2018年11月15日木曜日

★F-35開発は実は順調ではない? 信じられない向きはこのメモを見てください



Memo: Troubled $1.5 Trillion F-35 Program Has Another Big Problem トラブル続きの総額1.5兆ドルF-35事業に別の難関が

November 10, 2018  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: F-35MilitaryTechnologyAir Force


ラブルが絶えないF-35事業は総額1.5兆ドル規模になったが重要な戦闘能力試験段階に進める状況にないとペンタゴンのテスト部門責任者が内部メモで8月に伝えていたことが国防情報センターの政府監視プロジェクトPOGOで明らかになった。そのとおりだとペンタゴン史上最大の調達事業となった同機開発がまたも停滞する可能性が生まれる。
同メモは2018年8月24日付けで進展が遅れており重要な戦闘能力評価段階の初期作戦能力試験評価(IOT&E)が開始できない状態と記している。POGOによれば軍関係者は開発段階が完了したかのように見せるべく実際は致命的な設計上の不具合なのに進展していると表記し何も対策していないという。
IOT&Eは調達事業で法規上は最後の関門で本格生産前に完了する必要がある。連邦法によればこの作業は作戦試験評価部門長が事業の必要事項すべてを満たしていると書面で伝えないと開始できないことになっている。
作戦試験評価部長のロバート・ベーラーはソフトウェア問題の解決までIOT&E開始を遅らせている。ベーラーのメモでは機体の主要ソフトウェア、ミッションデータファイル各種・自動兵站情報システム(ALIS)、テスト場のインフラ関係ソフトウェアを全てアプデートするまで試験は開始できないとある。
このメモからは個別問題が解決可能なのかわからないが、これまでの試験報告で「F-35がAIM-120を運用する際に致命的技術欠陥がある」と伝えられており、パイロットが機関砲を発射すると「標的への射程方向が偏る」事象も報告され「常時地上目標に命中させられない」とある。
ペーラーはF-35の次期主要ソフトウェアでは重要な戦闘任務につながる攻撃、対空、制空、電子戦の能力追加が必要と記した。ミッションデータファイルは各種地図、脅威対象の電子特徴、敵装備の配備状況のほか敵味方識別につながる友軍装備情報が入る。ALISはトラブル続きだが整備補給ネットワークとなり診断機能、サプライチェーン管理、整備支援を組み込んでいる。これまでのテストでALISが機能するのは「ALIS管理者、整備要員が大幅に手動作業」する場合のみと判明している。
軍関係者は2018年9月15日をIOT&E開始の期限と設定していたが、ベーラーは相当の圧力のもとでも開始期日をおよそ二ヶ月遅らせそれまでにソフトウェアの改定が手に入ると期待する。
この例から政府機能監視機能の重要な意義が見える。議会は1983年に作戦試験部門をペンタゴンに立ち上げ、議会関係者に新型兵器装備の正確な性能情報が入るようにした。この部門が生まれる前は議会に届いた情報は官僚主義のフィルターを通したもののみで各装備の本格生産の前に正しく評価する情報は皆無だった。
本格生産開始は戦闘能力試験とともにあくまでも性能そのものを基礎とすべきであり、事前設定の日程ありきではないはずだ。試験機に実戦で使用に耐えないソフトウェアや装備を搭載しても意味がなく、実戦想定の評価をしない装備を納入すればパイロットが危険になる。今回、試験評価部長が契約企業より先に軍関係者に実態を伝えてくれたことは喜ばしい。■
Dan Grazier is the Jack Shanahan Military Fellow at the Center for Defense Information at the Project On Government Oversight (where this first appeared).

コメント:F-35に全幅の信頼をおく向きにはこの記事は受け入れられないでしょう。ソフトウェアは百万行規模と言われ、手直しするだけでも大変です。しかも今回指摘のあるようにソフトウェアは一種類だけではないということで大変な作業になりそうですので事業費はさらに膨らみますね。機体が完成しても使えない装備のママの張子の虎では意味がありませんし、今後相当の期間にわたり戦力増強のアップグレードを繰り返すF-35はこれまでの機体のコンセプトを超えたシステムとして認識すべきなのでしょうが、何度も繰り返しているように西側自由世界の防衛力を骨抜きにしかねない存在だと思います。F-35懐疑派は今や少数になっているようですがあえて意見を述べました。

2 件のコメント:

  1. 中ロに対抗出来る機体がないのでゆっくりバグ取りしてもいいと思うけどね。

    機体さえ揃えておけばソフトウェアが出来上がった瞬間にその機体が一気に戦力化出来るわけなのでソフトウェアの開発と平行して機体を生産する意味はある。

    しかしAMRAAMを使うときの致命的欠陥ってなんだろ?

    ブロック2BにアップデートするときにAIM120の運用能力が付いたはずなんだがあれはウソだったのかね。

    AMRAAM使えないとなると本当に使えない機体になっちゃうんだが。

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  2. F-35がAIM-120を2発しか積めない状態を長年続けているのは同機が戦闘機というより軽爆撃機だからかと思っていましたがまさか積んでも使えないからとは

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