ポンプジェットは日本が受注に失敗したオーストラリア案件でも話題に出ましたね。今のところ日本では採用の動きがないようですが、この分野に詳しい方のコメントをお願いします。
Did China Just Create the "Holy Grail" Of Submarine Technologies?
中国は潜水艦技術の「至高の目標」を実現したのか
July 6, 2017
- 中国人民解放軍海軍(PLAN)が電動ポンプジェット推進方式潜水艦技術の開発に成功したと発表している。事実なら西側の潜水艦より静寂な潜航が実現することになる。
- 従来型のプロペラ式推進では機械的に駆動軸で回転力を得ているが、中国が新開発したと主張する縁推進方式では電動モーターを推進器側板に組み込む。
- 「縁推進方式ポンプジェットには円形電動モーターを側板内部に取り付ており、弁ローターを回転させてポンプジェットの空洞を作り推進力を得る」とサウスチャイナモーニングスターが報じている。
- 駆動軸がない潜水艦は静かになる。その分探知が難しくなる。中国は新型推進方式はキャビテーションを減らし、音響特性で探知されにくいと主張している。
- PLANのMa Weiming少将が「研究チームが世界をリードする技術を実現し、次世代原子力潜水艦に搭載する」と同紙で述べている。「我が国の技術は米国を凌駕し、米国より先に同技術を完成させた」と述べたと同紙は伝えた。
- 同少将は新型ポンプジェットはPLANの次期原子力潜水艦に搭載するとし、095型攻撃潜水艦、096型弾道ミサイル潜水艦を想定している。しかしながらPLANから新型艦がこの技術を搭載するとの発表はまだ出ていない。
- 米海軍はポンプジェット式推進技術をロサンジェルス級、シーウルフ級、ヴァージニア級の攻撃型潜水艦に搭載している。計画中のコロンビア級原子力弾道ミサイル潜水艦にも採用する。コロンビア級では統合発電推進方式で永久磁石により駆動軸を回転させる。
- 駆動軸のない推進方式は潜水艦推進力の至高の目標といってよい。米海軍関係者は中国の言い分はそのまま信用できないとする。
- 「関連記事は今朝目にしましたが、PLANの宣伝機関がまたやっているかというところですね」と語るのは海軍関連コンサルタント企業フェリーブリッジグループの常務ブライアン・マクグラスだ。
- だが事実なら潜水艦を巡る構図が全く変わってくる。「そうですね、本当ならね」とマクグラスは述べる。「現在こちらに有利になっている状況がPLANの新開発で押されているのは事実です。とはいえ米海軍潜水艦より静かな艦が登場するとは思えません」
- 中国が縁推進式のポンプジェットを本当に開発し作戦投入しても作動するのなら大きな開発成果になる。PLANが画期的な潜水艦技術を実用化し米国との差を埋めつつあることになる。ただし潜水艦の音響特性改良は推進方式だけで解決するものではなく、長期間にわたる試行錯誤があってこそPLANは米潜水艦の実力に追いつき追い越すことができるはずだ。■
Dave Majumdar is the defense editor of The National Interest. You can follow him on Twitter @DaveMajumdar.
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