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2020年6月23日火曜日

スホイを勝手にコピーして生まれた中国のJ-15は欠陥艦載機だ

https://www.reutersconnect.com/all?id=tag%3Areuters.com%2C2013%3Anewsml_GM1E92Q1GPM01&share=true



シアのことわざに詐欺師に繁盛なし、というものがある。

ロシアの兵器数点が中国にリバースエンジニアリングされているが、当然ロシアはうれしくないはずだ。

ロシアの艦上ジェット機を中国が勝手にコピーした事実をご存知だろうか。同機での墜落事故が相次いでいるがロシアは同情のそぶりもないようだ。

ロシアと中国は親密な仲で、共同演習もするが、ロシアのスプートニクニュースが辛辣な記事を配信している。題して「中国海軍の艦載機不足、問題多発のJ-15のみ利用可能」とある。J-15とは正式ライセンスなしでコピーしたSu-33艦載機のことで、原型はSu-27K陸上戦闘機で1980年代に登場した機体だ。中国はウクライナからSu-33の試作型T-10K-3一機を入手し、リバースエンジニアリングした。

他人の不幸を喜ぶ素振りを隠そうともせず、スプートニクニユースは「第4世代機J-15に愛着の情は中国で皆無に近い」と伝え、「中国メディアが同機を無用の存在と報じ、空母での運用が不安定なため『跳ね魚』と呼ぶ。中国空母では艦載機は自機の推進力で傾斜ランプから離空するがJ-15のエンジン性能不足と自重が大きいため同機の運用効率は大きく損なわれている。空虚重量は17.5トンと世界の空母運用戦闘機で一番重い。米海軍のF-18は14.5トンに過ぎない」と伝えている。

eBayやアマゾンで買い物する人なら「ライセンスなし」の商品を買えば結果はご承知だろう。ロシアによる原設計がどこまで責任があるのかと尋ねる向きもあろう。いずれにせよJ-15の相当数が墜落炎上事故を起こしており、中国は新型艦載機J-31の開発を急いでいる。

J-15の欠陥についてスプートニクニュースはロシア軍事専門家ワシリー・カシンの意見を尋ねたが、許可なく他国の機材をコピーすべきではないという。

「中国は費用を節約しようと、ロシアからSu-33実機を導入し正式にライセンス生産するかわりにウクライナからSu-33試作型一機を購入した。

「J-15開発は予想より長期化し予算も多く必要となり、初期の生産機体は信頼性に欠いていた。さらに時間と予算を投入し中国は問題を解決したようで現在の機体は信頼性、性能ともに向上している」

ここまできて、ソ連及びソ連崩壊後のロシアに西側技術を同意を得ずに「取得する」傾向があったと記しておく必要があろう。原子爆弾からスペースシャトルさらにビデオゲームまで多数の例がある。自国内に技術革新を引き起こす能力が欠如している国なのだ。

中国にも同じ性癖があることで罰が下っているというのはなんとも皮肉な事実というしかない。■

この記事は以下を再構成したものです。

June 22, 2020  Topic: Technology  Region: Asia  Blog Brand: The Reboot  Tags: Su-33J-15Air ForceMilitaryTechnologyRussiaChina

Yes, This Chinese Fighter Plane Is a Copy Take From Russia



And Moscow still isn't happy about it.

Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook.
This first appeared in 2018 and is being reposted due to reader interest.
Image: Reuters

2018年11月12日月曜日

J-31はこれから本格開発し、中国海軍空母に搭載する構想のようだ

Aviation Week & Space Technology

Avic’s J-31 Fighter Is a Winner After All AVICのJ-31は失敗機ではなかった

Nov 9, 2018Bradley Perrett and Steve Trimble | Aviation Week & Space Technology
J-31試作型の一号機は2014年の中国航空ショーに初めて姿を見せた。Credit: Yan Siming/International Aviation

Avic傘下の瀋陽航空機がJ-31戦闘機試作型の姿を2012年に初めて見せるとすぐさまアナリスト各位は中国軍向けの新型機ではないと見てきた。技術実証機以上の存在ではなく、国営企業の同社が二回連続で戦闘機競作に敗れて腹いせに作っただけの機体と見てきた。
そのJ-31が今や政府公認事業となり、J-15海軍版フランカーの失敗の穴埋め機材の位置づけになっている。実はJ-15のメーカーも瀋陽航空機であり、中国海軍のみならず空軍もJ-31を求めている。
他方で中国のもうひとつ国営企業、Avicの成都航空機が瀋陽航空機の提案に打ち勝って採用されたJ-10とJ-20の改良に取り組んでいる。11月6日から11日にかけて珠海で介されたエアショーチャイナでAvicが推力偏向ノズル付きJ-10を発表し、Cetcが展示したレーダーが広範囲の火器管制能力につながるとして注目を浴びていた。
J-31は国内向けで政府資金で開発が進められてきたと公式筋が説明している。同機は海軍向けの供用を想定していると同上筋は述べており、ここ二年ほどで浮上してきた噂や観測を裏づける格好だ。中国空軍もJ-31に関心を示していると同上筋は述べながらこれ以上の情報はもらえなかった。
瀋陽航空機はJ-31試作機を二機製造し、2016年に姿を表した二号機は一号機より大きい。
中国海軍がJ-31を艦載機としてJ-15の代わりに必要としているのは明らかだ。これも瀋陽航空機の製品であるJ-15は飛行中制御に難があるといわれ、空母着艦では大問題だ。
J-31はFC-31の別名でも知られ、海軍艦載機の地位を成都航空機のJ-20と競っていた。J-20は大型機であり空母搭載用途は考えにくい。失速速度を低く押させる必要があるが同機の主翼荷重は高く見える。
中国空軍がJ-31をここまで強く望んでいるとは意外だが海軍が本格開発を承認したことで説明がつく。空軍が瀋陽航空機のJ-31提案を8から10年前に一度却けたのはJ-10で迅速に機材を揃える必要があったためで、ここまでの高性能機は不要としたためでもある。第一線部隊に老朽機材が多く配備されていたのだ。その緊急性のためJ-10生産に全力を上げ輸出の可能性まで検討する余裕がなかったとAvic関係者が述べている。
だがJ-10は海軍向けJ-15の代替策にならない。同機は単発機であり、極端に高い信頼性がないと海上運用で安全性が深刻な問題になる。
当初のJ-31は最大機体重量が25トンだったが二号機は28トンに引き上げられたと中国報道で伝えている。海軍用途仕様では30トンになるとの情報もある。航続距離は1,500キロに延長されていると同報道にあるが、実際のミッションや兵装を特定しなければこんな数字に意味はない。■
コメント 本当にJ-31が今後本格開発されるのでしょうか。これまで塩漬けのままでFC-31として劣化版の輸出専用機友いわれていたのですが。これから開発し直すとして建造中の空母二号艦で試験運用するのでしょうか。もともとF-35の設計資料を大量に盗んでできたと言われる機体であり、東シナ海で日本のF-35Bがいわば本家としてこのバッタものの機体と対峙する日が来るのでしょうか

