IAF to supplement F-35 stealth jets with upgraded F-15 IA イスラエル空軍がF-35の補完用に改良型F-15IAを調達へ
In addition to continuing purchasing F-35 multirole stealth fighters, IAF decides to upgrade its dependable F-15 fleet with improved model capable of carrying 13 tons of explosives with advanced avionics.
F-35導入しつつIAFはF-15改修型で兵装搭載量を13トンに引き上げ、高性能エイビオニクスも導入
Alex Fishman|Published: 11.19.18 , 17:12
F-15 IA (Photo: Boeing)
イスラエル空軍(IAF)から新型 F-15 IA を選定したとの公式発表があった。
導入は政府が承認済みで初号機は早ければ2023年イスラエルに到着する。一方でIAFはステルス攻撃機の調達も継続する。
F-15IAの性能は既存F-15をしのぐといわれる。IAFはF-15を1998年から稼働中。
新型F-15は航続距離が伸び、生存性が高くなり、エイビオニクスの性能を向上させている。兵装搭載量は13トンと他機種の追随を許さない。
F-15 IA は空対空戦で ミサイル11本を運用し、対地攻撃用に大型スマート爆弾28発を搭載する。
新型機はIAFが運用中の装備全種類を搭載可能でイスラエルが独自に開発したミサイル、レーザー兵器、電子光学装備他を含む。
F-15 IA (Photo: Yoav Zitun)
今回導入の機体はボーイングがカタール、サウジアラビア両国の空軍向けに開発したもので、当初は米空軍での採用も狙っていた。IAFは米空軍通じて調達し、イスラエル単独で調達させない形になっている。
これはF-35ステルス機の開発継続を米国としては優先させているためだ。
USAFが新造 F-15 IA への関心を昨年示したことでイスラエルも導入交渉が可能となった。米国はイスラエルに同機を供給する条件としてF-35調達の継続を求めてきたとみられる。
F-15 IA (Photo: Boeing)
IAFは新型F-15導入でF-35ステルス機調達を中止することはないと強調するが、新型機は既存戦力を補完し、イスラエルが想定するイランからガザまでの標的攻撃能力が高まることは事実だ。
IDFの発表資料ではIAFがF-35の三番目飛行隊の調達を年間3機程度でゆっくりとすすめるとわかる。第三飛行隊の編成には10年ほどかかり、その時点でIAFにはF-35が最低75機そろうことになる。
退任が近づく国防相アヴィグドール・リーベルマンへ提出された同文書は大臣決済待ちだ。今後十年間でIDFの米製装備調達は総額380億ドルで政府に提出済みでこれも承認待ちの状態だ。■
ついこの前までボーイングの戦闘機ラインは今にも閉鎖されるそうな状態でしたがここに来て盛り返してきましたね。これもF-35のおかげなのでしょうか。コストパフォーマンスを重視してF-15/F-16発展型を導入するのか、(未実証の)高性能未来志向機材を導入するのか各国もなやましいところですが、イスラエルはいち早くミックス策を選択したわけですね。では、日本は? やはりミックス運用が一番戦力を大きくできる気がします。特に新型イーグルが「ミサイルトラック」になりますので、F-35とE-2Dをセンサー機材として一緒に使うのがベストではないでしょうか。
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