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2018年1月31日水曜日

黒海上空で(またも)ロシア機が米海軍EP-3に異常接近

Russian Su-27 Fighter Buzzes U.S. Navy EP-3 Aries Over Black Sea

ロシアSu-27戦闘機が米海軍EP-3を黒海上空で嫌がらせ






















A U.S. Navy EP-3E Aries II maritime patrol aircraft. US Navy Photo

 By: Ben Werner
January 29, 2018 1:46 PM

THE PENTAGON — 今週月曜日、黒海上空で米海軍EP-3EエアリーズII電子偵察機がロシアのスホイSu-27戦闘機に極めて近い位置まで接近された。

米第六艦隊は「今回の事案は危険飛行と判断する。Su-27はEP-3の飛行進路前方5フィートに接近し飛行進路前方を横断し、EP-3はSu-27の排気で乱気流の影響を受けた」と声明を発表した。「接近飛行は2時間40分にわたり続いた」

今回の事件を最初に伝えたCNNによればロシア機はEP-3Eに5フィートまで接近したが、海軍報道官は両機の距離は確認しなかった。EP-3EエアリーズIIはミッションを終了して基地に帰投したと報道官は述べている。
黒海では以前から危険な接近事例が発生しており、2014年にロシアはクリミア併合後に黒海地方で軍事力行使を大っぴらに行っている。米偵察機や艦船とロシア機の間で発生が増えている。昨年11月25日にはSu-30フランカーが米海軍P-8Aポセイドンに接近飛行し、ペンタゴンは危険行為と判定した。

5月にはSu-30が別のP-8Aにやはり黒海上空で迎撃してきた。報道ではロシア国防省筋が同機は「歓迎行為」をしただけと発言している。米海軍関係者はこの事案は「安全かつプロとしての仕事」と評していた。

2016年9月には黒海でスホイSu-27フランカーがP-8Aポセイドンの10フィート地点を飛行している。

ロシア戦闘機は米海軍艦船にやはり黒海の国際水域で危険な接近飛行をしている。

昨年2月にロシアSu-24の二機編隊が誘導ミサイル駆逐艦USSポーター(DDG-78)の周囲を飛び、「危険かつプロらしからぬ」行為と米海軍は非難した。2014年4月にもUSSドナルド・クック(DDG-75)にやはりSu-24二機が接近飛行し米軍欧州司令部が「危険かつプロらしからぬロシアの飛行行為に深く憂慮する」と声明を発表していた。

以下は米第六艦隊発表の今回の遭遇事件に関する声明。
2018年1月29日、単機飛行中の米EP-3エアリーズが黒海上空の国際空域でロシアのSU-27一機に迎撃された。この事案は危険飛行と判定する。SU-27機がEP-3の飛行進路に5フィートまで接近して横断したためで、EP-3はSU-27のジェット排気の中を飛行した。迎撃は2時間40分に及んだ。

ロシア軍には国際空域で作戦行動する権利があるが、国際基準に従い行動するべきで安全を第一に事故を防ぐべきで1972年に成立した国際領での危険事態予防合意(INCSEA)も基準の一部だ。危険行為は空中衝突の発生頻度を増す。米軍機は国際法に従い飛行しておりロシアを挑発するようなことはしていなかった。

米軍発表の当時の状況

2017年7月27日木曜日

7月23日米中軍用機異常接近への中国の反応は予想通り



やはりというか、判で押したような主張がこれでもかと北京から出てきますが、自国の主張を全面に出してくるところは大きなこどものようです。

Beijing Accuses U.S. Navy Surveillance Aircraft of Operating Unsafely; Repeats Call for U.S. to Stop Surveillance Flights Near China 米海軍偵察機の危険行動を中国政府が非難し中国近辺での監視偵察飛行の中止を要求


 By: Sam LaGrone
July 25, 2017 12:46 PM • Updated: July 25, 2017 3:28 PM

写真: 米海軍のEP-3EエアリーズII海洋哨戒機。 US Navy Photo

  1. 日曜日に発生した人民解放軍空軍による迎撃事案で米海軍偵察機の危険飛行を中国が非難した。
  2. 中国外務省、解放軍はともに米海軍EP-3エアリーズII情報収集機による東シナ海上空の中国沿岸沖合での活動を非難している。
  3. 「米艦船航空機はこれまでもたびたび中国沿岸水域に接近し偵察行動をしており、中国の海洋航空上の安全に深刻な脅威になっている」と外務省報道官陸慷が25日述べている。
  4. 「中国は米国に対して直ちにすべての接近監視偵察行動の中止ならびに同様の事件の再発防止を求める」
成都J-10戦闘機  PLAAF Photo

