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EA-18Gグラウラーが搭載する次世代型電子妨害装置と、攻撃型電子戦の未来(The War Zone)

     Raytheon 次世代型妨害装置、攻撃型電子戦の現状、そしてその将来像についてレイセオンのチャック・アンガスが語ってくれた 電 子戦(EW)が、ほぼ同等の能力を持つ敵対者からの脅威が急増していることから、新たな注目を集めている。無線周波数スペクトラムを最も効果的に支配し、敵に直接電子戦を仕掛けることができる者が、明日の戦闘で圧倒的な優位に立つ。  攻撃的電子戦の現状についてさらに詳しく知るため、レイセオン社海軍パワー部門の事業開発ディレクターであるチャック・アンガスに話を聞いた。アンガスは同社の攻撃型電子戦(EW)ポートフォリオを統括している。アンガスは、 本誌 のインタビューで、攻撃型電子戦の最新情報、同社の新型電子戦ポッドである AN/ALQ-249(V)1 Next Generation Jammer-Mid Band (NGJ-MB)(現在、空母USS エイブラハム・リンカン に搭載されているEA-18Gグラウラーに搭載中)について、また、 第6世代戦闘機 や 僚機無人機 への適用可能性について語った。この会話は、メリーランド州ナショナル・ハーバーで開催された「空軍・宇宙軍・サイバー軍」会議のサイドイベントで行われたもので、わかりやすくするために若干の編集を加えている。 AN/ALQ-249(V)1 次世代ジャマー中間帯(NGJ-MB)。(レイセオン社) Q: NGJ のような電子走査アレイ (AESA )アンテナが、攻撃的な電子戦をどのように改善するかについてお話いただけますか。 A: 興味深いのは、AESAアレイは、これまで私たちが使用してきた 指向性アレイ と多くの点で異なっているということです。つまり、AESAは、同時に多くのことを行うことができます。したがって、NGJのような電子攻撃システムについて考えると、そこから8つのAESAアレイが得られ、その艦隊セット、つまり2つのポッドからそれらを得ることができます。そして、広範囲にわたって多くのことを行うことができます。 レイセオン社のNGJ-MBポッド内部のコンポーネントの分解図。(米海軍)  電子攻撃そのものについて言えば、これらのアレイのセットアップ方法、設計方法により、正面および側面から敵を攻撃し、侵入することができる。いったん退出すると、このシステムは...

初の国際売却として日本が米海軍と同じロッキード製EWシステムを入手へ(Breaking Defense)―日米で共通の装備品運用がこれから広がることで共同作戦運用の効果が上がるだろう

https://www.lockheedmartin.com/content/dam/lockheed-martin/rms/documents/electronic-warfare/SEWIP-brochure.pdf 日本の海上自衛隊が SEWIPで初の国際売却先になる ロ ッキード・マーチンは総額1億1300万ドルの新規契約により、日本が米国外で初めて艦船に同社の電子戦対艦ミサイル能力を搭載すると本日発表した。   ロッキードの声明によると、日本の購入は、世界最高の艦載電子戦システムの初の国際的な販売となる。「日本は西太平洋における重要な同盟国です。水上電子戦改善プログラムを導入することで、米海軍が使用している脅威の検知と識別でび最新鋭システムを提供し、艦載能力を強化し、米海軍との相互運用性を高めることができます」。   水上電子戦改善プログラム(SEWIP)とは、海軍がしばしば "スリック32 "と呼ぶAN/SLQ-32システムのことで、米海軍のほぼすべての水上艦に搭載されている。   一般にEWは、電磁攻撃や敵のシステムの妨害、人員保護や妨害から機器を守るための防御措置、監視や電磁エネルギー源の特定に重点を置いた電子支援の3つの目的のいずれかを達成するために、電磁エネルギーや指向性エネルギーを使用する。   ロッキード・マーチンが言うように、"SEWIPによって目に見える脅威(ミサイルの飛来)から目に見えない脅威(レーダー妨害)まで、艦を守ることができる"。   SEWIPプログラムには4つのブロックがあり、能力レベルは様々だ: ジェネラル・ダイナミクスがブロックIを、ロッキード・マーチンがブロックIIを、ノースロップ・グラマンがブロックIIIを担当し、4番目のブロックは将来のアップグレードが未定となっている。   一般的に、ロッキード・マーチンのブロックは特にシステムの電子センシング能力の強化に重点を置いている。 ロッキード・マーチンのブロックは、アーレイ・バーク級駆逐艦と沿海域戦闘艦の双方に搭載されているほか、沿岸警備隊のオフショア・パトロール・カッターにも搭載される。   今回の日本への売却は、ホワイトハウスが防衛技術協力や投資などを通じて日米関係を強化しようと繰り返し努力する中で実...

ウクライナ戦:HIMARSが戦果をあげられなくなった。スターリンクも使えなくなった。侮れないロシアの電子妨害戦術。

  ロシア軍は電子妨害戦術に長けており、ウクライナ戦でもその効果を発揮しています。当初は安全と言われたスターリンクも今では妨害の対象となっており、ウクライナ軍に不利な状況が生まれているようです。Business Insiderの記事からご紹介しましょう。 Stock image. ロシアの妨害電波により、米国が供給したHIMARSロケットランチャーは "全く効果がない"としたウクライナの極秘兵器評価書をワシントン・ポストが入手した。妨害電波はスターリンクにも影響を与え、ウクライナに深刻な通信問題となっている 米 国が供給したHIMARSロケットランチャーがロシアの電子妨害システムの前に効果を喪失した状態になっている。  ワシントン・ポストが入手したウクライナの極秘兵器評価書によると、ウクライナは標的の問題から、米国が供与した多くの兵器の使用を中止、もしくは縮小せざるを得なくなっているという。  報告書は、エクスカリバーGPS誘導砲弾や高機動砲兵ロケットシステム(HIMARS)などの武器について言及している。  さらにニューヨーク・タイムズによれば、今月初め、ロシア軍はスターリンクの妨害に成功し、ウクライナの前線部隊に深刻な問題を引き起こした。 「エクスカリバーは可能性を失っている。『一発必中』兵器としての評判は地に落ちた」。  最大50マイルまでロケット弾を発射できるHIMARSシステムは、戦争初期にはウクライナの生命線として歓迎されたが、今では戦場で脅威ではなくなっている、とウクライナ軍関係者はポスト紙に語った。  「ロシア軍は電子戦を展開し、衛星信号を無効化し、HIMARSは全く効かなくなった。ロシアの妨害電波は、ミサイルを標的から50フィート(約1.5メートル)以上外す原因になる」という。  米国が供給した滑空爆弾もロシアの妨害電波の結果、標的を外し続けていることが報告で明らかになった。  英国のストームシャドウ・ミサイルや米陸軍戦術ミサイル・システム(ATACMS)含むその他システムは、ロシアの妨害電波の影響をはるかに受けにくい。  ジャミングは、比較的安価なソフトウェアで数万ドル相当の弾薬を無効にできるため、非常に安価な戦術と『ディフェンス・ワン』は報じている。  ロシアの妨害システムは地上から作動し、武器が衛星と通信するのを妨げる「コ...