingly aggressive, the head of the Indo-Pacom command lays out his needs and concerns.南シナ海の軍事化、中国海軍の行動が一層無鉄砲さを増していることを念頭にインド太平洋方面司令官が警鐘を鳴らし行動を求めている By PAUL MCLEARY on November 17, 2018 https://breakingdefense.com/2018/11/china-has-built-great-wall-of-sams-in-pacific-us-adm-davidson/ 南シナ海フィアリークロス礁に中国が構築した航空施設 (CSIS image) 南 シナ海のサンゴ礁や環礁を強固な人工島拠点に変えた中国は対空、対艦ミサイルを持ち込み、「わずか三年前は砂しかなかった地点をSAMの長城に変えてしまった」と太平洋での米司令官が発言。 重要な通商航路で軍事化が進むことは米国のみならずアジア諸国の懸念事項だ。だが中国がますます米艦船に攻撃的になっているが米国や同盟国は国際水域と認識している。9月には両国艦船が衝突寸前の事態になった。いつの日か深刻な事故が発生すれば一気に戦闘にエスカレートする恐れがあると言われる。開戦となれば人工島上の基地は米艦船航空機への防衛網となり中国がめざすA2ADといわれる接近阻止領域拒否の手段となる。 中国で海軍艦艇の建造が続き、沿岸警備力が整備されつつある中で、隻数だけ見れば中国海軍は米海軍を凌ぐ存在になっている。ただし中国艦船の大部分は小型、短距離運用の沿岸用艦船だ。今回インド太平洋軍(INDOPACOM)司令官フィリップ・デイヴィッドソン海軍大将が恒例のハリファックス安全保障会議に登壇したため記者は対応案を聞いてみた。 「海軍の規模拡大が必要

F-35の英空母艦上テストは順調に行われたようだが....

UK Hails Successful Initial F-35 Carrier Trials 初のF-35艦上運用テストを成功と英国が判定 Nov 22, 2018 Tony Osborne | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/uk-hails-successful-initial-f-35-carrier-trials Lockheed Martin 英 軍向け ロッキード・マーティン F-35共用打撃戦闘機の新型空母HMSクイーン・エリザベス艦上での初運用試験は期待以上の成果を上げたと軍上層部が述べている。 三回予定の開発テストで二回(DT-1 、DT-2)までが米東海岸で11月18日行われ、F-35は離陸202回、垂直着陸187回、垂直ローリング着艦(SRVL)を15回実施した。 フライト時間は計75時間を記録しテストパイロット4名は兵装投下54回もこなした。 日程は多忙で困難だったが結果から希望が見えてきた、とHMSクイーン・エリザベス艦長ニック・クック・プリースト大佐が所感を述べている。 「今回の運用は単なる固定翼機の艦上運用以上お意味がある。英海軍に航空戦力を復活させたことであり、同盟国にも意味がある」 DT-1は9月25日にはじまり英海軍テストパイロットのネイサン・グレイ中佐がF-35Bで同艦に初めて着艦した。DT-1ではSRVLも初実施し、10月半ばまで続き、その時点でHMSクイーン・エリザベスがニューヨークに到着した。 DT-2の目標は多様な天候条件と荒天下での海上運用で、F-35の機首を舷側に向けた着艦に初挑戦する。通常は機首は艦首に向けて着艦する。 テスト部隊の技術陣は艦と機体双方からデータを記録し天候条件、湿度、ピッチ-ロール角度、機体重量でそれぞれ上限を決定する。 同部隊は各種兵装を内部、外部に搭載し同艦が搭載する自動装填装置を活用している。 三回目のテストは2019年夏の予定でその後実戦テストが控える。■ これに対し原記事に以下のような厳しいコメントがついています。 記事の真意がわからない。ここまで遅延している同機だが英軍向けF-35Bの配備そのも

★緊急記事 ウクライナで何が起きているのか

The Coming War over Ukraine? ウクライナ巡りロシアと開戦が近づいているのか The danger of escalation is real and must be treated as such.エスカレーションの危険は現実であり準備が必要だ by Jonas Driedger November 26, 2018   Topic: Security   Region: Europe   Tags: Ukraine Sea Of Azov Russia Crimea War https://nationalinterest.org/feature/coming-war-over-ukraine-37177 11 月25日、ケルチ海峡でロシアがウクライナ海軍舟艇3隻を攻撃し拿捕した。ウクライナ海軍によればロシア側が先に攻撃を開始し、ウクライナ海軍に少なくとも六名の負傷者が発生したという。 同日にウクライナのポロシェンコ大統領と戦時内閣はウクライナに戒厳令を敷く決議を採択した。ウクライナ議会は本会議で11月26日に可決する見込みだ。 ロシアがケルチ海峡で強硬な態度に出たこと、ウクライナ側の対応が従来と異なることは両国の軍事衝突にエスカレートの危険が増えていることを示す。 ケルチ海峡は地理戦略上で大きな意味がある。東にロシア本土があり、西にはロシアが占拠するクリミア半島がある。同海峡はアゾフ海、黒海を結ぶ唯一の水路のため、アゾフ海沿岸に重要な意味を有する。ウクライナのマリウポリはロシア分離勢力が繰り返し占拠をねらう地点だ。 そのためウクライナ、ロシア両国が同海峡をめぐり2014年以降繰り返し衝突をしているのは不思議ではない。 ソ連崩壊でケルチ海峡は法律、政治両面で対立の対象となった。ウクライナが一方的に国境線を同海峡に敷いたのは1999年のことでアゾフ海の一部も国際水面と宣言した。 これに対しロシアは2003年に本土から両国がそれぞれ領土を主張するツツラ島につながる堤防を構築しはじめた。この事案をウクライナ指導層・専門家ともにロシアの侵略的態度の象徴としている。 ロシアはケルチ海峡の支配を更に追求し、クリミヤ半島まで手を伸ばしたため両国は2014年以前にも軍事衝突一歩手前になってい

