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台湾向け初のF-16C/D Blk. 70をロッキードがお披露目(Aviation Week)

 f16

F-16

Credit: U.S. Rep. William Timmons (R-S.C.)

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湾向けで初の新型ロッキード・マーチン F-16C/D Blk. 70が3月28日、サウスカロライナ州グリーンビルにあるロッキードのF-16施設でお披露目された。

 初号機はF-16D(S/N 6831)で、中華民国空軍(ROCAF)で初めて背びれが採用された。

 このイベントには、台湾のポー・ホーンフエイ国防副大臣と米国の国会議員が立ち会った。

 これは、トランプ第1次政権下で取得された66機のF-16C/D Blk. 70sは、2019年にトランプ第一次政権下で取得された、80億ドル相当のパッケージである。 当初は2024年に引き渡される予定だったが、「ソフトウェアの問題」とサプライチェーン関連の混乱によりスケジュールがずれ込んだ。

 台湾国防省によると、最初のF-16C/Dは2027年に台湾に返還される予定だ。 2026年末までに66機すべてが引き渡されることは確実だ。

F-16C/Dがフル装備され、F-16A/Bが139機アップグレードされれば、中華民国空軍はアジア太平洋地域で最大のF-16オペレーターとなる。■


Lockheed Rolls Out Taiwan’s First F-16C/D Blk. 70

Chen Chuanren March 31, 2025

https://aviationweek.com/defense/aircraft-propulsion/lockheed-rolls-out-taiwans-first-f-16cd-blk-70

Chen Chuanren

Chen Chuanren is the Southeast Asia and China Editor for the Aviation Week Network’s (AWN) Air Transport World (ATW) and the Asia-Pacific Defense Correspondent for AWN, joining the team in 2017.


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