やはりというか、判で押したような主張がこれでもかと北京から出てきますが、自国の主張を全面に出してくるところは大きなこどものようです。
Beijing Accuses U.S. Navy Surveillance Aircraft of Operating Unsafely; Repeats Call for U.S. to Stop Surveillance Flights Near China 米海軍偵察機の危険行動を中国政府が非難し中国近辺での監視偵察飛行の中止を要求
July 25, 2017 12:46 PM • Updated: July 25, 2017 3:28 PM
写真: 米海軍のEP-3EエアリーズII海洋哨戒機。 US Navy Photo
- 日曜日に発生した人民解放軍空軍による迎撃事案で米海軍偵察機の危険飛行を中国が非難した。
- 中国外務省、解放軍はともに米海軍EP-3エアリーズII情報収集機による東シナ海上空の中国沿岸沖合での活動を非難している。
- 「米艦船航空機はこれまでもたびたび中国沿岸水域に接近し偵察行動をしており、中国の海洋航空上の安全に深刻な脅威になっている」と外務省報道官陸慷が25日述べている。
- 「中国は米国に対して直ちにすべての接近監視偵察行動の中止ならびに同様の事件の再発防止を求める」
成都J-10戦闘機 PLAAF Photo
- 国営通信新華社で国防省報道官も同様に非難する声明を発表した。
- 「米軍機の接近で中国の安全保障が脅かされており、両国パイロットが危険にさらされ二国間の軍の安全も被害を受けている。中米間の軍事上の安全を妨げる根本原因だ」
- 声明はともにPLAAF所属成都J-10戦闘機二機がEP-3に対して危険な迎撃をしてきたとのペンタゴン発表を受けてのもの。
- Military Timesによれば青島南方およそ80カイリ地点でJ-10はエアリーズの背後に接近してきた。その他記事ではJ-10はエアリーズの90ヤードまで接近し、無線交信の呼びかけに応じなかった。
- 「米海軍EP-3は通常任務中で国際法を順守していた」と米太平洋艦隊が声明文をUNSNI Newsに伝えている。「米軍機乗員の第一報によれば危険な迎撃を受けた。本件は外交軍事チャンネルで中国に懸念を伝えている」
- エアリーズIIは国際空域での活動を前提に交信記録を監視記録する機能があり、通信情報収集にあたる。
- 米中双方が通信情報収集に航空機や艦船を国際水域、空域に展開しているが、中国は米側の作戦を迅速に非難することで知られる。
- 今週の事件は2014年の瀋陽J-11BH戦闘機がP-8Aポセイドンにバレルロールをかけ搭載兵装を見せつけた事案に次ぐものだ。中国は米機が挑発したため発生した事案で米機は中国沿岸に接近していたと非難、ただし同機は国際空域内にとどまっていた。
- 「わが方のパイロットはプロ意識が高く安全を常に留意している。中国は開発途上国である」と当時の中国国防省報道官が述べていた。
- 「機体以上にパイロットは貴重な存在だ。他国の軒先まで飛行させて平気な国があるが、我が国は自国人員機材の安全を優先させる」
- この際のP-8AとJ-11事例は中国では相当有名で空中での接近を描いた絵画が中国のマイクロブログサイト微博で広く共有されていた。
2014年のJ-11による米海軍P-8Aポセイドン迎撃を描いた絵画. Image via Weibo
- 2001年にはエアリーズIIが無鉄砲な中国機の迎撃のため海南島に緊急着陸を迫られた。
- 事態を複雑にしているのが中国が防空識別圏を東シナ海上空に設定したことで圏内を飛行する機は中国航空管制当局と軍に飛行目的の申告義務があると主張している。
- 米国は該当空域は国際空域であり一切の制約を受けないとし、中国政府の通知には従わないとしている。
- 今年初めには米P-3Cオライオン対潜哨戒機が海南島から150マイルで行動中にPLAAFのJ-10二機の迎撃を受けた。
- 今回の事案同様にペンタゴンは当時も「危険」な行為と非難していた。■
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