  1. 国営通信新華社で国防省報道官も同様に非難する声明を発表した。
  2. 「米軍機の接近で中国の安全保障が脅かされており、両国パイロットが危険にさらされ二国間の軍の安全も被害を受けている。中米間の軍事上の安全を妨げる根本原因だ」
  3. 声明はともにPLAAF所属成都J-10戦闘機二機がEP-3に対して危険な迎撃をしてきたとのペンタゴン発表を受けてのもの。
  4. Military Timesによれば青島南方およそ80カイリ地点でJ-10はエアリーズの背後に接近してきた。その他記事ではJ-10はエアリーズの90ヤードまで接近し、無線交信の呼びかけに応じなかった。
  5. 「米海軍EP-3は通常任務中で国際法を順守していた」と米太平洋艦隊が声明文をUNSNI Newsに伝えている。「米軍機乗員の第一報によれば危険な迎撃を受けた。本件は外交軍事チャンネルで中国に懸念を伝えている」
  6. エアリーズIIは国際空域での活動を前提に交信記録を監視記録する機能があり、通信情報収集にあたる。
  7. 米中双方が通信情報収集に航空機や艦船を国際水域、空域に展開しているが、中国は米側の作戦を迅速に非難することで知られる。
  8. 今週の事件は2014年の瀋陽J-11BH戦闘機がP-8Aポセイドンにバレルロールをかけ搭載兵装を見せつけた事案に次ぐものだ。中国は米機が挑発したため発生した事案で米機は中国沿岸に接近していたと非難、ただし同機は国際空域内にとどまっていた。
  9. 「わが方のパイロットはプロ意識が高く安全を常に留意している。中国は開発途上国である」と当時の中国国防省報道官が述べていた。
  10. 「機体以上にパイロットは貴重な存在だ。他国の軒先まで飛行させて平気な国があるが、我が国は自国人員機材の安全を優先させる」
  11. この際のP-8AとJ-11事例は中国では相当有名で空中での接近を描いた絵画が中国のマイクロブログサイト微博で広く共有されていた。
2014年のJ-11による米海軍P-8Aポセイドン迎撃を描いた絵画. Image via Weibo

  1. 2001年にはエアリーズIIが無鉄砲な中国機の迎撃のため海南島に緊急着陸を迫られた。
  2. 事態を複雑にしているのが中国が防空識別圏を東シナ海上空に設定したことで圏内を飛行する機は中国航空管制当局と軍に飛行目的の申告義務があると主張している。
  3. 米国は該当空域は国際空域であり一切の制約を受けないとし、中国政府の通知には従わないとしている。
  4. 今年初めには米P-3Cオライオン対潜哨戒機が海南島から150マイルで行動中にPLAAFのJ-10二機の迎撃を受けた。
  5. 今回の事案同様にペンタゴンは当時も「危険」な行為と非難していた。■

2017年7月25日火曜日

中国が東シナ海で米海軍機に異常接近、中国が焦っている



中国が明らかに対応を変えています。挑発して危機状況を作り出したいのか、プロパガンダ攻勢をかけるのか。明らかに焦っているのはそれだけ情勢が不利だと感じているためでしょう。

Pentagon: Chinese fighters intercepted US Navy spy plane

中国戦闘機が米海軍スパイ機を迎撃

写真)EP-3偵察機の飛行前チェック。名称非公開の南西アジア拠点にて。2010年撮影。U.S. AIR FORCE

 By COREY DICKSTEIN | STARS AND STRIPESPublished: July 24, 2017

WASHINGTON – 7月23日中国戦闘機2機が東シナ海上空で米スパイ機に異常接近し海軍のEP-3偵察機は回避行動を迫られたとペンタゴン報道官が24日に発表。米機パイロットは中国J-10機の接近を「危険かつプロの自覚に欠ける」と判断した。中国機は米機の下を高速で通過後に上昇しEP-3の飛行経路に入ってきたとペンタゴン報道官ジェフ・デイヴィス海軍大佐が述べた。海軍機内で衝突警報が作動し、パイロットは「回避行動」で中国機と衝突を避けた。
  1. 発生時刻は日曜日午前遅くで、場所は青島南方90マイルの国際空域とデイヴィス大佐は説明。
  2. 危険な行動に出たJ-10はEP-3から300フィートを飛行し、同機の進路を「遮断」せんとしたと国防関係者が匿名条件で述べている。
  3. デイヴィス大佐は中国との上空遭遇がここまで危険になるのはまれな事例だと述べた。「国際空域では定期的に迎撃を受けている」とペンタゴンで報道陣に語った。「圧倒的多数は安全に行っている。今回は例外でいつもと違う」
  4. 今回の事件の前に5月に米軍機を中国戦闘機が迎撃する事例が2件発生している。
  5. 5月24日にはJ-10の二機編隊が海軍P-3オライオンに「危険かつプロらしからぬ」迎撃を南シナ海、香港沖で受けた。うち一機は米機から100フィート未満まで接近した。
  6. 5月18日にはSu-30戦闘機二機編隊が空軍のWC-135コンスタントフェニックス核探知機を東シナ海上空で迎撃し、一機が米機から150フィートまで接近しWC-135の上空を反転通過した。■