第一次大戦事例から日中開戦の勝者を占う

What World War I Tells Us About a China-Japan War Today  第一次大戦の先例から日中開戦の様相がわかる " The Great War at sea presents an example worth emulating in certain respects and modifying or rejecting in others. Let’s devise forces capable of mounting a low-cost strategy, keep the alliance sturdy, and cultivate mariners, soldiers, and aviators who extract full value from their fighting machines. Do that and Tokyo may yet prevail." 第一次大戦時の海上対決にはそのまま適用できる要素の一方で事情が異なる要素もある。低費用戦略の実行にむけ戦力構築し、同盟関係を堅固に維持し、戦闘マシンの性能を最大限に引き出せるよう陸海空の隊員を育成しようではないか。これが実行できれば日本は優位に立てる 。 by James Holmes November 24, 2018   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: China PLAN Maritime Insurgency Maritime Militia South China Sea https://nationalinterest.org/blog/buzz/what-world-war-i-tells-us-about-china-japan-war-today-36847 第 一次世界大戦の研究から現代のアジア地政学を理解し対処方法もわかる。 では第一次大戦が中国と日本の軍事バランスとどう関係するのか、また東アジアで戦火がひろがればどうなるのか。日本では中国人民解放軍(PLA)が自衛隊(JSDF)を圧倒するとの見方がこれまで主流だった。人口構成、経済力、国防予算等々すべて中国が優位だ。 大陸国家の中国で驚

イスラエル、F-15IA採用の最終決定はまだ

IDF: No decision on advanced F-15s as yet  イスラエル国防軍:高性能版F-15導入は最終決定ではない Yaakov Lappin, Tel Aviv and Jeremy Binnie - IHS Jane's Defence Weekly 22 November 2018    https://www.janes.com/article/84771/idf-no-decision-on-advanced-f-15s-as-yet イスラエルは高性能版F-15の調達を検討中だが、最終決定はまだ下していない Source: Boeing イ スラエルは高性能版 ボーイング F-15多任務戦闘機導入を最終決定していないとイスラエル国防軍(IDF)が Jane's に語った。 「あらゆる可能性をIDFはIAF(イスラエル空軍)、国防関連機関と検討中であり、結論は出ていない」とIDFが11月20日に声明を出した。 Ynet ニュースが11月19日にF-15IAの採用をIAFが決めたと報じていた。記事ではイスラエルが高性能F-15IAの調達を決定し同時に ロッキード・マーティン F-35の50機購入もすすめるとしていた。 F-15IAとはF-15高性能版イーグルのイスラエル制式名称で、サウジアラビア向けF-15SAは生産中でカタールもF-15QAを発注している。カタール向け機材にはイスラエル企業 エルビット の大型ディスプレイが搭載されている点が異なる。 YnetによればイスラエルがF-15IA導入を検討した際に米国が反対し、イスラエルのF-35発注が減るのを恐れたとある。同記事で言及した文書はリーバーマン国防相が決済したとありIAFはF-35三個飛行隊の整備をそのまま進める。一個飛行隊は25機構成だ。■ だそうですが、高性能版イーグル導入は既定の方針といってよいのではないでしょうか。中東でこぞって新型機導入が進む中で旧型機多数を抱え込む日米の空軍は指を加えてながめるしかないのでしょうか。それとも?

B-21調達は200機へ拡大の可能性、2030年代の米爆撃機構成を大胆に予測

Could the Air Force End Up with 200 New B-21 Stealth Bombers? 米空軍はB-21調達を200機まで拡大するのか It could happen. Here's how. 可能性はある。その場合はこうなる by David Axe Follow @daxe on TwitterL November 22, 2018   Topic: Security   Region: Americas   Blog Brand: The Buzz Tags: B-21 B-52 U.S. Air Force China Russia https://nationalinterest.org/blog/buzz/could-air-force-end-200-new-b-21-stealth-bombers-36817 米 空軍はB-21レイダー・ステルス爆撃機の運用基地の準備に入った。だがB-21の調達規模はいまだはっきりしない。 選ばれたのはティンカー空軍基地(オクラホマ州)で同機の整備拠点となることが11月16日の空軍発表からわかる。 ジョージア州のロビンス空軍基地、ユタ州のヒル空軍基地もティンカー基地を支援する。エドワーズ空軍基地(カリフォーニア)がテスト拠点となる。 この発表に何ら驚くべき情報はない。ティンカーは航空補給施設の主要基地で一万名ほどの軍民関係者がB-1B、B-52、KC-135、E-3やE-6の重整備にあたっている。エドワーズはテスト機の基地として空軍現有機ほぼ全部を運用してきた。 「各基地の活用でB-21の開発、運用が大きく前進する。B-21は長距離性能があり敵防空網を突破し重要任務をこなして十分生存できる機体である」と空軍は述べており、レイダー初号機は2020年代中頃の就役とある。 とはいえ空軍にB-21が何機揃うのかは今も不明だ。ペンタゴンは ノースロップ・グラマン のレイダー生産機数を時の経過につれて変更しており、2015年10月時点では80機から100機で総経費を200億ドル程度としていた。 だが空軍の2017年度予算要求では最低機数が100機に増えている。「今世紀通じて航空優勢確保の持続のため最低100機のB-21を調