スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(統合抑止構想)が付いた投稿を表示しています

ロシアのウクライナ侵攻は統合抑止では防げなかった。台湾が心配だ。バイデン政権は軍事力での抑止効果を強化すべきとの意見が米議会に出ている。

  M1エイブラムス主力戦車含む装備や車両をドイツのグラーフェンヴェール訓練場に事前配備装備から運び、ジョージア州フォートスチュワートからドイツへ展開する第3歩兵師団第1機甲旅団戦闘チームに支給する。(Maj. Allan Laggui/U.S. Army) ロ シアによるウクライナ侵攻は、台湾の武装強化の重要性を米軍と議会指導者に示すものと発言した下院議員が3月3日公聴会に現れた。 ウィスコンシン州選出のマイク・ギャラガー共和党議員Rep. Mike Gallagherは、米国と同盟国協力国が全体で取り組む「統合抑止」コンセプトがロシアに対し有効だったか、中国に対し機能するか疑問を呈した。 「今回は統合抑止の最初のテストで、現実のテストで、そして失敗した。我々は学ぶ必要がある」とギャラガー議員は下院軍事委員会公聴会でロシアについて発言した。 統合抑止はバイデン政権で重要な焦点となっている。全領域における統合的な軍事脅威、国務省、財務省、国土安全保障省など連邦政府全体が実施する制裁、外交交渉、金融措置、さらに世界各地の同盟国協力国の力を結集して、侵略が始まる前に抑止する構想だ。 国防次官(政策担当)のコリン・カールColin Kahlは昨年、このコンセプトは「われわれが行うほぼすべてに影響を与える」と述べた。「統合とは、通常兵器、核兵器、サイバー、宇宙、情報など、領域を超えての統合、という意味」と述べた。「また、競争や潜在的な紛争の舞台を越えて統合され、高強度戦からグレーゾーンまで、紛争のスペクトラムを越えて統合する」 カールは、ロシアがウクライナやジョージアのような非NATO諸国を奪う、中国が台湾を奪うシナリオに言及し、米国の政策の鍵として統合抑止力の必要性を説いている。 「潜在的な敵対勢力が考えている迅速な既成事実づくりのシナリオを否定できる能力と概念が国防総省に必要だ」 しかし、ギャラガー議員は公聴会で、現在の政策が非軍事手段に重点を置きすぎているのと主張した。 「偏った意見かもしれないが、抑止力発揮には、プーチンや習近平のような人物に有効なハードパワーが必要だ。抑止したい。私たちはNATOへの侵攻が発生してから対処したくない。台湾をめぐる紛争に対処したくない」。 「ただし、統合抑止がハードパワーへの投資を削すための煙幕であり、10年後やその先まで待っても実用