2018年7月18日水曜日

☆中国海軍J-15の重大欠陥から見える中国技術の限界とは

技術は金で買えばよい、という中国の考え方は大変早く結果を生むのですが如何せん技術知見が背後にないため見かけだけのスカスカの装備になり、文字通り張子の虎なのでしょう。技術がないため原因がわかっても手が出せない。そうなるとコツコツと技術を整備する(こういう根気のいる仕事は中国人が苦手)か、手っとり早く他国から入手するしかありません。こうしてみると中国技術の虚像ぶりが見えてきますが気を許すことは許されません。



China’s Flawed Naval Fighter 中国艦載戦闘機の欠陥

Engines and flight control systems bedevil Beijing's Flanker 

中国版フランカーがエンジンと飛行制御系のトラブルに直面





WIB AIR July 9, 2018 Dave Majumdar


国は瀋陽J-15フライングシャーク艦載戦闘機の後継機種を開発中


J-15はロシアのSu-33フランカーDの試作機T-10K-3を原型としライセンスを無視して国産化したものだが、人民解放軍海軍で失望を生んでいる。エンジンや飛行制御系が原因の大事故で機体喪失が続いている。


J-15問題は相当深刻で中国も後継機となる新型艦載機開発に乗り出さざるを得なくなっている。


「J-15後継機」の開発が進んでいるとPLA空軍副司令官张洪贺Zhang Honghe中将がサウスチャイナモーニングスター紙に語っている。


J-15後継機の姿は不明で現行001型、001A型空母のスキージャンプ式発艦に対応するのか、今後登場する002型空母の電磁式発艦システムにも対応するのかわからない。


中国の海軍関係のアナリスト陣からは中国がFC-31Gyrfalconの海軍版を開発中との指摘がある。同機は瀋陽航空機が「自社資金」で開発したといわれる。


しかし中国筋からJ-15後継機で公式発表はない。


Above and at top — Chinese J-15 fighter planes. Photos via Chinese Internet

J-15運用を断念することになったのは深刻な事故が連続発生したためだ。上記サウスチャイナモーニングポストによればJ-15墜落事故が少なくとも四回発生し、うち一回は死亡事故、別に重傷が発生したのは「弁解の余地のない機械系の故障」のせいだという。原因は国産開発のエンジンと飛行制御系のようだ。


「J-15は問題が多い機体で不安定な飛行制御系が二年前発生した死亡事故二件の主原因」と消息筋が同紙に語っている。J-15墜落事故二件で「飛行制御が故障」したのは地上滑走路へアプローチ中だった。このことからJ-15の飛行制御に問題があることがわかる。


さらにJ-15が搭載する瀋陽黎明発動機製造Shenyang Liming製WS-10Hエンジンの信頼性の程度や、墜落原因だったのか不明だ。J-15旧型はロシア製AL-31Fエンジンを搭載しており、信頼性はある程度まであった。


中国もJ-15の問題は把握しているようだが、機体配備を急ぎリスクに目をつぶっているのは米海軍とは異質の考え方が背景にあることを示す。米海軍の場合は配備後に問題が判明した機体に飛行制限するのが普通で、安全面で深刻な問題と判明すればペンタゴンは同機運航を認めない。


「もちろん訓練中に発生する事故の完全予防は不可能だ。だが西側諸国と違い中国の空軍パイロットは機械系の故障があっても操縦を命令される」とPLAN退役関係者が同紙に語っている。


またPLANはJ-15問題の本質について口を閉ざしているが、これも世界各国の軍組織でよく見られる傾向だ。


「航空専門家は当初J-15の設計に問題があること自体を認めようとしなかった」と内部筋は同紙に語っている。海軍パイロットCao Xianjianの墜落死亡事故が発生してやっと問題があると認めた始末だ」


J-15に深刻な設計不良があるのは前から知られている。


つまるところ中国は不完全な試作型のスホイSu-33をウクライナから入手しリバースエンジニアリングしたのだ。中国技術陣にはフランカーの内部構造を学ぶ機会になったが機体そのものを開発をしていないので理解は完全でなく、かつリバースエンジニアリングにつきものの制約に阻まれたのだ。

こうした知識面のギャップが中国がJ-15で問題に直面することにつながったのだろう。■